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concert review


Neil Sedaka Japan Tour 1999 october 3 TOKYO bunkamura ORCHARD HALL


私がニール・セダカを聴き始めたのは高校生の頃だ。
どこかで無意識に聴いたことのあるスタンダード・ナンバー。
ビートルズより少し前の50-60年代に活躍していたアーティストで
丁度自分の親くらいの世代が青春期に聴いた音楽である。
とまあこのような説明は世間に流通しているライターのレビューを見てもらった方がいいだろう。

会場は渋谷のオーチャードホール。席はS席を買ったのに2階席。
ニール・セダカは10年振りの来日で今年60歳だ。私の3倍生きている。
今回を逃したら来日公演で見る機会はないかもしれない。行けただけでもええやん、と思い直した。

開演前に隣の年輩の御夫婦に話し掛けられた。「お若いのに、ニール・セダカ?」って。
それを言われても仕方のない程会場は十中八九40代から50代の人々で埋められていた。
若者は親に連れてこられたと思われる人が少々と、私のように自発的に来た若者(ホントにわずか!)で
両方あわせても1割にもならないだろう。
実際、会場でロビーで私は浮いていた。 隣の年輩の御夫婦はなぜかノド飴をくれた。

16:00に開演。黄色いジャケットを着たニール・セダカが登場する。でも顔は全く見えない。
ステージのピアノに座って「The Diary」でコンサートは始まった。この曲は彼のデビュー曲でもある。
その後、キャロル・キングの事を歌った「Oh! Carol」、永遠のスタンダードの「Calender Girl」、
「One Way Ticket(To The Blues)」、「Breaking Up Is Hard To Do」
「You Mean Everything To Me」、「Little Devil」、
「Next Door To An Angel」と次々にヒット・ナンバーを歌った。
もう一人で嬉しくて歌いまくって叫びまくって手を叩きまくっていた。
そして私が彼の歌の中で最も好きな「Happy Birthday Sweet Sixteen」を
聴いた時にはもう!!!!!!!幸せさが最高潮。
これは16歳の誕生日にずっと聴きまくって「メッチャタイムリー」
なんて思ったんやったな、という思い出を引き出して来た歌やった。
ニール・セダカ自身も、若い頃を思い出しているように軽やかなステップを踏んでいた。

最後はもうおとなしかった会場中が立って、そして1階の人はステージに詰め掛けていた。
どうも来日公演にはその傾向があるようだ。
高校2年の時に大阪であったトム・ジョーンズに行った時もそうだった。
残念やったんが1階の人にニール・セダカサイン入りタンバリンを投げていたこと。
欲しかったー!!!!悔しかったからパンフレット(2000円)を買う。 相当無駄遣い。
現在、17日にリリアメインホールである追加公演に行こうか迷っている。
行くなら今度こそタンバリンを手に入れたいと思う次第。