【概要】 写真や映画、あるいはラジオや電話、それにレコードといった19世紀末に登場したものから、20世紀中頃のテレビ、そして最新のインターネットまで、さまざまに競争・共存する現在のメディアと現代文化の関係を調べる。現代文化といってもその範囲は芸術や娯楽、あるいは生活スタイルなどに渡る広範なものである。
従って、例えば、「ポピュラー音楽」や「スポーツ」など具体的テーマを設定した調査をする。
[この講義は、2002年度からの担当科目ですが、2002-2003年度は受講希望者がいなかったため開講されていません]
[2004年度の受講者は1名で、内容は日本のポピュラー音楽現代史を講じました。大学院科目は少人数なので、成績は公表しません。]
[2005年度は受講希望者がいなかったため開講されていません]
[この講義は、2002年度からの担当科目ですが、2002-2003年度は受講希望者がいなかったため開講されていません]
[2004年度の受講者は1名でした。大学院科目は少人数なので、成績は公表しません。]
[この講義は、2002年度からの担当科目ですが、2002-2005年度は受講希望者がいなかったため開講されていません]
[この講義は共通シラバスです。]
【授業表題】 フレッシュマン・ゼミ
【授業内容】 以下の「フレッシュマン・ゼミ共通学習目標」に従い,各担当教員が独自にある程度のアレンジを加えながら授業を行う。
〔フレッシュマン・ゼミ共通学習目標〕
(1)大学生としての学習姿勢の確立
@ 大学教育が「自分の意志」による「自分のため」の学習であることの自覚を目指す。高校までの学習と大学での学習の違いを認識させ,「受け身」の学習から「主体的」な学習への意識の転換をはかる。
A 大学生としての責任ある学習態度の修得
以下の修得を目指す。
ウ.各種の情報を自分で把握する。
エ.提出期限などのルールを守る。
オ.授業に積極的に参加する。
カ.自分の意見をはっきり述べる。また,相手の意見を尊重する。
キ.学問の場におけるエチケットを守る(私語は慎むなど)。
B 自分自身の問題意識を持つための動機付けv
読書指導,資料収集,学内外の多様な機会への参加,人との出会いなどを通じて,自分自身の「テーマ」の発見に導く。
(2)基礎技能の指導
@ 資料収集・文献検索図書館のオリエンテーションを受けたうえで文献資料検索の実習を行い,効果的な文献検索の方法,データベース利用方法の修得を目指す。
A ノート・テイキング板書を単に写すだけではなく,授業を聞きながらその内容をノートにまとめられるようになるための実習を行う。
(3)プレゼンテーションとディベート
自分の学習・研究内容についての口頭発表とそれについての討論を行い,効果的な発表の仕方,論理的な議論の進め方,また,効果的なレジュメの書き方などの修得を目指す。
(4)論文・レポート作成
授業での発表と議論を踏まえつつ,自分の見解をレポートや論文にまとめさせる。その際,タイトルの付け方,概要(アブストラクト)の書き方,章構成の要領,引用や参考文献の表記法など,論文・レポート作成の要領について指導する。また,コンピュータ,ワープロによる論文作成の指導を行い,そのために必要な講習会を開催あるいは利用する。
(5)電子ネットワーク・コミュニケーションの手段の修得
教員との連絡やレポート提出に電子メール,インターネットを利用し,学内のネットワーク環境を活用できるようにする。
(6)学習会・オリエンテーション
@人権コーディネーターによる学習会
A図書館利用に関するオリエンテーション
【教 科 書】 授業中指示する。
【参考文献】 授業中指示する。
【評価方法】 出席,授業への参加態度等総合的に評価する。
【授業計画】 各教員が個別に指示する。
以下は、統一シラバスになる前に山田が用いていたシラバスの内容です。今年度も基本的には、同じ形で実施する予定です。 |
【授業表題】 ゼミナールの「掟」を学ぶ 【授業内容】 ゼミナール=演習という形式は、大学教育においては重要な位置を占めるものであるが、高校までの教育にはほとんど取り入れられていない。フレッシュマン・ゼミでは、まずゼミという形式に慣れ、自発的に学び、考える姿勢を身につけることが第一の課題となる。具体的には、共通の課題図書を選んで輪読し、その内容について報告し、討論する経験を通じて、 ・報告要旨の作り方 ・プレゼンテーションのコツ ・協調的で創造的な議論の作法 など ゼミを運営していく上で必要な事柄が身につくように指導する。 課題図書は、できるだけコミュニケーション論以外の分野(ただし何らかの意味での隣接分野)から、専門性があまり高くない新書程度のレベルのものを選び、半年かけて読破する。隣接分野について浅く広く知識を得ることは、このゼミの第二の課題である。課題図書の最終的な決定は、ゼミ参加者と相談した上で行うが、次に「参考文献」として挙げるものの中から選ぶ予定である。 【教科書】 なし(必要に応じてプリント教材を配布する)。 【参考文献】 課題図書の候補 橋爪大三郎『はじめての構造主義』講談社現代新書 笹澤 豊 『小説 倫理学講義』講談社現代新書 上野千鶴子『スカートの下の劇場』河出文庫 【評価方法】 授業への参加姿勢(特に議論への積極的な参加)への評価(40%)、担当部分についての報告内容(30%)、期末に提出する臨時レポート(30%)を総合して評価を下す予定である。 【授業計画】 最初の授業で課題図書を選定し、個々の分担部分を決める。2回目には、最初の部分について、授業担当者(山田)が報告する。以降、毎週指定された報告者が、分担部分について報告をしてゆく。 なお、学期の途中で、1泊程度の合宿を行う予定である。 なお、講義内容等については、追加情報を含め、研究室のウェブ・ページで常時情報を提供しているので、こちらも参照すること。 http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/ |
