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「放射性れんこん」の紹介
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放射性れんこん Vol.6

1992.1.26発行


目次
  1. PKO法案!?なんじゃそりゃ?(はたくん)
  2. おふらいんのかんたんでむつかしーおはなし(胞子界)
  3. こんにゃくの話(そよかぜ)
  4. あるネットワーカーの苦悩の日々「空白の10ケ月・・・(第3章)」(ひとみ)
  5. 湾岸絵はがきをおくろう!(はたくん)
  6. VANGUARDのさいえんすえっせい その2 タオイズムの巻(VANGUARD)
  7. ファジィってなあに?Vol3 電気屋おやじの逆襲(Sach)
  8. 間近だったメルトダウン 美浜2号炉事故報告(とんちゃん)
  9. 私のパソコン導入記(びとこ)


PKO法案!?なんじゃそりゃ?

 (はたくん)

■ 1:57am 11/21/91‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
REN20601 (MIZU)

 明日21日から29日まで(23.24日はお休み)日本はこれでいいのか市民連合のよびかけで、毎日パレードが渋谷で行われます。  私も今週は厳しいのですが、来週はできれば毎日行ってみるつもりです。
 帰り道に一緒に渋谷の街を歩きましょう。

■11:26pm 11/25/91‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
REN20601 (MIZU)

緊急行動!
  PKO法案反対24時間マラソン国会デモ

 衆議院PKO特別委員会においてPKO法案の採決が予想される11月26日に、以下の要項で連続デモを計画しました。
 自衛隊海外派兵を許さない市民の声を訴えようではありませんか!!

(略)
よびかけ:Peace Chain Reaction
     ピース・チェーン・リアクション
---------------------------------------------
緊急の事なので、情報がまったく広まっていません。知り合いに広めてください。転載大歓迎!宜しく御願いします。

■12:37am 11/26/91‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ハタクン (はたくん)

 おお!!!!えっと、わたし、学校終ってから、すっとんで行く覚悟です。

 人少ないかもしれないけど、がんばらう。暇な人、行こう!(^^;)

 なんか、こわいってイメージある人、ぜったい、そんな心配いらないって私が保証します。ほんとに。

■10:05pm 11/26/91‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ハタクン (はたくん)

 学校が3時10分に終ってから、いそいで行ったら4時20分頃着きました。

 直前に決めたデモのようだったので、たぶん人が集まらないだろうと思っていたら、思っていたよりずっといて、あとで聞いた話では、50人ぐらい?ん?40人かな?(^^;) そのくらいでした。

 国会の裏から、横を通って、外務省横を通って、日比谷公園まで。

 ただ、ぞろぞろっと歩くだけでいいですから、ぜひ参加しましょう。実際、私が何をしたかというと、一緒に歩いただけです。

■10:05pm 11/26/91‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ハタクン (はたくん)
Subject: これは大変な事態だと思う。

 PKO法案という、自衛隊が出来てから初めて、海外派兵を合法化する法案がまさに今、成立しようとしています。

 私には、なんで、「国際貢献」なんかしなきゃいけないのか分かりません。
 今まで、そして今も、世界に、特に経済的に迷惑ばかりかけてる日本が、それを柵に揚げて、何故軍事的な貢献ばかりしたがるのでしょうか。

 その上、この、自衛隊が海外に合法的に行けるようになるというのは、歴史的にものすごい意味を持っています。
 自衛隊を作る事になった時の反対運動、あるいは日米安保の時の反対運動、あれはいったい何だったのでしょうか。

 こんな法案が、成立してしまう!という時に受験生である事が、とてもつらいです。
 そして、こういう状況の中で、「平和的」な生活、いつもと変わらぬ固定化された生活を送っている人が沢山いて、そういう人が、今も気がつかないという現実に、もどかしさを感じます。

■ 1:24am 11/27/91‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
トンチャン (とんちゃん)
Subject: デモ参加おめでとう

デモに参加できてよかったですね。>はたくん

 今日のデモは本当に行こうかと思ってたのですが、仕事が終わってから行くとなると、参加できるのが夜の10時からになって、明日が出張なのにそんな遅くからデモには行けないと、結局仕事を理由に行かなかったのです。
 だいたいPKO法案と仕事など比べてしまうようになった自分とか、そんな今の風潮(のせいにしている!)にあきれている。
 「安保」の最中に残業の話しをする人はいなかっただろう。

 で、もしふけてたら4、50人の仲間とお友達になれたのですか。
 シュプレヒコールくらい全然平気ですが、会社をふけてデモに行こうという発想ができない。できてるけど、行動にまで行かない。

 このような状況で立ち上がってないのが何とも、、、、。PKOの問題よりも個人的な平和な問題の方に頭を使ってしまってて。
 何だか政治というものが本当に遠くに行ってしまったような気になっているのです。

■ 1:52am 11/27/91‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
REN20768 (KPS)

 現在の日本の立場から行けばなんらかの「(目に見える形の)国際貢献」をせざるえないでしょう。
 なにもしなければ世界から消されますし、下手に動いても潰されます。

 反対を叫ぶのは簡単ですけど、その後どういう方向に持っていこうとするのかが見えてこない以上、反対側の賛同者は増えないでしょうね。

■ 9:41pm 11/27/91‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ハタクン (はたくん)
Subject: KPSさんはじめまして

『現在の日本の立場から行けばなんらかの「(目に見える形の)国際貢献」をせざるえないでしょう。なにもしなければ世界から消されますし、下手に動いても潰されます。』

 KPSさんの書いている「世界」って具体的にはどういった物を指しているんでしょう。

 もし、何もしなくてアメリカの反感を買ったとしても、それによって「世界から消される」とか「潰され」るとは、私は思いません。

『反対を叫ぶのは簡単ですけど、その後どういう方向に持っていこうとするのかが見えてこない』

 僕は、その後どういう方向に持っていこうとするか、というのは、市民運動の側に統一見解を示せと言われても無理だと思います。
 市民運動というのは、一人一人の考えは違う、でも、PKO法案はやだ、という、そういう状態を理想としていると思うからです。
 統一見解を示すのは、政党がやっています。

■11:31pm 11/27/91‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
GENESIS (胞子界)
Subject: 可決されちゃいましたね。

 消費税パターンか。
 日本の軍隊だろうがなんだろうが、人を傷つける権利なんてだれにもないんですよね。それならリクツ以前に過ちを犯させないようにしてやんなきゃね。

■11:48pm 11/27/91‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
REN20768 (KPS)

 いまひとつはっきりしてこないのが、PKO法のどの部分(全てでも構いませんが)に問題があって反対しているのか、反対側の意見が見えてこない(現実的な話をしていない)ことです。

『KPSさんの書いている「世界」って具体的にはどういった物を指しているんでしょう。』

 私の言っている世界は、西側先進国及び西側の経済的支配下にある国を指してます。ま、はっきりいってほとんど全部ですね。

『この「消される」「潰され」るというのは、具体的にどういうことを指しているのでしょう。』

 「潰(消)される」とは、簡単に言ってしまえば今の日本人の生活レベルを半分にせざる得ないような状況になるということです。

 発言力もなければ、行動力もない、頼りになるのはお金だけの国ですから、「日本マネーはいりません、日本製品も買いません」と他国から言われてしまえばそれまででしょう。これに加えて食料が入ってこないというようなことになれば....

