2007年度 青山学院大学「音楽史A」・「音楽史B」
(担当:山田晴通)
授業終了後、すぐにデータを掲出できない場合がございます。悪しからずご了承ください。
日付は、授業の行われた日です。データの掲出は、遅くなることがあります。
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音楽史B:2008年1月15日
補講の講義では、1980年代における、MTVの影響について説明しました。
青字は映像作品です、というより今回取り上げたのはすべて映像作品でした。
音楽史B:2008年1月8日
今回の講義では、1970年代後半のパンク・ロックについて、ニューヨーク・パンクとイギリスの代表的バンドの曲を紹介し、パンクがイギリスで爆発的なブームになった背景について説明しました。
青字は映像作品です。
音楽史B:2007年12月18日
今回は、1970年代前半のグラム・ロックについて代表曲を紹介し、グラムの特徴となった、男性の化粧、両性具有的イメージ、虚構性、耽美性などの広がりについて説明しました。
以下は事前のメモによる曲目リストですが、実際にはビデオ操作の都合で一部で別の曲をかけていたように記憶する所があります。実際とは異なる箇所があり得ると理解して下さい。
青字は映像作品です。
- ゲイリー・グリッター...Gary Glitter (b.1944)
- 1) Rock And Roll Part Two(1972)
...グリッター(個人名がそのままジャンル名)はグラムと一体とみてよいが、より男性的
...英米では、スポーツ競技の盛り上がりを演出するために用いられる定番曲
『Rock And Roll Gary Glitter Greatest Hits』(Rhino:1998)
- 2) Always Yours(1974)
VHS『グラム大全集 上』(日本クラウン:1989)より...英国のテレビ番組の映像
- T.レックス...T.Rex...グラム最大のスター、マーク・ボラン(Marc Bolan: 1947-1977)のユニット
- 14) Metal Guru(1972)
VHS『グラム大全集 上』(日本クラウン:1989)より...英国のテレビ番組の映像
- *) Get It On(1972)
- アリス・クーパー...Alice Cooper (b.1948)...メイクやシアトリカルな舞台の米国における先駆者とされる
- デヴィッド・ボウイ...David Bowie (b.1947)...グラム以前から独自のシアトリカルな舞台を展開、何度も浮沈を経験しながら現在まで第一線で活躍
- スージー・クアトロ...Suzi Quatro (b.1950)
...グラム全盛の英国で(日本でも)ヒットを飛ばした米国人女性
...シンプルな楽曲に低音を強調したサウンド、ブギーのビート、同性愛的含意がある歌詞はグラムと共通する
- 8) Devil Gate Drive(1972)
VHS『グラム大全集 上』(日本クラウン:1989)より...英国のテレビ番組の映像
- クイーン...Queen
...フレディ・マーキュリー...Freddie Mercury (1946-1991)...を中心に、ゲイ・カルチャーを色濃く反映している
...グラムのブーム後、グラムに近い位置から出発しながら、幅広い音楽性とパフォーマンスで独特の人気を得た
- 16) We Are The Champions(伝説のチャンピオン):オリジナルは、『News Of The World(世界に捧ぐ)』([1977])
DVD『Greatest Video Hits 1』(東芝EMI:2002)...ロングセラーとなった初期〜中期のベスト盤『Greatest Hits』の映像版
音楽史B:2007年12月4日
今回は、1970年代前半のプロッグレッシブ・ロックについて代表的なバンドを紹介しました。
授業では、ELP の「Tarkus」は最後にかけました。
- ELP...Emerson, Lake & Palmer...キース・エマーソン(keyboards)率いるプログレの中では最もポップなグループ
- 1)〜2) Promnade - Gnome
...クラシカル・ロックの例、ムソルグスキの原曲に基づく組曲形式
『Pictures At An Exhibition(展覧会の絵)』(ビクター:1999 [1972])...1971年のライブ録音
- 1-5) Tarkus: Eruption - Stones of the Years - Iconoclast - Manticore - Battlefield
『Tarkus』(ビクター:1999 [1971])
- イエス...Yes...プログレの中では最も様式性が高く、大衆的な人気のあったグループ
- 2) Cans And Brahams....ブラームス作品からの抜粋、Rick Wakeman (keyborards) のソロ(多重録音)
- 1) Roundabout
『Fragile』(Atlantic / eastwest japan:1996 [1972])
- キング・クリムゾン...King Crimson
...ロバート・フリップ (g) 率いる超絶技巧に重点のあるバンド
...フリップ以外のメンバーを何度か大幅に入れ替えて存続したため、時期によってサウンドの特徴が異なる
- 6) Larks' Tangues In Aspic, Part II
『Larks' Tangues In Aspic(太陽と戦慄)』(EG / Virgin Japan:1990 [1973])
- [参考]The Robert Fripp String Quartet...ロバート・フリップ (g) のスタイルの展開例
- 6) Bicycling To Afghanistan
『The Bridge Between』(Discipline Global Mobile:1993)
- ピンク・フロイド...Pink Floyd
...プログレという言葉以前から独自の音楽世界を作っていたバンド
...アルバムごと、作品ごとに多様な音楽要素が盛り込まれているので、断片的に聞いても理解しにくい
- 1) Speak To Me / Breathe In The Air
- 2) On The Run
- 3) Time
- 5) Money
『Dark Side of the Moon(狂気)』(東芝EMI:1993 [1972])...超ロングセラー
音楽史B:2007年11月27日
今回は、1960年代後半の英国のロック音楽をブルース・ロックからハード・ロックへという流れの中で紹介しました。
- 英国のブルース・ロック
- エリック・クラプトン Eric Clapton (g) の演奏とそのオリジナルとなったブルース(つづき)
...☆印をつけた曲は『The Roots Tracks of Clapton』(J!mco(ジムコ ジャパン):1993)収録曲です
- ☆6) John Lee Hooker: Boom Boom(1962)
- 19) The Yardbirds: Boom Boom(1964)
『The Yardbirds Greatest Hits』(J!mco(ジムコ ジャパン):1993)
- ☆21) Howlin' Wolf: Sittin' On The Top Of The World(1957)
- 1-2) Cream: Sitting On The Top Of The World(1968)
『Wheels Of Fire』(Polydor/PolyGram:n.d.[1968])
- クリーム...Eric Clapton (g)
2) Cream: Sunshine Of Your Love(1967)...クリームのオリジナル曲
『Disraeli Gears』(Polydor/PolyGram:n.d.[1967])
- ヤードバーズ...Eric Clapton (g), Jeff Beck (g), Jimmy Page (g) が順次在籍
- 15) The Yardbirds: Train Keep A Rollin'(1965)...Jeff Beck (g)
- 12) The Yardbirds: Stroll On(1966)...Jeff Beck (g) + Jimmy Page (g)
同一曲のバージョン違い:ブルース指向から、それを突き抜けたロックへの展開が感じられる
『The Yardbirds Greatest Hits』(J!mco(ジムコ ジャパン):1993)
- 白人のアイデンティティを取り込む試行錯誤の例
- フォーカス...オランダのロック・バンド
1) Focus: Hocus Pocus (1972)
ハードなロックの演奏に、ファルセットやフルート、オルガン、口笛を重ねるという試み
『Moving Waves』(I.R.S./EMI-Bovema:1988 [1972])...ベスト盤
- レッド・ツェッペリン...Led Zeppelin...Jimmy Page (g), etc.