[1995年度、1996年度の採点結果は資料がないので公開しません。]
[1997年度の採点結果:A=9人、B=6人、C=1人]
[1998年度採点結果:A=8人、B=6人、C=2人]
[1999年度〜2001年度は担当しませんでした]
[2002年度の採点結果:A=8人、B=4人、C=1人]
[2003年度の採点結果:S=2人、A=11人、B=6人]
[2004年度の採点結果:A=8人、B=8人]
[2005年度の採点結果:S=1人、A=9人、B=6人、C=2人]
【演習表題】
ポピュラー音楽について考える
【演習内容】
現代社会において、大きな文化現象となっているポピュラー音楽について、その社会的な意義を、コミュニケーション論を踏まえた観点から考えていく。教科書の輪読を中心に、関連する他の論文なども読んでいく。
最終的には、参加者個々が各自のテーマを設定し、そのテーマに沿ったレポートをまとめて、研究室のサイトからウェブ上に公開することを目指す。
【教科書】
東谷 護・編(2003)『ポピュラー音楽へのまなざし』勁草書房
【参考文献】
授業中に指示する。
【関連授業科目】
現代文化論、音楽文化論
【評価方法】
平常点評価。ゼミ中の発言や、発表内容、授業中に出す課題や期末のレポートなどを総合的に判断する。
【授業計画】
1期いっぱいと2期の前半をつかって、教科書から重要と思われる章を選んで輪読。その後は、各自でテーマを選定し、そのレポートに向けての発表などを重ねる。
授業時限以外に、学外で研究会などへ参加することが年に数回あるほか、夏季休暇を利用して一週間程度の合宿を行う。こうした活動の準備も、できるだけ参加者が自主的に行えるよう指導する。
演習に関連する連絡事項は主に電子メールによってやりとりをする。参加者は、普段から、頻繁にメールボックスを開けるよう心がけること。
なお、講義内容等については、追加情報を含め、研究室のウェブ・ページで常時情報を提供しているので、こちらも参照すること。
http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/
【履修条件等】
ゼミの運営は強いコミットメントを要求する。参加者は、「カネ」、「ヒマ」、「根性」のうち少なくとも二つは充分に備えていること。
なお、事前に山田晴通研究室のウェブ・ページを見ておくこと。
[旧カリキュラムの「コミュニケーション演習I/II」の採点結果は、過年度のページを参照してください]
[2002年度の採点結果<旧カリ生を含む>:A=2人、Z=1人]
[2003年度の採点結果:A=3人、B=1人、C=1人、Z=1人]
[2004年度の採点結果:Z=3人]
[2004-2005年度のこの講義は、川井良介教授のクラスと共通シラバスです。]
【授業表題】
社会的コミュニケーションの全体像
【授業内容】
私達が生きる現代の社会を理解するキーワードの1つは「コミュニケーション」である。「コミュニケーション」という概念は複雑多岐にわたる膨大な領域をカバーしている。実際,コミュニケーションに係わる学問には,社会学,社会心理学,政治学,言語学,意味論,文化人類学,動物行動学,生理学,通信理論・情報理論,情報科学などがある。
このようなコミュニケーションのなかから人間社会のそれである「社会的コミュニケーション」を考えてみよう。この科目では,マス・コミュニケーションを中心にして「社会的コミュニケーション」の全体像をラフスケッチすると共に,基礎的な概念,術語を解説する。
これから,コミュニケーション各論を学ぶ諸君の関心を喚起し,知的好奇心を刺激できたらうれしい。
【教科書】
川井『世論とマス・コミュニケーション』(ブレーン出版)
【参考文献】
田村編『コミュニケーション学入門』(NTT出版),船津『コミュニケーション・入門』(有斐閣),藤竹編『図説 日本のマスメディア』(NHKブックス),香内ほか編『現代メディア論』(新曜社),ヴァーガス『非言語コミュニケーション』(新潮社),エトコフ『なぜ美人ばかりが得をするのか』草思社
【関連授業科目
社会学,コミュニケーション史,コミュニケーション論,メディア論,マス・コミュニケーション論,パブリック・スピーキングなど
【評価方法】
レポートを含む出席点(50点)と,筆記試験(50点)の合計点によって評価する
〔履修の留意点〕
授業は1.遅刻の禁止,2.私語禁止,3.飲食の禁止,4.携帯電話の電源は切る,5.着帽の禁止,6.教室の出入り禁止などマナーを守ること。
*第1回は科目のオリエンテーションを行うから必ず出席すること。
【授業計画】
1 私達が生きる21世紀の社会
2 コミュニケーションの基礎知識
