山田晴通:担当講義科目


講義に関するおしらせへゆく     2017年度の担当講義科目へゆく。
出席のとり方,評価についてへゆく     休講・補講についてへゆく。

2018年度の担当講義科目


週間時間割:2018年度・前期2018年度・後期
東京経済大学(大学院コミュニケーション学研究科)
月曜日:6時限:前期:メディア社会の事例研究[修士課程]
木曜日:6時限:通年:メディアと文化の実証研究[博士課程]
金曜日:2時限:後期:調査企画研究[修士課程]
金曜日:5時限:通年=前期・後期:個別研究指導[修士課程]
金曜日:6時限:通年:個別研究指導[博士課程]

東京経済大学(コミュニケーション学部)
月曜日:3時限:前期:メディアリテラシー入門
月曜日:5時限:前期:フレッシャーズ・セミナーa
水曜日:2時限:後期:特別講義「英語圏諸国の歴史と地理」
木曜日:3時限;前期:コミュニケーション学入門
木曜日:4時限:通年:演習
木曜日:5時限:通年:卒業制作・卒業論文
金曜日:3時限:前期:社会調査ワークショップ
金曜日:3時限:後期:音楽文化論

東京経済大学(各学部=全学共通教育科目)
木曜日:1時限:前期:メディア表現a:後期:メディア表現b
立教大学(社会学部:池袋キャンパス)
月曜日:1時限:前期:都市とメディア

松本大学(総合経営学部)
月曜日:1時限:後期:民族と文化
月曜日:2時限:後期:人文地理

青山学院大学(各学部共通<青山スタンダード>:青山キャンパス)
火曜日:4時限:前期:音楽史A:後期:音楽史B

明治大学(大学院文学研究科:駿河台キャンパス)
火曜日:7時限:後期:地域開発論



メディアと文化の実証研究[博士課程]

東京経済大学大学院(木曜日:6時限:通年)
 この講義に関するおしらせ

【授業表題】
近代日本におけるメディア文化としてのポピュラー音楽の歴史
【授業の形態・方法・内容】
 社会的現象としてのポピュラー音楽は、メディアに深く依存して成立した近代の所産であり、現代メディア文化の重要な要素となっている。また、レコード、ラジオ、テレビ、インターネット等々と、様々なメディアとの関わりの中で、それぞれの時代における社会的役割を変化させてきた。この講義では、ポピュラー音楽をメディア文化の一形態と捉え、近代日本社会におけるポピュラー音楽の歴史的展開を、個々の音楽作品に内在する要素を超えたところで、音楽商品生産の担い手や音楽消費者の置かれていた技術的背景や社会的背景に注目しながら、検討していく。
 具体的には、19世紀末から20世紀はじめの時期における録音と放送という大量複製技術の導入から最近に至るポピュラー音楽にまつわる諸現象を、時間の流れに沿って紹介し、それぞれの時期において、それぞれの現象を支えた技術的・社会的基盤について議論していく。しかし、この講義は、単に近代日本のポピュラー音楽の歴史を知ることが目的ではない。個々の時期の現象に関する議論は、それぞれポピュラー音楽という現象、あるいは、より一般的にメディア文化について実証的研究を展開しようと試みる際の様々なアプローチを事例として示すものとして企図されている。したがって、議論の過程では、関連した(取り扱う時代の異なる)文献を並行して読んでいくといった作業も組み込まれることになる。
 宿題という形で課題を課すことが多いが、授業の中で全体的な傾向などについて講評する時間をとりフィードバックとする。
【達目標及びディプロマポリシーとの関連】
 社会的現象としてのポピュラー音楽の日本における歴史について、体系的な知識を取得することに加え、社会現象としてのポピュラー音楽の背景にある諸メディアの発達の歴史とポピュラー音楽の関わりについて理解し、自ら関連する主題の研究に取り組めるようになることが、この科目の到達目標である。
 この講義は、特にディプロマポリシーに謳う、分析手法の修得と、メディア情報の形成過程と今日的課題の把握に、関わるものである。

【事前・事後学習】
 通常の授業に臨む際の事前学習としては、予めシラバス等で予告された内容に関するキーワードなどへの理解を深める努力をふだんに行なうことに加え、特に指示された予習の作業がある場合にはこれに適切に取り組むことを求める。この講義では、授業中に多数の音源を紹介するが、それだけではなく、関連する多数の音源を授業外で自主的に探し、実際に聴取することを求める。さらに、諸々の音源については、関連する諸論文に広く目を通しておくことを求める。また、事後学習としては、授業内容に関連する書籍等の資料や、ネット上の情報の渉猟、関連論文類の自主的な精読を通した自習などを含め、必要な復習を行なうとともに、おもに復習課題として出される宿題に適切に取り組むことを求める。
 事前事後学習に要する時間は、1回の授業に対して概ね4時間を目安に設定しているが、それ以上の時間を要する課題が課される場合もある。

【授業計画】
 講義は概ね以下の構成に準じて進行するが、若干の変更を行う場合がある。その場合は、事前に内容を授業中に説明する。また、予告した内容が30回で終了しない場合は、休講がなくても補講を行なう場合がある。

1.「ポピュラー音楽」概念をめぐる議論(1):「popular/people」概念をめぐって
2.「ポピュラー音楽」概念をめぐる議論(2):概念の異文化翻訳をめぐって
3.「ポピュラー音楽」概念をめぐる議論(3):大量複製技術と商品化をめぐって
4.「ポピュラー音楽」概念をめぐる議論(4):異種交配と技術革新をめぐって
5.明治期における大衆的音楽芸能と録音技術の登場(1):明治期における大衆的音楽芸能の背景
6.明治期における大衆的音楽芸能と録音技術の登場(2):録音技術の発展と日本関係の初期録音
7.明治期における大衆的音楽芸能と録音技術の登場(3):西洋音楽の導入における複数の回路
8.大正期における西洋音楽の浸透〜摂取とレコードの普及(1):音楽教育の導入
9.大正期における西洋音楽の浸透〜摂取とレコードの普及(2):浅草オペラ
10.大正期における西洋音楽の浸透〜摂取とレコードの普及(3):演歌師の登場と変質
11.大正期における西洋音楽の浸透〜摂取とレコードの普及(4):最初期のレコード産業
12.昭和戦前期における音楽産業の確立と多様なポピュラー音楽(1):五社体制に至る業界再編
13.昭和戦前期における音楽産業の確立と多様なポピュラー音楽(2):米国ポピュラー音楽の導入
14.昭和戦前期における音楽産業の確立と多様なポピュラー音楽(3):ポピュラー音楽の担い手
15.昭和戦前期における音楽産業の確立と多様なポピュラー音楽(4):昭和戦前期における多様なポピュラー音楽
16.戦時体制下におけるポピュラー音楽の動員と統制(1):対外進出とポピュラー音楽
17.戦時体制下におけるポピュラー音楽の動員と統制(2):総力戦体制下のポピュラー音楽
18.戦時体制下におけるポピュラー音楽の動員と統制(3):個別歌手の事例研究
19.戦後占領期におけるポピュラー音楽の新たな興隆(1):レコード産業の復興
20.戦後占領期におけるポピュラー音楽の新たな興隆(2):大衆文化におけるポピュラー音楽の再定立
21.戦後占領期におけるポピュラー音楽の新たな興隆(3):米国ポピュラー音楽の再導入と進駐軍関係施設
22.高度経済成長期におけるポピュラー音楽と若者文化(1):都市化社会におけるポピュラー音楽
23.高度経済成長期におけるポピュラー音楽と若者文化(2):ロカビリーとカバー・ポップス
24.高度経済成長期におけるポピュラー音楽と若者文化(3):歌謡曲の隆盛と演歌の再定義
25.高度経済成長期におけるポピュラー音楽と若者文化(4):グループサウンズとフォークソング
26.メディアの転換とポピュラー音楽文化の変質(1):五社体制からの変化の背景
27.メディアの転換とポピュラー音楽文化の変質(2):日本語ロックに見るグローカル化
28.メディアの転換とポピュラー音楽文化の変質(3):音楽媒体のデジタル化
29.メディアの転換とポピュラー音楽文化の変質(4):聴取体験のパーソナル化
30.総括討論

【評価方法】
 課題作業、報告内容、議論への参加など、平常の評価の累積による。
【教科書】
(事前に読んでおいてほしい書籍等)
 以下の1冊を教科書として指定するが、使用法としては副読本に近いものとなる。授業の中で読み進む部分もあろうが、大部分は、授業時間外に消化すべき課題として読むことを求めることになろう。もちろん、事前に読んでおくことが望ましい。
東谷 護・編(2003):『ポピュラー音楽へのまなざし』勁草書房
【参考文献】
 必要に応じて随時紹介する。
【特記事項】
 受講を希望するものは,予め公開してある山田研究室のサイト内のウェブ・ページを見て,山田の研究業績の内容について十分理解しておくことが望ましい。トップページは,http://camp.ff.tku.ac.jp/にある。

 なお,講義内容等については,追加情報を含め,大学の情報システム「manaba」や、研究室のウェブ・ページで常時情報を提供しているので,こちらも参照すること。
 http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/Y-KEN/classes/default.html  特に、上記ページからリンクされている諸々の指示に関するページのうち「必読」とされているページは、必ず事前に読んで理解しておくこと。それらのページや、このシラバスに記されている内容を踏まえずに行動したことで、成績評価などに何らかの不利益が生じても、それは自己責任であることを了解した上で受講すること。


[この講義は,2002年度からの担当科目ですが,2002-2003年度は受講希望者がいなかったため開講されていません]
[2004年度の受講者は1名で,内容は日本のポピュラー音楽現代史を講じました。大学院科目は少人数なので,成績は公表しません。]
[2005年度は受講希望者がいなかったため開講されていません]
[2006年度は隔年開講の休講年にあたり開講されていません]
[2007年度は受講希望者がいなかったため開講されていません]
[2008年度は隔年開講の休講年にあたり開講されていません]
[2009年度の受講者は1名で,内容は日本のポピュラー音楽現代史を講じました。大学院科目は少人数なので,成績は公表しません。]
[2010年度は隔年開講の休講年にあたり開講されていません]
[2011年度は受講希望者がいなかったため開講されていません]
[2012年度は隔年開講の休講年にあたり開講されていません]
[2013年度は受講希望者がいなかったため開講されていません]
[2014年度は隔年開講の休講年にあたり開講されていません]
[2015年度は受講希望者がいなかったため開講されていません]
[2016年度は隔年開講の休講年にあたり開講されていません]


メディア社会の事例研究[修士課程]

東京経済大学大学院(月曜日:6時限:前期)
 この講義に関するおしらせ

【授業表題】
 メディア社会の事例分析
【授業の形態・方法・内容】
 この講義では、メディア社会を論じる一つのアプローチとして、実証的調査に基づく事例研究に注目し、実際にこの方法で展開された研究事例を具体的に学ぶことを通じて、このアプローチがメディア社会論にどのような貢献をし得るのかを検討していく。
 実証的調査に基づく事例研究的アプローチは、研究成果のオリジナリティを主張し易く、研究への入門段階で「敷居が低い」手法であり、修士論文でも採用されることが多い。しかし、他方では一部に、実証的事例研究の意義や、より大きな研究文脈における位置づけ、あるいは具体的な作業手順などの点で、このアプローチの可能性や限界に十分な理解がないまま、着地点の定まらない上滑りな議論も散見される。
 この講義では、比較的小規模なメディアをおもな対象とした事例研究的アプローチによる研究事例を、論文の講読等を通して紹介しながら、このアプローチへの理解を深め、参加者個々の研究計画に資することを目指す。具体的には、講義担当者(山田)の執筆論文から始めて、受講者の関心に沿った論文などを取り上げて輪読を重ね、簡単な実証的調査に基づく事例研究の企画に(時間に余裕があれば、実施にも)取り組みたい。
 講義は、必要に応じてレポーターからの報告と討論といった形式も取り入れて進めていく。
 宿題という形で課題を課すことが多いが、授業の中で全体的な傾向などについて講評する時間をとりフィードバックとする。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】
 メディア社会を論じるアプローチとしての実証的調査を通した事例研究の意義や課題を理解し、このアプローチによる研究成果を適切に評価できるようになること、さらには自ら実証的調査を企画,実行することができるようになることが、この科目の到達目標である。
 この講義は、特にディプロマポリシーに謳う、分析手法の修得と、メディア情報の形成過程と今日的課題の把握に、関わるものである。
【事前・事後学習】
 この講義では、講義担当者の既発表論文から数本の論文を教材として講読するが、事前学習としては、インターネット上にリストが公開されている講義担当者のコミュニケーション・メディア論に関する既発表論文をすべて通読しておくこと。(http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/genre/media.html
 また、授業の過程において予習の作業を求めた場合には、これに適切に取り組むこと。
 事後学習としては、講義内容に関連する書籍等の資料や、ネット上の情報の渉猟、関係する学術論文類の自主的な精読を通した自習を含め、必要な復習を行なうとともに、おもに復習課題として出される宿題に適切に取り組むことを求める。
 事前事後学習に要する時間は、1回の授業に対して概ね4時間を目安に設定しているが、それ以上の時間を要する課題が課される場合もある。
【授業計画】
 講義は概ね以下の構成に準じて進行するが、若干の変更を行う場合がある。その場合は、事前に内容を授業中に説明する。また、予告した内容が15回で終了しない場合は、休講がなくても補講を行なう場合がある。