■12:06am 11/28/91‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
REN20601 (MIZU)

 PKO法案反対24時間マラソン国会デモは、時間を延長して33時間におよび計11回請願デモを行い延べ600人の参加をもって本日夜終了しました。
 自民党と公明党は、マラソン国会デモの終わるのを待っていたかのように委員会での強行採決を行いました。(以下、大幅に略)

■ 2:20am 11/28/91‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ハタクン (はたくん)

『いまひとつはっきりしてこないのが、PKO 法のどの部分に問題があって反対しているのか』

 法案自体、矛盾だらけだと思います。それについて、やはりここで説明する必要があるでしょうか。でも、そういう議論をぼくはしたくないのです。もっと、根本からおかしい。

『「日本マネーはいりません、日本製品も買いません」』

 PKO活動に、軍隊を送らないからといって、「日本〜〜」といったような事には成らないと思います。ぼくには、あまりに極端に聴こえますし、正直言って逆だと思ってます。

■11:40pm 11/28/91‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
HARUKA (はるか)

 ニュースによると衆院本会議での28日夜の採決が延期されるようですね。
 自分に今何ができるかっていつも考えてなきゃいけないし、いつもそれが完成されてるとは限らないし。くやしいし、もどかしくもあるし。

 戦争は誰かが起こすから起きるのであって、私は絶対に起こしたくない。それは、私は戦争をしたくない、つまり人を殺したくない、ということなのであって。今、何をすればいいのか。自分ではわからないのだけど。

■11:44pm 11/29/91‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
YUKUN (ゆうくん)

 反対派の人頑張ってくださいね。(^^)
 ボクも、大反対派の一人なんだけど、そういう行動には参加できない(私事で忙しくて・・・・)と言う訳で、ボクには頑張れとしか言い様が無い・・
 すいません・・・

■12:52am 11/30/91‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
REN20718 (PINFU)
Subject: 私は...

 PKO..自民が全て悪い
 おえらい代議士さんは それでいいよ 自衛隊員がふそくすりゃ 徴兵されるかもしれん
 若い世代はどうなるのだ

■ 2:07am 11/30/91‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
トンチャン (とんちゃん)
Subject: 出遅れてますが、、、ひとこと

 国際貢献だとか国際秩序のためだとか理屈をいくらつけても、強行裁決をしないと通せないような法案なのです。

 だいたいぼくは自衛隊という軍の存在いやだし、(略)何とか海外にでることに歯止めをかけてた。ところが今回のPKO法案で海外派兵を認めることになると、「ついにこのいまわしい専守防衛の鎖がはずれた」って感じで、これからは本当に経済侵略のみならず、武力による侵略が起こるかもしれない。
 あまり話しを政治的にすると、ちょっとついていけなくなるけど、要するにぼくがPKO法案を反対するのは武力侵略に反対するからで、そこのところを明確にしておきます。

■ 5:16am 11/30/91‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
MCOTTO (McOtto)
Subject: 何が貢献?

 どう見たって日本の軍隊が動きだしたようにしか思えない。少なくとも私にはそうとしか見えない。

 過去に日本の軍力に屈しざるをえなかった人々の目の前に、再び恐怖の影が見えるだろう。日本がアジア各国に対して、過去に犯した罪を償うことは出来ない。心の傷はそう簡単には癒せない。

 行動力は必要であろうが、軍隊を動かすだけが行動力とは思いたくない。力には力でしか対抗できないってのは悲しい考え方だ。他にいくらでも方法はあるはず。

■ 6:13am 12/ 1/91‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
VANGUARD (Vanguard)

 反対です(デフォルトで)。
 で、今回の公明党の言動には正直まいりました。
 いちおういままで支持したりひいきにしてたんですが、ここまで知恵のまわらないどうしようもなく情けない政党になりさがったのかと悲しくなった。
 で、うちの大学(創価大学)でも有志が反対緊急署名を募っていて、さすがに学会の一大事にまぎれることなく一般学生の反応もかなりのものだったようで、まだうちの大学も正常だと少しだけ安心。

■ 6:00pm 12/ 1/91‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
MITEC (MITEC)
Subject: よくわからないが賛成

KPSさんにはほとんど賛同国連のPKOはいいと思う国連がいやだという人では?自衛隊が軍隊というのは賛成軍隊とはそもそも自衛隊のことと思う。侵略するための軍隊などどこの国も持っていない。といいな、言い切れないから軍隊があるのですね。
 自分の国の軍隊さえ侵略するための軍隊と思っているのですから。
 ありとあらゆる世界が疑心暗示になっている。自分の国さえも信じれないし、信じないから好意を好意と取れない。かなしむべきかな。(;_;)

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             編集責任:はたくん

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− おふらいんのかんたんでむずかしーおはなし −
「通信外対面時における個人的嗜好差による出席障害に(笑)」

 (胞子界)

 ご存知のように、れんこんというのはその母体をパソコン通信によるネットワークシステムに置いています。そしてその中で扱われるメッセージの数は日毎に増え続け、今までれんこんを知らなかった人たちが、れんこんネットに集うようになりました。

 もちろん、これは喜ぶべきことです。目的はどうであれ、コミュニケーションを行なうことは、初めにも書いた通りに個人間の理解を養い、協力する気持ちにさせてくれます。そのようにして生まれた信用は、強力なパワーを発揮することもあるわけです。

 ネットワーク上で集うように、実際に顔を対面させて集い合うことも行ないます。このことを「オフライン・ミーティング」と呼んでいる場合が多いのですが、省略されて「オフ」と呼ぶことがあります。(以下オフラインミーティングはオフと略します。)

 さて、れんこんのホストコンピュータが置かれている場所でちょっとした集まりがあったとします。(オフという言葉の直接の意味はこれをも包含します)普段ネットワーク上で親しく会話する人と対面することができる機会です。この場面で例えばあなたが「お酒が嫌い」だとします。集まり合う時、ネット上に関係するメッセージが書き込まれたりしますが、その中で「お酒を飲まなければならなくなるかもしれない」意味合いが含まれた文章を見つけたら、あなたはどうしますか?

