翻訳:1993:
シーラ・J・スクワイア
田舎を価値づける:ビアトリクス・ポターゆかりの観光に関する考察.
地理科学(地理科学学会),48,pp.269-275.
原著 Squire, Shelagh J. (1993): Valuing countryside: reflections on Beatrix Potter tourism. Area, 25, pp.5-10.


田舎を価値づける:
ビアトリクス・ポターゆかりの観光に関する考察

シーラ・J・スクワイア

(山田 晴通・訳)

 翻訳については、著作権等に配慮し訳文は掲出しておりません。
 ここでは、訳者=山田=による解題と、関連リンク集を公開します。
 訳者解題のウェブ上への掲出に際しては、『地理科学』を刊行している地理科学学会より、2002年5月29日付でご承諾をいただきました。ご理解いただいたことに感謝いたします。(2002.06.04.)


訳者解題

 1993年は,ピーターラビット「生誕」百周年に当たり,作者ビアトリクス・ポターや,彼女がその創設に深く関わったナショナル・トラスト運動に,ジャーナリスティックな注目が集まった。ここに訳出するスクワイア博士の報告は,そうしたブームの一環と見ることもできる。しかし同時に,作られたイメージという切り口によって,ブーム自体を相対化し得る批判的視点を獲得しているという点において,この報告は正当に評価されるべきであろう。
 スクワイア博士は,カナダのアルバータ大学地理学科の助教授。これまで,ワーズワースを通してみた湖水地方や,「赤毛のアン」の舞台であるプリンス・エドワード島を題材として,地理的イメージの問題を論じてきた。本稿は,ロンドン大学に提出された彼女の学位論文(Squire, 1992)の一部であり,ポターを論じたこの学位論文からは,Annals of Tourism Research 誌にも近く論文が掲載されるという。
 訳出に当たって,country,countryside はすべて「田舎」とした。文脈によっては「クニ」とか「山河」に近い語感もあったが,本論文の中心概念でもあり,敢えて訳語を統一した。ただし、本論文に関する限り,country の語感は日本語の「田舎」よりも自然環境に傾斜したニュアンスを帯びているようである。

著作権等に配慮し訳文は掲出しておりません。抜き刷り/コピーをお求めの方は、下記のアドレスまでご連絡ください。
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yamada@tku.ac.jp


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