研究の道具箱:山田晴通:韓国・北朝鮮の地名


全羅南道 チョルラナム Cho^llanam

面積:11,955平方km
人口:2,160,000人(1990年代末・概数)
世帯数:****

大韓民国南西部に位置する道。朝鮮八道の一つであり、三国時代の百済(ペクチャ)の領域と重なる全羅道(チュルラド)を、李朝時代末に南北分割した南側の部分。済州島(チェジュド)は、1946年に独立した道となるまでは、全羅南道に所属していた。また、1986年には光州広域市(クァンジュクァンヨクシ)が、全羅南道から離れた。
光州広域市の分離後も、道庁は光州にある。

全羅南道の領域は、河口の木浦(モッポ)から光州に至る、栄山江(ヨンサンガン)流域の羅州(ナジュ)平野、小白(ソベク)山脈の南端にあたる山間部、リアス式の複雑な海岸線が展開する南部から西武にかけての海岸地域などから成っている。
伝統的に平野部の米作や、沿岸漁業などが活発であった。南部の康津郡(カンジングン)一帯では、高麗時代に青磁の生産が行われた歴史があり、青磁を中心とした陶磁器生産が盛んである。
1960年代以降、国土開発の中で取り残される傾向にあったが、1990年代に入り、他地域との格差是正が様々な形で図られている。

住民は、伝統的に反=中央の意識が強いと言われる。金大中(キム・デジュン)大統領は、全羅南道出身である。


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