1. 導入
2. フィールドワーク概論1 …原論的視点
3. フィールドワーク概論2 …実態的視点
4. 日刊地域紙研究1…歴史の視点
5. 日刊地域紙研究2…経営の視点
6. ケーブルテレビ研究1 …技術の視点
7. ケーブルテレビ研究2 …制度の視点
8. コミュニティ放送研究1…送り手の視点
9. コミュニティ放送研究2…受け手の視点
10. 地域情報サイト研究1…情報の視点
11. 地域情報サイト研究2…地域の視点
12. 新たな事例研究の可能性1 …受講者からの提起
13. 新たな事例研究の可能性2 …批判的検討
14. 新たな事例研究の可能性3 …発展的検討
15. 総括討論

【評価方法】
 課題作業,報告内容,議論への参加など,平常の評価の累積による。
【教科書】
 特定の教科書は指定しない。
【参考文献】
 必要に応じて随時紹介する。
【特記事項】
 受講を希望するものは,予め公開してある山田研究室のサイト内のウェブ・ページを見て,山田の研究業績の内容について十分理解しておくことが望ましい。トップページは,http://camp.ff.tku.ac.jp/にある。
 教科書でも参考文献でもないが、事前に読んでおくべきものとしては、日本語で書かれたフィールドワーク手法に関する本(例えば、佐藤郁哉の著作など)、論文の執筆作法にに関する本(これは複数みておくこと)が上げられる。なお、当然ながら、自分の関心分野について、十分な読書をしていることが必須である。こうした読書を含め、予めシラバス等で予告された内容に関するキーワードなどへの理解を深める努力を不断に行なうこと。

 なお,講義内容等については,追加情報を含め,大学の情報システム「manaba」や、研究室のウェブ・ページで常時情報を提供しているので,こちらも参照すること。
 http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/Y-KEN/classes/default.html  特に、上記ページからリンクされている諸々の指示に関するページのうち「必読」とされているページは、必ず事前に読んで理解しておくこと。それらのページや、このシラバスに記されている内容を踏まえずに行動したことで、成績評価などに何らかの不利益が生じても、それは自己責任であることを了解した上で受講すること。


[この講義は,2009年度からの担当科目です。]
[2009年度のこの講義は,受講者が1名でしたので,結果は公表しません]
[2010年度のこの講義は,受講者が1名でしたので,結果は公表しません]
[2011年度-2012年度は受講希望者がいなかったため開講されていません]
[2013年度のこの講義は,受講者が1名でしたので,結果は公表しません]
[2014年度-2015年度は受講希望者がいなかったため開講されていません]
[2016年度のこの講義は,受講者が2名でしたので,結果は公表しません]


調査企画研究[修士課程]

東京経済大学大学院(金曜日:2時限:後期)
 この講義に関するおしらせ

【授業表題】
 社会調査の企画と方法
【授業の形態・方法・内容】
 かつての大量生産・大量消費時代が少量・多種生産、個性化時代へと変貌しつつある現在、一般市民・消費者の意識や行動を捉えることが難しくなってきている。
 こうした状況下にあって、社会調査は政治や産業・ビジネスの世界などにおいての政策や戦略の策定および決定に必要不可欠な情報収集手法となっている。このクラスは社会調査の基本的な考え方を学び、調査の実際に触れることを目的としている。参加者が自分で調査を企画し実行することによって調査の意味や意義を修得することを目指す。
 講義は、必要に応じてレポーターからの報告と討論といった形式も取り入れて進めていく。
 宿題という形で課題を課すことが多いが、授業の中で全体的な傾向などについて講評する時間をとりフィードバックとする。

 なお、本講義は「専門社会調査士」認定の指定科目になっている。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】
 修士論文を作成するうえで、実際に利用できるレベルの社会調査に関する技術と知識を身につける。
 この講義は、特にディプロマポリシーに謳う、分析手法の修得に、関わるものである。

【事前・事後学習】
 授業の中で指定された課題を次の授業で提出・発表できる形にまとめる。
 事前事後学習に要する時間は、1回の授業に対して概ね4時間を目安に設定しているが、それ以上の時間を要する課題が課される場合もある。
【授業計画】
 講義は概ね以下の構成に準じて進行するが、若干の変更を行う場合がある。その場合は、事前に内容を授業中に説明する。また、予告した内容が15回で終了しない場合は、休講がなくても補講を行なう場合がある。

1. 社会調査の概説
2. 調査の目的、倫理、方法
3. 調査全体の設計、対象の研究
4. 調査企画、組織、コスト、仮説構築
5. 調査票の作成
6. 各自で作成作業
7. 対象からのサンプリング作業実習
8. フィールドサーベイの場合の実査
9. 調査票の配布、回収作業
10.回収票の点検、データ処理(外注やエクセル等活用)
11.粗集計の読み方、分析方法、コードブック作成法
12.クロス集計・フリー回答の読み方、グラフ化
13.調査結果の分析とレポート作成法
14.メディア研究、コミュニケーション研究への応用(調査事例の検討)
15.メディア研究、コミュニケーション研究への応用(自由記述文の解析)

【評価方法】
 課題作業,報告内容,議論への参加など,平常の評価の累積による。
【教科書】
 特定の教科書は指定しない。
【参考文献】
 必要に応じて随時紹介する。
【特記事項】
 関連する、研究法や統計手法などに関する他の科目を既に学んでいるか、並行して学ぶことが望ましい。

 なお,講義内容等については,追加情報を含め,大学の情報システム「manaba」や、研究室のウェブ・ページで常時情報を提供しているので,こちらも参照すること。
 http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/Y-KEN/classes/default.html  特に、上記ページからリンクされている諸々の指示に関するページのうち「必読」とされているページは、必ず事前に読んで理解しておくこと。それらのページや、このシラバスに記されている内容を踏まえずに行動したことで、成績評価などに何らかの不利益が生じても、それは自己責任であることを了解した上で受講すること。


[この講義は,2017年度からの担当科目です。]

個別研究指導[博士課程]

東京経済大学大学院(金曜日:6時限:通年)
 この講義に関するおしらせ

【授業表題】フィールドワーク的手法によるメディア文化研究
【授業の形態・方法・内容】もっぱらメディアに依存しながら展開する文化現象の研究を,フィールドワーク的な手法を活用して研究しようとする者を対象に,個々の受講者の関心を生かしながら,フィールドの経験をより深く理解し,理論付けを探りながら,論文をまとめる作業を指導する。
 参加者は,これまでの研究経験を十分に反省した上で,今後の自分の研究方針を提示できるようになっていなければならない。自分の研究方針が明確になっていないようでは,フィールドの経験を意義深い学術論文に結晶させることは難しいからである。もちろん,今後の研究過程で,方針が変化し,博士論文に至る構想が変化していくということはあり得ることだが,現時点での自分の方針を明瞭に言語化し,他者に説明することもできないようでは,十分な指導は行えない。
 そもそも,フィールドワークによって得られる知見は,最終的には主観性から完全に脱却することはできない(少なくともそう考える立場の論者は多い)。われわれにとって,メディアが日常生活に浸透させるメディア文化,あるいは,現代大衆文化は,きわめて身近であるだけに,相対化,客観化が困難である。しかし,そこにはわれわれ自身の価値意識が投影されており,メディア文化/現代大衆文化を実証的に把握した上で,読み解いていく作業からは,豊かな論点が広がっている。
 メディア文化現象へ,フィールドワーク的手法に立脚した実証的アプローチの成果を生かしながら,メディアに支配された自文化を解きほぐし,相対化していく方法を,討論,共同現地調査,文献講読(邦文・英文)などを交えながら,参加者と一緒に検討していきたい。
【評価方法】課題への評価の累積による。
【教科書等】(事前に読んでおいてほしい書籍等)
 教科書は,その必要の有無を含め,参加者と相談して決める。
 事前に読んでおくべきものとしては,(博士課程進学者には言わずもがなであるが)日本語で書かれたフィールドワーク手法に関する本(例えば,佐藤郁哉の著作など),論文の執筆作法に関する本(これは複数みておくこと)が上げられる。なお,当然ながら,自分の関心分野について,十分な読書を踏まえた,展望・文献表作成を経験していることが必須である。
【その他】受講を希望する者は,予め公開してある山田研究室のサイト内のウェブ・ページを見て,山田の研究実績の内容について十分理解しておくことが望ましい。トップページは,http://camp.ff.tku.ac.jp にある。
 また,履修手続以前に,個別に相談の機会をもつよう心がけて欲しい。


[この講義は,2002年度からの担当科目ですが,2002-2003年度は受講希望者がいなかったため開講されていません]
[2004年度-2006年度の受講者は1名でした。受講者が少人数なので,成績は公表しません。]
[2007年度-2008年度は受講希望者がいなかったため開講されていません]
[2009年度-2011年度の受講者は1名でした。受講者が少人数なので,成績は公表しません。]
[2012年度-2016年度は受講希望者がいなかったため開講されていません]

個別研究指導[修士課程]

東京経済大学大学院(金曜日:5時限:通年=前期・後期)
 この講義に関するおしらせ

【授業表題】
1期:フィールドワーク的手法によるメディア文化研究」(その1)
2期:フィールドワーク的手法によるメディア文化研究」(その2)
【授業の形態・方法・内容】
 もっぱらメディアに依存しながら展開する文化現象の研究を,インタビュー,参与観察など,フィールドワーク的な手法を活用した研究方法を,個々の受講者の関心に沿った形で指導する。ここでメディア文化研究の対象として想定しているのは,マス・メディアやネットワーク・メディアなどを介して社会的に共有されている大衆文化的なものが中心であり,テレビ番組,映画,音楽,文学,漫画,あるいは広告表現などの諸形態をとる様々な娯楽が含まれる。その意味では,研究対象は広く考えてよいが,研究対象へのアプローチについては,フィールドワーク的な手法を必ず用いることを要求する。つまり,単なる文献研究に終始するのではなく,実際に「現場」に出かけて調査を重ね,事実を積み重ねていくような論文作成に取り組む者だけを指導する。
 フィールドワークという言葉には様々な含意があるが,多くの場合は,折衷的に様々なアプローチを併用して対象にアプローチすることが必要になる。一年間の指導を通して,具体的なフィールドの作業を段階的に進められるように,個々の参加者の関心に合わせて少しずつ様々な作業を課していく。また,主に1期前半では,研究テーマの絞り込みに資するようなディスカッションや,先行研究の文献渉猟,文献表や展望の作成法について,併せて指導する。
 宿題という形で課題を課すことが多いが、授業の中で全体的な傾向などについて講評する時間をとりフィードバックとする。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】
 受講者個々が在学期間中にフィールドワークを中心とした適切な調査能力と、それに基づいた論文執筆能力を身に付け、修士論文を完成させることが最終的な目的であるが、この科目に限っての到達目標は、受講者個々の履修年次に応じ、論文完成という最終目標へしかるべく段階的に近づいていくことにある。当然、1年時において履修する者と2年次において履修する者とでは、目標水準は異なるものとなる。
 この講義は、特にディプロマポリシーに謳う、分析手法の修得と、メディア情報の形成過程と今日的課題の把握に、関わるものである。

【事前・事後学習】
 この講義では、講義担当者の既発表論文から数本の論文を教材として講読するが、事前学習としては、インターネット上にリストが公開されている講義担当者のコミュニケーション・メディア論に関する既発表論文をすべて通読しておくこと。(http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/genre/media.html
 また、授業の過程において予習の作業を求めた場合には、これに適切に取り組むこと。
 事後学習としては、講義内容に関連する書籍等の資料や、ネット上の情報の渉猟、関係する学術論文類の自主的な精読を通した自習を含め、必要な復習を行なうとともに、おもに復習課題として出される宿題に適切に取り組むことを求める。
 事前事後学習に要する時間は、1回の授業に対して概ね4時間を目安に設定しているが、それ以上の時間を要する課題が課される場合もある。

【授業計画】
 講義は概ね以下の構成に準じて進行するが、若干の変更を行う場合がある。その場合は、事前に内容を授業中に説明する。また、予告した内容が各期15回で終了しない場合は、休講がなくても補講を行なう場合がある。
 2期のみの履修者がいる場合にも、計画の調整を行うことがある。特に、導入(研究倫理を含む)の内容は必ず盛り込む。

