私的ページ:山田晴通
山田が聴いている音楽(CD)
(2004年)
山田は、ポピュラー音楽についていくつか文章を書いていますが、聴いている音楽の内容は、決して専門的だったり、マニアックだったりということはなく、浅く広く、表層的です。
好きな音楽、コメントすべき音楽について触れていくときりがないので、ここでは、研究室で山田がかけているCDの紹介を中心に、山田がふだん実際に聴いている音楽を、近況報告風に紹介していきます。
CD紹介は、書き込みが新しい順に並んでいます。( )内は、レーベルと発売年月日です。
このページでは、2004年に書き込んだ内容を保存公開しております。
///(2003年)///(2005年)///(インデックス)///
2004年
- 2004.12.08.記:今聴いてこそ
- VIBRASTONE『ジェット・コースター』(Pony/Canyon:1991.07.21.)
珍屋で3枚100円の箱から拾い出してきた1枚。リアルタイムでは、ライブを見る機会はなかったが、テレビで見ただけの記憶でも迫力満点だった。今風にいえば、生音ファンクとヒップホップのミクスチャーってことになるのだろうか。とにかく、改めてマキシシングルで聞き直し、近田晴夫の才人ぶりが随所で十二分に爆発していることを実感した。小泉今日子の声とか、河内屋菊水丸のバージョンなど、いろんな仕掛けも(おそらく時間が経っていることがあって極めて素直に)楽しめた。
ところで、近田の相方だったDr.Tommyってどうしてるんだろう?
□30歳以上限定!ジャパニーズロック&ポップススレ(演歌不可)[過去ログ]:こんなところで懐かしがられています。
- 2004.11.15.記:京都みやげヨーロッパ風味
- ブリキサーカス『ブリキチャリネ』(Bliki:2003.08.07.)
- ザッハトルテ『お茶の間ヨーロッパ』(マチヤレコーズ:2003.08.28.)
- クラック『ハウ・イズ・ザ・クラック』(マチヤレコーズ:2003.02.--.)
学会で京都へ行った。今回はスケジュールに余裕のない旅で、会場となった佛教大学の近くしか歩かなかったのだが、たまたま入ってみた喫茶店で地元のバンドのCDを扱っていた中から3枚を選んで買ってみた。
まず1枚目は、アコーディオンを含む6人編成のインストもの。曲によっては陰に陽にスカ・ビートを感じるのだが、アシュケナージ風というかイディッシュ風というか、東欧ユダヤ音楽の匂いがいっぱいだ。クレジットはほとんどがこのバンドに関係者になっているようだが、全体的にどこかできいたような旋律が多い。まあこれは、民俗的な音楽の特徴なのだろう。しかし、たまたまはっきり聞き覚えのある曲もあった。(10)「Go-cart chase」は、曲名と同じGo-cart chaseとクレジットされているが、実際には、あのムーンライダーズも演奏していた「太陽の下の18才(Go-Kart Twist)」という確かイタリア?の曲で、音羽たかしによる日本語訳詞で歌うバージョンもいろいろある。この曲の演奏は、あの<渋さ>にも匹敵しそうなノリノリで、たいへん気に入った。
続いて2枚目は、実は1枚目のバンドのうち3人=アコーディオン、ギター、チェロ=によるユニット。ヨーロッパ〜フランスへの憧れの固まりのような心地よい演奏が詰まっている。このユニットのサイトによると、最近(2004年10月)に渡仏したのが、彼らにとって最初のヨーロッパ現地体験らしい。←ちょっといい話である。全9曲のうち、冒頭の3曲がライブ。いかにも生で聞きたいと思わせるような演奏だ。
3枚目は、4人組のアイリッシュ音楽。2枚目と同じレーベルで、番号はこちらが若い。こちらは現地の路上で腕を磨いたというメンバーが中心で、既存の数曲を組み合わせて編曲したトラックが5つ入っている。このバンドは、2002年〜2003年に活動した後、既に解散しているそうである。ケルトの音はどこかで土着的な日本に通じているようだ、と思わせる和やかな音だ。午後遅くから夕方にかけて聞くのが特にいいだろう。
- 2004.10.15.記:謎多き「ウッ!ハッ!」のルーツ
- ジンギスカン『ジンギスカン めざせモスクワ』(ビクター:1995.11.11.[1979.09.25.])
こんなものを日本盤・新品・定価で買ったのだからどうかしている。まあ、レコード売り場で「眼が合った」としか言い様がない。リアルタイムでは、(6)「ジンギスカン」、(1)「めざせモスクワ」、(12)「ハッチ大作戦」の3発屋?だった、という印象しかない。ドイツもので、実態は東欧系も入っていそう、という知識はあったが、今回ライナーを読むまでほとんど正体を知らなかった。今聞くとヨーロピアン・ディスコらしいペラペラ感が懐かしい。
どうでもよいが、バンド名はGenghis Khanと英語風?に綴られるが、曲名は独語風?なのかDschinghis Khanとなっているのも、いかにも胡散臭い。
こういうB級感覚満載のバンドは、後追いでマニアックに聞く人がいるらしく、ウェブ上には愛情溢れる記述のあるページがある。
□ジンギスカン:いかものレコード
□ジンギスカン:アラベスク(!)ファンのBeNさんのページ
□CDに「呼ばれている」:コラムのネタに使いました[2004.11.15.追記]
- 2004.07.30.記:こんな気持ちは〜
- 鈴木聖美『COLOR』(EPIC:1990.11.21.)
