研究の道具箱:山田晴通:韓国・北朝鮮の地名


鎮海 チンヘ Chinhae

面積:110.72平方km
人口:126,290人(1994年末)
世帯数:36,030世帯(1994年末)

大韓民国南東部に位置する慶尚南道(キョンサンナムド)の港湾都市。馬山(マサン)の南東、鎮海湾(チンヘマン)に臨む韓国で最も重要な軍港。

李朝時代末期の1900年に、一帯が日本に売却(占拠?)され、日本の手で基地化が進められた。日露戦争・日本海海戦(1905年)の際には、日本海軍連合艦隊の集結地となった。

1905年以降の日本海軍による調査によって、現在の市街地を中心とした本格的な市街・軍港の建設が計画され、1910年には造成が着手された。これは植民地・朝鮮における初期の都市計画の試みの一つだった。鎮海駅周辺の格子型街路と放射型街路を組み合わせた街区は、当時の都市計画の名残である。
[参考文献:渋谷鎮明(1998)都市計画の実験場としての植民地.『空間から場所へ』古今書院.]

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