学内文書等の記事:2015:
フェンシング部 部長挨拶 半世紀の経験を蓄積に.
飛翔,40,東京経済大学体育会,2015.11.14.,p133.
フェンシング部 部長挨拶
半世紀の経験を蓄積に
山 田 晴 通
体育会が整備され、OBのよりどころである葵体育会が設立されてから、半世紀内外の時が経過したことは、ともかくも慶事である。フェンシング部も、体育会の設立時からその歩みをともにしてきた。これは誇るべき歴史である。
半世紀という時間は、20代の青年が70代の老人になるほどのものだが、少し見方を変えれば、若い大人として出来事に直接関与した方々が、まだまだご存命である、という程度の時間と見ることもできる。体育会の初期に、活動に関わった諸先輩は、後輩の伝えていただけることが多々ある。どこの部にも、昔をよく知る生き字引のような大先輩がおいでになろうし、現役学生が諸先輩から直接に昔話を伺い、その経験から何かを学ぶという機会も、その気になれば、まだまだ比較的容易に設けられるはずだ。
今年は偶々第二次世界大戦の敗戦から70年だが、上記の事情は、例えば70年なり、それ以上の年月が経ってくると、当てはまらなくなる。時の流れは止まらない。先人の経験が、その個人の内側に留まるのみで、後輩によって学ばれることがなければ、やがては時に彼方に消え去るばかりである。初期の体育会に取り組まれた先覚者たちの経験を、語られ、書き記された記録として蓄積し、歴史として記述し直すことが、切に求められるタイミングになっている。
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