はじめに
I ウィキペディアの本質
II アカデミズムとウィキペディア
III ウィキペディアにおけるささやかな実践から
おわりに
以下、本稿では、ウィキペディア日本語版に存在するページに言及する場合は、2重の半角大カッコ([[ ]])で囲う。 例えば、[[山田晴通]]は、「山田晴通」についての記事であり、[[利用者:山田晴通]]は、山田の利用者ページである。
それぞれカッコ内の文字を、http://ja.wikipedia.org/wiki/ に続けて入れると、それが当該ページのURLとなる。
なお、本稿で言及されるウェブ上のページの記述は2011年6月上旬に確認した内容に基づいている。さらに、2011年6月14日に言及されたページをすべて確認し直した。また、以下の記述で「現在」とあるのは、2011年6月14日時点のことと了解されたい。
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「独自研究の排除」は、ある議題に関する専門家がウィキペディアに寄稿できないことを意味するわけではありません。むしろ、ウィキペディアでは専門家は歓迎されます。しかしウィキペディアでは、専門家は、その話題に関する個人的・直接的な知識だけではなく、その話題に関して既に発表された情報源に関する知識をも持ちあわせているゆえに、専門家であると考えています。出典がなく、検証不可能であるならば、専門家を自称する編集者が、直接的・個人的知識をもとに寄稿することは禁止されています。一方、専門家が自分の研究の成果を何らかの評判の良い媒体において発表済みであるなら、この成果を中立的な観点の方針に従い、その出典とともに記すことができます。しかし、第三者の媒体による信頼できる情報源を明記しなければならず、検証不可能である未発表の知識は使用してはなりません。専門家の方々におかれましては、自分達が専門家だからといってウィキペディアで特権的な地位にあるわけではないということをご理解いただき、ウィキペディアの記事を充実させるために、公表されている情報に基づいてご自身の知識を提供くださることをお願いいたします。このことは、学会が一定の責任をもって最前とした記述をウィキペディア日本語版の記事として作成したとしても、ウィキペディアにおいて求められるルールに沿わないかぎり、専門家と全く対等な立場で、特段知識を持たない者が、編集を加えることを排除できないことを意味する。アカデミズムの側が、自らの権威主義に拘泥するならば、このような方針をもつウィキペディア日本語版との協同は不可能であろう。
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