研究の道具箱:山田晴通:韓国・北朝鮮の地名
江華郡 カンファ Kanghwa
面積:407.72平方km
人口:21,540人(1994年末)
世帯数:70,387世帯(1994年末)
大韓民国北西部、ソウルの西に位置する漢江(ハンガン)河口部の江華島(カンファド)と周辺の小島から成る郡。歴史的には、京畿道(キョンギド)に属したが、1995年に仁川広域市(インチョンクァンヨクシ)に編入された。
江華島は漢江デルタ上のほぼ平坦な島で、ほぼ全域に水田と朝鮮人参の畑が広がっている。島の南端にある最高地点は摩尼山(マニサン)(467m)で、朝鮮民族の始祖・檀君が降臨した聖地と言い伝えられている。対岸の金浦郡(キムポグン)とは、全長694mの江華大橋(1970年完成)で結ばれている。
1232b1259年の間、元の侵略された高麗の高宗王と崔氏武人政権江華山城(カンファサンソン)を築き、開城(ケソン)の都から当地に移って抵抗を続けた。1270年に、元宗王が元に帰順し、開城に戻るまで、高麗の王は江華にあった。
17世紀に、李朝が、清と対立して軍事侵攻を受けた際には、王族は江華島へ避難した。その後、江華島には都護府が置かれるようになり、近代には砲台なども整備されたが、1866年にはフランス、1871年にはアメリカの艦隊が一時的に島を占拠した。1875年には江華島事件が起き、日本の朝鮮進出へのきっかけとなった。
近年に至り、江華山城が復元されるなど、史跡整備が進んでいる。土産物としては、朝鮮人参と花紋蓆(花ゴザ)が有名である。
2001年3月には、仁川国際空港が開港し、従来の金浦空港に代わってソウルの玄関口となった。仁川空港は、国際的なハブ空港を目指す大規模空港である。
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