1期
01. 導入(研究倫理を含む)
02. フィールドワーク論の再検討1 …調査実践に向けた批判的検討
03. フィールドワーク論の再検討2 …実践的論点
04. メディア文化論の再検討1…理論的枠組
05. メディア文化論の再検討2…日本における論点
06. 調査主題の検討1 …主題の提起と批判的検討
07. 調査主題の検討2 …主題の選定
08. 調査の設計1…調査計画の提起と批判的検討
09. 調査の設計2…調査計画の概要の確定
10. 文献調査1…基礎的文献の概括
11. 文献調査2…関連文献の状況の確認
12. 文献調査3 …先行研究の批判的検討
13. 文献調査4 …先行研究の総括
14. 研究主題の再検討 …調査計画の確定
15. 総括討論
2期
01. 導入
02. 調査計画の最終検討1…調査計画準備の進捗確認
03. 調査計画の最終検討2…調査計画の最終確定
04. 調査の実施報告1…調査の中間報告、事例A
05. 調査の実施報告2…調査の中間報告、事例B
06. 調査の実施報告3…調査の中間報告、事例C
07. 調査の実施報告4…調査の中間報告、事例D
<事例A〜Dは、計画の中で決定した個別の事例>
08. 調査結果の総括的報告1…批判的検討、事例A、B
09. 調査結果の総括的報告2…批判的検討、事例C、D
10. 調査結果の批判的検討1…全事例を通した論理構成の検討
11. 調査結果の批判的検討2…全事例を通した論理構成の決定
12. 報告書の作成1…問題提起と調査概要
13. 報告書の作成2…調査結果のまとめと検討
14. 報告書の作成3…調査報告の確定
15. 総括討論

【評価方法】
 課題作業、報告内容、議論への参加など、平常の評価の累積による。
【教科書】
 特定の教科書は指定しない。
【参考文献】
 必要に応じて随時紹介する。
【特記事項】
 受講を希望するものは,予め公開してある山田研究室のサイト内のウェブ・ページを見て,山田の研究業績の内容について十分理解しておくことが望ましい。トップページは,http://camp.ff.tku.ac.jp/にある。
 教科書でも参考文献でもないが、事前に読んでおくべきものとしては、日本語で書かれたフィールドワーク手法に関する本(例えば、佐藤郁哉の著作など)、論文の執筆作法にに関する本(これは複数みておくこと)が上げられる。なお、当然ながら、自分の関心分野について、十分な読書をしていることが必須である。こうした読書を含め、予めシラバス等で予告された内容に関するキーワードなどへの理解を深める努力を不断に行なうこと。

 なお,講義内容等については,追加情報を含め,大学の情報システム「manaba」や、研究室のウェブ・ページで常時情報を提供しているので,こちらも参照すること。
 http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/Y-KEN/classes/default.html  特に、上記ページからリンクされている諸々の指示に関するページのうち「必読」とされているページは、必ず事前に読んで理解しておくこと。それらのページや、このシラバスに記されている内容を踏まえずに行動したことで、成績評価などに何らかの不利益が生じても、それは自己責任であることを了解した上で受講すること。


[この講義は,2002年度からの担当科目ですが,2002-2015年度は受講希望者がいなかったため開講されていません]
[2016年度のこの講義は,受講者が1名でしたので,結果は公表しません]

フレッシャーズ・セミナーa

東京経済大学コミュニケーション学部(月曜日:5時限:前期)
 この講義に関するおしらせ

[この講義は共通シラバスです。]

【授業表題】大学生ことはじめ(充実した学生生活への習慣確立と基本動作/スキルの習得)
【授業の形態・方法・内容】 以下の「フレッシャーズ・セミナーa共通学習目標」に従い,各担当教員が独自にある程度のアレンジを加えながら授業を行う。

「フレッシャーズ・セミナーa 共通目標」
(1)大学で学ぶことの意味や意義を噛みしめる
(2)自分のこれまでとこれからについてクラスの仲間や教員に知ってもらい、初動を起こす
(3)自分の考えを他人に表現して伝える/他人との見解の違いを意識する
(4)レポート作成の方法を身につける
(5)必修ガイダンスに参加する
【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】
大学で学ぶ意味や意義にひとまずの見解をもち、大学に通う習慣を確立する。
「やってみよう」を見つける努力をし、見つかったならばそれに対する行動を起こす。
大学での学習を促進する上での基本的なスキルを身につける。
【事前・事後学習】
毎回の授業でのノートなどを見直し、自分自身の希望やテーマを具体化するための行動について考えるようにすること。また図書館やDBの利用法は授業以外の時間でレポート作成のために自分で再度実践してみること。
【授業計画】
「フレッシャーズ・セミナーa 共通目標」の各項目に対応した授業計画は以下のとおり。なお必修ガイダンスの時期などにより、その内容は順番が前後することがある。

(1)大学で学ぶことの意味や意義を噛みしめる
  大学教育が「自分の意志」による「自分のため」の学習であることを自覚する
  自由な時間をふんだんに使う/本物に触れる/没頭できることに出会う
  まずは新書など良質な書籍を読むことから始める
(2)自分のこれまでとこれからについてクラスの仲間や教員に知ってもらい、初動を起こす
  教員に大学生活での期待や希望を投げかけ助言をもらう
  クラスの仲間のこれまでとこれからについて理解し、友人を見つける
  自分自身の希望に関連する学内外の多様な機会への参加と人との出会いを実践する
  ちょっとした行動を繰り返すことで自分自身のテーマを少しずつ具体化する
(3)自分の考えを他人に表現して伝える/他人との見解の違いを意識する
  聴衆を意識したプレゼンテーションの基本スキルを学ぶ
  他人との意見の違いを理解した上で相手を説得するディベートの基本スキルを学ぶ
(4)レポート作成の方法を身につける
  板書を写すだけではなく、授業での感想や考えたことを少しずつ書きためる
  図書館やDBの利用法を身につける/構成を考えてから書く習慣をつける
  剽窃という重罪を知る/引用の方法を知る
(5)必修ガイダンスに参加する
  人権コーディネータによる学習会
  図書館利用に関するオリエンテーション
  キャリアセンターによる研修
 ゼミナール=演習という形式は,大学教育においては重要な位置を占めるものであるが,高校までの教育にはほとんど取り入れられていない。フレッシャーズ・セミナーaでは,まずゼミという形式に慣れ,自発的に学び,考える姿勢を身につけることが第一の課題となる。具体的には,共通の課題図書を選んで輪読し,その内容について報告し,討論する経験を通じて,
    ・報告要旨の作り方
    ・プレゼンテーションのコツ
    ・協調的で創造的な議論の作法  など
【教科書】
『TKUベーシック力 ブック』
【参考文献】
【特記事項】なし


[旧カリキュラムの「フレッシュマン・ゼミ」の採点結果は,過年度のページを参照してください]
[2015年度の採点結果:A=8人、B=5人、X=1人]

演習

東京経済大学コミュニケーション学部(木曜日:4時限:通年)
 この講義に関するおしらせ

【授業表題】
 ポピュラー音楽について考える

【授業の形態・方法・内容】
 現代社会において,大きな文化現象となっているポピュラー音楽について,その社会的な意義を,コミュニケーション論を踏まえた観点から考えていく。教科書の輪読を中心に,関連する他の論文なども読んでいく。


 最終的には,参加者個々が各自のテーマを設定し,そのテーマに沿ったレポートをまとめて,研究室のサイトからウェブ上に公開することを目指す。
【事前・事後学習】
 授業に臨むにあたっては、主体的にそれぞれの時点での課題を把握し、予習復習に取り組むことが求められる。特に各自のゼミ論についての発表の際には、自身の発表の準備を適切に行なうことはもちろん、普段から他のゼミ参加者の研究テーマにも関心をもち、関連する事項について自ら自習することを心がけ、特に、次回の発表予定者のテーマについては、必ず事前に関連事項についての理解を深めるよう予習に取り組むこと。また、自身の発表を行なった際に、発表の成否についての反省を含めた復習を適切に行なうことはもちろん、他者の発表に際しても、議論の中で提起された論点に付いて、関連する事項について、文献学習、インターネット上の情報収集を含め、復習すること。

【授業計画】
第1回. オリエンテーション
第2回. 学術論文の探し方、読み取り方1
第3回. 学術論文の探し方、読み取り方2
第4回. 共通テキストの輪読1
第5回. 共通テキストの輪読2
第6回. 共通テキストの輪読3
第7回. 共通テキストの輪読4
第8回. ゼミ論テーマの選定に向けての議論1
第9回. ゼミ論テーマの選定に向けての議論2

以降、参加者の発表を中心とする回について、時間的余裕が生じる場合には、共通テキストの輪読を継続する。
第10回. ゼミ論テーマの選定に向けての方針発表1
第11回. ゼミ論テーマの選定に向けての方針発表2
第12回. ゼミ論テーマの選定に向けての方針発表3
第13回. ゼミ論テーマの選定に向けての方針発表4
第14回.夏合宿における企画の議論1
第15回.夏合宿における企画の議論2

第16回. ゼミ論の進捗についての中間発表(1回目)1
第17回. ゼミ論の進捗についての中間発表(1回目)2
第18回. ゼミ論の進捗についての中間発表(1回目)3
第19回. ゼミ論の進捗についての中間発表(1回目)4
第20回. ゼミ論の進捗についての中間発表(1回目のやり直し、指摘課題に対する補充発表)
第21回. ゼミ論の進捗についての中間発表(2回目)1
第22回. ゼミ論の進捗についての中間発表(2回目)2
第23回. ゼミ論の進捗についての中間発表(2回目)3
第24回. ゼミ論の進捗についての中間発表(2回目)4
第25回. ゼミ論の進捗についての中間発表(2回目のやり直し、指摘課題に対する補充発表)
第26回. ゼミ論の最終発表1
第27回. ゼミ論の最終発表2
第28回. ゼミ論の最終発表3
第29回. ゼミ論の最終発表4
第30回. ゼミ論の最終発表(やり直し、指摘課題に対する補充発表)

上記の計画は予定であり、参加者の人数などによって変更を加える場合がある。また、授業時限以外に,学外で研究会などへ参加することが年に数回あるほか,夏季休暇を利用して一週間程度の合宿を行う。こうした活動の準備も,できるだけ参加者が自主的に行えるよう指導する。

【評価方法】
 平常点評価。ゼミ中の発言や,発表内容,授業中に出す課題やゼミ論(期末のレポート)などを総合的に判断する。
【教科書】
 東谷 護・編(2003)『ポピュラー音楽へのまなざし』勁草書房

【参考文献】
 授業中に指示する。

【特記事項】
 音楽文化論の授業は、既に履修しているか、この演習と並行して履修することが望ましい。また、普段から、自分の関心がある分野の音楽について論じた書籍を読む習慣を付けておくこと。さらに授業内容をふまえて文献を集めて読み、文章にまとめる習慣をつけること。


[旧カリキュラムの「コミュニケーション演習I/II」の採点結果は,過年度のページを参照してください]
[2002年度の採点結果<旧カリ生を含む>:A=2人,Z=1人]
[2003年度の採点結果:A=3人,B=1人,C=1人,Z=1人]
[2004年度の採点結果:Z=3人]
[2005年度の採点結果:S=1人,A=4人,B=3人,Z=3人]
[2006年度の採点結果:A=3人,B=1人,C=1人,Z=3人]
[2007年度の採点結果:A=2人,B=2人,Z=5人]
[2008年度のこの講義は,受講者が2名でしたので,結果は公表しません]
[2009年度の採点結果:A=2人,Z=7人]
[2010年度の採点結果:A=3人,B=2人,C=1人,Z=6人]
[2011年度の採点結果:A=3人、B=1人、Z=2人]
[2014年度の採点結果:A=2人、B=1人、Z=7人]


卒業制作・卒業論文

東京経済大学コミュニケーション学部(木曜日:5時限:通年)
 この講義に関するおしらせ

[この講義は共通シラバスです。]

【授業表題】
大学での最終成果物をつくる
【授業の形態・方法・内容】
1.授業・指導
原則として週1回の授業を行うが,担当教員の判断により,随時指導を行う場合がある。また原則として担当教員の「演習」を中心とした担当科目に関連する範囲で指導を行う。

2.提出形態
原則として,下記の(1)または(2)とする。ただし担当教員の判断により,複数の履修者による共同作品を認める場合がある。
(1)卒業制作
映像,音,文字等によって表現され,DVD,CD-R,紙等の保存性・再現性のある記録媒体に収録された作品。
●4,000字以上の解説文(A4判の印刷物)を添付する。なお,複数履修者による共同制作の場合は,制作過程の詳細な記録を添付する。
●作品等の製本をする場合には,A4判の用紙に綴じシロ3cm以上,その他2cm以上の余白を残してレイアウトする。
(2)卒業論文
   1.研究報告
   2.調査報告
   3.実践報告
●本文は20,000字以上とし,A4判の印刷物を提出する。ただし担当教員の指示により,印刷物の提出を省略することがある。
●製本を希望する者は,A4判の用紙に綴じシロ3cm以上,その他2cm以上の余白を残してレイアウトし,本学指定の表紙を付けて提出する。
●製本費用は原則として履修者個人が負担する。