3 社会的コミュニケーション
(1)パーソナル・コミュニケーション
(2)集団・組織のコミュニケーション
4 マス・コミュニケーション
(1)マス・メディアの機能…テレビに出ると格が上る
(2)マス・コミュニケーションの特性
(3)印刷メディアと電波メディア
(4)ジャーナリズム
(5)プレス
(6)宣伝と広告・PR
(7)コミュニケーションの歴史
5 マス・コミュニケーション制度
(1)マス・コミュニケーション制度の4類型
6 現代マス・メディアの特徴
(1)マス・メディアの経営形態と,その活動目的
7 新聞
(1)新聞の種類…一般紙と専門紙
(2)日本の新聞の特徴
8 テレビ
(1)放送制度
(2)NHKと民放…「受信料は払うの?」
[1995年度、1997年度、1998年度の採点結果は資料がないので公開しません。]
[2004年度の採点結果:S=5人、A=42人、B=32人、C=26人、X=17人、Z=22人]
【授業表題】
社会調査の基礎
【授業内容】
社会で起こっている現象を調査し、その結果を報告としてまとめる作業は、様々な組織によって日常的に行われている。学会や大学など、研究機関や研究者集団が実施する調査もあれば、国など公的期間が行政の一環として行う調査もあり、企業が営業の成果をあげるために実施する調査もある。広い意味での「社会調査」は、そうした多様な活動のすべてを含んでいる。この講義では、「社会調査」の本質を理解し、マス・メディアなどで取り上げられる「社会調査」の結果に批判的な眼を向けることを通じて、受講者それぞれが主体的に社会の現実を捉えようと努力できるように促していきたい。
「社会調査」は、調査しなければ判らないままになってしまうような社会の現実を理解することを目的に行われ、その結果から私たちは多くの事柄を知ることができるが、一方では、結果が疑問視されるような「社会調査」も世の中には横行している。一見すると普通に見える「社会調査」の中にも、調査目的や調査方法についての不充分な理解から、無意味なデータしか得られないようなものもあるし、さらに、調査者が特定の意図をもって結論を歪曲している場合もある。
この授業では、「社会調査」の結果をどう読んでいくべきなのかを、具体的事例にも触れながら考えていく。その上で、自らが調査の担い手として「社会調査」に取り組むために必要な基礎的知識についても、実習的要素も盛り込みながら講じていく。
【教科書】
谷岡一郎『「社会調査」のウソ』(文春新書)...2000年に出た新書であり、古書店でも見かける。
【参考文献】
授業中に指示する。
【関連授業科目】
調査ワークショップの各科目
【評価方法】
出席状況(15%)、ほぼ毎回出す課題レポート(45%)、期末に提出する臨時レポート(40%)を総合して評価を下す予定である。
【授業計画】
授業はおおよそ三つの部分から構成される。まず初めに、「社会調査」の社会的意義や調査形態の分類など、ごく基礎的なことがらについて、特に私たちの社会認識や、マス・メディアとの関係に注意を払いながら、検討していく(3〜4回をこれに当てる)。次に、教科書(『「社会調査」のウソ』)を踏まえながら、もっぱら社会調査の結果を利用する立場から、社会調査の意義や問題点について考える(4〜5回をこれに当てる)。また、簡単な聞き取り調査の企画と実施、そして、簡単な質問紙調査の企画と質問紙の設計に取り組んでもらう(最初数回は教科書を使った講義と平行してこの内容に触れるが、最後の2回程度はもっぱらこのテーマにあてる)。
なお、2005年度は、業務の都合により休講が多くなる。これによって補講回数も多くなる見込みである。授業計画の最後の部分は、補講期間にかかることになる可能性が大きい。
【授業表題】
「文化」を通して「地域」を考える
【授業内容】
「地域文化」という用語は、文脈によってかなり異なる意味合いで用いられることもあるが、この講義で対象とするのは、比較的小規模な、局地的社会で展開されている「文化」現象のことである。日本の場合、具体的には、概ね都道府県程度以下の規模の「地域」において、他の「地域」とは異なる特色をもってある程度以上永続的に再生産されている「文化」が、ここでいう「地域文化」ということになる。
もともと伝統的社会においては、人々の交流は極めて限定的なものであったため、個々の地域には独自の文化が成立しやすかった。しかし、交通と情報メディアが発達し、人々が行動する範囲、情報を受け取る範囲が急激に拡大してきた結果、現代においては文化現象の地域的差異は、大幅に後退したり、消滅していることもある。一方では、こうした国民文化、マス文化が支配する中で、地域における特色を政策的に強調し、再生産しようと試みる動きもある。この講義では、もっぱら日本国内に具体的な例をとりながら、現代における各地域の文化現象がどのような変化の波にさらされているのかを、講じていく。
【教科書】
教科書は用いない。授業でテキストとして用いる論文などを、プリントとして配付する予定である。
【参考文献】
授業中に指示する。
【関連授業科目】
社会学、社会心理学、人文地理学、およびこれらの関連科目
【評価方法】
出席状況(15%)、ほぼ毎回出す課題レポート(45%)、期末に提出する臨時レポート(40%)を総合して評価を下す予定である。
【授業計画】