ハード・ロックを代表するバンドだが、トラディショナルを踏まえたアコースティックな側面ももつ
音楽史B:2007年11月20日
今回は、前回上映できなかった映画『ウッドストック』の映像を紹介し、次回の予告としてエリック・クラプトンが参加したクリームの演奏と、その原曲となった Robert Johnson のブルース曲をかけました。
青字は映像作品です。
- 映画『ウッドストック』(1970)から
- エリック・クラプトン Eric Clapton (g) の演奏とそのオリジナルとなったブルース(導入のみ)
- 2-1) Cream: Crossroads(1968)『Wheels Of Fire』(Polydor/PolyGram:n.d.[1968])
- 22) Robert Johnson: Cross Road Blues(1936?)
『The Roots Tracks of Clapton』(J!mco(ジムコ ジャパン):1993)
音楽史B:2006年11月13日
今回は、ウッドストックに象徴される1960年代末のアメリカを代表したロック音楽を駆け足で紹介する予定でしたが、DVDプレイヤーの不調で、DVDの内容が紹介できませんでした。予定していたDVD『ディレクターズ・カット ウッドストック 愛と平和と音楽の3日間』の上映は次回に延期します
- ジャニス・ジョプリン
- 2) Janis Joplin: Summertime ...アルバム『Cheap Thrill』(1968)より
- 9) Janis Joplin: Move Over...アルバム『Pearl』(1971)より
...女声ロック・ボーカルのスタイルを作った一人 ドラッグがらみの心臓発作で急死(1943-1970)
『Janis Joplin's Greatest Hits』(Columbia:n.d.[1973])
- ドアーズ
- 1) Doors: Break On Through (To The Other Side)
- 6) Doors: Light My Fire
...カリスマ性が高く、詩人としても評価されたJim Morrison(1943-1971 ドラッグがらみの心臓発作で急死)が中心
...詩的で激しい歌詞と、オルガンの音を全面に出したサウンドが特徴の西海岸のバンド
『The Doors』(Elektra/Asylum:1988 [1967])
- オールマン・ブラザース・バンド
- 2-1) The Allman Brothers Band: Hot 'Lanta (1971)...ライブ録音
- 1-3) The Allman Brothers Band: Stormy Monday (1971)...ライブ録音 / T-Bone Walker の曲
...サザン・ロック(「南部ロック」という感じ)の代表的なバンド
...バンドの中核だったのは、ギタリストでオールマン兄弟の兄Duane Allman(1946-1971 バイク事故死)
『The Allman Brothers Band At Filmore East』(Polydor/PolyGram:n.d.[1971])
音楽史B:2007年10月30日
ビートルズについての3回目です。今回は、前回の補足に続けて、サイケデリックという概念について説明した上で、『Sgt.Pepper's』以後のビートルズの音楽を紹介しました。
授業の際に使用した曲の音源メモを紛失したので、記憶よって紹介しています。一部に不正確な所があると思いますが、ご了解下さい。
青字は映像作品です。◎はビートルズの公式アルバムで、年号は最初の発表年です。☆印をつけた曲は『THE BEATLES ANTHOLOGY 3』(東芝EMI:1996)収録曲です。
- サイケデリック...ドラッグの影響下にある状態を再現したり、そのような状態で心地よい音楽
- 3) Jefferson Airplane: Somebody to Love(1966)
『The Best of Jefferson Airplane』(BMG:1993)
- 9) The Byrds: Eight Miles High(1966)
『The Byrds / Original Singles 1965-1967, Volume 1』(Columbia:**** [1980])
- 2-16) The Rolling Stones: 2000 Light Years From Home(1967)
『The Rolling Stones / Singles Collection * London Years』(Abkco/ユニバーサル:2002 [1989])
- DVD『ザ・ビートルズ・アンソロジー DVD BOX』(1996/2003)より「Vol. 6 レコーディング革命 1966.7 - 1967.6」の一部
- ◎『Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band』(1967)
...コンセプト・アルバム、トータル・アルバムなどといわれ、アルバム全体を一つの作品とするあり方を示した
...全曲の歌詞をジャケット裏に印刷し、メッセージ性を強調
...ドラッグやインド神秘思想の影響も漂わせ、時代の雰囲気を反映している
- 1) Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band...冒頭の曲 ショーの幕開けを告げる演奏という形をとり、そのまま2曲目に連続して進む
- 3) Lucy In The Sky With Diamonds
- 7) Being For The Benefit of Mr. Kite
- 8) Within You Without You
- 12) Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
- 13) A Day In The Life
- この2作品の間に、エプスタインの死、インドへの傾倒、アップル社の設立、等々の大転換が進む
- ◎『The Beatles』(1968)...ジャケット・デザインから「ホワイト・アルバム」と通称
...アップルから出された最初のオリジナル・アルバム
...個人作業のスタジオ・ワークで、バラバラに作成されたものも多い
...いろいろなスタイルをとりあげ、聞き手のロック音楽に対する概念を広げた
- 2-12) Revolution 9...レノンの作品
...実験的なサウンド・コラージュ
レノンはオノ・ヨーコとともに、こうした前衛的表現の作品も発表していたが、こうしたものをビートルズ作品にも含めたいと望んだ