3.修得単位
「卒業制作・卒業論文」の単位取得者が留年した場合、その単位は有効とする。
【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】
学士取得に足るだけの,卒業制作物もしくは卒業論文を作成すること
【事前・事後学習】
各回の教員からの助言にしたがい,文献収集,データ収集,データ分析,撮影,執筆などの作業を行う。
【授業計画】
1.原則として,各自のテーマに沿って個別に指導を行う。
2.報告・提出期間
(1)担当教員への最終報告
下記の期間に,「最終確認票」に制作・論文の提出形態,テーマ,題目,進捗状況を記入し,担当教員に提出する。
最終報告:10月第1回授業時まで
●この報告後は,原則として提出形態,テーマの変更はできない。
(2)制作・論文の提出
下記の期間に,学務課へ制作物・論文を提出する。
提出期間:12月第1月曜日~金曜日(詳細は別途掲示)
【評価方法】
作品・論文の内容および平常点を総合的に評価する。
【教科書】
【参考文献】
【特記事項】
英語で卒業論文を執筆する学生は、事前に「アカデミック・ライティング」(ワークショップ科目)と「日本語表現Ⅰ」の両方を履修していることが望ましい。あらかじめ担当教員に相談すること。


[2001年度のこの講義は,国外研究のため休講となりました]
[2002年度のこの講義は,受講者が1名でしたので,結果は公表しません]
[2003年度のこの講義は,受講希望者がなく休講となりました]
[2004年度のこの講義は,受講希望者がなく休講となりました]
[2005年度のこの講義は,受講者が3名でしたので,結果は公表しません]
[2006年度の採点結果:A=3人,B=1人,Z=2人]
[2007年度の採点結果:A=4人,C=1人]
[2008年度のこの講義は,受講者が3名でしたので,結果は公表しません]
[2009年度の採点結果:A=2人,X=3人,Z=2人]
[2010年度の採点結果:A=2人,B=2人,Z=4人]
[2011年度の採点結果:A=2人,C=1人,X=1人,Z=1人]
[2012年度-2013年度の採点結果は、諸事情により公表しません]
[2014年度のこの講義は,受講者が2名でしたので,結果は公表しません]
[2015年度のこの講義は,受講者が2名でしたので,結果は公表しません]
[2016年度の採点結果:A=5人]

コミュニケーション学入門

東京経済大学コミュニケーション学部(木曜日:3時限:前期)
 この講義に関するおしらせ

[2017年度のこの講義は,渡辺潤教授のクラスと共通シラバスです。]

【授業表題】
 コミュニケーションの基礎を学ぶ

【授業の形態・方法・内容】
 「コミュニケーション」ということばはきわめて普通に、幅広く使われます。だから誰でも、その意味はわかっていると思われがちです。しかし、私たちは「コミュニケーション」ということばを、きちんと意味をわかったうえで使っているでしょうか。この講義では、まずそのことについて、受講者全員に自覚してもらうところから始めようと思います。
 たとえば、最近よくつかわれる「コミュニケーション力」とは、一体何ができることを意味しているのでしょうか。他人と協調すること?自分の意見をはっきり言うこと?創造的な力?あらためて考えると、曖昧なままに平気で使っていることがよくわかるはずです。
 授業では、主にパーソナルな「コミュニケーション」をテーマにして、その、半ば無自覚に行っている行為について、詳細に検討して、その仕組みについて考えます。
 なお、授業は指定した教科書に完全に準拠して行います。授業中に使用することはもちろん、予習・復習にも必要ですから、必ず買い求めてください。
【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】
 1年生対象の講義です。「コミュニケーション」についての基礎的な知識や考え方について、コミュニケーション学部として、まず、しっかり理解してもらうことを目標にします。

【事前・事後学習】
 講義は毎回、テキストに準拠しておこないます。次週の予習、終わった後の復習をしっかりおこなうことが必要です。

【事前・事後学習】
 社会学,コミュニケーション史,コミュニケーション論,メディア論,マス・コミュニケーション論,パブリック・スピーキングなど

【授業計画】
1.「結合」と「分離」
2.「対面」「傍観」「覗き」
3.「アイデンティティ」について
4.「自己」と「他者」
5.「孤独」について
6.「顔」と「身体」
7.「行為」と「演技」
8.「ゲーム」と「プレイ」
9.「感情とコミュニケーション1」(「楽しみ」と「退屈」)
10.「感情とコミュニケーション2」(「羨望」と「嫉妬」)
11.「感情とコミュニケーション3」(「やさしさ」と「癒し」)
12.「親密さ」と多様な関係
13.「病」と「死」
14.「人間関係」と「コミュニケーション」
これは予定している話題です。実際の講義テーマについては多少の変更があるかもしれません。

【評価方法】
最後の授業時間に試験を実施します。
出席はとりませんが,時折(4~5回),授業中に作成するレポートを課します。
【教科書】
渡辺潤監修『コミュニケーション・スタディーズ』世界思想社
【参考文献】
授業中に指示


[旧カリキュラムの「コミュニケーション論入門」の採点結果は,過年度のページを参照してください]
[2016年度の採点結果:S=8人、A=40人、B=49人、C=21人、X=5人、Z=7人]... 追試対象者を含む

メディア・リテラシー入門

東京経済大学コミュニケーション学部(月曜日:3時限:前期)
 この講義に関するおしらせ

[2017年度のこの講義は,光岡寿郎専任講師のクラスと共通シラバスです。]

【授業表題】
 映像リテラシー事始め

【授業の形態・方法・内容】
 メディアリテラシーとは、さまざまなメディア(テレビ、映画、雑誌、新聞、音楽CD、インターネットなど)を通じて送り込まれるメッセージを「読み解く」こと、そして、自前のメディアを駆使してメッセージを「書く」ことからなる。メッセージの受信能力を高め、さらに送信能力を養うのが、メディアリテラシーの目標だ。
 「書く」ことについては時間の制限があるので、この授業では主に、映像イメージとして送られてくる多様なメッセージを「読む」ことのレッスンを行なう。なにかの映像を見て「きれい」だとか「すてき」だとか、心惹かれるとか思うことは日常的にあるが、その内容をきちんとことばで表すのは簡単ではない。ことばにするためにはどうしても、いくつかの基礎的な概念を確保し、それらを使って具体的に読み解くレッスンを重ねる必要がある。イメージはつねに多義的だが、それをきちんとことばにすることではじめて、私たちはイメージの意味や意義について議論をするきっかけをつかむことができる。
 素材にするのは主に雑誌に掲載された広告で、それを一点一点を取り上げて、まずはその形式的な構造を分析し、ついでその意味を考える。テレビ・コマーシャルや映画にも触れたい。
 基本的には、講義の前半を必要な概念の解説にあて、後半で具体的な作品を読む。基本的な概念を修得することが大切である。講義の内容は、印刷物かPDFファイルの形式で配布する。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】
 日常生活にあふれる映像イメージを批判的に理解する力=メディアリテラシーを獲得する。

【事前・事後学習】
 学期を通して複数回の課題が課されるため、レポート作成のために自発的な資料の収集、分析が必要となる。加えて、毎回授業では具体的な雑誌、映像の分析がなされるため、復習として各回のテーマに応じて各自が身の回りの映像イメージの分析を行うことが求められる。

【授業計画】
1.メディアリテラシーとはなにか?
2.メディア産業とメディア装置
3.メッセージと文化コード
4.映像リテラシー
5.映像の読み方(1) 雑誌広告
6.映像の読み方(2) テレビ・コマーシャル
7.映像の読み方(3) 映画
8.まとめ
【評価方法】
 学期中に何度か課されるミニレポート(1000字程度)、期末レポート(4000字程度)を提出してもらう。評価は前者を40%、後者を60%とするが、最終レポートを提出しない場合は、Z評価となる。

【教科書】
 なし
【参考文献】
 ジョン・バージャー『イメージ』(ちくま学芸文庫)、ジャン=クロード・フォザほか『イメージ・リテラシー工場』など。これ以外の文献については適宜講義で紹介する。

【特記事項】
 本講義は山田、光岡の二クラスに分かれる。基本的な講義内容、および評価方法は同じであるが、授業内では担当教員から適宜必要だと思われる話題、研究動向が紹介されることがある。


[2007年度の採点結果:S=8人,A=45人,B=34人,C=1人,X=12人,Z=16人]
[2008年度の採点結果:S=7人,A=43人,B=47人,C=19人,X=10人,Z=6人]
[2009年度の採点結果:S=6人,A=39人,B=48人,C=17人,X=6人,Z=16人]
[2010年度の採点結果:S=7人,A=37人,B=21人,C=40人,X=15人,Z=7人]
[2011年度の採点結果:S=8人,A=28人,B=29人,C=14人,X=9人,Z=9人]
[2012年度の採点結果:S=5人、A=22人、B=26人、C=13人、X=9人、Z=11人]
[2013年度の採点結果:S=6人、A=27人、B=28人、C=12人、X=12人、Z=11人]
[2014年度の採点結果:S=6人、A=21人、B=39人、C=17人、X=11人、Z=8人]
<採点結果は,いずれも山田の担当クラスだけのものです。>

音楽文化論

東京経済大学コミュニケーション学部(金曜日:3時限:後期)
 この講義に関するおしらせ

【授業表題】
 日本のポピュラー音楽史から考える音楽文化論

【授業の形態・方法・内容】
 私たちの日常生活には,ポピュラー音楽を中心とした音楽が様々な形で浸透している。音楽は,単に娯楽として生活に潤いを与えるだけでなく,あるいは経済的に,あるいは社会的に,様々な広がりをもつ文化現象の核となっている。この講義では,日本のポピュラー音楽の歴史を振り返りながら,多様な視点からポピュラー音楽が紡ぎだす文化のあり方について検討していく。
 講義では,まず最初に「ポピュラー音楽」という概念とその歴史性を批判的に検討する。ポピュラー音楽とは何か,というある意味で極めて不毛な問いかけから講義は始まる。そこではまず,ポピュラー音楽は,いかなる意味において「ポピュラー」であり,どのような音楽「ではない」のかについて議論することを通して,ポピュラー音楽の本質を,複製技術,商品化といった文脈から捉え直す。続いて,録音技術の導入以降,1970年代までの日本のポピュラー音楽史から,エピソードを取り上げ,それぞれの時代の大衆文化という文脈において,ポピュラー音楽の享受がどのような形で展開されているのか,という観点からポピュラー音楽を取りまく社会状況や文化産業について,具体的事例に触れながら,考えていく。
 宿題という形で課題を課すことが多いが、授業の中で全体的な傾向などについて講評する時間をとりフィードバックとする。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】
 「ポピュラー音楽」など,この講義の中心となる概念についての検討を通して,音楽文化論の基礎的な図式への理解を深めると共に,近代日本における音楽の社会的な位置づけや役割について,具体的な歴史的事実を踏まえながら理解し,自らの思考の道具としてこうした諸概念や知識を活用できるようになることが履修を通した到達目標となる。
 この科目は特に、コミュニケーション学部DP1と関連している。

【事前・事後学習】
 この講義は,専門科目の講義であり,履修に先立って以下の準備学習を求める。

 (1)高校までに習得しておくべき基本的なスキルである,国語辞典,英和辞典等,基本的参考資料の使用方法,および,(2)マイクロソフト・オフィス関連のWord,Excelの基本的な操作,パソコンからのメールの送受信に必要な基本的コンピュータ・リテラシーについては,身に付いていることを前提として授業を進めるので,こうした方面で知識が不十分であると自覚する者は,自習を通して基礎力を身につけておくこと。

 授業を理解し,宿題レポートを作成するためには,自ら進んで専門性のある学術論文を読めることが求められる。(3)本学図書館の蔵書検索,本学図書館で利用可能な新聞雑誌記事等のデータベース検索,ネット上にある国立情報学研究所論文情報ナビゲータ(CiNii)を用いた論文検索等の方法は,事前に自習して身につけておくこと。これらについて,判らないことがあれば,図書館カウンター,学習センター,PC実習室ヘルプデスク等を活用して質問しておくこと。

 さらに,この授業を適切に理解するためは,明治期以降,概ね1970年代までの日本の歴史についての知識が不可欠である。(4)高校の日本史教科書のレベルの知識が不十分であると自覚する者は,自習を通して基礎力を身につけておくこと。

 通常の授業に臨む際の事前学習としては、予めシラバス等で予告された内容に関するキーワードなどへの理解を深める努力をふだんに行なうことに加え、特に指示された予習の作業がある場合にはこれに適切に取り組むことを求める。また、事後学習としては、授業内容に関連する書籍等の資料や、ネット上の情報の渉猟、実際の音声資料・映像資料の視聴などを含め、必要な復習を行なうとともに、おもに復習課題として出される宿題に適切に取り組むことを求める。
 事前事後学習に要する時間は、1回の授業に対して概ね4時間を目安に設定しているが、それ以上の時間を要する課題が課される場合もある。

【授業計画】
 講義は概ね以下の構成に準じて進行するが、若干の変更を行う場合がある。その場合は、事前に内容を授業中に説明する。また、予告した内容が15回で終了しない場合は、休講がなくても補講を行なう場合がある。