授業は抽象的な議論を中心とする(やや短かめの)前半と、具体的な事例を通して「地域文化」の変化について講じる(やや長めの後半)から構成される。まず初めに、「地域」という基礎的な概念について多角的な観点から検討した上で、「地域」と「コミュニティ」や「コミュニケーション」との関連を踏まえて「地域文化」という表現の含意について考えていく(最初の4回程度をこれに当てる)。次に、マス・コミュニケーションの普及と地域性の喪失、地域的情報交流と地域の再生産、「地域文化」の維持・再生産・創出、といった論点について、テキストとする授業担当者(山田)の既発表論文などを通じて、具体的事例に触れながら考えていく。
なお、講義内容等については、追加情報を含め、研究室のウェブ・ページで常時情報を提供しているので、こちらも参照すること。
http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/
なお、2005年度は、業務の都合により休講が多くなる。これによって補講回数も多くなる見込みである。履修登録に際しては、この点にも注意して登録するかどうかを判断してほしい。
[この講義は、2005年度からの担当科目です]
[2005年度の採点結果:S=6人、A=49人、B=31人、C=4人、X=2人、Z=50人]
【授業表題】
ポピュラー音楽から考える音楽文化論
(この授業の表題は本来は「現場の視点から」ですが、科目申請の公式文書には誤って「音楽文化論」の表題を記載してしまいました。したがって記録上の表題はこのままとします。御了解ください。)
【授業内容】
音楽文化は、それを支える社会的、経済的な機構が存在してはじめて成立する。特に、現代社会において重要な文化形態となっているポピュラー音楽は、商品としての性格を強くもち、それをめぐっては様々な市場活動が展開され、様々な「音楽ビジネス」が成立している。
この特別企画講議は、現場に身を置かれている方々、経験者の方々をお招きして、多様な広がりをもつ現代日本の「音楽ビジネス」について、現場の視点からその多様な姿を紹介していただこうとするものである。
【教科書】
特に定めない。必要に応じてプリントを配布する。
【参考文献】
授業中に指示する。
【関連授業科目】
音楽文化論
【評価方法】
講義担当者ごとに提出する課題レポートへの評価を累積して、最終的な評価を下す予定である。
【授業計画】
1 | 4/16 | 日本の音楽ビジネス - その広がりと歴史 | 山田晴通(東京経済大学) |
---|---|---|---|
2 | 4/23 | 音楽ジャーナリズム - 音楽評論と音楽雑誌の仕事 | 斉木小太郎 (『ミュージックマガジン』編集部 [元・『週刊新潮』編集部]) |
3 | 5/7 | ||
4 | 5/14 | レコード会社の仕事と業界編成 | 生明俊雄 (広島経済大学 [元・ビクターエンターテインメント]) |
5 | 5/21 | ||
6 | 5/28 | 音楽著作権ビジネスの広がり | 森川卓夫 (エムエムラボ [元・日本コロムビア、ワーナーミュージックジャパン]) |
7 | 6/4 | ||
8 | 6/11 | 楽器製造から音楽普及事業まで-ヤマハのビジネス | 戸部儀和(ヤマハ) |
9 | 6/18 | クラシック音楽と音楽ビジネス | 室田尚子(音楽評論家[元・サントリーホール]) |
10 | 6/25 | 音楽プロモーション活動の実態 | 増淵敏之 (法政大学地域研究センター/SME [元・エフエム札幌]) |
11 | 7/2 | ||
12 | 7/9 | 総括 | 山田晴通(東京経済大学) |
[この講義は、2005年度のみの特別企画講議です]
[2005年度の採点結果:S=12人、A=52人、B=42人、C=41人、X=31人、Z=78人]
【授業表題】
ポピュラー音楽から考える音楽文化論
【授業内容】
私たちの日常生活には、ポピュラー音楽を中心とした音楽が様々な形で浸透している。音楽は、単に娯楽として生活に潤いを与えるだけでなく、あるいは経済的に、あるいは社会的に、様々な広がりをもつ文化現象の核となっている。この講義では、前世紀以来の歴史を振り返りながら、現代社会において大きな影響力をもつポピュラー音楽の意義を考え、多様な視点からポピュラー音楽が紡ぎだす文化のあり方について検討していく。
講義では、まず最初に「ポピュラー音楽」という概念とその歴史性を批判的に検討する。ポピュラー音楽とは何か、というある意味で極めて不毛な問いかけから講義は始まる。そこではまず、ポピュラー音楽は、いかなる意味において「ポピュラー」であり、どのような音楽「ではない」のかについて議論することを通して、ポピュラー音楽の本質を、複製技術、商品化といった文脈から捉え直す。続いて、二十世紀のポピュラー音楽に先行した、十九世紀の音楽現象の中から、二十世紀につながる論点を拾い上げて紹介していく。ここでは、吹奏楽、自動演奏機械、楽譜出版と著作権といった論点に簡単に触れていく。
次に、現代の大衆文化という文脈において、ポピュラー音楽の享受がどのような形で展開されているのか、という観点からポピュラー音楽を取りまく社会状況や文化産業について、具体的事例に触れながら、考えていく。
【教科書】
東谷 護・編『ポピュラー音楽へのまなざし』勁草書房,2003年.
