教室内がうるさい、マイクを使ってほしい
教室で授業を受ける際には、原則として静粛を心がけて下さい。要するに、うるさくしてはいけないということです。発言するように指示された場合などは別として、授業中は声を出して話すべきではありませんし、その他の騒音も極力たてないように努めて下さい。
教員は、受講者一人ひとりがもっている「学ぶ権利」を尊重する義務があります。教室内の環境を、授業に集中できる程度に静謐に保つことは教員の義務です。また、受講者の皆さん一人ひとりがもっている「学ぶ権利」は、自らの意志で放棄するのは自由ですが、授業に集中して学ぼうとしている他の学生の「学ぶ権利」を侵害するのは、許されません。したがって、例えば授業中に眠っている者がいても、それは自分の「学ぶ権利」を自己責任で放棄しているだけですから、特に干渉したりしませんが、周りにいる他の受講者の集中を妨害するくらいのイビキや歯ぎしりの音を出していれば、それを止めさせるために起こすことになります。
山田が担当する授業では、原則としてマイクは用いません。これは、マイクとPA装置を用いると、比較的大きい音が天井などから鳴るため、ついつい小声で隣の席の人と話したりしがちになるからです。マイクを用いないことで、講義中の声がよく聞こえない場合は、できるだけ教室の最前列に座るようにしてください。多くの場合、最前列付近は空席があります。
授業中に隣の人と話さなければならないことがある場合は、以下のいずれかの方法をとってください。
- 教室外に出て必要な話を済ませる
- 筆談
- 携帯電話でメール(ただし、操作音が出ないようにマナーモード/サイレントモードにしてください)
- 手話(ただし、手話を用いる場合、できれば教室の後方の席をとってください)
要するに授業中は、
以外には、声を出すべきではないということです。
声を出して話をする以外にも、騒音をたてる行為は極力避けて下さい。繰り返しますが、自分の「学ぶ権利」を自己責任で放棄するのは自由ですが、周りにいる他の受講者の「学ぶ権利」を侵してはいけません。万一、意図的な授業妨害と疑われる場合には断固たる対処をします。
また、授業中に、周りにうるさい音を出している、あるいは、必ずしも大きな音ではないが集中力を見出す音を出している他の受講者がいる場合は、
- 学生同士で注意する
- 騒音を出している者がいるとその場で山田にアピールをする
- アピールがしにくい事情がある場合は、メモ書きなどを作って山田に渡す(授業中であってもメモを作って席を立ち、山田に渡して構いません)
といった方法で、騒音を止めることができるよう協力して下さい。
騒音の感じ方には個人差がありますし、教卓からは聞こえないような音が、自分の席では気になるということもあり得ます。事後的に、出席カードなどに、「うるさいので静かにさせて下さい」と言ったコメントを書かれても、その場で対応できなければ意味はありません。また、逆に、「いちいち注意しないで授業を進めてほしい」というコメントが書かれることもありますが、集中して受講できない者がいる状態で話が先へ進んでも、結局は講義内容が受講者に浸透しないことになりますので、適正な教室環境の確保は最優先事項であるとご理解ください。
授業中に当てないで
前項で述べたように、山田の授業では授業時間内に質問を発し、特定の受講者に、回答ない、何らかの発言を求めることがあります。回答を促された場合には、着席したままで構いませんので、きちんと何らかの答えを述べて下さい。これは授業の一環であり、これに協力しないことは授業進行に協力しないことであり、広い意味では授業妨害にあたります。たとえ、直前まで授業に参加していなくても、発言を求められたらきちんと応答して下さい。「わかりません」、「パスします」といった応答は許されません。事実関係について質問されて、適切な答えが分からなければ、携帯電話などを使って検索するなどして、自分が最善と考える答えを探して下さい。
このように受講者に質問をしていく場合には、誰を指名するかは、その場その場の状況の中でランダムに決めていきます。同じ授業の中で2回以上「当たる」こともあれば、他のほとんどの受講者が「当たった」のに自分だけ「当たらない」ということもあり得ます。いずれの場合も、そのようなことが起こるのは単なる偶然であり、特定の受講者を贔屓したり、疎んじているわけではありません。
自分以外の、誰か別の受講者が山田から質問されているときには、自分ならどう答えるかを考え、またノートに自分の考えのメモをとりながら、やりとりを聞いていて下さい。また、自分にもどう答えればよいか分からない問いかけであれば、携帯電話などを使って検索するなど、必要な調べものをして、その結果をやはりノートにとるよう心がけてください。こうした問の多くは、単に正解を知ることだけに意味があるわけではなく、授業の理解を深めるために、既に知っているはず、高校までに学んで来たはずの知識を思い出そうと努めるところに意味があります。また、単に正解なり、それに近い答えだけをノートに残すよりも、自分が自力で考えた答えを見つめ直すことの方が、自分の知識の穴を知ったり、自分の思い込みや、考え方の癖に気づくことにつながり、より大きな意味があります。自分が答えだと考えたことが間違っていたり、ややズレていても、それは消しゴムで消すのではなく、ノートに残しておき、後で復習する際に授業内容を反芻する手がかりにして下さい。
教室内が暑い/寒い
昨今では、大学の教室に空調機が備えられているのは当たり前になりました。しかし、空調機の出す騒音は、授業の妨げになりそうなほど大きい場合もしばしばあります。したがって、授業担当者としては、暖房・冷房を問わず空調機の使用は控えめにしたいところです。
また、暑い/寒いという感覚には大きな個人差がありますし、教室内の着席位置によって客観的に図れる温度が違うこともあります。したがって、ある温度が自分にとって不快であったとしても、他の受講者にとってはそうではないという場合も、あるいはその逆もあり得るということを理解してください。
その上で、授業中の教室内が暑い/寒いと感じ、空調機を入れる/切る/調整するべきだ考えたときには、挙手してアピールして下さい。そのアピールが出た時点で、受講者全員に意向を確認し、その時点での多数にしたがって、空調機を操作します。例えば、自分が寒すぎると思った受講者が挙手して「寒い」とアピールすれば、全員に対して寒いか否かを問い、寒いと感じる者が多ければ暖房を入れる(冷房を切る)という手順になります。
このアピールは授業中のどのタイミングでしても構いませんが、短時間のうちに何度もアピールするなど、意図的な授業妨害と疑われる場合には断固たる対処をします。
いずれにせよ、屋内外で寒暖差が大きい季節には着脱の容易な服を重ね着するなど、季節や自分の体調・体感に合わせて適切な服装を用意し、冷暖房を乱用しないよう普段から心がけてください。
なお、教室の構造によっては、学生が勝手に操作できるような形で空調機のスイッチが設けられていることがあります、その場合には、特に指示がなされないときには、自主的に判断して操作して構いませんが、誰かからアピールがあり全員の意志にもとづいて何らかの操作をしたら、以降は勝手な操作をしないでください。
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