01 - 「ポピュラー音楽」概念をめぐる議論
02 - 明治期における大衆的音楽芸能と録音技術の登場:ガイズバーグ録音(1903)前後
03 - 大正期における西洋音楽の浸透〜摂取とレコードの普及:都市大衆文化としての「浅草オペラ」と「演歌師」
04 - 大正期における西洋音楽の浸透〜摂取とレコードの普及:「演歌師」から「レコード」へ
05 - 昭和戦前期における音楽産業の確立と多様なポピュラー音楽:レコード業界再編と企画流行歌の登場
06 - 昭和戦前期における音楽産業の確立と多様なポピュラー音楽:音楽学校と花柳界、担い手の供給をめぐって
07 - 昭和戦前期における音楽産業の確立と多様なポピュラー音楽:昭和戦前期の洋楽の浸透
08 - 戦時体制下におけるポピュラー音楽の動員と統制:戦時体制への傾斜
09 - 戦時体制下におけるポピュラー音楽の動員と統制:淡谷のり子と灰田勝彦 10 - 戦後占領期におけるポピュラー音楽の新たな興隆:戦時体制から 「焼跡闇市」へ
11 - 戦後占領期におけるポピュラー音楽の新たな興隆:進駐軍キャンプと米国音楽の影響
12 - 高度経済成長期におけるポピュラー音楽と若者文化:生活と音楽の都市化
13 - 高度経済成長期におけるポピュラー音楽と若者文化:ロカビリーとポップスの受容
14 - 高度経済成長期におけるポピュラー音楽と若者文化:エレキ・ブーム と グループ・サウンズ
15 - 高度経済成長期におけるポピュラー音楽と若者文化:フォーク・ブーム
【評価方法】
 授業中に宿題として数回課す課題レポート(60%),期末に提出する臨時レポート(40%)を総合して評価する。

【教科書】
 教科書は用いない。
 必要に応じてプリント類を配付する。

【参考文献】
 授業中に指示する。
 とりあえず,初回の授業については,次の論文を事前に読んでおくと理解が深まる。
山田晴通(2003):「ポピュラー音楽の複雑性」東谷 護・編『ポピュラー音楽へのまなざし』勁草書房,所収

【特記事項】
 授業の一環として,週末などを利用して学外の施設などを見学に行く機会を設けることがある。その場合,入場料など若干の費用負担が生じることがある。

 なお,講義内容等については,追加情報を含め,大学の情報システム「manaba」や、研究室のウェブ・ページで常時情報を提供しているので,こちらも参照すること。
 http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/Y-KEN/classes/default.html
 特に、上記ページからリンクされている諸々の指示に関するページのうち「必読」とされているページは、必ず事前に読んで理解しておくこと。それらのページや、このシラバスに記されている内容を踏まえずに行動したことで、成績評価などに何らかの不利益が生じても、それは自己責任であることを了解した上で受講すること。


[この講義は,各年度のカリキュラムの状況を踏まえてながら,渡辺潤教授と不定期に交代しながら担当しています。以下に記載のない年度は担当していません。]
[2005年度の採点結果:S=5人,A=25人,B=20人,C=4人,Z=31人:講義の内容は2008年度以降とは異なります]
[2008年度の採点結果:S=1人,A=6人,B=6人,C=1人,X=2人,Z=17人]
[2009年度の採点結果:S=1人,A=6人,B=7人,C=5人,X=1人,Z=17人]
[2010年度の採点結果:S=2人,A=13人,B=8人,C=4人,X=11人,Z=20人]
[2011年度の採点結果:A=5人,B=4人,C=6人,X=3人,Z=15人]
[2012年度の採点結果:S=1人、A=2人、B=4人、C=2人、X=1人、Z=3人]
[2013年度の採点結果:S=1人、A=8人、B=7人、C=4人、X=3人、Z=24人]
[2014年度の採点結果:S=2人、A=7人、B=11人、C=4人、X=1人、Z=17人]

社会調査ワークショップ

東京経済大学コミュニケーション学部(金曜日:3時限:前期)
 この講義に関するおしらせ...この科目は社会調査士関連科目Aです。

【授業表題】
 地域社会調査におけるフィールドワークの諸技法

【授業の形態・方法・内容】
 日常生活の中で、私たちは、さまざまな場面で生じる疑問や問題意識を出発点として、情報を収集し、収集した情報を整理・分析し、状況を把握・判断しながら生活している。人間の生活に必然的に伴うこのような一連の情報探索・分析活動が、言わば「調査の原型」なのである。そして、疑問や問題をさらに深く具体的に解明しようとするとき、自分の頭の中だけで疑問を煮詰めたり想像をめぐらせるばかりではなく、頭の外つまり疑問や問題が具体化されている現象・現場をみずから直接調べてデータを収集・分析することが必要となってくる。
 農村や都市の特定地域を対象とした地域社会調査は、様々なフィールドワークの諸技法を動員して対象地域の実相を明らかにしようとする。そこでは、上記のような「調査の原型」が、文献調査、データベースの活用、統計分析、インタビュー、そして何よりも現地を踏査し、機会を捉えて参与観察することなどを通して具体的な調査が形をとって行くことになる。
 受講生諸君が自ら地域社会調査の企画者となる場合はもちろんのこと、調査対象とされる立場あるいは既存の調査結果を利用する立場におかれる場合であっても、地域社会調査の意図・目的を正確に把握し、調査方法の妥当性および調査データの信頼性を判断しうる能力=社会調査の基礎知識が必要不可欠である。
 この授業では、まず、農村・都市を問わず、地域社会調査の意義や歴史を講じるとともに、受講者が主体的に先行研究の文献調査に取り組めるよう促し、受講者がグループを形成して特定地域の地域社会調査を実施できるよう、多様なフィールドワークの諸技法を紹介し、技能を演習を通して身につけてゆくことをめざす。また、授業時間外で、実際に特定の地域へ出向くこともあることを予め了解しておくこと。
 宿題という形で課題を課すことが多いが、授業の中で全体的な傾向などについて講評する時間をとりフィードバックとする。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】
・社会調査におけるフィールドワークの諸技法について説明できるようになること
・地域社会調査を実施できるようになること、あるいは、地域社会調査の計画を立案できるようになること

 この科目は特に、コミュニケーション学部DP4と関連している。
【事前・事後学習】
 毎回の授業についていくためには配布された資料による予習や、授業内容を踏まえた課題への取り組みなどの復習が必要となる。
 事前事後学習に要する時間は、1回の授業に対して概ね4時間を目安に設定しているが、それ以上の時間を要する課題が課される場合もある。
【授業計画】
 講義は概ね以下の構成に準じて進行するが、若干の変更を行う場合がある。その場合は、事前に内容を授業中に説明する。また、予告した内容が15回で終了しない場合は、休講がなくても補講を行なう場合がある。

第1回 オリエンテーション

<地域社会調査の意義と歴史>
第2回 地域社会調査の意義と歴史1- 19世紀、英国における研究例(貧困調査の諸技法)
第3回 地域社会調査の意義と歴史2- 19世紀、ヨーロッパ各国における研究例(地域をめぐる理論的多様性)
第4回 地域社会調査の意義と歴史3- 20世紀、米国における研究例(シカゴ派都市社会学のフィールドワーク)
第5回 地域社会調査の意義と歴史4- 20世紀、日本における研究例(農村調査から参与観察の取り組みまで)
第6回 地域社会調査の意義と歴史5- 現代における地域社会調査の意義

<地域社会調査の過程>
第7回 調査対象地域、目的、テーマの仮決定
第8回 有効な調査技法の選択1- 諸技法の理解
第9回 有効な調査技法の選択2- 技法の検討
第10回 有効な調査技法の選択3- 技法の選択
第11回 文献調査の実施1- 文献の探索
第12回 文献調査の実施2- 文献内容の共有
第13回 調査対象地域、目的、テーマの見直し
第14回 踏査実習(学外で実施)

第15回 まとめ

【評価方法】
 課題レポート、授業参加度などから総合的に評価する。

【教科書】
 教科書を用いない。また,必要に応じて資料を配布することがある。
【参考文献】
 授業中に随時指示する。

【特記事項】
 社会調査士科目Fに該当する。
 「楽」に単位がとれる科目ではない点に注意して履修すること。

 なお,講義内容等については,追加情報を含め,大学の情報システム「manaba」や、研究室のウェブ・ページで常時情報を提供しているので,こちらも参照すること。
 http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/Y-KEN/classes/default.html
 特に、上記ページからリンクされている諸々の指示に関するページのうち「必読」とされているページは、必ず事前に読んで理解しておくこと。それらのページや、このシラバスに記されている内容を踏まえずに行動したことで、成績評価などに何らかの不利益が生じても、それは自己責任であることを了解した上で受講すること。


[この科目は2018年度から、従来の同名科目とは全面的に異なる内容で担当する科目です。]


特別講義「英語圏諸国の歴史と地理」

東京経済大学コミュニケーション学部(水曜日:2時限:後期)
 この講義に関するおしらせ

【授業表題】
 英語圏諸国の歴史と地理を通して、言語としての英語の広がりを理解する

【授業の形態・方法・内容】
 語学としての英語の学習において、その背景にある英語圏諸国の文化への理解は重要な一側面であるが、さらにその前提として、今日の英語圏が歴史的にどのように形成され、世界各地に英語圏が存在する状況が現代においてどのような意味を持っているのか、英語圏諸国の地理を理解することは重要である。しかし、高校までの地理や世界史等の範囲の知識体系は、必ずしも英語圏という切り口から提示されていないし、大学も含め英語関係の授業でも、こうした知識をまとまった形で教授する機会はない。この授業は、こうした問題意識による実験的な試みとして、特別講義として開講するものである。
 この授業では,英語が成立したイギリスの地理と歴史から出発し,次いでアメリカ合衆国など北米や、オセアニア、アジア・アフリカに具体的事例を求めながら,現代の英語圏の成立に至った経緯とその背景を考えていく。
 宿題という形で課題を課すことが多いが、授業の中で全体的な傾向などについて講評する時間をとりフィードバックとする。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】
 英語圏諸国の歴史と地理について学ぶことを通して,主として社会言語学的観点から言語としての英語の広がりへの理解を深めると共に,英語が使用される地域の文化的多様性や、それを反映した英語自体の多様性について,具体的な歴史的事実を踏まえながら理解し,併せて学ぶ言語学の諸概念や知識を、英語学習にも活用できるようになることが履修を通した到達目標となる。
 この科目は特に、コミュニケーション学部DP1と関連している。

【事前・事後学習】
 この講義は,専門科目の講義であり,履修に先立って以下の準備学習を求める。

 (1)高校までに習得しておくべき基本的なスキルである,国語辞典,英和辞典等,基本的参考資料の使用方法,および,(2)マイクロソフト・オフィス関連のWord,Excelの基本的な操作,パソコンからのメールの送受信に必要な基本的コンピュータ・リテラシーについては,身に付いていることを前提として授業を進めるので,こうした方面で知識が不十分であると自覚する者は,自習を通して基礎力を身につけておくこと。

 授業を理解し,宿題レポートを作成するためには,自ら進んで専門性のある学術論文を読めることが求められる。(3)本学図書館の蔵書検索,本学図書館で利用可能な新聞雑誌記事等のデータベース検索,ネット上にある国立情報学研究所論文情報ナビゲータ(CiNii)を用いた論文検索等の方法は,事前に自習して身につけておくこと。これらについて,判らないことがあれば,図書館カウンター,学習センター,PC実習室ヘルプデスク等を活用して質問しておくこと。

 さらに,この授業を適切に理解するためは,イギリス、アメリカ合衆国を始め、英語圏諸国の地理や歴史についての高校レベルまでの知識が不可欠である。(4)高校の地理、世界史教科書のレベルの知識が不十分であると自覚する者は,自習を通して基礎力を身につけておくこと。

 通常の授業に臨む際の事前学習としては、予めシラバス等で予告された内容に関するキーワードなどへの理解を深める努力をふだんに行なうことに加え、特に指示された予習の作業がある場合にはこれに適切に取り組むことを求める。また、事後学習としては、授業内容に関連する書籍等の資料や、ネット上の情報の渉猟、実際の音声資料・映像資料の視聴などを含め、必要な復習を行なうとともに、おもに復習課題として出される宿題に適切に取り組むことを求める。
 事前事後学習に要する時間は、1回の授業に対して概ね4時間を目安に設定しているが、それ以上の時間を要する課題が課される場合もある。

【授業計画】
 講義は概ね以下の構成に準じて進行するが、若干の変更を行う場合がある。その場合は、事前に内容を授業中に説明する。また、予告した内容が15回で終了しない場合は、休講がなくても補講を行なう場合がある。

01 - 現代のリンガ・フランカとしての英語
02 - イギリスの成り立ちと英語の形成
03 - 近代英語の成立とイギリスの海外進出
04 - イギリス海上帝国と植民地
05 - 現代イギリスの社会と言語
06 - 北米における植民地体制
07 - アメリカ合衆国の独立と拡大
08 - アメリカ合衆国の地域区分と産業構造
09 - アメリカ合衆国の世界覇権とメディア支配
10 - カナダの言語政策
11 - オーストラリアとニュージーランドの歴史
12 - 地政学的にみたオセアニア
13 - 植民地支配における統合言語としての英語
14 - 多様に変成する英語
15 - 再び、現代のリンガ・フランカとしての英語を考える