【参考文献】
授業中に指示する。
【関連授業科目】
社会学、その他「文化論」関係科目、また、音楽に関連する芸術学、身体表現の一部
2005年度は、前期に特別企画講義「日本の音楽ビジネス」が開講されるので、併せて履修することが望ましい。
【評価方法】
出席状況(15%)、ほぼ毎回出す課題レポート(45%)、期末に提出する臨時レポート(40%)を総合して評価を下す予定である。
【授業計画】
前半では、教科書の第1章を講読する。これには丁寧に時間をかけ、言及されている音楽も実際に聴きながら、講義を進めていく。
後半では、授業の進度も考慮しながら、教科書から2章分程度(対象とする章は、受講者の意向も考慮して決める)を取り上げて講義するとともに、授業担当者(山田)の既発表論文などもテキストに用いる。
なお、講義内容等については、追加情報を含め、研究室のウェブ・ページで常時情報を提供しているので、こちらも参照すること。
http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/
なお、2005年度は、業務の都合により休講が多くなる。これによって補講回数も多くなる見込みである。履修登録に際しては、この点にも注意して登録するかどうかを判断してほしい。
[2001年度のこの講義は、国外研究のため休講となりました]
[2002年度のこの講義は、受講者が1名でしたので、結果は公表しません]
[2003年度のこの講義は、受講希望者がなく休講となりました]
[2004年度のこの講義は、受講希望者がなく休講となりました]
【講義題目】 二十世紀のポピュラー音楽史(その1―基礎的視点とジャズ史)
【授業内容】
ポピュラー音楽の歴史を、単に文化現象の展開として追うのではなく、それぞれの時点における社会的背景や技術的基盤との関係で捉えながら把握し、二十世紀における世界的文化現象としてのポピュラー音楽について理解を深めることが、この講義の目標である。
前期には、まず最初に「ポピュラー音楽」という概念とその歴史性を批判的に検討する。ポピュラー音楽とは何か、というある意味で極めて不毛な問いかけから講義は始まる。そこではまず、ポピュラー音楽は、いかなる意味において「ポピュラー」であり、どのような音楽「ではない」のかについて議論することを通して、ポピュラー音楽の本質を、複製技術、商品化といった文脈から捉え直す。続いて、二十世紀のポピュラー音楽に先行した、十九世紀の音楽現象の中から、二十世紀につながる論点を拾い上げて紹介していく。ここでは、吹奏楽、自動演奏機械、楽譜出版と著作権といった論点に簡単に触れていく。
次に、ジャズの歴史について、音源の紹介に重点を起きながら論じて行く。ジャズを取り上げるのは、これが、今日でも大きな影響力をもつ純粋なポピュラー音楽のジャンルとして、最も長い歴史をもっているためである。講義の中では、最初に録音物として記録されたニューオリンズ・ジャズを起点に、ダンス音楽の総称としてのジャズ、スウィング・ジャズを経て、ビバップ、モード・ジャズ、フリー・ジャズといった流れまで、代表的な演奏の録音を実際に聴いてゆく。しかし、授業の中では、通常、ジャズの歴史として語られる範囲をすべて扱うことは難しい。講義では、二十世紀前半の比較的初期のジャズ(概ねビバップまで)についてより詳しく論じる。
なお、講義の構成上、通説とはやや異なる観点から諸様式の展開を説明する部分も出てくる。受講者は、ジャズの歴史についての知識を事前に持っている必要はない。しかし、ジャズについてまったく知らない者は、受講と平行して新書数冊程度の読書をするくらいには、時間と貨幣を投じる覚悟をしてほしい。
講義に関する情報は、担当者の研究室のサイトでも随時提供する。また、メールでの質問も歓迎する。
http://camp.ff.tku.ac.jp
yamada@tku.ac.jp
なお、2005年度は、業務の都合により休講が多くなる。これによって補講回数も多くなる見込みである。履修登録に際しては、この点にも注意して登録するかどうかを判断してほしい。
【教科書】
東谷 護・編『ポピュラー音楽へのまなざし』勁草書房,2003年.