 91年10月27日に行なわれた「れんこん総会」では、上の例に限らず、「オフ」に参加することや参加しようとする意志を妨げるような集まり方について吟味する必要があるという動きと、意見交換(これはネット上で、合計202メッセージもの数に上った)を行い、幅広いアクセス層から多種多様な意見を聞こうという考えが出されました。

 放射性れんこんをご覧になっている方たちにも「れんこんネット」に触れてもらうために、それらの莫大で貴重な意見の数々の部分を取り上げて見ました。

 総てを掲載することはスペースの都合上できませんが、話の流れを掴むことが出来るようにメッセージを取り上げてみました。大きく分けて二つの部分に別れた討論を、オフにおける飲酒喫煙問題からいくつかのメッセージを紹介してみたいと思います。

★まず初めに、飲酒喫煙を嫌ってオフに出席することを避けている人がいるということに対しての感想をmomoさんが述べて下さいました。

--------------------- Date : 10:20pm 10/28/91
 昨日の会議(?)の中で、酒やタバコが原因でoffから遠ざかってしまう人がいるという話を聞いて、はっきり言って驚いたりしました。

 いままでoffというと(れんこんに限らず)「酒飲んだりしながら、いろいろ話をする」って考えていたもんで、ショックだったわけですね。だから、そういう人の意見に、すごく興味があります。いろいろ聞かせてほしいです。
----------------------------------------------

★KEOさんとびとこさんは「お酒とタバコがダメならコーヒーとケーキで」という視点から、
--------------------- Date : 12:35pm 10/29/91
 れんこんに、女性会員がどのくらい居るか分からないけど、「コーヒー&ケーキ・オフ」をやって、女性会員にも、どんどん参加してもらったらいいと思う。
---------------------- Date : 4:17pm 10/29/91
 はむはむ(*^^*)
お酒よりはよっぽどいいですにゃあ。
もう迷惑かけたくないし(^^;)

 と、いうわけで、私は賛成でーす(-^^-)
----------------------------------------------
 と述べて下さいました。これは後にも検討されましたが、その部分は割愛させていただきます。なお、この意見の前にMcOttoさんから、飲酒の関係する集まりを時間制限することについて意見が提出されていることを書き加えておきます。

★MITECさんは酒とタバコが人間の心身に及ぼす影響について意見を述べて下さいました。加えて飲酒喫煙が頻繁に行なわれるオフに参加することを避ける理由についてもふれて下さいました。
---------------------- Date : 7:20pm 11/ 4/91
 酒煙草は基本的に悪いこと、心身共に腐敗させることだと思っています。偏見ですが、真実、事実だと思っています。

 悪いことだとお持っている事を、他人の場合には、個人の自由だからという気にはなりません。できれば、やめさせたいと思っています。残念ながら、現状はたとえ悪いこと(偏見が入ります)でも、多くの場合、権利の侵害、プライバシー等の侵害となってしまいます。

 これは、悲しむべきことなのでしょう。あまり、悲しみたくないですね。だから、あまり私は、酒煙草の席等は参加しません。
----------------------------------------------

★この意見に対してゆうくんは以下のような疑問を持たれたようです。
--------------------- Date : 11:32pm 11/ 4/91

 酒や煙草が心身ともに腐敗させる原因になると考えるのでしょうか?そう考えるには、何か根拠が有るはず・・・それを是非聞かせて欲しいですね。

 確かに、煙草は、身体は、腐敗させる原因になります。しかし、精神的にはどういう根拠で、腐敗させているというのでしょうか?そこが判りません。

 しかし、ボクは煙草は吸わないから、煙草については、どうでもいいんだけどね・・

 それから、酒について、これについては、量が越えると、確かに心身共に腐敗させかねません。しかし、一部の人を除いて、それは自粛しているし、自粛するぐらいのものなら、別に、心身共に腐敗させる原因にはならないと思います。(自粛できない人は、確かに、心身共に腐っているが・・)
----------------------------------------------

★いかがでしょうか。飲酒や喫煙をしている人でなくても、一度自問しておいて損はない質問だと思われます。これに関して、皆さんはどのように考えていますか?
 後にやはりMITECさんが述べた言葉ですが、
----------------------------------------------  認められていることは全てやってもいいことだ。自由だと思っているのはおかしい。「世の中おかしい」と思っています。
----------------------------------------------
 という意見は漠然としているかもしれませんが、十分に答えとなり得るのではないかと思います。(もちろん、MITECさんはこのほかにもきちんとした解答を書かれています。)

★レジスターNさん(れんこんネットのホストが安置(^^;されている、お部屋の主(アルジと読みましょう。ヌシではありません。)で、必要装置類を提供して下さっているシステムオペレータさんです。)が、お酒を飲みながらの会話についての意見を提出して下さいました。飲酒の限度を越えた時の無意味さと、周囲への迷惑について、
---------------------- Date : 2:29am 10/30/91
 確かに、ある程度までの酒飲みながらの会話は、いろいろと有意義な話ができるときもあるしいいのだけど、限度を越えた時はお互いにろくに覚えてなかったりして、あまり会話に意味がなかったりします。

 ましてや、大勢でワイワイやった時には、あまり意味ないし、それをシラフの人がつきあわされたらたまったものでないでしょう。〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 と述べられ、以下のようなオフの定義の問題へと話を発展させて下さいました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 「このまえ、T社で**みたいなことあってねぇー」という話をMcOttoさんから聞いたりするの好きだし、自分でも「うちに仕事出してきた、E社は**なんだよー」とか話してきかせるの楽しかったりします。考えてみれば、私とかMcOttoさんとかタコスさんとか、けっこうこの手の話しを楽しんでますよね。

 こういう話しは酒飲みながらのほうが弾むところはたしかにあります。

 しかし、これはただ「酒好きの連中が雑談を楽しんでいる」というだけのことであり、碁が好きな人が碁会所に集まって碁を打っているのと同じようなもんでしょう。

 それを「オフ」とか言ってしまうから、おかしくなるような気がします。

 で結局、この問題は「オフとは何であるか」というオフ定義の問題に行き着くのではないか思うのですが、どうでしょう?
----------------------------------------------

★この辺から次第に「オフの定義」に話題が移行してきました。暴露的になりますが(適切な表現ではないかもしれませんが(^^;)れんこんネットの場合、小さな集まりが他のネットよりも多いようです。雑談を楽しむだけの小さな集まりでも、拡大解釈かもしれませんがオフになりますから、れんこん独自の「オフの定義」に対するネット参加者の同意が必要になってきました。

★OZAさんは、そのような小さな集まりがオフとして成立しないのではないかとの意見を述べて下さいました。あとに続くメッセージはNOMさんがそれに答え応じる形で書き込まれたメッセージです。
---------------------- Date : 6:28pm 11/ 5/91
話しが本題からずれていくのかもしれませんが、果たして昔からの成り行きオフと呼ばれているのが、れんこんネットのオフなのでしょうか?