- 2-6) Helter Skelter...マッカートニーの作品
...ハード・ロック的表現の先駆として聞くことができる...チャールズ・マンソンのエピソード
音楽史B:2007年10月23日
ビートルズについての2回目です。今回は、ビートルズ旋風の世界的な広がりと「ブリティッシュ・インベイジョン」について簡単に紹介してから、音楽的な過渡期に至った時期のビートルズの音楽を紹介しました。
授業の際に使用したのは(同じ曲のバージョン違いを別々に数えて)以下の13曲です。◎はビートルズの公式アルバムで、年号は最初の発表年です。
- 東京ビートルズ〜ビートルズの世界への波及の例
- 1) 東京ビートルズ「抱きしめたい」(1964) 漣 健児 訳詞
...ロカビリー仕立てのアレンジが施された日本語カバー
『meet the 東京ビートルズ』(ビクター:1994.01.21.)
- 3) 東京ビートルズ「She Loves You」(1965)...ストレートな英語によるカバー(本来の演奏形態)
『THE SOUND OF 1965 東京ビートルズ』(SOLID:1996.05.25.)
- ブリティッシュ・インベイジョン...ビートルズを契機に、米国で英国の音楽への関心が高まった
- 1-1) The Kinks: You Really Got Me (1964)
...R&B曲を下敷きにリフ中心に構成された曲、後への影響も大きい
- 1-2)Gerry & The Pacemakers: How Do You Do It ? (1964)
...ビートルズが当初第二弾シングルの候補とし、録音もした曲
- 1-16)The Yardbirds: For Your Love (1965)
...Eric Clapton (g) はこの曲の商業性を嫌ってバンドから脱退した
以上3曲『The British Invasion / The History Of British Rock』(Rhino:1991)
- ◎『Help!』(邦題『4人はアイドル』)(1965)
...映画『Help!』用の曲が半分(LPのA面)
...編曲上の新しい試みなどが見られる一方、カバー曲も2曲あり、過渡期のアルバムとされる
- 13) Yesterday...B面にあるマッカートニーの作品 クラシカルな弦楽合奏はジョージ・マーティンによる
- 1-7) Yesterday...『THE BEATLES ANTHOLOGY 2』(東芝EMI:1996)...弾き語りによる原型
- ◎『Rubber Soul』(1965)
...ハリソン作品を含め、すべてオリジナル
...公演や公共の場所での行動が困難になり、スタジオ・ワークに費やされる時間が増えていく状況の中で作られた
...いろいろな意味でバランスがとれた佳曲が多く、アルバムとしても愛好者が多い
- 4) Nowhere Man...レノンの作品
...多重録音によるコーラス、哲学的な歌詞が特徴だが、このアルバムから実際の公演で演奏された数少ない曲の一つ
- 2) Norwegian Wood...レノンの作品
- ◎『Revolver』(1966)
...スタジオ・ワークへの傾斜が決定的に重要になり、実験的な音づくりが試みられる
...歌詞の上では、ラブ・ソングではないものが多くなる
- 2) Eleanor Rigby...マッカートニーの作品 弦楽アンサンブルとボーカルだけで構成されている
- 3) I'm Only Sleeping...レノンの作品 テープの逆回転を利用した音づくり
- 6) Yellow Submarine...効果音の多用には、スタジオでの遊び心が感じられる
- 14) Tomorrow Never Knows...テープの高速回転など、加工された音が効果的に用いられている
音楽史B:2007年10月16日
今回から3回ほどの予定で、ビートルズについて集中的に取り上げます。今回は、メジャー・デビューまでを取り上げ、彼らの音楽性の背景を紹介しました。
今年度からDVDによる映像作品の紹介に時間を割くため、その中で紹介される楽曲についてはいちいち情報を掲出しません。関連する楽曲については、2005年度の授業の際に使用したのは楽曲のリストなども参考にして下さい。
青字は映像作品です。◎はビートルズのオリジナル・アルバムで、年号は最初の発表年です。ビートルズの公式音源は日本では東芝EMIによって発売されています。
- DVD『ザ・ビートルズ・アンソロジー DVD BOX』(1996/2003)より「Vol. 1 ザ・ビートルズ誕生 1940.7 - 1963.3」の一部
- R&Bをレパートリーにとりいれた例
- 10) Barrett Strong: Money (1960)...オリジナル(ただし、Motown=Tamla=盤)
『MOTOWN 1960s ベスト・コレクション』(ユニバーサル/Motown:2002)
- 1) Money (1962)...Decca オーディション...「ギターグループはもう流行遅れ」
『THE BEATLES VINTAGE GOLD』(テイチク/Overseas:1989)
- 14) Money (1963)...◎『WITH THE BEATLES』(1963)
- 9) The Shirelles: Baby It's You (1961)...オリジナル(黒人女性コーラス4人組)
『シュレルズ グレイテスト・ヒット』(ビクター:1999)
- 10) Baby It's You (1962)
◎『PLEASE PLEASE ME』(1963)
- メジャー・デビュー時のドラマーをめぐる模索
- 1-22) Love Me Do (1962)...EMI オーディション...Pete Best (d)
『THE BEATLES ANTHOLOGY 1』(1995)
- 8) Love Me Do (1962)...アルバム収録バージョン...Andy White (d), Ringo Starr (tambourine)
◎『PLEASE PLEASE ME』(1963)
- 1) Love Me Do (1962)...デビュー・シングル...Ringo Starr (d)
『PAST MASTERS vol.1』(1988)...オリジナル・アルバムに収録されなかったシングル曲や別バージョンなどの公式コレクション
- Fifth Beatle: Wikipedia...ビートルズの5人目のメンバーとされる人々について
音楽史B:2007年10月09日
今回は、プレスリーの社会的反響、そしてロックンロールの最初のピークが去ってから、ビートルズのブレイクに至る前の時期のロック系の音楽について説明をしました。
