国際シンポジウム「ジェンダー・メディア・都市空間」は、おかげさまで無事終了いたしました。
 ご協力いただきました関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
 山田 晴通(シンポジウム企画者)

 国際シンポジウム「ジェンダー・メディア・都市空間」の内容は、『東京経済大学学術研究センター年報』第4号(pp.139-234)に掲載されています。入手を御希望の方は、東京経済大学研究課(電話:042-328-7743)までお問い合わせください。


東京経済大学主催2003年度国際シンポジウム

「ジェンダー・メディア・都市空間」

2004.03.26.


 東京経済大学では、日本地理学会2004年度春季学術大会が本学を会場として開催されるのにあわせて、大学主催の国際シンポジウムを開催いたします。
 地理学関係者の皆様、メディア論、ジェンダー論に関心をお持ちの皆様の御参加をお待ちしております。

2003年度開催学術シンポジウム

国際シンポジウム「ジェンダー・メディア・都市空間」

【日 時】 2004年3月26日(金) 午前9時〜午後6時
【場 所】 東京経済大学 国分寺キャンパス: 2号館B301教室

0900-0930
オープニング  Opening
主催校挨拶
シンポジウムの趣旨について=山田 晴通(東京経済大学)[読み上げ原稿
日程説明

0930-1120
第一セッション「都市的なるものと家庭的なるものを越えて」 座長:吉田 道代(摂南大学)
First Session: "Urban, domestic and beyond" chaired by Michiyo Yoshida (Setsunan University)

ジリアン・ローズ(英国:オープン・ユニヴァーシティ):
 写真、ジェンダー、空間
Gillian Rose (Open University, UK): photography, gender and space: some comments

影山 穂波(椙山女学園大学)
 都市、家族、すまい  ―大塚女子アパートの変遷と取り壊し―
Honami Kageyama (Sugiyama Jogakuen University): urban space, family and dwellings: -the reconsideration of the Apartment for single women-

コメント:福田 珠己(大阪府立大学)Comment from Tamami Fukuda (Osaka Prefecture University)

[昼食]

1220-1410
第二セッション「現代都市空間の矛盾」
座長:水野 勲(お茶の水女子大学)
Second Session: "Contradictions of Urban Space" chaired by Isao Mizuno (Ochanomizu University)

ジェラルディン・プラット(カナダ:ブリティッシュ・コロンビア大学)
 リベラル都市における「例外」の空間
Geraldine Pratt (University of British Columbia, Canada): Spaces of Exception in the Liberal City

吉田 容子(奈良女子大学)
 日本の郊外生活における「安全」と「管理」
Yoko Yoshida (Nara Women's University): Living in the Suburbs: the Problem of Security and Control

コメント:西村 雄一郎(総合地球環境学研究所)Comment from Yuichiro Nishimura (Research Institute for Humanity and Nature)

[休憩]

1425-1615
第三セッション「日本の映像表現にみる都市の中の女性」
座長:潟山 健一(同志社女子大学)
Third Session: "Urban women in Japanese visual expression"
chaired by Ken'ichi Gatayama (Doshisha Women's College of Liberal Arts)


長谷川 倫子(東京経済大学)
 戦後日本映画にみる都市の中の女性の場所
Tomoko Hasegawa (Tokyo Keizai University): Women in post-war Japanese movies

山田 晴通(東京経済大学)
 ビデオ・クリップにみる都市の中の女性の場所[読み上げ原稿
Harumichi Yamada (Tokyo Keizai University): Women's place in urban milieu as depicted in Japanese video clips

コメント:成瀬 厚(東京経済大学・非常勤)Comment from Atsushi Naruse (Tokyo Keizai University, associate)

[休憩]

1630-1800
総括セッション  Concluding Session
座長:吉田 道代、水野 勲、潟山 健一


国際シンポジウム「ジェンダー・メディア・都市空間」
シンポジウムの趣旨について

 人間の世界認識は、社会化の過程でメディアを経由して供給される情報に依存して構築されるものである。私たちは、行ったことがない場所、立ち会わなかった出来事について、メディアを介して認識をもち、それを組み上げて自らの世界認識を作り上げてゆく。また、直接経験し得る場所についても、私たちの認識は、媒体経由の情報によって大きく左右されている。
 現代の先進諸国では、都市的生活様式が都市・農村を問わず広く浸透するとともに、大都市における都市空間の一層の高次化が進んでいる。そこでは、高度情報化・ディジタル化といったスローガンの下で推し進められてきたメディアの発達が、大きな要素として影を落としている。同時にまた、メディアの発達は、私たちの情報獲得様式を変化させ、世界認識に一定の制約なり方向性を与えることにもなる。そこで生じる諸問題の中で、社会的公正の観点から最も重要な論点となるのがジェンダーに関わる論点である。
 こうした議論の重要性は、これまでにも十分認識されており、ジェンダーとメディア、メディアと都市空間、ジェンダーと都市空間をそれぞれ結びつけた考察は様々な形で展開されてきた。しかし、この三領域を結びつけた議論、すなわち情報化によって高次化された都市空間についての私たちの認識が、ジェンダーに起因する諸問題をどのように再生産しているのか(あるいは、克服しているのか)という議論は、十分にはなされていない。本シンポジウムは、こうした問題意識から、関連分野で刺激的な議論を発表してきた方々を報告者に招き、自由な立場からの知的交流の場を提供しようとするものである。
(山田晴通)


<海外からの招待報告者>

ジリアン・ローズ Gillian Rose (オープン・ユニヴァーシティ:英国)

ジェラルディン・プラット Geraldine Pratt (ブリティッシュ・コロンビア大学:カナダ)


ロビンス教授来日中止のお知らせ  国際シンポジウム「ジェンダー・メディア・都市空間」では、ケヴィン・ロビンス(Kevin Robins)教授 (ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ:英国)の招聘を予定し、準備を進めて参りましたが、誠に残念ながら、事情によりロビンス教授の来日は不可能となりました。
 ぎりぎりまでロビンス教授のシンポジウム出席の可能性を追求したため、お知らせが遅くなってしまいましたことを、深くお詫びいたします。
 (2004.02.24.)


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