【評価方法】
 宿題レポートへの評価の累積による。

【教科書】
 教科書は用いない。必要に応じてプリント類を配付する。
 ただし、「事前・事後学習」にも記したように、高校レベルの英語、地理、世界史の知識は授業の前提となるので、英和辞典類や、地理・世界史の教科書、地図帳、参考書などを手元に用意して授業に臨むことが望ましい。
【参考文献】
 授業中に指示する。
【特記事項】
 なお,講義内容等については,追加情報を含め,大学の情報システム「manaba」や、研究室のウェブ・ページで常時情報を提供しているので,こちらも参照すること。
 http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/Y-KEN/classes/default.html
 特に、上記ページからリンクされている諸々の指示に関するページのうち「必読」とされているページは、必ず事前に読んで理解しておくこと。それらのページや、このシラバスに記されている内容を踏まえずに行動したことで、成績評価などに何らかの不利益が生じても、それは自己責任であることを了解した上で受講すること。


[この科目は2017年度のみの特別講義です。]

メディア表現a

東京経済大学各学部=全学共通教育科目(木曜日:1時限:前期)
 この講義に関するおしらせ

【授業表題】
 メディアの特性を理解し,表現の可能性を探る

【授業の形態・方法・内容】
 現代社会において,私たちは好むと好まざるとに関わらず,メディアに囲まれた生活を送っている。しかし,メディアは単なる情報の乗り物としての「媒体=メディア」ではない。コミュニケーション論は,伝達媒体としての個々の具体的なメディアに,それぞれ特有の歪みや限界があることに注目してきたし,それが新たな表現の可能性をもっていることにも関心を寄せてきた。また,記号論的な立場から「コミュニケーション」を論じる議論は,メディアが透明なガラスのようなものではないことを明らかにしてきた。様々なメディアが,どのような特性をもち,メッセージなり表現にどのような影響を与えるのかを理解することは,現代社会を生きる私たちにとって重要な課題である。
 この授業では,身近なメディアの事例から出発し,主に視聴覚メディアに素材を求めながら,メディアを使って展開される様々な表現の可能性を考えていく。
 宿題という形で課題を課すことが多いが、授業の中で全体的な傾向などについて講評する時間をとりフィードバックとする。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】
 「メディア」「表現」など,この講義の中心となる概念についての検討を通して,コミュニケーション論の基礎的な図式への理解を深めると共に,視聴覚メディアの発達の歴史と,現代の様々な視聴覚メディアの技術的背景について理解し,自らの思考の道具としてこうした諸概念や知識を活用できるようになることが履修を通した到達目標となる。
 この科目は特に、全学DP2および4と関連している。

【事前・事後学習】
 この講義は,共通教育科目の講義であり,特段の準備学習を要するものではない。ただし,(1)高校までに習得しておくべき基本的なスキルである,国語辞典,英和辞典等,基本的参考資料の使用方法,および,(2)マイクロソフト・オフィス関連のWord,Excelの基本的な操作,パソコンからのメールの送受信に必要な基本的コンピュータ・リテラシーについては,身に付いていることを前提として授業を進めるので,こうした方面で知識が不十分であると自覚する者は,自習を通して基礎力を身につけておくこと。
 通常の授業に臨む際の事前学習としては、予めシラバス等で予告された内容に関するキーワードなどへの理解を深める努力をふだんに行なうことに加え、特に指示された予習の作業がある場合にはこれに適切に取り組むことを求める。また、事後学習としては、授業内容に関連する書籍等の資料や、ネット上の情報の渉猟、実際の映像資料の視聴などを含め、必要な復習を行なうとともに、おもに復習課題として出される宿題に適切に取り組むことを求める。
 事前事後学習に要する時間は、1回の授業に対して概ね4時間を目安に設定しているが、それ以上の時間を要する課題が課される場合もある。

【授業計画】
(前半)「メディア」「表現」など,この講義の中心となる概念についての検討を通して,コミュニケーション論の基礎的な図式への理解を深めると共に,身近なメディアの特性を考えていく上で必要な,基本的なメディア論的視点について講じていく。
(後半)視聴覚メディアの発達の歴史と,技術的背景について,映画を中心に講じていく。また,最初期の映画作品を具体的に紹介しながら,その技術的な背景と表現上の特徴について論じる。

 講義は概ね以下の構成に準じて進行するが、若干の変更を行う場合がある。その場合は、事前に内容を授業中に説明する。また、予告した内容が15回で終了しない場合は、休講がなくても補講を行なう場合がある。

01 - ガイダンス:授業全体についての説明
02 - メディアとは何か:コミュニケーション・モデルからの理解
03 - メディアとは何か:メディアと五感
04 - メディアとは何か:メディアの分類
05 - 表現とは何か:対義語を通した考察
06 - 表現とは何か:表現の諸相
07 - 表現とは何か:表現主義と印象主義
08 - 映像表現に至るメディア史:写真史
09 - 映像表現に至るメディア史:映画前史
10 - 映像表現に至るメディア史:連続写真と残像効果
11 - 映像表現に至るメディア史:最初期の映画
12 - 初期映画における表現:メリエス作品などの検討
13 - 初期映画における表現:チャプリン作品の検討
14 - 初期映画における表現:ヴィーネ『カリガリ博士』の検討
15 - 初期映画における表現:ラング『メトロポリス』の検討

【評価方法】
 宿題レポートへの評価の累積による。

【教科書】
 教科書は用いない。
【参考文献】
 随時指示する。

【特記事項】
 なお,講義内容等については,追加情報を含め,大学の情報システム「manaba」や、研究室のウェブ・ページで常時情報を提供しているので,こちらも参照すること。
 http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/Y-KEN/classes/default.html
 特に、上記ページからリンクされている諸々の指示に関するページのうち「必読」とされているページは、必ず事前に読んで理解しておくこと。それらのページや、このシラバスに記されている内容を踏まえずに行動したことで、成績評価などに何らかの不利益が生じても、それは自己責任であることを了解した上で受講すること。


[この講義は,2006年度からの担当科目です:以前の通年科目「メディア表現」については,こちらをご参照ください]
[2006年度の採点結果:S=1人,A=13人,B=30人,C=33人,X=18人,Z=51人]
[2007年度の採点結果:S=7人,A=41人,B=39人,C=15人,X=35人,Z=43人]
[2008年度の採点結果:S=8人,A=51人,B=47人,C=19人,X=9人,Z=57人]
[2009年度の採点結果:S=6人,A=41人,B=62人,C=42人,X=29人,Z=60人]
[2010年度の採点結果:S=5人,A=27人,B=38人,C=41人,X=34人,Z=47人]
[2011年度の採点結果:S=7人,A=28人,B=46人,C=47人,X=27人,Z=41人]
[2012年度の採点結果:S=7人、A=39人、B=64人、C=37人、X=27人、Z=41人]
[2013年度の採点結果:S=3人、A=25人、B=73人、C=71人、X=50人、Z=43人]
[2014年度の採点結果:S=6人、A=27人、B=66人、C=57人、X=39人、Z=59人]
[2015年度の採点結果:S=6人、A=37人、B=56人、C=40人、X=28人、Z=56人]
[2016年度の採点結果:S=4人、A=44人、B=75人、C=27人、X=42人、Z=83人]

メディア表現b

東京経済大学コミュニケーション学部(木曜日:1時限:後期)
 この講義に関するおしらせ

【授業表題】
 メディアの特性を理解し,表現の可能性を探る

【授業の形態・方法・内容】
 現代社会において,私たちは好むと好まざるとに関わらず,メディアに囲まれた生活を送っている。しかし,メディアは単なる情報の乗り物としての「媒体=メディア」ではない。コミュニケーション論は,伝達媒体としての個々の具体的なメディアに,それぞれ特有の歪みや限界があることに注目してきたし,それが新たな表現の可能性をもっていることにも関心を寄せてきた。また,記号論的な立場から「コミュニケーション」を論じる議論は,メディアが透明なガラスのようなものではないことを明らかにしてきた。様々なメディアが,どのような特性をもち,メッセージなり表現にどのような影響を与えるのかを理解することは,現代社会を生きる私たちにとって重要な課題である。
 この授業では,メディア表現aで講じた基本的なメディア論的視点を踏まえて,映像表現の古典的作品に触れ,主に視聴覚メディアを使って展開される様々な表現の可能性を考えていく。(メディア表現aを履修していなくても受講してよいが,その内容に相当する知識は自習しておくこと。)
 宿題という形で課題を課すことが多いが、授業の中で全体的な傾向などについて講評する時間をとりフィードバックとする。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】
  20世紀初頭以降の映画を中心とした映像作品について,技術的背景や,作品を生み出した文化の社会的背景などについて理解を深めると共に,多様なメディア表現を生み出す制作者たちの営為に関連する知識,特に編集技法についての基礎的知識を習得し,自らの思考の道具としてこうした知識を活用できるようになることが履修を通した到達目標となる。  この科目は特に、全学DP2および4と関連している。
【事前・事後学習】
 この講義は,共通教育科目の講義であり,特段の準備学習を要するものではない。ただし,(1)高校までに習得しておくべき基本的なスキルである,国語辞典,英和辞典等,基本的参考資料の使用方法,および,(2)マイクロソフト・オフィス関連のWord,Excelの基本的な操作,パソコンからのメールの送受信に必要な基本的コンピュータ・リテラシーについては,身に付いていることを前提として授業を進めるので,こうした方面で知識が不十分であると自覚する者は,自習を通して基礎力を身につけておくこと。
 通常の授業に臨む際の事前学習としては、予めシラバス等で予告された内容に関するキーワードなどへの理解を深める努力をふだんに行なうことに加え、特に指示された予習の作業がある場合にはこれに適切に取り組むことを求める。また、事後学習としては、授業内容に関連する書籍等の資料や、ネット上の情報の渉猟、実際の映像資料の視聴などを含め、必要な復習を行なうとともに、おもに復習課題として出される宿題に適切に取り組むことを求める。
 事前事後学習に要する時間は、1回の授業に対して概ね4時間を目安に設定しているが、それ以上の時間を要する課題が課される場合もある。

 なお,メディア表現aを履修せずにこの講義を受ける者は,メディア表現aのシラバスをよく読み,関連する知識を自習によって獲得しておくこと。

【授業計画】
(前半)『戦艦ポチョムキン』など,無声映画の古典的作品を中心に,初期の映像表現がどのようにその可能性を広げていったのかを,具体的な作品の鑑賞を通して理解していく。
(後半)『市民ケーン』など,表現技法に特色を持った作品を中心に,その影響が後の映像表現にどのような影響を与え,表現の可能性を広げていったのかを,具体的な作品の分析を通して理解していく。
(さらに)授業の進行に余裕がある場合は,実験映画やビデオ・アートなど,映像表現の前衛的作品の事例についても紹介していく。ただし、この部分については、ゲスト講師の招聘などに代える場合がある。

 講義は概ね以下の構成に準じて進行するが、若干の変更を行う場合がある。その場合は、事前に内容を授業中に説明する。また、予告した内容が15回で終了しない場合は、休講がなくても補講を行なう場合がある。

01 - エイゼンシュタイン『戦艦ポチョムキン』:モンタージュ理論の背景
02 - エイゼンシュタイン『戦艦ポチョムキン』:モンタージュ理論の実践
03 - エイゼンシュタイン『戦艦ポチョムキン』:再編集と音声をめぐって
04 - クロスランド『ジャズ・シンガー』:有声映画の開発とヴァイタフォン方式
05 - クロスランド『ジャズ・シンガー』:社会背景、時代背景と定型的表現
06 - リーフェンシュタール:『レニ』に描かれた経歴と時代背景
07 - リーフェンシュタール:『意思の勝利』の検討
08 - リーフェンシュタール:『オリンピア』の検討
09 - ウェルズ『市民ケーン』:映画史上の位置づけ
10 - ウェルズ『市民ケーン』:多様な革新的技術と表現
11 - ウェルズ『市民ケーン』:複雑な複線の構成と表現
12 - スコット『ブレードランナー』:映画史上の位置づけ
13 - スコット『ブレードランナー』:現実性と虚構性の表現
14 - スコット『ブレードランナー』:作品と所有
15 - 表現の可能性:前衛的作品など

【評価方法】
 宿題レポートへの評価の累積による。

【教科書】
 教科書は用いない。
【参考文献】
 随時指示する。

【特記事項】
 なお,講義内容等については,追加情報を含め,大学の情報システム「manaba」や、研究室のウェブ・ページで常時情報を提供しているので,こちらも参照すること。
 http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/Y-KEN/classes/default.html
 特に、上記ページからリンクされている諸々の指示に関するページのうち「必読」とされているページは、必ず事前に読んで理解しておくこと。それらのページや、このシラバスに記されている内容を踏まえずに行動したことで、成績評価などに何らかの不利益が生じても、それは自己責任であることを了解した上で受講すること。