[2003年度の採点結果:AA=12人、A=117人、B=129人、C=24人、XX=3人、X=212人]
[2004年度の採点結果:AA=19人、A=107人、B=135人、C=33人、XX=15人、X=141人]
[2005年度の採点結果:AA=16人、A=105人、B=78人、C=23人、XX=10人、X=67人]
【講義題目】 二十世紀のポピュラー音楽史(その2―ロックを中心に)
【授業内容】
ポピュラー音楽の歴史を、単に文化現象の展開として追うのではなく、それぞれの時点における社会的背景や技術的基盤との関係で捉えながら把握し、二十世紀における世界的文化現象としてのポピュラー音楽について理解を深めることが、この講義の目標である。
前期に開講する音楽史Aを引き継いで、後期のこの講義では、二十世紀後半において世界的な影響を及ぼしたロック音楽の歴史について、音源の紹介に重点を起きながら論じて行く。ロックン・ロールという同質性の高い小さな音楽ジャンルとして成立したロック音楽は、ジャンルとして大きく発展し、今日ではただロック音楽といっても、どのようなものを指すのか即座には判断できないほど、その内容は拡散している。講義では、こうした現状に至る過程を、諸様式の相互作用に注目しながら理解していく。
まず、一九五○年代におけるロックン・ロールの成立経過を、黒人音楽と白人市場の連接という観点から再検討する。そこでは、メディアの社会的機能と、音楽に関わるメディア技術の目覚ましい発展が、重要な役割を果たしていた。ロックン・ロールが一過性の流行ものから、様式として定着していく上で重要な役割を果たし、さらに、ロック音楽の領域を決定的に拡大させたのは一九六○年代のザ・ビートルズであった。さらに一九七○年代に入ると、ロック音楽の多様化が決定的に進行し、さらに一九八○年代以降は、後期パンクやグランジのように散発的な様式の出現はあっても、ロック音楽という概念自体は、急速に希薄化していった。現状では、ロックはむしろ乗り越えられる側の音楽となっている。
受講者は、前期の音楽史Aを併せて履修することが望ましいが、必須の条件ではない。また、受講者は、ロック音楽についての知識を事前に持っている必要はないが、二十世紀後半の歴史、特に米国と英国の現代史については、基本的な知識を持っておくこと。いずれにせよ、ふだんからロック音楽を聴く習慣のない者は、受講と平行して積極的により多く、様々な時期のロック音楽を聴く努力をしてほしい。
講義に関する情報は、担当者の研究室のサイトでも随時提供する。また、メールでの質問も歓迎する。
http://camp.ff.tku.ac.jp
yamada@tku.ac.jp
なお、2005年度は、業務の都合により休講が多くなる。これによって補講回数も多くなる見込みである。履修登録に際しては、この点にも注意して登録するかどうかを判断してほしい。
【参考書】
東谷 護・編『ポピュラー音楽へのまなざし』勁草書房,2003年....前期「音楽史A」の教科書。
北中 正和『ロック』講談社(講談社現代新書),1985年....古本屋などでも見つけられる。
[2003年度の採点結果:AA=6人、A=66人、B=92人、C=28人、XX=23人、X=279人]
[2004年度の採点結果:AA=10人、A=42人、B=86人、C=47人、XX=18人、X=202人]
【授業の概要・目的】
「地域開発」という言葉を批判的に検討し、「地域」を「開発」することの意義を問い直しながら、「豊かな社会」と考えられている日本における地域開発について考えて行きたい。
「地域開発」は、どのような意味で「地域」を「開発」するのか。「開発」は「地域」をどのように変えて行くのか。「地域開発」をめぐって構造化された、行政や産業界の仕組は、どのような性格をもっているのか。こういった論点について、受講者それぞれが自ら考えるようになることが、この講義の目標である。
【授業内容】
受講者数にもよるが、授業にはできるかぎり対話性を織り込みたい。つまり、担当者が一方的に話し続けるのではなく、担当者と受講者の対話を通じて、受講者の考えを引き出すような形態で進めるようにしたい。
前期においては、まず、基本的な概念を吟味し、「地域」や「開発」をはじめ、関連する諸概念を批判的に捉え直すことを試みる。次に、産業革命以降の近代的な産業社会の経験を踏まえ、「地域開発」という考え方が、意図的な経済政策として展開されてきた経緯を確認しながら、経済の成熟と社会の富裕化が、「地域開発」の意義をどのように変質させてきたかを考える。その過程では、19世紀以来の欧米の経験や、20世紀における第三世界の経験などにも例をとりながら、各々の時代状況と地域性がどのような「地域開発」を実現したかを見ていく。
後期においては、戦後の日本における「地域開発」をめぐる議論の例を、まず、全国総合開発計画を軸とした一連の国土開発政策について、次いで地域情報化政策について検討しながら、現在の日本における「地域開発」について、問題点の所在を探っていく。そこでは、近年広まっている、「環境」を「開発」と対置して捉える見方についても、その問題点を検討する。
【教科書】
特に定めない。必要に応じてプリントを配布する。
【参考書】
参考文献類は、授業中で紹介する。
【成績評価の方法】
(1)学期末テスト
(2)随時小テスト(あるいはアンケート)を行い、期末テストの成績に加算する
【その他】
授業に関する質問等は、随時メールで受け付ける。
担当者の公開メールアドレスは、yamada@tku.ac.jp である。万一、メールを出して一週間以上返信がない場合は、再度メールを出し直すこと。
授業に関する情報は、インターネット上に公開している担当者の研究室サイトでも、随時公開する。
下記のページからリンクされた「授業に関するお知らせ」など、この授業に関連するページは時々チェックするように心がけること。
