研究の道具箱:山田晴通:韓国・北朝鮮の地名


麗水市 ヨス Yo^su

面積:45.17平方km(麗川市・麗川郡合併前の数値)
人口:185,928人(1994年末)(麗川市・麗川郡合併前の数値)
世帯数:50,658世帯(1994年末)(麗川市・麗川郡合併前の数値)

大韓民国南部に位置する全羅南道(チョルラナムド)の港湾都市。漁港でもあるが、石油精製基地があり、造船、絹糸、食品加工、ゴムなどの工業化も進んでいる。1998年4月1日に、隣接する麗川市(ヨチョンシ)・麗川郡(ヨチョングン)を合併した。

国鉄・全羅線の終点で、ソウルへは直通列車がある。また、南海岸の景勝地・閑麗水道(ハルリョスド)の西のはずれにあたり、釜山(プサン)との間には水中翼船エンゼル号(1989年 Kozo Murakami 撮影)の定期航路がある。このほか、沖の島々への海上交通の要地ともなっており、訪れる観光客も多い。

李朝時代には水軍の拠点があり、壬辰倭乱(文禄・慶長の役)に際しては李舜臣将軍の本営が置かれた。本営跡には、李朝時代の客舎(迎賓館)である鎮南館(チンナムグァン)がある(重要文化財:現存する建物は18世紀初頭のもの)。

1948年10月には、済州島の混乱(済州島四・三蜂起)の鎮圧に動員された国防警備隊の一部が、麗水で反乱を起こし、順天(スンチョン)をも占拠した、麗水・順天反乱事件があった。

麗水市は、1982年に、日本の唐津市(佐賀県)と姉妹都市提携を結んだ。

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