私的ページ:山田晴通

奈良芸術短大の非常勤講師雇い止め


 大阪地区私立大学教職員組合連合(大阪私大教連)の名義で、1995年春に出されたビラから、奈良芸術短大の非常勤講師雇い止めについての記事を引用します。大学側の見解を示した資料をお持ちの方は、山田までお知らせ下さい。できれば両サイドの意見を並列する形で情報を広めたいと思います。
yamada@tku.ac.jp

この件に関心をもたれた方は、ビラの問い合わせ先となっている大阪私大教連(06-763-3201)へお問い合わせ下さい。


奈良芸術短大(学校法人聖心学園)吉田誠非常勤講師の契約を更新し、速やかに職場に戻すことを求める署名(個人・団体)にご協力を!!

事件の概要

 奈良芸術短大理事会は、非常勤講師の吉田誠氏に対して、九七年二月二〇日付で雇い止めの通知をしてきました。理由は「染織コースの学生数の減少」と述べています。しかし、学生数は九六年度と比較して増加しています。理事会は、契約を更新しない根拠が崩れているにもかかわらず、吉田誠氏の契約更新をしようとはしません。それどころか一方的に「非常勤講師契約書」なるものを提示し、これが最終案だと押しつけようとしています。「非常勤講師契約書」は、吉田さんの年間給与一九〇万円を支払って来年度は契約更新を行わない内容となっており到底受け入れられるものではありません。吉田誠氏は、非常勤講師といっても奈良芸術短大で一〇コマの講義を受け持っており、同氏の属する織コースのカリキュラム作成も行ってきました。雇い止めを言い渡されるまで、六回の契約更新が一日も途切れることなく行われており、期限のない契約として扱われるものです。

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あくまでも雇い止めの撤回を求めていく

 私に対するこの処分の本当の理由はいったい何なのかと考えてみると、昨年も同じように織物の非常勤の先生が同じように解雇された時、大学に「何故やめさせるのか」と直談判したのが大学にとって気に入らなかったのか、本当の理由は分かりません。
 この大学は非常勤講師には、いわゆる日給月給という形の給与体系をとっています。ということは、もちろん夏休み等は無給になります。こういう弱い不安定な立場に対して、突然解雇されるということは経済的・精神的に大きなダメージを受けてしまいます。このような大学の身勝手で理不尽な処分は到底受け入れることは出来ないし、あくまでも雇い止めの撤回を求めていくつもりでいます。多くの大学で働く非常勤講師のためにもこれは大きな意味を持つものでありたいと思っています。ご協力・ご支援お願いいたします。

吉田 誠(奈良芸術短大)  

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奈良芸術短大は

 一九六六年に開設し、美術科(定員一三〇人・臨定一二〇人)・専攻科美術専攻(定員一〇人)です。同一法人で橿原学院高等学校・聖心幼稚園を併設しています。教員数は専任教員二八名、非常勤教員八四名です。学長は理事長と同一人物で平田静太郎氏です。副学長は壷井進二氏で、実権は副学長が握っています。


こちらもご覧下さい.....
京滋地区私立大学非常勤講師組合:「くみあい通信」記事等:1998
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