研究の道具箱:山田晴通:韓国・北朝鮮の地名


慶尚北道 キョンサンプク Kyo^ngsangpuk

面積:19,020平方km
人口:2,762,929人(1994年末)
世帯数:****

大韓民国南東部に位置する道。朝鮮八道の一つ、慶尚道(キョンサンド)を、李朝時代末に南北分割した北側の部分。現在の慶尚北道は、大邱広域市(テグクァンヨクシ)を含まない。
大邱広域市の分離後も、道庁は大邱にある。

慶尚北道の領域は、洛東江(ナクトンガン)中上流域の盆地と、太白(テベク)山脈南部の山間部、日本海(韓国では「東海」と称する)岸の狭い海岸平野に分けられる。西隣の忠清北道(チョンチュンプクド)とは、小白(ソベク)山脈によって隔てられている。丘陵〜山間部が多いこともあって、伝統的に畜産や果樹栽培などが盛んである。朝鮮戦争では、各地で戦闘はあったものの、比較的軽微な破壊にとどまった都市が多かった。1960年代以降は、浦項(ポハン)、亀尾(クミ)など、国策的に開発された新興工業都市が数多く出現した。

中央の政財界の有力者には、慶尚南道と並んで慶尚北道出身者が多いといわれている。例えば、大統領経験者である、朴正煕(パク・チュンヒ)、慮大愚(ノ・テウ)は、慶尚北道出身である。


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