OZAは今まで(今でも)そうは思っていませんでした。

前の動物園オフの時のように、きちんと計画を立ててボード上で参加者の募りいく・・・のははっきりとれんこんネットのオフとして認識しているのですが、なんとなくレジN邸に人が集まってお酒を飲みながらうんぬんというのは、れんこんネットとしてのオフではないと感じていました。

確かに、今度の高尾山オフのように、誰もがはっきりとれんこんネットのオフとして認識できるような場では、それなりに戒律を作って、オフを問うことも出来るとは思いますが、それは、お友達が集まってお酒を飲みかわすというレベルの場所とははっきりと違うものだと思っていたのですが、その辺りの認識はどう感じてらっしゃるのでしょうか?>all
---------------------- Date : 1:19am 11/ 6/91
れんこんネットのオフで未成年者に酒を飲ませるのは良くない、未成年者に飲ませるくらいなら私が飲む!?ではなくて(^_^;)

れんこんネットを含め、脱原発を訴える人間が、脱原発活動以外のところで批判の的になることは避けたいことです。胞子界さんの危惧ももっともなことと思います。OZAさんの言う単なる飲み会のような集まりでも、広義にはオフなので同じことです。酒のあるオフそのものはあってもいいと思いますが、未成年者が酒を飲むために来るような集まりはしないほうがいい。

しかし、レジN邸での酒盛りは、レジNさんの判断がもっとも優先すると思います。煙草もレジNさんが禁煙と言えばそれまでですが、喫煙コーナー(ベランダ・換気扇前)を守ると言う伝統が守られる限り問題はないでしょう。もちろん未成年者の喫煙は良くないと思います。煙草を吸う人が、未成年者に煙草を勧めることは厳に謹むべきでしょう。

私としては、煙草についての話題が嫌煙運動的にではなく、脱タバコ運動「タバコやめようよ」として展開することを希望します。

みなさんの良識ある判断と行動が、将来のれんこんネットの発展に寄与することでしょう。などと書くと、酒・煙草についての良識とは?という問題になる。
----------------------------------------------

★NOMさんが最後の部分で書かれているように、話題が「オフの定義」と「飲酒喫煙に対する良識」に分かれてきました。カタめの話し合いをするために用意されている「雑記帳」という場所で、この良識に関する討論が始まったのも同じ頃でした。

★「小さな集まり」がどうしてもホストマシンのある「レジスターN」さんの家に集中してしまうという現実に、レジスターNさんは以下のように述べました。
---------------------- Date : 2:16am 11/20/91
 私は、オフと公式にアナウンスして人を集めるからには、なにか企画が必要だと思っています。

 喫煙に関しては、そういう場であろうとなかろうと、デフォルト無しが原則で、愛煙家のための場所をもうけるとか、喫煙できる場所に行って吸ってくるための休憩時間のようなものをもうけることで対処したのでいいように思います。これは、最近の議論で、ほぼみんなが合意に達しているのではないかと思うのですが、どんなもんでしょう。

 ここでさらに議論を深めておきたいのは、「飲酒」のほうです。オフにおける飲酒もデフォルト無しでいいのではないかと、私は思います。

 何か企画を持ったオフであれば、その企画自体が飲酒とセットでないと成り立ちにくいような場合をのぞいて、飲酒は行うとしてもオプションでいいはずです。ですから、飲酒オプションはオフの打ち上げというか、2次会というか、そういう場で希望者だけが参加する形にしておけばいいのではないかと思います。

 オフの会場がレジN邸の場合は、酒飲みオプションの状態になった時点から、それは「非公式な寄り合い」であるとみなして、以前のノートに書いた原則で行きたいと思います。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
--------------------- Date : 12:54am 11/14/91
酒有りは、みんな(集まる人達 含レジN)の合意がいらなくて、デフォルトでOK酒無しは、みんな(集まる人達 含レジN)の合意が必要

 半ば公的行事の場合は、「レジN邸は複数部屋を寄り合いのために解放」ということで、両派(酒好き派、酒嫌い派)に納得して来てもらうしかありません。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 レジN邸以外の会場の場合は、当然その会場に許してもらえる範囲内でしかオプションが成立しないのは言うまでもありません。

 「飲酒とセットでないと成り立ちにくいオフ」というのは、例えば前回の高尾山オフなんか、やはり山頂でカンパーイというのがないと、魅力が半減すると思うし、こういう場合はデフォルトで飲酒有りでもいいのではないかと思うのです。
----------------------------------------------

 いかがでしたでしょうか。

 「なーんだ、そんなの当然じゃないか。常識ィ」と思われる方もいらっしゃるかとおもいます。しかし、こんなことでも熱意を持ってメッセージを書き込んで下さるたくさんのメンバーがれんこんネットにいるのです。これが、れんこんネットの一面でもあるわけです。

 紙面の都合で掲載できたメッセージは非常に少なくなってしまいましたが、話し合われたことの内容を極力つかみやすいようにピックアップしてみたつもりです。

 もし、(メッセージの繋がりの関係で)理解しにくい部分がありましたら、お詫します。また、この問題について意見をお持ちの方がいらっしゃいましたら、郵便メール(電子メールでも可)などでお寄せ下さい。大きなスペースを取ることはできないかもしれませんが、掲載させていただくかもしれません。

 この場をお借りしてたくさんのメッセージをお寄せ下さった方々に感謝したいと思います。

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こんにゃくの話

 (そよかぜ)

 こんにゃくとは、あのダイエットに良いと言うこんにゃくである。
 広辞苑を引くと【サトイモ科の多年草。原産はアジア熱帯とされ、古く渡来して各地で栽培。地下に大きな球茎がある。高さ1メートル。葉は根生し、鳥趾状の復葉に分裂、全体に濁った紫斑がある。まれに、夏、奇形の紫褐色の花を開く。球茎をこんにゃく玉といい食用。こんにゃく玉の粉末に石灰乳を混じ煮沸して製した食品。】と出ている。
 食用に四角くなった「こんにゃく」なら分るだろうが、こんにゃくと言う植物は見たことがない人には、これではどんな格好のものなのかいっこうに分らない。ぼく自信、見ていてのだが、ああ、あの格好はこう表現するのかと思うだけであって、言葉からは、何も想像できない。まあ、ともかく、今回は、その「こんにゃく」の話。

 何年か前、そうここに引っ越してすぐの事だったから、もう10年も立つのだろうか。こんにゃく(四角い食べる奴。全く、植物の生えるのもこんにゃくというのだから、話がややこしい。四角い煮るだけで食べれる「こんにゃく」に「□」マーク付けよう。)。

 と言うわけで、□こんにゃくを作ろうとこんにゃく玉を3つばかり買ってきた。別に、ぼくが太っていて、ダイエットしたいからと言うのではなく。□こんにゃくを作ってみたかったという単純な動機からであった。しかし、買っては見たもののなかなかその気にならずにずっと物置に放って置いた。性格に言うと作り方をはっきりと知らないので自信がなかったのと、思いだけはあっても、面倒にも感じていたのであった。
 春に買ったこんにゃく玉は秋になっても物置に置きっぱなしになっていて、泥の塊の様なこんにゃく玉は、まちがわられて蹴られること幾度となく。ボールをちょっと変平にしたこんにゃくは、その度に、物置の中をあっちにゴロゴロ、こっちにゴロゴロ。そんな具合に冷たくされていた。
 それでも、秋が終わり、冬になり、里芋や、さつま芋が凍みる頃になると、ぼくもこんにゃくのことが心配になった。生きているものを、食べもしないで、足で蹴ったままに死なせてしまったら、たたられるのではないか。蹴られても、文句も泣きはしなかったが、寒さでは我慢も出来ず、きっと呪うと思われた。こんにゃくに呪われたら、きっと、体中が、痒くてのたうち回って死ぐのかも知れないと考えたら、それだけで、背中の辺りが、むずむずとしてきた。せめて、土の中に帰しておけばそんな事も無いだろうと、畑の角に埋めることにした。