今回の授業に使用した音源は、すべて編集もののベスト盤ないし廉価盤を使っています。これについてはCDのデータを示す意味があまりないので、収録CDのデータは省略しました(★印も付けておりません)。
青字は映像つきです。実際の授業の際には Every Brothers と Chubby Checker を紹介する順番が逆でしたが、ここでは本来意図した適切な順番で示します。
音楽史B:2007年10月2日
今回は、ロックンロールの成立に関連したドキュメンタリー作品の一部を上映し、黒人のR&Bと白人のC&W〜ヒルビリー音楽が結びついたR&Rの特徴についていくつかの例を紹介しました。
授業の際に使用した音源の一部は、編集ものの廉価盤を使っています。これについてはCDのデータを示す意味があまりないので、★印を付け、収録CDのデータは省略しました。青字は映像作品です。
- DVD『THE HISTORY OF ROCK 'N' ROLL vol.1』(ワーナー:1995)より「EPISODE 1: ROCK 'N' ROLL EXPLODES」の一部
- Alan Freed(1921-1965)...「ロックンロール」という表現を定着させたDJ
- 1) Intro: Alan Freed による "The Moondog Show" 冒頭のMC (1954)
『ROCK 'N' ROLL & ROCK-A-BILLY INFERNO』(Stardust:2002)
- 1) Pretzel/Alan Freed Band: Alan Freed によるアルバム "The Rock and Roll Dance Party" 冒頭のMC (1956)
『ROCK AND ROLL DANCE PARTY』(Go Cat Go!/テイチク:1995)
- 最初のR&R曲...ふたつの説
- Sh-Boom
- ★The Crew Cuts (1954)...白人グループによるカバー
- 2-14) The Chords (1954)...黒人グループのオリジナル
『The R&B BOX - 30 years of Rhythm & Blues』(Rhino:1994)
- ★Bill Haley And His Comets / Rock Around The Clock (1954)
別の白人グループ Sonny Dae And His Knights の盤 (1954)が先にでたが、もともとHaleyのために用意された曲だった
→映画『暴力教室 Blackboard Jungle』に使われ、1955年5月にチャートの No.1 に立つ。
- ★Perez Prado / Cherry Pink And Apple Blossom White (1955)
"Rock Around The Clock" が年間チャートの2位だった1955年の1位。...もちろんロックではなくラテン音楽のインストゥルメンタル曲
- 黒人ロックンローラー(R&Bらしくない代表例)
- ★Chuck Berry / Maybellene (1955)... デビュー曲
- ★Little Richard / The Girl Can't Help It (1957)
- Elvis Presley(1935-1977)...「黒人のように歌える白人」の白さ
『ELVIS 2ND TO NONE』(BMGファンハウス:2003)
- 1) That's All Right (1954)...Sun でのキャリアのスタート
Arthur "Big Boy" Crudup / That's All Right (1946)
『THE BLUES 1927-1946』(BMGビクター:1994)
- 1956年はRCAに移籍したElvisが、Heartbreak Hotel、Don't Be Cruel/Houd Dog=両面ヒット等のシングルをヒットさせた
- 3) Blue Suede Shoes
★Carl Perkins / Blue Suede Shoes...Elvis に比べると Hillbilly〜Rock-a-Billy 的
音楽史B:2007年9月25日
今回は音源紹介はほとんどせず、ロック音楽の出発点としてのロックンロールの背景について、図式的な説明を行い、その中で、特にリズム&ブルース(R&B)という言葉についても詳しく説明しました。R&Bは、時代によって概念の中身が全く異なってしまうことがあるので、注意が必要です。
授業の際に使用したリトル・リチャードの音源(CD)は以下の1点です。
- 初期のR&B...ロックンロール以前のリトル・リチャード
- Little Richard (b.1932)
『The Formative Years 1951-53』(Bear Family Records:1989)
- 3) Taxi Blues (1951)
- 4) Every Hour (1951)
音楽史A:2007年7月18日
事実上の最後の授業では、フリー・ジャズ、フュージョンから新伝承派以降までを、広く浅く紹介しました。
授業の際に使用した音源(CD)は以下の15点などです。一部、省略しています。
- フリー...一切の制約を排した即興演奏を追求する、という建前
- オーネット・コールマン
- Ornette Coleman (as)
『FREE JAZZ』(Atlantic / eastwest japan:1998 [1960])
...Don Cherry (pocket tp), Eric Dolphy (bass cl) らの参加した「ダブル・カルテット」
- 1) Free Jazz - Part I (1960)
- サン・ラ
- Sun Ra And His Astro Intergalactic Infinity Arkestra
『SPACE IS THE PLACE』(Impulse!:1998 [1972])
- 1) Space Is The Place (1972)
- 阿部 薫 (as)
『LAST DATE』(DIW:1989)
- 1) Alto Saxophone Improvisation (1978)
- フュージョン...ロック音楽、民族音楽などとの融合
- Lee Ritenour (g) ...聞きやすい「軟派」のフュージョンの例
『THE BEST OF LEE RITENOUR』(JVC/ビクター:1995):
オリジナルは、『GENTLE THOUGHT』([1977])
- マイルス・デビスの「電化」
- Chick Corea (p), Jack DeJohnette (ds), Dave Holland (b), et al.
