研究の道具箱:山田晴通:韓国・北朝鮮の地名
清津 チョンジン Ch'ongjin
朝鮮民主主義人民共和国北東部に位置する咸鏡北道(ハムギョンブクド)の道庁所在都市。一時期、隣接する茂山郡、鏡城郡とともに清津直轄市を構成していたが、1985年にその地位は失われた。
ロシア、中国との国境に近い、東海岸北部の戦略的な位置にある港湾都市。1908年に開港して以来、日本海の貿易に大きな役割を果たしてきた。旅客・貿易とも日本との関係が最も深い共和国の港であり、1960年代初頭に、在日朝鮮人が数多く帰還した際には、ほとんどの帰還船が清津に入港した。
中国にとっても、清津は対日貿易の拠点の一つである。
工業は、植民地時代に、周辺の鉱物資源を用いて製鉄業が興されて以降、鉄鋼・金属・機械など重工業が発達してきた。その中心となっている金策製鉄連合企業所は、北朝鮮最大の生産能力(年240万トン規模)をもっている。
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