 そして、春になった。太い肌色の裸の鉛筆の様な芽が出ると広辞苑に表現してある葉が開いた(当たり前か)。うーー。緑色に、紫の斑点があり、手の様に裂けた大きな葉が開く。茎の肌色の所にも斑点があって、ともかく、綺麗とは言い難い葉が開く。10センチほどのこんにゃく玉では、背丈は、1メートルとはいかないようだ。5,60センチと言うところだろうか。秋になると、夏の間、一種独特の雰囲気を持って大きく開いていた葉も、枯れて、地面に横たわる。とうもろこしの間、院元の間、苺の間と、毎年周りに植えられるものが変る中、こんにゃくだけはその異様な姿を同じところに現していた。
 そして、いつのまにか1メートルの丈になり、脇には子供のこんにゃくが芽をだして来た。そうなると、□こんにゃくを作ることも目的でなく、観賞を楽しみにする事も出来ないが、ただ、こんにゃくを増やすのが楽しみになって、掘り返しては、幾らかなりと距離を保った植え付けるようになった。そんな、ぼくの愛が(呪われるのとは大違い)通じたのか、大きいこんにゃくは20センチ程の玉になり、やがて花を付けるようになった。
 こんにゃくの花は、みずばしょうの花の様。と書くと、こんにゃくの花を知らない人は尾瀬の綺麗に咲いているみずばしょうを思いだすだろうし、花を知っている人は、「えっ」と奇声を上げる。こんにゃくの花の形のイメージが、ぼくには、みずばしょうの様だと思う。マムシグサ、ウラシマソウを知っていれば、さらにそっちの方が近い。色が似ている。広辞苑で、紫褐色と表現している、その色なのだ。だから、葉だけでなく、花も決して綺麗ではない。しかし、インパクトはある。花が咲く年は葉が出てこないので、これもまた、独特だ。

 こんにゃくは、周りの植物とは、葉も花もそして、食用に置いてさえ違っていて、アイデンティテーを持っている様に感じてしまう。姿、形が悪く、見るに堪えないが、憎めない存在である。しかし、毎年増えるこんにゃくにやがて植えるところがなくなってしまった。草丈1メートル、葉幅1メートルと成れば、そうそう沢山植えておくわけにも行かず。かと言って、掘出して、腐らして呪われて、痒さにのたうち回るのもしたくなかった。それで、ぼくは、意を決して、□こんにゃくを作ることにした。植物も、食べれば、成仏してくれると言うわけだ。  しかし、作り方が分らない。義母は以前は良くこんにゃく玉から□こんにゃくを作っていたから作り方を知っているので、まずは、話を聴いてみた。だが、良くあることで、漬け物なども塩加減を漬ける人に聴いても、感じで掴んでいるだけで、野菜が何キロで、塩が何キロと分っているわけではなく、他人に伝えることが出来る知識となっていない。□こんにゃくに置いても水加減が重要であるのだが、どの位の玉で、どの位の水の量と言うのが、定量的に分っていない。作っている時の加減で水を足して行くのだ。だから、木は、「この位の玉」と(これもまた、指で示すいい加減な大きさ)言えば、「それなら、大鍋に一つ位できるな。」と言う。大鍋だって腕で現すいい加減なもの。これでは、とても出来そうに無い。そこで、本を取り出した。
 最近は、知識と言うものは、年寄りから受けるものでなく、書物から、マスメディアからのみ受けるものとなってしまった。淋しい限りである。しかし、ここもさすが、マスメディア。大衆受けするようになっている。こんにゃく玉からの作り方は出ていないのであった。乾燥の粉末から作るやり方だけがのっていた。広辞苑にもその方法だけがあったな、と思いつつそれでも読むが、やはり分らない。粉では、グラムと水の量が定量的に現してあるが、玉でそれがどの位になるのか。こうなったら、ええい、ままよ。と、ばかり兎も角作ることにした。  まずは、泥のついたこんにゃくを綺麗にたわしで洗って、せめて、売っているこんにゃくより白いものを作ろうと皮剥きでこげ茶色の皮を剥く。こんにゃくは、里芋と同じ様に手が痒くなると聴いていたから、皮膚の薄い手の甲には付けないように注意しながら剥いて言った。ぼくの□こんにゃくと里芋の様に痒くなるとのイメージからこんにゃく玉は、里芋の様にねばねばしているものと思っていた。しかし、以外にぱさぱさしているのが、最初の驚きであった。どちらかと言うと、砂の団子に触っている感じなのだ。手にまとわり付く感じが無いまま、15センチ程のこんにゃく玉を半分ばかり剥いた。それでも、手はやゆく成らない。もともと、里芋を剥いたぐらいでは痒くならないたちであったから、「こんにゃくでも大丈夫なんだな」位に考えていた。しかし、やがて、痒いと言うのでなく、小さな刺げで、ちくちくと刺されている感じが手の平にした。すこしも痒くはない。痛いのであった。それでも、作業を続けていると、手の平は、赤くなってきた。どう仕様も無い。水で洗ったくらいでは、とてもその痛さは取れないのだった。
 やっと、全部皮を剥き終わると今度は、卸がねで卸す番だ。
 これが以外に簡単に卸せた。やまいもを卸す時のやりずらさのイメージをやはり持っていたから、これも以外だったのである。卸されたものは、大根卸の様なみずみずしさはなく、皮を剥いていた時の様なぱさぱさの感じ。卸されたものは、砂の様。皮を剥くよりも簡単に終わった。「あはは。これなら、すぐに出来る。」と思ったのもつかの間。卸したこんにゃくの鍋の中に水を入れて驚いた。水にすこしも溶けないのである。触って、さらに驚いた。鍋のそこには、崩れたこんにゃく玉が張り付いている。何と、卸したものが、ふたたび固まってしまって、まるで、元に戻った様に堅くなっていた。それでも、手で潰すと潰れるので気を取り戻して、崩しに掛った。しかし、なかなか均一に成らない。火に掛ければ、ところてんの様に溶けるだろうと火に掛けるとこれも意に反して塊が出来て堅くなって行く。その度に、ぼくは、水を足した。何しろ、水を足して火に掛けていると塊は出来るは、堅くはなって行くはで、どうしてよいのか分らない。そのうちに、我が家で一番大きい鍋もいっぱいになってしまった。かなり塊があるものの、クズ湯ほどの堅さで、鍋いっぱいになった、こんにゃくに、固めるべく水酸化カルシウムをお湯に溶いていれた。「固まるぞ。固まるぞ。」と思いつつ。しかし、いくらかき回しても固まらない。ゾル状から、ゲルになら無い。1日置いても同じ。失敗であった。
 実は、この失敗は、我が女房が粉を使った時にも起きていて、今度のこんにゃく玉を使ったこんにゃく作りは、その時、女房が失敗したのを「ぼくに任せろ。」とばかり、始めたものだけに、この失敗は、どうしても不味い。散々、女房を笑った、ぼくの面目が丸潰れである。ぼくは、その失敗したこんにゃくを「化けてでないでね、貴方の犠牲は無駄にせず、必ず次の成功にやくだてるから。」と、言いながら、畑に流した。「また、こんにゃくだまにもどってください。」と。
 実際、ぼくは、一度失敗していろいろ学んでいた。□こんにゃくを作れる人からしてみれば、馬鹿の様な思い込みや、失敗だったが。  再度、挑戦ともう一度本を見る。この本は、なかなか良い本だ。なぜ出来るかが書いてある。こんにゃくの中のグリコクンナンが水を大量に含む性質が在り、これがアルカリに反応して固まるとある。つまり、良く読むと固まるのであって、堅くなるのではないと言うことが分った。水酸化カルシウムを入れる前も、こんにゃくのあの堅さ加減になっていなければ行けないと言うことである。これで、悟ったのであった。(オーバーな表現を許してください。その位、嬉しかったのです。)
 今度の玉は前のよりはずっと大きい。用意したこんにゃく玉はこれ限りなので、自信は在ったものの必ず成功するとは限らないので、4分の1にして、前回の半分ほどで作ることにした。今回は、石鹸で洗っても痛いのが取れない原因と成る皮剥きは止めて、綺麗に洗ってそのまま卸すことにした。そして、固まってしまわないように幾らかの水を鍋に入れて。さらに、卸すのが簡単になってしまった。10分も掛らずに鍋の中には、こんにゃく玉が、卸されて、今度は水が入っていることも在って大根卸の様になってあった。しかし、ここで安心していては駄目だ。グリコクナンは水をどんどん含んで行くのである。しばらく放っておくとすぐに堅くなってしまう。そうしたら、また、塊をほぐすのに苦労する。そうなる前に、□こんにゃくの堅さになるまで、水を足してやる。かき回しては、堅いと思うと水を足しながら、程良い堅さにする。ぼくも、全く、定量的でなくなっていた。感じで、水の量を決めるのであった。それから、火に掛ける。生のこんにゃくを煮ると言うことだと前回の失敗から学んでいた。□こんにゃくの堅さのゾルを煮るのだから、かなりの力が要る。まごまごしていると、焦げついてしまうのでしゃもじを使って夢中で掻き回す。濁って不透明のものが、あの□こんにゃくの様な透明感が出てくると良いのは、糊を作る時に小麦粉を煮るのと同じだ。
 次に、水酸化カルシウムのお湯溶きを入れる。ここでも、素早くかき混ぜて鍋にならしてやると、10分程だろうか。固まり始めて、鍋が、さめる頃には□こんにゃくが出来上がった。