『EARLY DAYS』(Denon:1986)
- 4) Sundance (1969)...チック・コリアら BITCHES BREW セッション参加者による、アコースティックな演奏
- Miles Davis (tp), Joe Zawinul (elp), Chick Corea (elp), Wayne Shorter (ts), et al.
『BITCHES BREW』(Columbia/SME:2000 [1969])
- 1-1) Pharaoh's Dance (1969)
- 1-2) Bitches Brew (1969)
- Miles Davis (tp)
『ON THE CORNER』(Columbia/Legacy:1993 [1972])
- 1) On The Corner / 2) New York Girl / 3) Thinkin' One Thing And Doin' Another(1972)
- ウェザー・リポート
- Weather Report
『8:30』(Columbia/Legacy:1994 [1979])
Joe Zawinul (elp), Wayne Shorter (ts), Jaco Pastorius (b), et al.
- ハービー・ハンコック
- Herbie Hancock (p), Freddie Hubbard (tp), et al.
『TAKIN' OFF』(Blue Note/Capitol:1987 [1962])
- Herbie Hancock (el.p), et al.
『HEAD HUNTERS』(Sony:1992 [1973])
- Miles Davis (tp)
『DOO-BOP』(Warner Bros:1992)
- 新伝承派...Wynton Marsalis (tp) を中心とした、黒人の伝統文化としてジャズを捉えることを強調する立場
- Wynton Marsalis Septet
『THE MAJESTY OF THE BLUES』(Columbia:1989)
- 3) The New Orleans Function
...Jazz の葬式をやってみせた30分ほどの組曲(葬送、説教=埋葬、セカンド・ライン)
- ブルックリン派(M-Base 派)...しばしば「幾何学的」と称される独特の旋律を特徴とし、新たな音楽理論の模索を目指したニューヨークを拠点とするグループ
- Cassandra Wilson (vo), Steve Coleman (as), et al.
『POINT OF VIEW』(JMT / ポリドール:2000 [1986])
- 解体〜ダンス音楽への解消
- US3
『HAND ON THE TORCH』(Blue Note:1993)
- 1) Cantaloop
- 8) Takka Yoot's Riddim
- Candy Dulfer
『SAX-A-GO-GO』(BMG ビクター:1993)
音楽史A:2007年7月3日
事実上の最後の授業では、イースト・コースト系のハード・バップとモード・ジャズをごく簡単に一通り紹介しました。
授業の際に使用した音源(CD)は以下の9点です。
- イースト・コースト〜ハード・バップ〜ファンキー...ニューヨークを中心にした黒人ミュージシャン中心の流れ
- 『ART BLAKEY QUINTET / A NIGHT AT BIRDLAND, VOLUME ONE』(Blue Note:2001[1977])
- 5) Art Blakey Quintet / A Night In Tunisia(1954)
Art Blakey (d), Horace Silver (p), Clifford Brown (tp), et al.
アート・ブレイキーは、後に自らのグループ「ジャズ・メッセンジャーズ」から多数の名プレイヤーを輩出
- 『SONNY ROLLINS FOUR / SAXOPHONE COLOSSUS』(Prestage:1985 [1956])
- 1) St.Thomas(1956)
Sonny Rollins (ts), Max Roach (d), et al.
- 『COOKIN' WITH THE MILES DAVIS QUINTET』(Prestage:1991 [1957])
- 3) Airegin (1956)
Miles Davis (tp), John Coltrane (ts), Red Garland (p), et al.
- モード直前のマイルス
- Julian "Cannonball" Adderley (as)
『SOMETHIN' ELSE』(Blue Note / 東芝EMI:1997 [1958])
Miles Davis (tp), Art Blakey (d)
- 1) Autumn Leaves (1958)
事実上、マイルスがリーダーだったとされている
- マイルスのモード・ジャズ
- Miles Davis (tp)
『KIND OF BLUE』(Columbia Jazz/CBS/Sony:1990 [1959])
Bill Evans (p), John Coltrane (ts), Cannonball Adderley (as), et al.
- 1) So What (1959)
...ハードバップ(=「枯葉」:といってもマイルスはあくまでもクールな印象だが)とはうって変わった感覚の演奏
- ジョン・コルトレーン
- John Coltrane (ts)
『GIANT STEPS』(Atlantic:1988 [1959])
McCoy Tyner (p)
- John Coltrane (ts)
『MY FAVORITE THINGS』(Atlantic:1988 [1960])
McCoy Tyner (p)
- 1) My Favorite Things (1960)
- ビル・エバンス
- Bill Evans (p)
『EVERYBODY DIGS BILL EVANS』(Riverside:1987 [1959])
- Bill Evans (p), Stan Getz (ts)
『BILL EVANS & STAN GETZ』(Verve/Polydor:1997 [1964])
音楽史A:2007年6月26日
今回はバップ革命を経てモダン・ジャズ時代に入ってからのジャズを、ビバップを中心に紹介しました。
授業の際に使用した音源は以下の通りです。
- スウィング時代のスモール・コンボ
- 『BENNY GOODMAN SEXTET, FEATURING CHARLIE CHRISTIAN (1939-1941)』(CBS:1989)
- 1) Benny Goodman Sextet / Flying Home (1939)
Benny Goodman (cl), Charlie Christian (g), Lionel Hampton (vib), et al.
