研究の道具箱:山田晴通:韓国・北朝鮮の地名
両江道 リャンガン Ryanggang
面積:****平方km(****年)
人口:****万人(****年)
朝鮮民主主義人民共和国北東部に位置する道。歴史的には朝鮮八道の一つ、咸鏡道(ハムギョンド)の一部。咸鏡道は李朝時代末に南北に分割されたが、共和国建国後に咸鏡南道をさらに南北(あるいは、沿岸部と内陸部)に分割した結果、現在の両江道が内陸部に成立した。道庁所在地は、恵山(ヘソン)。
南側は、咸鏡(ハムギョン)山脈によって区切られ、北側は朝鮮半島の最高峰である白頭山(ペクトサン)と、その山域から流れる豆満江(トマンガン)、鴨緑江(アムノクガン)を国境として中国と接している。鴨緑江の支流である虚江(ホガン)には大規模な水力発電所がある。
共和国の中でも、気候が寒冷な地域であり、農産物はジャガイモやホップなどが主体であるが、針葉樹などの林産資源には恵まれており、木材加工業など関連産業が各地に分布している。鉱業では、銅、金、タングステン等の採掘が行われている。
白頭山(中国名は長白山)は朝鮮半島の最高峰(将軍峰(チャングンポ)2750m:韓国側資料では2744m)である。白頭山は、楯状火山の上に成層火山が乗った複合火山で、1702年を最後に活動記録のない休火山である。頂上部にはカルデラ湖・天池(チョンジ)がある。
白頭山は、伝統的に朝鮮民族にとって聖なる山であるが、共和国ではこれに加え、この地域を拠点として金日成(イム・イルソン)将軍が抗日パルチザン運動を展開したことが、建国史の上で重要な「史実」となっており、金正日(キム・ジョンイル)の「生家」など、当時の「史跡」多数が、観光というより教育の場として整備されている。
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