http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/
[2003年度の採点結果:優=115人(A=42人、B=73人)、良=131人(C=81人、D=50人)、可(E)=49人、不可=52人(F=44人、G=8人)、未受験=59人:再試験対象者3名のうち、再試験合格1名]
[2004年度の採点結果:優=75人、良=112人、可=64人、不可=75人、未受験=55人:再試験対象者は未確定]
【授業の概要・目的】
人文地理学のなかでも、特に近年の文化地理学などにおいて重要なキーワードとなる諸概念を取り上げ、その含意を掘り下げて議論していく。いわば「キーワードで読み解く新しい文化地理学/社会地理学」である。
【授業内容】
1980年代以降、英米圏の人文地理学において、いわゆる「文化的転回 cultural turn」という動きが起こり、日本でもこれに刺激を受けて、それまでとは異なるスタイルの人文地理学研究の実践が模索されはじめた。そうした状況の中で、地理学の伝統的な用語の意味も、新たな議論の出現によって大きく揺さぶられつつある。この講義では、地理学において当然視されてきた基本的な概念について、その今日的な意味を受講者とともに考えていきたい。
この講義では、「地域」「文化」「地理学」といった、伝統的な地理学にとってもなじみの深い概念について、近年の文化地理学や社会地理学などにおける議論を踏まえて、その含意の広がりや深まりについて考えていく。一つの概念について授業2〜3回をかけ、関連した論文等も紹介しながら、議論していく。
講義ではあるが、適宜、演習的な作業課題も与え、受講者が関連文献の渉猟に取り組むよう促し、対話や議論の要素を盛り込んだ授業運営をするので、積極的な姿勢で受講してほしい。
授業に関する情報は、インターネット上に公開している担当者の研究室サイトでも、随時公開する。下記のページからリンクされた「授業に関するお知らせ」など、この授業に関連するページは時々チェックするように心がけること。
http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/
【履修上の注意点】
なお、2005年度は、業務の都合により休講が多くなる。これによって補講回数も多くなる見込みである。履修登録に際しては、この点にも注意して登録するかどうかを判断してほしい。
【教科書】
特に定めない。必要に応じて、プリント教材を用意する。
【参考書】
随時指示する。授業の際には国語辞典、英和辞典等を用意することを勧める。
【成績評価の方法】
授業ごとに課す課題レポートを踏まえた平常点と、定期試験の結果で総合的に評価する。
定期試験50%、課題レポート40%、出席点10%とすることを予定しているが、全体の得点状況を見て若干の変更を行うこともあり得る。
【その他】
授業に関する質問等は、随時メールで受け付ける。
担当者の公開メールアドレスは、yamada@tku.ac.jp である。万一、メールを出して一週間以上返信がない場合は、再度メールを出し直すこと。
[この講義は、2005年度からの担当科目です]
【授業内容】
地域開発をめぐる講義は、もっぱら公共政策の観点から、すなわち、行政が「上から」政策的誘導をおこない、民間からも投下され、様々な事業が展開されていくという側面から論じられることが従来は多かった。しかし、経済状況が変化し、自然や環境問題への関心が高まり、また、行政機構の変革が進んでいく中で、地域開発を、本来の意味での地域に根ざした、「下から」の視点でとらえ直す議論の重要性は、徐々に高まりつつある。
この講義では、こうした地域開発をめぐる多様な論点について、戦後日本の地域開発を巡る議論に例をとりながら、受講者とともに考えていきたい。
講義ではあるが、適宜、演習的な作業課題も与え、受講者が関連文献の渉猟に取り組むよう促していく。
【履修上の注意】
講義ではあるが、対話、議論の要素を盛り込んだ授業運営をするので、積極的な姿勢で受講してほしい。
なお、2005年度は職務の都合により休講が多めに見込まれる。また、休講回数に見合った補講を行う。
【教科書】
中俣 均・編『国土空間と地域社会』朝倉書店、2004年
【参考書】
随時指示する。
【成績評価の方法】
授業ごとに課す課題レポートを踏まえた平常点と、期末レポートによって評価する。
【その他】
授業に関する質問等は、随時メールで受け付ける。
担当者の公開メールアドレスは、yamada@tku.ac.jp である。万一、メールを出して一週間以上返信がない場合は、再度メールを出し直すこと。
授業に関する情報は、インターネット上に公開している担当者の研究室サイトでも、随時公開する。
下記のページからリンクされた「授業に関するお知らせ」など、この授業に関連するページは時々チェックするように心がけること。
http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/
[この講義は、2005年度からの担当科目です]
【授業内容】
1980年代以降、英米圏の人文地理学において、いわゆる「文化的転回 cultural turn」という動きが起こり、日本でもこれに刺激を受けて、それまでとは異なるスタイルの人文地理学研究の実践が模索されはじめた。この講義では、講義担当者自身が発表してきた論文を含め、この時期以降に、日本語で発表されてきた「文化的転回」後の様々な人文地理学論文(翻訳論文を含む)を素材として講読し、伝統的な手法の人文地理学とは少々異なった視点から議論を展開する、「新しい文化地理学」とでも称すべきものについて、受講者とともに考えていきたい。
講義ではあるが、適宜、演習的な作業課題も与え、受講者が関連文献の渉猟に取り組むよう促していく。
【履修上の注意】
講義ではあるが、対話、議論の要素を盛り込んだ授業運営をするので、積極的な姿勢で受講してほしい。