- 『CHARLIE CHRISTIAN / SWING TO BOP』(Natasha Imports:1993)
- 1) Charlie Christian (g), Thelonious Monk (p), et al. / Swing To Bop(1941)
「ミントンズ・プレイハウス」におけるジャム・セッションのペライベート録音テープ
- Gillespie/Parker によるバップ革命
- 『GROOVIN' HIGH』(Savoy/日本コロムビア:1992)
Dizzy Gillespie (tp), Charlie Parker (as), et al.
- 5) Salt Peanuts (1945)...当初SP盤で発表されたスタジオ録音
- 『THE COMPLETE "BIRTH OF BEBOP"』(STASH:1991)
Dizzy Gillespie (tp), Charlie Parker (as), et al.
- 18) Shaw 'Nuff (1945)...ライブ録音
- 『IT HAPPENED ONE NIGHT』(Black Label (Canada):n.d.)
Dizzy Gillespie (tp), Charlie Parker (as), Ella Fitzgerald (vo), et al.
- 6) How High The Moon (1947)...ライブ録音。エラのスキャットは絶品。
- ビバップの展開
- 『THE BUD POWELL TRIO バド・パウエルの芸術』(東芝EMI:1995[1953])
Bud Powell (p), et al.
- 1-1) Bud Powel Trio / Indiana (1947)
パウエルはビバップ・ピアノの典型を作り上げた破滅型の天才
- 『THE BEST OF THELONIOUS MONK』(Blue Note/Capitol Records:1991)
- 1) Thelonious Monk (p), Art Blakey (d), et al. / Thelonious(1947)
- クール...ビバップの激しい即興演奏に対し、緻密に構成された冷徹な演奏
- 『MILES DAVIS / BIRTH OF THE COOL』(Capitol Jazz:1989)
- 5) Budo (1949)
Miles Davis (tp) が率いた、ホルン、チューバ、バリトン・サックスを含む実験的な編成によるセッション
当初はSP盤で発売された曲をまとめてLP盤で発売された際に「クールの誕生」という題が付けられた
音楽史A:2007年6月19日
今回は、トラディショナルから移行する前史的部分も含め、スウィング・ジャズを取り上げました。
授業の際に使用した音源は以下の5点です。
- スウィング時代直前のデューク・エリントン(Duke Ellington, 1899-1974)
- 『DUKE ELLINGTON IN THE TWENTIES 1924/1929』(EPM/Jazz Archives:1993)
- 1) Duke Ellington & His Cotton Club Orchestra / Cotton Club Stomp(1929)
コットン・クラブは、ニューヨークの有名な社交場。当時は白人しか客として入れなかった。
この時期のエリントンの楽団の音は、スウィング以前のバンド・サウンドの到達点といってよい。
- 『DUKE ELLINGTON: 16 MOST REQUESTED SONGS』(Columbia/Lagacy:1994)
- 1) Duke Ellington & His Orchestra / It Don't Mean A Thing (If It Ain't Got That Swing)(1932)
タイトルは「スウィングしなけりゃ意味ないね」が定訳とされている。「スウィング」という表現の定着に大きく貢献した曲。
授業中の板書で誤って「It ain't Mean A Thing」と書いたようです。正しくは「It Don't Mean A Thing」です。申し訳ありません。
- エリントンやカウント・ベイシーら黒人バンド・リーダー達のスウィングへの貢献は大きいが、商業的成功の程度は白人楽団には及ばなかった。
- フレッチャー・ヘンダーソン(Fletcher Henderson, 1897-1952)
- 『FLETCHER HENDERSON / TIDAL WAVE』(Decca/MCA:1995)
- 16) Fletcher Henderson & His Orchestra / Memphis Blues(1934)
スウィング・スタイルの開発者...自分の楽団では大きな成功には至らなかったが、ベニー・グッドマン楽団の成功を編曲者として支えた
- スウィング時代の大スター(白人)たち
- ベニー・グッドマン(Benny Goodman, 1909-1986)
- 『JAZZ TRIBUNE No.65 / The Indispensable BENNY GOODMAN』(RCA/BMG France:1994)
- 1-1) Benny Goodman & His Orchestra / Don't Be That Way(1938)
グッドマン楽団は、スウィング時代を代表するバンド。グッドマンは「King of Swing」と称された。
- アーティー・ショー(Artie Shaw, 1910-2004)
- 『ARTIE SHAW / IT GOES TO YOUR FEET』(Columbia:1993)
- 2) Art Shaw & His Orchestra / Moon Face(1936)
グッドマンの hot music に対置された sweet なスウィング。
- グレン・ミラー(Glenn Miller, 1904-1944)
- 『GLENN MILLER / MOONLIGHT SERENADE』(Bluebird/BMG:1992)
- 4) Glenn Miller & His Orchestra / In The Mood(1939)
- 1) Glenn Miller & His Orchestra / Moonlight Serenade(1939)
ミラーは、第二次世界大戦の欧州戦線で軍務中に行方不明となり、米軍の英雄になったことで影響力が増幅された。
- スウィング時代の大スター(黒人)
- デューク・エリントン(上述)は、スウィング時代の大スターであるが、音源紹介は省略
- カウント・ベイシー(Count Basie, 1904-1984)
- 『COUNT BASIE / ONE O'CLOCK JUMP - Original 1936-1939 Recordings』(NAXOS JAZZ:2003)
