私的ページ:山田晴通
[年記]:2004年を振り返る
2003年の大波にくらべれば、2004年は公私ともに落ち着いた、しかしいろいろな意味でしんどい年でもありました。今回は1月の正月休み明けに「年記」をまとめていたのですが、掲出しそびれたまますっかり忘れ、2月になってからの掲出となりました。「新・東経ちゃんねる」でコメントを書き込んでくれた方に感謝します(すぐにはこのページのことだと気付かなかったのですが)。
以下、例年どおり、「十大ニュース」を列挙するという形で2004年を振り返ります。
- 東京私大教連中執の任期を終える。(〜10月)
2002年秋から務めてきた東京私大教連の中央執行委員の任期を終えた。この間、結成25周年行事にも参加できたし、いろいろ貴重な経験をした。前回3期(1期は1年)、今回2期務めたので、通算で「5期表彰」の対象となった。当分、組合関係の役職には就かないだろう。
- ハードロックカフェ(HRC)によく通う。(通年)
ここ数年、日本でも英国でもHRCに行く機会があったが、今年は特に、学生や卒業生と一緒に六本木や上野駅のHRCによく出かけた。誕生日のは、六本木のHRCで学生たちと会食した。しかし、自分の年齢を考えるとなかなか恥ずかしいところもある。
- 4枚目のクレジット・カードを作る。(10月)
これまでVISA、MASTER、JCBと、それぞれの提携クレジットカードを使ってきたのだが、遂にというか、AMEXの提携カードを作ることにした。この調子でダイナースも作るぞ!というほどの酔狂ではないが、それなりに使い分けを楽しんでいる。
- 体重が落ち着く。(通年)
毎年、体重の事をここで書いているが、2004年は年間を通して変化が小さく、ずっと84キロ前後で安定していた。本当は、もう一段階減ってほしいところなのだが。
- ロンドンでスカパラのライブに行く。(8月)
国際地理学会議グラスゴー大会に参加するための英国出張(8月)の際、私費で滞在を延ばし、ロンドンに前後2週間ほどいた。最後に出かけた、カムデンのライブハウスでは、何と東京スカパラダイス・オーケストラのライブを十数年ぶりに見ることになった。楽しい、至福の時間を過ごせた。
- 中古車を乗り継ぐ。(5月)
3月まで乗っていたライトエースを廃車にした後、しばらく車なしだったが、5月に入って安い中古のブルーバードを手に入れた(また日産車に戻った)。ところが、買って早々に、東京で移動中に故障してしまい、急遽持ち込んだ日産のディーラーには「これは修理するより別の車を買った方がいいですよ」といわれる始末。何とか応急措置だけしてもらい、おっかなびっくり長野県まで戻ったが、なぜかその後は大したトラブルもなく、ぼちぼち使い続けている。しかし、今度の車検(2005年4月)を通すかどうかは悩ましいところ。
- 「東経ちゃんねる」が消滅、「新・東経ちゃんねる」へ場を移す。(7月)
ウェブ上の掲示板「東経ちゃんねる」が、shitaraba から livedoor への移行のドサクサで消滅。改めて設けられた「新・東経ちゃんねる」に書き込みの場を移した。新しい板には以前ほどの活気はないが、こちらとしては以前と同じ姿勢で書き込みを続けている。
- 「古田コール」に参加。(9月)
9月24日(!)、広島市民球場で広島対ヤクルト戦を観戦。広島側のスタンドにも「ありがとう!古田」の横断幕が出ていた。試合後、引き上げていくスワローズの選手たちを間近で送り、「古田コール」に参加した。
- カラオケボックスに通う。(10月〜)
大学から国分寺駅への道の途中に、新しいカラオケボックスが開業し、サービスがよいこともあって学生たちと出かける機会が増えた。しばらく遠ざかっていた感じのカラオケだが、テクノロジーの進歩を感じつつ、新しい楽しみ方を自分なりにいろいろ見つけている。「マツケンサンバII」のクリップを初めて視たのも、このカラオケボックスでだった(当然、松平健の声は入っていないが)。
- キウイの枝払い(11月)
ふだん全くほったらかしにしている旧宅跡の庭に残っているキウイの木だが、さすがに枝が無茶苦茶になってきたので、収穫を兼ねながら、2回に分けて少しずつ枝というか蔓を刈り払った。本当はもっとマメに手入れをしてやらなければならないはずだが、なかなか行き届かない。
- 日本ポピュラー音楽学会の会長になる。(11月〜)
秋に行われた日本ポピュラー音楽学会の理事選挙で理事に再選され、互選により11月の大会から会長を務めることとなった。任期は2年。
- 日本地理学会を東京経済大学で開催。(3月)
日本地理学会春季学術大会を、東京経済大学で開催した。実は東経大の専任教員には、私しか会員がいない。実行委員会には、非常勤で東経大に御協力いただいている先生方や、その経験者、そして、日本地理学会には非会員だが隣接分野を専門とされる東経大の先生にご参加をいただいた。また、東経大の院生諸君や、東大、日大から応援いただいた院生諸君の活躍があって、無事全日程を終了することができた。
[日本地理学会2004年度春季学術大会]
- 既発表論文が剽窃されていたのを発見。(5月)