【教科書】
特に定めない。必要に応じて、プリント教材を用意する。
【参考書】
随時指示する。
【成績評価の方法】
授業ごとに課す課題レポートを踏まえた平常点と、期末レポートによって評価する。
【その他】
授業に関する質問等は、随時メールで受け付ける。
担当者の公開メールアドレスは、yamada@tku.ac.jp である。万一、メールを出して一週間以上返信がない場合は、再度メールを出し直すこと。
授業に関する情報は、インターネット上に公開している担当者の研究室サイトでも、随時公開する。
下記のページからリンクされた「授業に関するお知らせ」など、この授業に関連するページは時々チェックするように心がけること。
http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/
[この講義は、2005年度からの担当科目です]
【講義題目】 ポピュラー音楽から考える
【授業計画及び内容】
この講義では、ポピュラー音楽研究においてもっぱら論じられてきた様々な論点を紹介した上で、それをより広く音楽学一般に問い返すとどのようになるだろうか、という問題意識をもって、音楽学への理解を深めていきたい。
[前期]は、まず教科書を読みながら、ポピュラー音楽をめぐる基礎的な「そもそも」の議論に時間を使う。「ポピュラー音楽」という言葉を定義づけようとすると、日常化した言葉の内に潜む、やっかいな側面が立ち現れてくる。この講義は、そうした面倒な事柄についてしっかり考えるところから始まり、さらに、現在のポピュラー音楽の本質が確立されてきた歴史的過程を、十九世紀以降の技術の発展などを背景に検討してゆく。特に、音そのもの、音楽そのものに限らず、それぞれの時代における技術的な裏付けや社会的な背景に注目し、社会現象としてのポピュラー音楽の意義を掘り下げ、翻って同時代の非=ポピュラー音楽、芸術音楽との対比についても考える。
[後期]は、主にジャズの歴史をたどりながら、そこまでの講義の中で取り上げてきた論点を、具体的事例の中で考えてゆく。講義の中では、最初に録音物として記録されたニューオリンズ・ジャズを起点に、ダンス音楽の総称としてのジャズ、スウィング・ジャズを経て、ビバップ、モード・ジャズ、フリー・ジャズといった流れまで、代表的な演奏の録音を実際に聴いてゆく。受講者は、ジャズの歴史についての知識を事前に持っている必要はないが、ジャズについてまったく知らない者は、受講と平行して新書数冊程度の読書をするくらいには、時間と貨幣を投じる覚悟をしてほしい。
講義に関する情報は、担当者の研究室のサイトでも随時提供する。また、メールでの質問も歓迎する。
http://camp.ff.tku.ac.jp
yamada@tku.ac.jp
【成績評価の方法】 平常点とレポート(前期、後期)によって評価する。(出席状況は、特に可と不可の判定の際に重視します。何らかの事情で欠席せざるをえないような場合は、できるだけ事前に相談すること。)
【使用テキスト】 東谷 護・編『ポピュラー音楽へのまなざし』勁草書房,2003年.
【留意事項】 2005年度は、業務の都合により休講が多くなる。これによって補講回数も多くなる見込みである。履修登録に際しては、この点にも注意して登録するかどうかを判断してほしい。
[1998年度の採点結果:A=12人、B=11人、C=1人、欠格=17人]
[1999年度〜2001年度は担当しませんでした]
[2002年度の採点結果:A=6人、B=2人、欠席=1人、失格=3人]
[2003年度の採点結果:A=6人、欠席=2人、失格=8人]
[2004年度は担当しませんでした]
[2003年度「授業アンケート」の集計結果を公開しています。]
【講義のねらい】
この講義の課題は二つある。まず、日本のマス・メディアの概況について業界の概要を学び、マスコミについての常識を身につけることが第一の課題である。さらに、マスコミからたれ流される大量の情報に押し流されることなく、批判的・分析的にマスコミに向かう姿勢、つまり「メディア・リテラシー」を養うことが第二の課題である。
【授業の概要】
講義では、まずマス・メディアの基本的な仕組を説明した上で、おもな媒体別にマスコミ業界の状況を紹介していく。その上で、「受け手/読み手」すなわち読者/視聴者等としてマスコミに接する立場から、マスコミが抱える諸問題についても議論を紹介する。
【講義の進め方】
毎回ではないが、頻繁に課題を出して、講義で論じた内容への理解が深まるようにする。授業の中では、受講者との対話を重視していくので、授業には積極的に参加してほしい。また、関連する施設見学の機会も設ける予定。
【成績評価の仕方】
課題への評価の累積と、定期試験の結果で総合的に評価する。
【テキスト・参考文献】
特定のテキストは指定しない。必要に応じて配布資料を用意する。参考文献は、必要に応じて授業中に紹介する。
【講義計画】
以下の各テーマについておおむね二〜三回の授業のおこなう。
・「マスコミ」と「マス・コミュニケーション」(基本概念の整理)
・新聞業界(全国紙から地域紙まで)
・放送業界(ネットワークから衛星/ケーブルテレビ、そしてラジオまで)
・その他の「マスコミ」(出版、映画、音楽、etc)
・「メディア・リテラシー」(「受け手」から「読み手」へ)
講義に関する情報は、担当者の研究室のサイトでも随時提供する。また、メールでの質問も歓迎する。
http://camp.ff.tku.ac.jp
yamada@tku.ac.jp
[2003年度の採点結果:A=16人、B=9人、C=9人、D=13人、J=12人]
[2004年度の採点結果:A=15人、B=14人、C=10人、D=6人、未受験=10人]
【急遽、実施が決まったのでシラバス等は掲出しません】
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