[この講義は,2006年度からの担当科目です:以前の通年科目「メディア表現」については,こちらをご参照ください]
[2006年度の採点結果:S=3人,A=22人,B=25人,C=5人,X=4人,Z=57人]
[2007年度の採点結果:S=2人,A=29人,B=29人,C=7人,X=4人,Z=74人]
[2008年度の採点結果:S=5人,A=31人,B=31人,C=10人,X=12人,Z=61人]
[2009年度の採点結果:S=8人,A=23人,B=34人,C=19人,X=30人,Z=75人]
[2010年度の採点結果:S=5人,A=32人,B=35人,C=4人,X=7人,Z=65人]
[2011年度の採点結果:S=5人、A=40人、B=39人、C=20人、X=26人、Z=61人]
[2012年度の採点結果:S=2人、A=25人、B=41人、C=35人、X=39人、Z=48人]
[2013年度の採点結果:S=4人、A=42人、B=39人、C=26人、X=36人、Z=64人]
[2014年度の採点結果:S=4人、A=27人、B=46人、C=19人、X=40人、Z=39人]
[2015年度の採点結果:S=6人、A=36人、B=56人、C=40人、X=28人、Z=66人]
[2016年度の採点結果:S=6人、A=25人、B=56人、C=15人、X=36人、Z=73人]


音楽史A

青山学院大学各学部共通(火曜日:4時限:前期)
 この講義に関するおしらせ

【授業の到達目標及びテーマ】
 ポピュラー音楽概念の基本的理解を獲得し,ジャズ史の概要を把握する。

【講義概要】
 二十世紀のポピュラー音楽史(その1—基礎的視点とジャズ史)
 ポピュラー音楽の歴史を,単に文化現象の展開として追うのではなく,それぞれの時点における社会的背景や技術的基盤との関係で捉えながら把握し,二十世紀における世界的文化現象としてのポピュラー音楽について理解を深めることが,この講義の目標である。
 前期の音楽史Aでは,まず最初に「ポピュラー音楽」という概念とその歴史性を批判的に検討する。ポピュラー音楽とは何か,というある意味で極めて不毛な問いかけから講義は始まる。そこではまず,ポピュラー音楽は,いかなる意味において「ポピュラー」であり,どのような音楽「ではない」のかについて議論することを通して,ポピュラー音楽の本質を,複製技術,商品化といった文脈から捉え直す。続いて,二十世紀のポピュラー音楽に先行した,十九世紀の音楽現象の中から,二十世紀につながる論点を拾い上げて紹介していく。ここでは,吹奏楽,自動演奏機械,楽譜出版と著作権といった論点に簡単に触れていく。
 次に,ジャズの歴史について,音源の紹介に重点を起きながら論じて行く。ジャズを取り上げるのは,これが,今日でも大きな影響力をもつ純粋なポピュラー音楽のジャンルとして,最も長い歴史をもっているためである。講義の中では,最初に録音物として記録されたニューオリンズ・ジャズを起点に,ダンス音楽の総称としてのジャズ,スウィング・ジャズを経て,ビバップ,モード・ジャズ,フリー・ジャズといった流れまで,代表的な演奏の録音を実際に聴いてゆく。しかし,授業の中では,通常,ジャズの歴史として語られる範囲をすべて扱うことは難しい。講義では,二十世紀前半の比較的初期のジャズ(概ねビバップまで)についてより詳しく論じる。
 なお,講義の構成上,通説とはやや異なる観点から諸様式の展開を説明する部分も出てくる。受講者は,ジャズの歴史についての知識を事前に持っている必要はない。しかし,ジャズについてまったく知らない者は,受講と平行して新書数冊程度の読書をするくらいには,時間と貨幣を投じる覚悟をしてほしい。

【授業計画】
 今年度も,例年に準拠した授業の進行とする予定である。ウェブ上にある2009年度の授業内容を参照されたい。
http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/Y-KEN/ex-files/notice09-agu.html
第1回オリエンテーション
第2回ポピュラー音楽とそうでない音楽
第3回「フォーク・ソング」概念の背景
第4回「ポピュラー音楽らしさ」の尺度
第5回自動演奏機械と初期録音
第6回「ポピュラー音楽」概念の操作的定義
第7回演歌と西洋楽器
第8回ジャズ史1:トラディショナル・ジャズ
第9回ジャズ史2:スウィング・ジャズ
第10回ジャズ史3:ビバップ前後
第11回ジャズ史4:ハード・バップの周辺
第12回ジャズ史5:フリー・ジャズの周辺
第13回ジャズ史6:マイルス「電化」前後
第14回ジャズ史7:「ジャズの死」後
第15回ジャズ史8:ジャズの散開

【成績評価方法】
 期末のレポートへの評価による。(2012年度より,出席点を評価対象とすることは大学の方針により行なわないこととなりました。)

【その他】
 講義に関する情報は,担当者の研究室のサイトでも随時提供する。また,メールでの質問も歓迎する。
http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/    yamada@tku.ac.jp

【教科書】
 東谷 護・編『ポピュラー音楽へのまなざし』勁草書房,2003年.


[2003年度の採点結果:AA=12人,A=117人,B=129人,C=24人,XX=3人,X=212人]
[2004年度の採点結果:AA=19人,A=107人,B=135人,C=33人,XX=15人,X=141人]
[2005年度の採点結果:AA=16人,A=105人,B=78人,C=23人,XX=10人,X=67人]
[2006年度の採点結果:AA=11人,A=70人,B=75人,C=25人,XX=4人,X=63人]
[2007年度の採点結果:AA=10人,A=61人,B=82人,C=26人,XX=54人...Xの人数は手元に記録が残っていません]
[2008年度の採点結果:AA=9人,A=72人,B=76人,C=12人,XX=12人,X=52人]
[2009年度の採点結果:AA=7人,A=74人,B=50人,C=7人,XX=9人,X=80人]
[2010年度の採点結果:AA=9人,A=61人,B=59人,C=10人,XX=10人,X=80人]
[2011年度の採点結果:AA=4人、A=50人、B=33人、C=21人、XX=19人、X=123人]
[2012年度の採点結果:AA=7人、A=59人、B=53人、C=27人、XX=14人、X=74人]
[2013年度の採点結果は、手元に集計データが残されていませんので公開しません。]
[2014年度の採点結果:AA=4人、A=34人、B=32人、C=13人、XX=5人、X=36人]
[2015年度の採点結果:AA=4人、A=32人、B=34人、C=14人、XX=10人、X=32人]
[2016年度の採点結果:AA=3人、A=25人、B=39人、C=6人、XX=4人、X=39人]

音楽史B

青山学院大学各学部共通(火曜日:4時限:後期)
 この講義に関するおしらせ

【授業の到達目標及びテーマ】
 ロック史の概要を把握する。

【講義概要】
 二十世紀のポピュラー音楽史(その2—ロックを中心に)
 ポピュラー音楽の歴史を,単に文化現象の展開として追うのではなく,それぞれの時点における社会的背景や技術的基盤との関係で捉えながら把握し,二十世紀における世界的文化現象としてのポピュラー音楽について理解を深めることが,この講義の目標である。
 後期の音楽史Bでは,二十世紀後半において世界的な影響を及ぼしたロック音楽の歴史について,音源の紹介に重点を起きながら論じて行く。ロックン・ロールという同質性の高い小さな音楽ジャンルとして成立したロック音楽は,ジャンルとして大きく発展し,今日ではただロック音楽といっても,どのようなものを指すのか即座には判断できないほど,その内容は拡散している。講義では,こうした現状に至る過程を,諸様式の相互作用に注目しながら理解していく。
 まず,一九五○年代におけるロックン・ロールの成立経過を,黒人音楽と白人市場の連接という観点から再検討する。そこでは,メディアの社会的機能と,音楽に関わるメディア技術の目覚ましい発展が,重要な役割を果たしていた。ロックン・ロールが一過性の流行ものから,様式として定着していく上で重要な役割を果たし,さらに,ロック音楽の領域を決定的に拡大させたのは一九六○年代のザ・ビートルズであった。さらに一九七○年代に入ると,ロック音楽の多様化が決定的に進行し,さらに一九八○年代以降は,後期パンクやグランジのように散発的な様式の出現はあっても,ロック音楽という概念自体は,急速に希薄化していった。現状では,ロックはむしろ乗り越えられる側の音楽となっている。
 受講者は,前期の音楽史Aを併せて履修することが望ましいが,必須の条件ではない。また,受講者は,ロック音楽についての知識を事前に持っている必要はないが,二十世紀後半の歴史,特に米国と英国の現代史については,基本的な知識を持っておくこと。いずれにせよ,ふだんからロック音楽を聴く習慣のない者は,受講と平行して積極的により多く,様々な時期のロック音楽を聴く努力をしてほしい。

【授業計画】
 今年度も,例年に準拠した授業の進行とする予定である。ウェブ上にある2009年度の授業内容を参照されたい。
http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/Y-KEN/ex-files/notice09-agu.html

第1回ロックン・ロールのルーツとしてのリズム・アンド・ブルース
第2回ロックン・ロールの誕生,1950年代半ば
第3回ロックン・ロールの死〜サーフィン音楽,1960年前後
第4回ビートルズ(1):デビュー以前
第5回ビートルズ(2):スタジオワークへの傾斜
第6回ビートルズ(3):多様化と影響
第7回ウッドストック時代のアメリカのロック(1):ウッドストックの背景と記録映像
第8回ウッドストック時代のアメリカのロック(2):時代性との共鳴
第9回ブルース・ロック〜ハード・ロック
第10回プログレッシブ・ロック
第11回グラム/グリッター
第12回パンク
第13回MTVのインパクト(1):メディア技術史との関連性
第14回MTVのインパクト(2):映像と音楽の統合
第15回乗り越えられるロック

【成績評価方法】
 期末のレポートへの評価による。(2012年度より,出席点を評価対象とすることは大学の方針により行なわないこととなりました。)

【その他】
 講義に関する情報は,担当者の研究室のサイトでも随時提供する。また,メールでの質問も歓迎する。
http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/    yamada@tku.ac.jp

【教科書・参考文献】
以下の2冊を参考文献として推す。
 東谷 護・編『ポピュラー音楽へのまなざし』勁草書房,2003年....前期「音楽史A」の教科書。
 北中 正和『ロック』講談社(講談社現代新書),1985年....絶版だが,古本屋などでよく見かける。


[2003年度の採点結果:AA=6人,A=66人,B=92人,C=28人,XX=23人,X=279人]
[2004年度の採点結果:AA=10人,A=42人,B=86人,C=47人,XX=18人,X=202人]
[2005年度の採点結果:AA=5人,A=54人,B=77人,C=27人,XX=26人,X=95人]
[2006年度の採点結果:AA=5人,A=48人,B=57人,C=11人,XX=38人,X=94人]
[2007年度の採点結果:AA=9人,A=46人,B=66人,C=14人,XX=28人,X=69人]
[2008年度の採点結果:AA=9人,A=48人,B=40人,C=20人,XX=14人,X=99人]
[2009年度の採点結果:AA=6人,A=30人,B=46人,C=22人,XX=40人,X=82人]
[2010年度の採点結果:AA=6人,A=33人,B=49人,C=24人,XX=24人,X=104人]
[2011年度の採点結果:AA=4人、A=50人、B=33人、C=21人、XX=19人、X=123人]
[2013年度の採点結果:AA=4人、A=22人、B=32人、C=22人、XX=8人、X=51人]
[2014年度の採点結果:AA=3人、A=30人、B=40人、C=14人、XX=4人、X=34人]
[2015年度の採点結果:AA=4人、A=32人、B=34人、C=14人、XX=10人、X=32人]
[2016年度の採点結果:AA=3人、A=28人、B=36人、C=15人、XX=3人、X=30人]

地域開発論

明治大学大学院文学研究科臨床人間学専攻(火曜日:6時限:後期)
 この講義に関するおしらせ

【授業の概要・到達目標】
 地域開発をめぐる多様な論点を学び,戦後日本の地域開発をめぐる議論に対する理解を深める。
【授業内容】
 地域開発をめぐる議論は,もっぱら公共政策の観点から,すなわち,行政が「上から」政策的誘導をおこない,民間からも投下され,様々な事業が展開されていくという側面から論じられることが従来は多かった。しかし,経済状況が変化し,自然や環境問題への関心が高まり,また,行政機構の変革が進んでいく中で,地域開発を,本来の意味での地域に根ざした,「下から」の視点でとらえ直す議論の重要性は,徐々に高まりつつある。
 この講義では,こうした地域開発をめぐる多様な論点について,戦後日本の地域開発を巡る議論に例をとりながら,受講者とともに考えていきたい。
 講義ではあるが,適宜,演習的な作業課題も与え,受講者が関連文献の渉猟に取り組むよう促していく。

第1回 「地域開発」概念をめぐる基本的な視点
第2回 「開発」概念の批判的検討(1)
第3回 「開発」概念の批判的検討(2)
第4回 「地域」概念の批判的検討(1)
第5回 「地域」概念の批判的検討(2)
第6回 「地域開発」概念の批判的検討(1)
第7回 「地域開発」概念の批判的検討(2)
第8回 教科書講読(1)…取り上げる章(論文)は受講者の意向を踏まえて選ぶ
第9回 教科書講読(2)
第10回 教科書講読(3)
第11回 教科書講読(4)
第12回 教科書講読(5)
第13回 教科書講読(6)
第14回 期末レポートのテーマについての指導