2000年に発表し、ウェブ上にも公開している「FM西東京にみるコミュニティFMの存立基盤」の内容の半分以上をほぼそのまま流用した剽窃論文が、ある小さな学会の学会誌に掲載されているのを見つけ、その学会と剽窃論文の筆者に強く抗議した。結果的にその剽窃論文は遡って削除扱いとなり、筆者はその学会から除名となった。よくできた論文だったから盗まれたのだと思いたいが、どうせ誰も知らない(学内学会誌に掲載した論文)と思われたのかもしれない。
- 英国とドイツでのフィールドワーク。(9月)
科学研究費による共同研究も最後の年度になったが、今年も、9月に渡英して、リバプールとロンドンを歩き、さらに共同研究者のフィールドである、ドイツのミュンヘンなどを見て回った。
[英国日記(8月)]
- 国際地理学会議グラスゴー大会に参加。(8月)
グラスゴーでのIGCに参加し、日本のコミュニティFMについて報告した。学会期間中は学会出張扱いだったが、その前後、私費でロンドンでの滞在期間をもち、大学院生のK君とロンドンのロック史跡?めぐりをした。
[発表の英文要旨][英国日記(9月)]
- 論文が執筆できない大スランプ。[継続](通年)
昨年の夏休み以降、論文などの原稿が書けない大スランプで、論文が書けない状態が継続している。結局、2004年刊行の論文はゼロになってしまった。院生の頃に論文を書きはじめて以来、非査読論文は毎年コンスタントに書いてきたのだが、ここで途絶えてしまったことになる。秋から年末にかけて体制を少し持ち直して、既に2005年はじめに刊行される論文集(単行本)の原稿を一本入稿したが、まだまだ前途多難で苦しみは続きそうだ。
- 大学院ではじめて個別研究指導を担当する。(4月〜)
要するに、大学院担当となって6年目にして、はじめて指導学生をもったということである。しかも、博士課程の学生である。他大学で修士課程を終え、東経大にやってきたK君は、よくよく勇気があるということだ。
- 国際シンポジウム「ジェンダー・メディア・都市空間」を開催。(3月)
日本地理学会の開催に連動して、東京経済大学学術研究センター主催の国際シンポジウム「ジェンダー・メディア・都市空間」を実施した。企画段階では、自分は登壇しないつもりだったのだが、予定していた報告者が参加できないトラブルがあり、急遽自分が報告するという事態になった。いろいろ冷や汗をかく局面もあったが、終わってみれば得るところが多かったと思う。
[国際シンポジウム「ジェンダー・メディア・都市空間」]
- 業務出張にともなう休講が増える。(4月〜)
いろいろ職務上の業務出張をしなければいけない立場になり、休講が結構多くなってしまった。特に前期は、補講の日程調整などに結構苦しんだ。来年度いっぱいまでは、いろいろやりくりに苦しみそうだ。
- マックの不調が続く。(通年)
研究室で多用するのは、どうしてもマック系のマシンになるのだが、それがどれもこれも調子が悪い。サーバが不意に止まる現象はいつものことなので別とするが、ノート型の2台がどちらも頼りにならない。以前、持ち歩いていたiBookは、ロートル化しつつも研究室常備機として役に立っていたのだが、11月になってついにボードがダメになったようで、修理には新品を買うくらいかかるという御託宣が出てしまった。今一番使っているPowerBookG4は、チタンボディがどんどん歪み、蓋は外れる状態にまでなってしまった。今は、蓋をクリップでおさえてバラバラになるのをかろうじて免れている状態だ。このPowerBookは、OSのせいか日本語処理に問題がいろいろあり、結局解決できないままずっと使っているのだが、やはり新しいマシンを買わないといけないようだ。
山田が選んだ世間の「十大」ニュース
- 香田証生氏の死。
彼の人生が証ししたものとは、何だったのだろう? という問いかけを真剣に考える人は決して多くないように思う。
- 多数の台風襲来。
人的被害も近年ない規模に達した。今後の治山治水事業をめぐる議論は、どのように展開していくのか。結局、誰も皆、自分に都合がいいようにあらゆることを我田引水するのだ。23号のときの観光バスのエピソードも忘れがたい。
- 新潟県中越地震。
中山間地域の実情がいろいろな形で露呈した。単に、復興すればよい、というものでもないはずだ。
- スマトラ沖大地震〜津波。
天災の当たり年の締めくくりは、桁外れの規模。茫然とするほかない。
- イチローのシーズン最多安打記録。
試合数が云々という茶々もあるだろうが、「偏差」という概念を知っている人なら、この記録の物凄さが判るはずだ。
- 政治家の年金未納問題などの続出。
私も学生が強制加入でなかった時期に学生だったから、年金は就職するまで未加入だったが、未納期間はない。菅直人の「三兄弟」墓穴発言はお粗末の極みだが、小泉首相の「会社もいろいろ」という開き直りには唖然とするしかない。
- 続出する警察の不正経理問題。
こういうテーマは節目がないと取り上げにくいのだが、今年は各地で明るみに出た。北海道から九州まで、「どこでもやっていた(いる?)」ことなのだろう。
- 自衛隊のイラク駐留。
また一歩、普通に戦争をする国へ近づいたということだ。
- 「純愛」ブーム。
セカチュ−、冬ソナ、電車男。こういうのが流行る時代は、息苦しいような気がする。歳をとったせいかな。
- プロ野球の制度的動揺。
西武、ダイエーの問題も含め、また四国独立リーグの話も含めて、広く考えてみるべき現象だったのだろう。
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