 こうして、何年来の□こんにゃくは完成したのであった。それに、ぼくの面目も、失敗して、畑に帰ってしまったこんにゃくも報われたのであった。出来てしまえば、どうと言うことはなかった。手も痛くならなかったし、時間もいくらも掛らない。うそのようだ。 まだ、残っているこんにゃく玉でまた、近い内に作ろうと思っている。アルカリに、本当は、灰を使えばよいのだが、我が家の灰は、プラスチックのゴミを燃しているので、それが気になって、使えないでいる。いつか、木だけを燃した灰を作って□こんにゃく作りに挑戦してみたい。

成功して気を良くして長々書いてしまった
・・ そよかぜ ・・

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あるネットワーカーの苦悩の日々〜
「空白の10ケ月・・・(第3章)」

 by H

 1991年春、「H氏」の失踪事件がネットワーク上を疾風のごとく駆けめぐった。中には、「天国へ召された」などという涙ウルウルもののメッセージがあった。しかしながら、当の本人はそのようなメッセージがやりとりされていることは知る由もない。ただ、安住の地を夢見て苦悩の日々を送っていた。(詳しくは、Vol.5参照)
 そして、きゃぴきゃぴぎゃる(これすなわち、OL1年生・・)があちこちで見かけるようになった頃、待ちわびた辞令が下った。それは、私を安住の地へ迎え入れる内容のものだった。暖房はおろかネットワーカーとしてのステータスシンボルである電話回線を奪われて約10ケ月の間、夢にまで見てきた・・・・ それがもうすぐ実現する・・・・。
 季節が春から夏へと移り変わろうとしていた時期、私は新しい住居へ移り住んだ。そこは、これまでの環境とは考えられない程充実していた。空調,衛星放送,電話,ベッド,そしてフローリングという近代的な環境である。マシンは、1時間程度でセットアップ出来た。そして、電話線をモデムにつないで電源を入れる。興奮する気持ちを押えながら、キーボードから、通信ソフトを立ち上げる。W・T・E・R・M リターン。しばらくして画面に懐かしいロゴが浮び上がってくる。通信先を「れんこん」に合わせリターンを押す。モデムから「タッタタラリラ・・・」という音が聴こえてくる。が、いくら待ってもログインの画面が出てこない。もう一度、「タッタタラリラ・・・」・・・・。それでも、ログイン画面が出てくるような気配はない。気持ちは焦る。ん?、「タッタタラリラ・・??」、そう電話はプッシュホンだったのだ。であれば、「ピッポッパッ」である。モデムの設定を変えて、もう一度チャレンジしてみる。モデムのパネルをのぞき込んでみると、10ケ月の間つかなかったインジケータがパッと点灯した。おもわず、ニンマリ・・・。そして、画面に懐かしい文字が流れ始めた・・・・・・。

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湾岸絵はがきをおくろう!

 (はたくん)

 1月17日で、湾岸戦争開戦から1年たってしまったけど、世間ではほとんど話題になりません。
 というわけで、ぼくと鈴木さんという方とで、湾岸戦争の絵はがきを作りました。

 フォトジャーナリストの広河隆一さんのきれいな写真に、事実を伝えるキャプション(説明文)が付いています。
 誰でも「わぁ〜きれい〜」と手にとることが出来て、キャプションを読んで「あ〜〜」って思えるような絵はがきを作りたくて、実際によくできたと、思います。(^^;)

 実はこの話が出たのが、昨年の12月25日で、広河さんと初めて会ったのが1月3日。1月5日に写真を決定して、その日のうちに、NIFTYの下木原さんに写植してもらいました。印刷に出したのが次の日。そして、16日に刷り上がり、なんとか17日に間に合わせることができました。
 この間、超過密スケジュールで、てんてこまいでした。でも、広河さん下木原さん、トライプリントさん、それからレジNさんはじめ、多くの人たちが協力してくれたおかげで、この絵はがきを世に出すことができました。
 おまけに、朝日新聞17日朝刊、共同通信16日夕刊、毎日新聞18日朝刊、埼玉新聞17日と、載ったおかげで、注文が殺到で、発送にてんてこまいしています。まだ人手が足りなかったりします。

 1セット5枚組500円。5セット以上は2割引きです。ですから5セットだと2000円。
 送料はこちらで負担します。

 もし、収益があがってしまった場合は、PAN(ペルシャ湾の命を守る地球市民行動ネットワーク)という民間団体を通して被災地に送ることになっています。
 湾岸戦争を忘れられないあなたから、忘れちゃってるかもしれないお友だちに送ってください。
           湾岸絵はがきキャンペーン

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VANGUARDのさいえんすえっせい
その2 タオイズムの巻

 (VANGUARD)