【履修上の注意】
 講義ではあるが,対話,議論の要素を盛り込んだ授業運営をするので,積極的な姿勢で受講してほしい。

【準備学習(予習・復習等)の内容】
 この講義では、指定されている教科書から数本の論文を教材として講読するが、事前学習としては、教科書を早めに入手して自主的に通読することを求める。また、インターネット上にリストが公開されている講義担当者の既発表論文から、地域開発に関わると思われるものを通読しておくこと。(http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/Y-KEN/biblio.html
 また、授業の過程において予習の作業を求めた場合には、これに適切に取り組むこと。
 事後学習としては、講義内容に関連する書籍等の資料や、ネット上の情報の渉猟、関係する学術論文類の自主的な精読を通した自習を含め、必要な復習を行なうとともに、おもに復習課題として出される宿題に適切に取り組むことを求める。
 事前事後学習に要する時間は、1回の授業に対して概ね4時間を目安に設定しているが、それ以上の時間を要する課題が課される場合もある。

【教科書】
 中俣 均・編『国土空間と地域社会』朝倉書店,2004年

【参考書】
 随時指示する。

【成績評価の方法】
 授業ごとに課す課題レポートを踏まえた平常点と,期末レポートによって評価する。

【その他】
 シラバスを補足する情報は下記のURLで公開するので,事前に見ておくこと。
http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/Y-KEN/ex-files/notice18.html#18RS


[この科目,およびその前身である「臨床社会学特論IIIB(地域開発論)」は,2005年度の受講者が1名,2006年度の受講者は2名,2007年度の受講者は1名,2008年度の受講者は2名,2009年度から2012年度の受講者は各年度1名,2013年度の受講者は0名(授業開始後の履修取り消しによる)でした。少人数なので,成績は公表しません。]


都市とメディア

立教大学社会学部(月曜日:1時限:前期)
 この講義に関するおしらせ

【授業の目標】
「都市」と「メディア」をめぐる諸概念を社会科学的観点から理解し,自らの表現の道具として,使いこなせるようになる。

【授業の内容】
都市とメディアは,いずれも人類が集団で生きる中で形成した,自然界にはない人工物である。歴史の様々な時代,様々な地域の多様な社会において,都市の発展とメディアの発展は,時に対立を孕みつつ連動する現象であった。受講者が現代の現象を,歴史を踏まえ,主体的に考えられるよう促していく。

【授業計画】
各テーマについて,それぞれ1~3回程度の授業を割り当て,プリントとして配布するテキストの 講読を含む授業を行う。
授業計画は以下の通りであるが,進捗によって各テーマに割り当てる回数が変化する場合がある。また,予定した内容を消化できない場合には,必要に応じて補講を行なう場合がある。

1. 「都市とメディア」という問題設定をめぐって(オリエンテーション)
2. 「メディア」概念の検討 (1)
3. 「メディア」概念の検討 (2)
4. 「都市」概念の検討 (1)
5. 「都市」概念の検討 (2)
6. 「都市」概念の検討 (3)
7. 「都市」と「メディア」の交差軸 (1)
8. 「都市」と「メディア」の交差軸 (2)
9. 「都市」と「メディア」の交差軸 (3)
10. 情報化と現代都市 (1)
11. 情報化と現代都市 (2)
12. 情報化と現代都市 (3)
13. 地域情報化政策の批判的検討 (1)
14. 地域情報化政策の批判的検討 (2)

【成績評価方法・基準】
授業中に指示する提出課題(宿題)の累積によって評価する(100%)。 コメントカードは配布するが,評価の対象とはしない。

【テキスト】
教科書は用いない。必要に応じ,授業でテキストとして用いる授業担当者の既発表論文などを,プリントとして配付する。

【参考文献】
下記のURLを参照のこと。
http://camp.ff.tku.ac.jp/stpaul.html

【準備学習・その他(HP等)】
下記のURLを参照のこと。
http://camp.ff.tku.ac.jp/stpaul.html

 この講義は,社会学部共通科目の講義であり,特段の準備学習を要するものではない。ただし,(1)高校までに習得しておくべき基本的なスキルである,国語辞典,英和辞典等,基本的参考資料の使用方法,および,(2)マイクロソフト・オフィス関連のWord,Excelの基本的な操作,パソコンからのメールの送受信に必要な基本的コンピュータ・リテラシーについては,身に付いていることを前提として授業を進めるので,こうした方面で知識が不十分であると自覚する者は,自習を通して基礎力を身につけておくこと。
 通常の授業に臨む際の事前学習としては、予めシラバス等で予告された内容に関するキーワードなどへの理解を深める努力をふだんに行なうことに加え、特に指示された予習の作業がある場合にはこれに適切に取り組むことを求める。また、事後学習としては、授業内容に関連する書籍等の資料や、ネット上の情報の渉猟、実際の映像資料の視聴などを含め、必要な復習を行なうとともに、おもに復習課題として出される宿題に適切に取り組むことを求める。


[2012年度の採点結果:S=4人,A=20人,B=33人,C=11人,D=17人,履修中止=6人]
[2013年度の採点結果は、手元に集計データが残されていませんので公開しません。]
[2014年度の採点結果:S=4人、A=11人、B=19人、C=13人、D=18人、履修中止=1人]
[2015年度の採点結果:S=2人、A=14人、B=23人、C=10人、D=7人、履修中止=1人]
[2016年度の採点結果:S=5人、A=20人、B=29人、C=15人、D=14人、履修中止=1人]

民族と文化

松本大学総合経営学部(月曜日:1時限:後期)
 この講義に関するおしらせ

【講義の目的・到達目標・概要】
 この講義を受講する者の到達目標のひとつは,批判的な検討を通して「民族」や「文化」といった概念の本質的な含意について理解することです。もうひとつは,日本国内や世界に存在する多様な「民族」や「文化」の姿について,広く常識を身につけることです。
 講義では,「民族」や「文化」といった概念を検討し,その過程で「民族」や「文化」についての多様な見方を紹介します。また,日本国内における「文化」の多様性,「民族」の多元性を検討し,さらに世界の「民族」や「文化」の多元性について広く基礎知識を学んでいきます。

【講義の進め方・講義形態】
 頻繁に課題を出して,予習復習を通じて講義で論じる内容への理解が深まるようにします。授業の中では,受講者との対話を重視していきますので,授業には積極的に参加してください。

【成績評価の仕方】
 課題:50%,定期試験:50%
課題は、例年7回前後を予習や復習の宿題として課しています。

【テキスト】
 山田晴通(1993)地理学におけるエスニシティ研究によせて,あるいは,板前は包丁を研ぐ(社会地理学とその周辺・第3回).地理(古今書院),38-8,pp80-85.
 山田晴通(2003)オーストラリアにおける多文化主義の背景.歴史と地理(山川出版社),563(地理の研究178),pp23-31.

【参考図書】
 特定の文献を指定はしませんが,全体を通じて英和辞典,国語辞典,学習用地図帳を随時参照できるように手元に用意するか,ノートパソコン、携帯電話等で随時検索できるように必要な準備をしておいてください。

【講義計画】
第1回ガイダンス 「民族と文化」という捉え方について
第2回「文化」とは何か(1):身近な「文化」を見直す
第3回「文化」とは何か(2):日本語の語彙としての「文化」
第4回「文化」とは何か(3):「文化」概念の根源と広がり
第5回「文化」とは何か(4):文化記号論の基礎
第6回「文化」とは何か(5):異文化の認識とコミュニケーション
第7回「民族」とは何か(1):身近な「民族」を見直す
第8回「民族」とは何か(2):テキスト(山田,1993)への導入
第9回「民族」とは何か(3):テキスト(山田,1993)エスニシティの「相対性」
第10回「民族」とは何か(4):テキスト(山田,1993)日本の民族問題
第11回「民族」とは何か(5):テキスト(山田,1993)近代「日本人」のエスニシティ
第12回「民族」とは何か(6):テキスト(山田,1993)エスニシティへの感性と批判意識
第13回多文化主義社会における「民族と文化」(1):テキスト(山田,2003)への導入
第14回多文化主義社会における「民族と文化」(2):テキスト(山田,2003)前半
第15回多文化主義社会における「民族と文化」(3):テキスト(山田,2003)後半

【学生へのメッセージ】
 講義担当者の研究室のサイトに授業に関する指示やお願いが出ています。事前に読んで理解しておいてください。メールでの質問も歓迎します。
http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/    yamada@tku.ac.jp


[この講義は,2006年度からの担当科目です]
[2006年度の採点結果:A=4人,B=7人,C=1人,D=6人,Q=18人]
[2007年度の採点結果:A=10人,B=14人,C=3人,D=4人,Q=35人]
[2008年度の採点結果:A=4人,B=4人,C=5人,D=2人,Q=23人]
[2009年度の採点結果:A=3人,B=2人,C=1人,D=2人,Q=19人]
[2010年度の採点結果:A=6人,B=6人,C=3人,D=1人,Q=8人]
[2011年度の採点結果:S=1人、A=3人、B=4人、C=3人、D=1人、Q=20人]
[2012年度の採点結果:S=1人、A=3人、B=3人、C=2人、D=7人、J=10人]
[2013年度の採点結果:A=6人、B=7人、C=3人、D=2人、J=4人]
[2014年度の採点結果:A=5人、B=3人、C=2人、D=3人、Z=4人]
[2016年度の採点結果:S=1人、C=1人、R=6人]

人文地理

松本大学総合経営学部(月曜日:2時限:後期)
 この講義に関するおしらせ

【講義の目的・到達目標・概要】
 この講義を受講する者の到達目標は,人文地理学という学問領域の広がりについて理解するとともに、身近な人文現象について考察するひとつの観点として、地理学的なものの見方を修得することです。その過程では,日本国内や世界における様々な地誌的事象について,広く基本的な常識を身につけることが必要になってきます。
 講義では,近代的な人文地理学の発達史を概説した上で、「空間」や「地域」といった基本概念を再検討し,その過程で人文現象を地理学的に捉える多様な見方を紹介します。また,宿題や授業時間内のドリルを通して、日本国内や世界各地における様々な地誌的事象について広く基礎知識を学んでいきます。

【講義の進め方・講義形態】
 頻繁に課題を出して,予習復習を通じて講義で論じる内容への理解が深まるようにします。授業の中では,受講者との対話を重視していきますので,授業には積極的に参加してください。

【成績評価の仕方】
 課題:50%,定期試験:50%
課題は、ほぼ毎回、何らかの形での予習や復習の宿題として課していく予定です。

【テキスト】
 授業の最後の部分でとりあげるテキストは、印刷教材として配付します。
 山田晴通(2012)平成の大合併と地域メディアをめぐる動向.コミュニケーション科学(東京経済大学),36,pp.3-30.
 山田晴通(2013)行政の広域化と地域情報化の課題.地理科学(地理科学学会),68-3,pp.143-152.

 この他にも、授業の進行にあわせてプリント等を配付することがあります。

【参考図書】
 特定の文献を指定はしませんが,全体を通じて英和辞典,国語辞典,学習用地図帳を随時参照できるように手元に用意するか,ノートパソコン、携帯電話等で随時検索できるように必要な準備をしておいてください。

【講義計画】
第1回ガイダンス 「人文地理学」という捉え方について
第2回人文地理学の歴史(1):フンボルト以前
第3回人文地理学の歴史(2):ラッツェル前後
第4回人文地理学の歴史(3):モデル指向
第5回人文地理学の歴史(4):計量革命前後
第6回人文地理学の歴史(5):認知をめぐる諸問題
第7回基礎概念の再検討(1):「地域」と「空間」をめぐる議論
第8回基礎概念の再検討(2):都市の同心円モデル:前半
第9回基礎概念の再検討(3):都市の同心円モデル:後半
第10回基礎概念の再検討(4):境界線をめぐる議論:前半
第11回基礎概念の再検討(5):境界線をめぐる議論:後半
第12回基礎概念の再検討(6):「地域」の多様な捉え方
第13回平成の大合併と地域情報(1):テキスト(山田,2012:2013)への導入
第14回平成の大合併と地域情報(2):テキスト(山田,2012:2013)前半
第15回平成の大合併と地域情報(3):テキスト(山田,2012:2013)後半

【学生へのメッセージ】
 講義担当者の研究室のサイトに授業に関する指示やお願いが出ています。事前に読んで理解しておいてください。メールでの質問も歓迎します。
http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/    yamada@tku.ac.jp


[この講義は,2014年度からの担当科目です]
[2014年度の採点結果:A=5人、B=5人、C=2人、D=5人、J=3人]
[2016年度の採点結果:A=2人、B=3人、C=3人、D=1人、R=8人]

このページで公開している情報は,各大学に提出したシラバス原稿などに基づくものです。
まだ一部に,未確定の内容を含んでおり,今後の変更の可能性もあります。御注意ください。

[2017.01.12.]


講義に関するおしらせへゆく

前期の週間時間割   後期の週間時間割


2016年度の担当講義科目へゆく←//



現在の担当授業科目///現在の授業に関するおしらせ///....///担当講義科目関連ページへの入口///


このページのはじめにもどる

山田晴通研究室にもどる    CAMP Projectへゆく