- 5) Count Basie & His Orchestra / One O'Clock Jump(1937)
ベイシ−楽団は、黒人楽団の中でも、白人にもよく聞かれた例。
- スウィングのヨーロッパへの波及
- ジャンゴ・ラインハルト(Django Reinhardt, 1910-1953)
- 『DJANGO REINHARDT / DJANGO REINHARDT』(BMG Victor:1994)
- 2) Django Reinhardt (g), Stephane Grappelli (violin) etc. / Hot Lips(1938)
フランスのジャズ・シーンから登場した天才ギタリスト。
- その他の関連サイト:ジャズ講座・初心者コース・ジャズの歴史:ニューヨークのジャズ:1935年 スウィング・ジャズ黄金時代:Picture on the Wall スウィング:
音楽史A:2007年6月12日
今回からジャズの歴史に入りました。
今回はトラディショナル・ジャズを取り上げ、またジャズの前史として、ジャグ・バンドのブルース、各種のブラス・バンドの演奏、ラグタイム・ピアノなどを紹介しました。
授業の際に使用した音源は以下の8点です。
- 世界初のジャズの録音:
- 『ORIGINAL DIXIELAND JAZZ BAND 1917/1923』(EPM/Jazz Archives:1995)
- 1) Original Dixieland Jass Band / Livery Stable Blues(1917)
世界で最初のジャズの録音。白人(ユダヤ人)のバンドがニューヨークで録音したもの。
- ルーツの一つとしてのブルース:
- 『MEMPHIS JUG BAND THE COMPLETE RECORDINGS 1927-1934 VOL.2』(P-VINE:1999)
- 1-1) Memphis Jug Band / Spider's Nest Blues(1930)
ブルースは、ギターの弾き語りが基本形だが、バンド形式の演奏もあった。ジャズの集団即興に共通する演奏。
- ルーツの一つとしてのブラス・バンド:
- 『BABY DODDS TALKING AND DRUM SOLOS - COUNTRY BRASS BANDS』(Unheard Music Series:2003)
- 11) The Laneville-Johnson Union Brass Band / Take Rocks & Gravel To Build A Solid Road(1954)
(このCDはトラックの表示に乱れがあり、あるいは別の曲かもしれません。曲名は違っている可能性があります。)
カントリー・ブラス・バンドは、地域のイベントで活躍し、南部ではほとんど黒人が演奏していた。
以前、初期録音の例として紹介したスーザがブラス・バンドの頂点なら、こちらは裾野。
- セカンド・ライン:葬儀の伴奏をするブラスバンドを再現した演奏:
- George Lewis' Ragtime Jazz Band of New Orleans
『The Oxford Series, Vol.3』(American Music:1991)
- 1952年、オハイオ州オックスフォード、マイアミ大学における実況録音
- 1) Explanatory Intro
- 2) Just A Little While To Stay
- 3) Flee As A Bird
- 4) (I'll Be Glad When You're Dead) You Rascal You
- ルーツの一つとしてのラグタイム:
- 『SCOTT JOPLIN "THE ENTERTAINER" CLASSIC RAGTIME FROM RARE PIANO ROLLS』(Biograph / Shout! Factory:2003)
- 1) Scott Joplin: Maple Leaf Rag (1916 ピアノロール化:1899 作曲)
音楽史に名を残した最初の黒人作曲家ジョプリン(Scott Joplin, 1867/8?-1917)による、代表的な自作の演奏を記録したピアノ・ロール
- 『JELLY-ROLL MORTON 1923/1924』(Milestone:1992)
- 25) Jelly-Roll Morton / Perfect Rag(1924)
ピアニストのモートン(Jelly-Roll Morton, 1890-1941)はクレオール。ジャズ史でも最も初期の重要なピアニスト〜編曲者〜バンド・リーダー(デューク・エリントン以前では最重要といってよい)
- 『JELLY-ROLL MORTON / THE LIBRARY OF CONGRESS RECORDINGS VOLIME I』(Solo Art:1990)
- 6) Jelly-Roll Morton / Tiger Rag(1938)
米議会図書館のジャズ史調査の一環として行われたモートンへのインタビュー記録
「Tiger Rag」が舞曲の変奏から生み出されたと説明するのだが、その主張は眉唾もの
なお、1938年の議会図書館録音は完全版が2005年に発売されている。
- シカゴ・スタイル
- 『アメリカン・ミュージックの原点』(オーディオブック:1994)
- 2-9) My Little Bimbo(1923)
The Benson Orchestra of Chicago...シカゴを拠点とした白人楽団
- ルイ・アームストロング:Louis Armstrong, 1900-1971
- 『THE COMPLETE LOUIS ARMSTRONG & THE SINGERS 1924/30, vol.1 1924/25』(King Jazz:1993)
- 1) Ma Rainey and Her Georgia Jazz Band / See See Rider Blues(1924)
Louis Armstrong (tp), et al.
アームストロングは、トラディショナル・ジャズの時代から後年まで活躍した初期のジャズ最大のスター
音楽史A:2007年5月29日
今回は、見方によって民族音楽としても、ポピュラー音楽としても捉えることができる境界的な事例を紹介しました。
授業の際に使用した音源(CD)は以下の2点です。
- 『Trinidad 1912-1941』(Harlequin/Interstate Music:1992.--.--.)
- 1) Lovey's Trinidad String Band / Trinidad Paseo (1912) ニューヨーク録音
- 『Early Music of the North Caribbean 1916-1920』(Harlequin/Interstate Music:1995.--.--.)