 前回はニューサイエンスについて、いろいろ述べたが、今回はニューサイエンスの東洋思想にたった側面をニューサイエンスの旗手、フリッチョフカプラの著書「ターニングポイント」(工作舎刊 以下、本書と略)を中心に紹介したいと思う。

 「中国の知慧に従えば、西洋文化が追い求めている価値それ自体には、どれひとつとして本質的に悪いものはない。しかしそれらを一方の極から切り離し、陽に焦点をあて、陽に道徳的価値や政治的な力を与えてきた事が、今日の悲しむべき事態を引き起こしたのである。」  これは前回ニューサイエンスが東洋的思想を積極的に取り入れようとしている動向を紹介するために引用したカプラの言葉である。カプラは「易経」を引き陰陽五行の考え方を巧みに取り入れている。

■ 歴史の「挑戦と応戦」
 カプラは本書の最初に現代文明の危機的状況を挙げ、まずアーノルド・J・トインビーの「歴史の研究」という本から文明の発生や盛衰パターンに関して引いている。つまり人間の文化の発展を考える上で、より広い視野に立ったとき文明の盛衰パターンに目をつけたのである。  トインビーの歴史観によると、すべての文明は発生、成長、衰弱、崩壊というまるで人生の様な周期を持っており、それらは他の文明の崩壊から自発的に生まれてお互いに「挑戦と応戦」という相互作用のパターンを示すという。「挑戦」は他の文明や自然環境からの刺激のようなもので、これに柔軟に「応戦」できた文明はは益々興隆し、できなかった文明は衰弱するとされる。つまり文明の衰退の本質は柔軟性の喪失であるとも言い切れる。イスラム教圏に対するキリスト教圏の十字軍遠征などは格好の例である。
 現在の環境問題や国際問題、社会問題などは西洋的なものを主軸に回してきた私達への「挑戦」であると言える。それに対して私達はどのような「応戦」をしなくてはならないのだろうか。(関係ないが、トインビーは原子力時代を人類への危機的挑戦として杞憂している)
■ 陽が極まれば…… 
 このような、文明や社会構造というものは静的な物ではなく、静から動へ動から静へのダイナミックな変化のパターンであるという見方は、易経の考え方に通ずる。「衰退の時極まると、ターニング・ポイントに至る。」(R・ウイルヘルム著「易経」)とある。カプラはトインビーの歴史観の底流にある文明のダイナミクスを古代中国の思想とだぶらせ、この思考の枠組みを文化の価値や在り方に関する論議の基礎として用いている。
 つまり、現代の文明の主流である西洋文明は既に極まり、いままさにそのターニング・ポイント(分岐点)にいるというのが本書の前提である。カプラは文中でも明言しているが「宇宙の根源的リズムが文化の変動パターンを生みだす」という古くからある考え方を、変化に対する見方の拠り所としている。その考えが文明の歴史を見る場合トインビーにつながり、哲学的に見る場合「易経」へとつながっている。

 易経の考え方を簡単に言うと、この世の現象すべてが陰と陽という二つの極の力の間のダイナミックな相互作用によって生まれるというものである。そしてあらゆる動きは周期的なパターンがあり、絶え間ない流れと変化を示す。この絶え間ない流れと変化をこの世の実相とし、その本質を「タオ」と呼んだところから、この考え方は「タオイズム」とも呼ばれている。
 「陽が極まれば陰にその場をゆずり、陰が極まれば陽にその場をゆずる」とある。様々な要素がサインカーブを描くバイオリズムの様に陰にや陽に寄りながらダイナミックな変化と様々な形をもたらす。この場合の陰と陽は全く別物ではなく、一個の全体のなかの両極であるということを注意しなければならない。つまりAll or Nothingや1 or 0のように「陽のみ」「陰のみ」とデジタル的に切り離した捉え方ではない。物事は常に陰陽両方のバランスや調和が両者の間で揺れ動く変化で、それはまさにサインカーブのように途切れず緩やかに起こる。決してデジタルに見られるような矩形波的な急激な変化はしないとされている。
 では具体的にどういった物が陰で、どういった物が陽なのか例を列挙してみたい。

    (陰) (陽)
  	地球	天
	冬	夏
	湿気	乾燥
	内面	表面
	女性的	男性的
	収縮的	膨張的
	保守的	先鋭的
	反応的	積極的
	協力的	競合的
	直感的	合理的
	統合的	分析的

 この列挙を見て何を感じるだろうか。明らかに今の社会は陰よりも陽を好んできた事がわかる。また、陽は良く陰は悪いという印象もある。カプラはこの部分を明らかに西洋風の解釈で本来の意味からそれたものであると指摘している。
■ 男と女とエゴとエコと
 中国では陰は女性、陽は男性とかなり昔から結びつけられていたという。しかし、家父長制度の時代に性における陰陽の関係が歪められたため、本来のイメージに近づくのは難しいと彼は言う。
 本来、人間の個性は決まり切った静的な物ではなく、男性的な部分と女性的な部分の複雑なバランスと相互関係から生まれるものとしている。だから男性的な物や女性的な物を明確に分離するのは不可能であるし、まして「男は男らしく、女は女らしく」という常識等もあまり意味を為さないのではないかと考える。ただ、女性や男性は明らかに傾向としてその性差はあるのでお互いを求めあい相互作用と調和を指向するのであるとも思う。
 「男は男らしく、女は女らしく」という考え方は家父長制度からの発想で、この考え方のおかげで堅苦しい秩序ができ、男性には都合がよいが女性にはとかく住みにくい社会を作り上げてしまった。家父長制度はいろんな意味で偏見を生み出し、女性を縛るための正論を様々に流布させた。つまり陽的なものにあまりにも偏りすぎた一例とも言える。

 家父長制度に限らず先に挙げた陰陽のうち陽を好む西洋的な傾向は、いまの社会を陽に偏らせてしまいその不調和が様々な問題を生んでいると解釈できる。直感より合理、宗教より科学、協力より競合、環境保護より開発等、例をあげればきりがなくそれは様々な分野に渡って深刻になっている。「エコロジー」も結局その問題一部で、非常に「不健康」な状態にあるとカプラは言う。一方に偏った結果発生する価値や態度、行動等の不調和が文化や文明全体への「不健康」を助長するというわけである。

 中国的な考え方には自然の流れと調和する活動と自然の流れに逆らった活動と二つの活動があるが、受動という考えはなく、私達がイメージしやすい陰=受動、陽=能動という考え方は成立しない。カプラは陰的活動・陽的活動を「現代的な表現を使えば、前者は「エコ・アクション」後者は「エゴ・アクション」」と説明している。それぞれは環境と自己に置きかえられる。私達はあまりにも「エゴ」に固執してしまい「エコ」を忘れしてしまったのではないだろうか。私達はこれから陽を偏重しすぎた自分の考え方や社会を陰陽調和の方向へと変革していく必要があるだろう。その為に注意すべき事としてカプラは次のような良い忠告をしている。
 「……重要な事は、大きな社会変革時に必然的に生じる苦難、不和、分裂を最小限にし、出来る限り移行を苦しみのないものにする事である。したがって、特定の社会的グループや社会制度を攻撃するのではなく、その姿勢や行動にあらわれている価値システムが今や時代遅れになってしまった事を示すのが、重要な事である。」

