研究の道具箱:山田晴通:韓国・北朝鮮の地名
仁川 インチョン Inch'on
面積:339.4平方km(江華郡編入前の数値)
人口:2,197,782人(1994年末)(江華郡編入前の数値)
世帯数:668,551世帯(1994年末)(江華郡編入前の数値)
大韓民国北西部に位置する広域市。歴史的には京畿道(キョンギ)に属する。1995年に江華郡が編入されて市域が拡大した。
漢江(ハンガン)河口部の南に位置し、首都ソウルの外港として機能する、黄海に臨む港湾都市。ソウルとは、国鉄京仁線や京仁高速道路で結ばれており、ソウルへの通勤者も多い。
織物・絹・金属・鉄道機材・石油などが輸入され、米・豆・朝鮮人参・獣皮・小麦・電子機器などが輸出される。
中国の天津・威海とは、フェリーの国際航路がある。
元は済物浦(チェムルポ)という漁村だったが、日朝修好条規(「江華条約」:1876年)に基づく開港地として、1881年から対日貿易に利用されはじめた。1883年以降は国際貿易港となり、ソウルの外港として発達した。1900年には京仁鉄道が開通した。
朝鮮戦争の際には、戦局を転換させた米軍の仁川上陸作戦が、1950年9月15日に敢行された。市内には、この関連施設も多い。かつて万国(マングク)公園といった港を見おろす丘の上にある公園は、朝鮮戦争後、上陸作戦を指揮したマッカーサー元帥(「マッカーサー」は「マカト」と発音される)の銅像が建立され、自由(チャユ)公園という名になった。
市街地の南の景勝地松島(ソンド)地区は、海水浴場が有名。仁川上陸作戦記念館や仁川市立博物館などもここにある。
Korea Report 2:岡崎電脳写真有限公司のサイトにある、仁川訪問など写真多数を含むページへのインデックス(日本語)
江華島への旅・97年版:マッピング・ソウルのサイトにあり、仁川の写真も多数ある(日本語)
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