これも珍屋で3枚100円だった1枚。ケースが元々のものではなく、CDと歌詞だけだったこともあって、この値段なのだろう。初期のバラード系のコンピらしい。とりあえず(5)「ロンリー・チャップリン」を資料として欲しかったのだが、(3)「悲しき片想い」が掘り出し物。当然、鈴木聖美は、弘田美枝子が大好きだったのだろうと思わせる堂々たる歌いっぷりである。
□鈴木聖美についてのCD 調査:
- 2004.07.27.記:どんな大人になっているやら
- ザ・ヒューズ『ハッピー!ハッピー!』(EASTWORLD/東芝EMI:1990.06.27.)
聴いてみるタイミングとして今が一番恥ずかしい、という位置から、僅かにだが脱しつつあるのが、ホコ天〜イカ天の頃のバンド・サウンドの現状のように思う。ちょっと前は、本当にイタい感じになりやすかった(一部の一流どころは別として)。
THE FUSE は、リアルタイムでは(13)「Boys & Girls」(同名異曲多し!)くらいしか記憶にない。今聴くと、ギターが結構いろいろ面白いことをやっているが、ヴォーカルは貧弱すぎる。こういう、素材そのまんまがいい、という時代だったのだろうか。もちろん、J(S)W なんかはもっと凝ってたけど。
この手の「世代」ものは、時間を置いて聴くのは、苦笑しながらということにならざるを得ない。
□チョキの青春宅配:このバンドへの言及があるページは少ないが、このページでは列挙されている好みのアーティストの名から書き手の趣味が垣間見える
- 2004.07.22.記:ジャケ買い、名前買い
- キャンプ『キャンプ』(ソニー:1991.10.25.)
国分寺の珍屋で、3枚100円の箱からいろいろ買って来た中の1枚。買った理由は、バンド名がこのサーバと同じというだけのこと、と言いたいところだが、それに加えて、野原の一本道を背景に、中央に女性ヴォーカル、アコーディオンとフラットマンドリンが左右を固めるという、カントリー仕様むき出しのジャケットに惹かれたというところもあった。
音は、予想そのまんま、日本語のカントリー・ロックである。それ以上でも、以下でもない。
□マイナーで行こう!!:唯一見つかった関連記事のあるウェブ・ページ
- 2004.06.23.記:最近は緩くなってきたかな
- 石川さゆり『石川さゆりベスト』(ポニーキャニオン:1995.12.06.)
昨日の青山学院の授業で「津軽海峡・冬景色」の冒頭部分をかけたのだが、実は手元に音源がなかったので、わざわざ授業のためにベスト盤を入手して授業で使ったのである。ふだんは演歌にあまり関心のない身なので、石川さゆりといえば「津軽海峡・冬景色」と「天城越え」くらいしか出てこないのだが、演歌歌手としてはそれくらいで十分なのかもしれない。ベスト盤といいながら、ほとんど聴いたことのない曲を通してかけてみると、時おり、シンセに依存した比較的新しいチープな音が実に情けなく耳に響く。
昔はアイドルで、桜田淳子の向こうをはって大きな白い帽子をかぶっていたりした記憶があるのだが、当時はどこか陰影のあるシャープな感じがした。今となっては、いろいろな意味で<緩い>というか、「和服を着た女性演歌歌手」の典型である。お約束という感じのビジュアルと、音づくりは、石川さゆりの個性ではなく、「女性演歌歌手」の紋切り型そのものという感じがする。そういえば、例えば長山洋子も今では立派な演歌歌手、紋切り型だ。坂本冬美のような緊張感とは違う演歌の世界がそこにある。
□石川さゆり ホームページ:さゆり音楽舎による公式ページ
- 2004.05.22.記:からだが癒し系を聴きたいらしい
- トントンミー『サウダージィ・デ・ウチナー Saudade de UCHINA』(FUKUHARA RECORDS:1998.--.--.)
昨年夏から、長期の不調が続いているのだが、このページの更新もちょうどその間ずっと止まっていた。少し元気を出せるかなと思って、再開してみる。
トントンミーというのは、沖縄のトビハゼのことだ。何だか愛嬌のある名前だが、要するに、ブラジルのウチナンチュ三世の女の子3人組を知名定男がプロデュースしたもの。ずいぶん前に買ったまま、聴かずに放置していたのを、気紛れでかけてみた。
民謡や、知名作品の他にも、津波恒徳の曲なんかも取り上げている。アルベルト城間がパーカッションをやっていたり、内田勘太郎のギターが聴けるというのも、作り方が上手なところ。
だから何だということもないが、いきなりこんなのを引き当てて、ページを更新する気になったのだから、それだけからだも頭も疲れているということかもしれない。昨晩、大学時代の同窓会で、十数年ぶり、四半世紀ぶりに会った旧友と話をして、いろいろ不思議に支えられているような気になったのだが、そんなことを思い出しながら、少しはよい方向に向かっているのかな、とこのCDを聴きながら思った。何だかCDの中身とは関係のない話を書いたが、どうかお見逃しを。
□トントンミー:Wonder 沖縄
□トントンミー:沖縄奄美CD旅人
□「BE BOP」バックナンバー:7月15日をご覧ください
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