- 2) Orquesta Tizol / El Valor (1917) ニューヨーク録音
- 20) Orquesta Valdes / El Paloma (1920) ハバナ録音
音楽史A:2007年5月22日
今回は、自動演奏機械の歴史についてのビデオを上映し、さらに、自動演奏ピアノの音や、初期録音の例を聞いてもらいました。
授業の際に使用した音源(VHS/CD)は以下の5点です。
- 『Nationaal Museum van speelklol tot pierement [English](自動演奏機械の歴史)』(Nationaal Museum van speelklol tot pierement = オランダ)
- ディスク・オルゴール:
『アンティーク・オルゴール・コレクション』(ビクター:1988.01.21.)
...清里「ホール・オブ・ホールズ」が収蔵するオルゴールの音を集めたもの。
- 25) Radetzki March
ディスク・オルゴール「ポリフォン・ミカド」1900頃、ドイツ製
- 27) Merry Widow March
ディスク・オルゴール「ポリフォン・オートチェンジャー」1900頃、ドイツ製
- ピアノ・ロール:
『Festival of Stirings』(Nationaal Museum van speelklol tot pierement = オランダ)
- 26) Le plus que lente, waltz
ピアノ・ロールによるドビッシー自作自演「スタインウェイ・ヴェルテ」1915頃、米国製
『パーフェクト・ピアノ・ロール〜ガーシュウィン・プレイズ・ガーシュウィン』(Nonsuch/WEA:1993)
- 6) Swanee
ピアノ・ロールによるガーシュウィン自作自演の記録
ロールは古いものを復元/再生、ピアノは現代のもの=「ヤマハ・ディクスラヴィーア」1989頃、日本製
- 初期ベルリナー盤の録音例:
- 『Emile Berliner's GRAMOPHONE』(SYMPOSIUM:1988)
- 1) Twinkle, Twinkle, Little Star(不祥)...最初期の詩の朗読(歌ではない!)
- 2) Tit Willow(不祥)...「ミカド」からの歌(伴奏なし)
- 5) The Spirit of '76(不祥)...鼓笛隊による「Yankee Doodle」
- 11) Sousa's Band / The Thunderer March(1897)
音楽史A:2007年5月15日
今回は、「ポピュラー音楽らしさ」の尺度について考えるため、参考となる音源を聞いてもらいました。
授業の際に使用した音源(CD)は以下の5点です。
*今回使用する音源には、コンピレーションCD『SwingJournal GD presents THE MODERN JAZZ HISTORY』(東芝EMI:1997)を使用するものがありますが、曲目の表示では、アルバム名の位置に[SJ]と記した上でオリジナル・アルバム名を付記します。トラック番号は、このコンピレーションCDのものです。
- 雅楽の例
- 『越天楽のすべて』(キング:2002)
- 1) 平調越天楽(ひょうじょうえてんらく):宮内庁楽部
- 様式の違いを踏まえたジャズの聴き比べ(授業時の「目隠し」での演奏順:実際の歴史的順序については、録音年を参照)
- [SJ]:『CHARLIE PARKER ON DIAL』([1973])
- 1-2) Charlie Parker Septet/ Yardbirds Suite(1946)
Charlie Parker (as), Miles Davis (tp), et al.
パーカーの相方は、若きマイルス・デビス(勿論、クール以前の録音)
- 山下洋輔『スパイダー』(Verve/ユニバーサル:2003)
- 9) Spider
....山下洋輔は、フリー色の強い日本の代表的なジャズ・ピアニスト
- Benny Goodman『JAZZ TRIBUNE 13 BENNY GOODMAN VOL.1/2 (1935-1937)』(RCA/BMG:1992)
- 1-14) Dinah
....グッドマンは、スウィング時代にいち早くコンボ形式(小編成)の演奏を積極的にステージで披露した
- プログレッシブ・ロックの例
- King Crimson『DISCIPLINE』([1981])
音楽史A:2007年5月8日
今回は、「民謡」と「フォークソング」の関係で高石友也の歌を聞いてもらいました。
授業の際に使用した音源(CD)は以下の1点です。
音楽史A:2007年4月24日
今回は、授業に関する「music」「popular/people」概念を中心に講義を進めました。音源の紹介はしていません。
音楽史A:2007年4月17日
今回は、授業に関するオリエンテーションと、テキストへのイントロダクションとして「ポピュラー音楽」の定義をめぐる簡単な議論をしました。ポピュラー音楽とそうではない音楽の境界例を考えるための音源をいくつか紹介しました。
授業の際に使用した音源(CD)は以下の4点です。
- ワグナー作曲『ニーベルングの指輪/管弦楽名演集』(ポリドール:1993.04.24.)
WAGNER (1813-1883): "DER RING DES NIBELUNGEN"
Georg Solti (conducting) Vienna Philharmonic Orchestra
- KRYZLER & KOMPANY (葉加瀬太郎(violin))『SHOWCASE』(EPIC/SONY:1994.06.22.)
- 8) チャイコフスキー・コンチェルトNO.1
TCHAIKOVSKY, P.I. (1840-1893)...原曲は1875年作曲の「ピアノ協奏曲第1番変ロ短調作品23」
- すぎやまこういち作曲『交響組曲「ドラゴンクエストV」』(アポロン:1992.--.--.)
すぎやまこういち指揮 NHK交響楽団
- 高橋悠治(pf)『サティ/ピアノ作品集1』(DENON/日本コロムビア:2004.03.24.[再発])
- 8) Je Te Veux (1900)
SATIE, Erik (1866-1925)
音楽史A...5月1日は、私用(本務校関係所用)のため休講となります。
音楽史A...7月10日は、私用(海外渡航=学会出張)のため休講となります。
音楽史B...12月11日は、私用(私的所用)のため休講となります。
yamada@tku.ac.jp
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2006年度 青山学院大学「音楽史A」・「音楽史B」
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