参考文献:ターニング・ポイント	フリッチョフカプラ 工作舎
     タオ自然学	フリッチョフカプラ 工作舎
     トインビーの歴史観	山本 新  レグルス文庫
     トインビーの宗教観	山本 新  レグルス文庫

中村 博一(Vanguard)   ASCII-NETpcs:pcs37722
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ファジィってなあに?Vol3
電気屋おやじの逆襲

 (Sach)

前回までのあらすじ
 桃子は桃から生まれた女の子です。山奥でおじいさんとおばあさんのもと、すくすくと元気に育っています。この間おじいさんが街から「ふぁじぃ・洗濯機」を買ってきたことから、桃子は電気屋のおやじにふぁじぃについて教えてもらうことができました。しかし「ふぁじぃ・洗濯機」が故障していたので桃子は電気屋のおやじを洗濯機に乗せて川に流してあげたのでした。

 今日も桃子は元気です。

桃子は覚えたふぁじぃについて喋りたくてしかたがありません。そこで、いつもいっしょに遊んでいる動物たちを相手にふぁじぃについての講義をすることにしました。


「ねぇ、おばあちゃん、きび団子作ってくれたぁ?みんなにあげるんだからっ!」

「はいはい。たあんと作っときましたよ。みんなと仲良く遊ぶんだよ。」

「違うのっ。桃子は今日は先生なんだからぁ。」

「日がくれる前に帰ってきんさんいよ。」

「は〜いっ。」

 というわけで、桃子のふぁじぃ教室が始まったのでした。動物たちはきび団子を食べながら桃子の講義を聞いています。

「・・・(放射性れんこん4号を読んでね)・・・だからぁ、ふぁじぃを使うと動かし方を言葉で表現することができるからぁ、人間が考えて動かすのと同じ様に動かすことができるのぉ。みんなわかったぁ?」

「桃子ちゃん、質問があるワン。」

「なあにぃ、イヌさん?桃子、なんでも質問に答えちゃうよぉ!」

「よく聞くマイコン制御ってのと、ふぁじぃ制御ってのはどう違うんだワン?」

「それじゃぁ、例をあげて説明するねっ。まず制御する対象を自動車にするとねぇ、マイコンってのは運転する人になるのっ。それでねっ、ふぁじぃは運転するテクニックになるのっ。つまりぃ、マイコンを使って制御する方法の一つにふぁじぃ制御があるってことなのっ。これでわかってくれたかなっ、イヌさん?」

「わかったワン。ふぁじぃってテクニックをマイコンが使って運転するってことなんだワン。」

「質問、質問、質問だよキキッ!ふぁじぃ制御のエアコンはスイッチのオン・オフがあいまいになっていてやってみないとわからないのかなキキッ?」

 「そんなことないよぉ、サルさん。ふぁじぃ制御はどうやって運転するかってのをつくるときにあいまいさの考えを使うだけでぇ、実際に動かすときには同じ状況なら必ず同じ様に動くんだよぉ。それにねぇ、ふぁじぃ制御の場合ぃ、温度だけじゃなくて湿度や温度の変化の具合なんかも見て人間が快適であるように温度を制御するようにしてるし、スイッチのオン・オフを少なくなるようにして使うエネルギーも少なくなったって結果もあるんだよぉ。」

「へぇ、ふぁじぃってかしこいんだねキキッ。」

「そうなのっ。人にも環境にもやさしいふぁじぃなのっ。」

「桃子さん、質問じゃないかもしれないけれどいいですかクマ?」

「あっ、クマさん!わざわざ遠くから来てくれてありがとうっ。なんの話なのぉ?」

「いえいえ、親友の金太くんが町の証券会社に就職してしまったから遊び相手がいなくて暇なんですよクマ。その金太くんがこの間久しぶりに戻ってきていろいろ話をしてくれたんですけれど、金太くんの勤めている証券会社にはふぁじぃ支援システムを使った株式の投資信託をやっているそうなんですクマ。」

「そうそうっ、ふぁじぃは制御ばかりじゃなくて、人工知能なんかに応用しようっていう研究もあるのよぉ!」

「でもね、桃子さん、金太くんの話ではこれ元本割れしているそうですよクマ。ふぁじぃならなんでもうまくいくってわけではないんですねクマ。」

「そ、そうねっ、でも最近の株式市場って異常だったじゃないっ。専門家さんでもうまくのりきれなかったくらいっ。ふぁじぃはその専門家さんを真似しているんだからうまくいかないのもしょうがないよねっ。」

「じゃ、専門家さんがいないとふぁじぃをつくることはできないんですかクマ?」

「そ、それはきっと研究中だと思うよぉ!」

「桃子ちゃん、疑問があるワン。ふぁじぃは専門家さんを真似するってことだけど、ふぁじぃを使って自動運転するようになっていったら、そのうち専門家さんはいなくなってしまうんじゃないかと思うぞワン。」

「おじいちゃんに読んでもらった新聞の記事にあったんだけどねぇ、ふぁじぃ制御を使っている地下鉄の運転する人は一日一定の割合で自分で運転しているんだってっ。どうやって運転するのか忘れないようにっ。ふぁじぃを使えばいろいろできるからってなんでも自動にするのはよくないのかもしれないねっ。」

「でも、みんな便利になったとか、すごく楽になったって言ってるよキキッ。」

「そうですねクマ。金太くんのおばあさんもよろこんでいたましたよクマ!」

「それじゃぁ、なんでも自動化することっていいことなのかなぁ。でもみんないろいろ持ってるみたいねっ。」

「電気屋のおやじが売りに来たんだワン。」

「そうそうキキッ。この村を町以上にふぁじぃ電化製品のあふれた村にして見せるって言ってたよキキッ。」

「で、でもぉ、そんなにいっぱい電化製品を使うようになったら電気が足りなくなっちゃうんじゃないっ?」

「水車だけじゃ足りなくなるから、なんか山を崩して原子力発電所というのも造るって言ってましたよクマ。」

「でもぉ、山を崩しちゃったらみんなと遊ぶ場所が無くなっちゃうじゃないっ。いくら便利になるからってそんなのいやだよっ。よしっ、桃子が電気屋のおじちゃんを退治してきてあげるっ。」

 こうして桃子は電気屋のおやじを退治に行くことになったのでした。

「ねぇ、今回のはなしイヌさんとサルさんは出てるけどキジさんは出てこないのぉ?」

えっ、ちゃんと出てきていますよ!ほら、おじいさんに読んでもらった新聞のキジって・・・エッ?ダメ?

 と、とりあえず、今日も桃子は元気なのです。

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間近だったメルトダウン 美浜2号炉事故報告

 (とんちゃん)

 1年前のできごとでした。昨年(91年)2月9日ついに日本でもECCSが作動する重大事故が起こってしまいました。かねてから懸案されていた蒸気発生器の細管のギロチン破断(パイプがポッキリと折れてしまう破壊)が、関西電力美浜2号炉で現実のものとなったのでした。事態は深刻で、あやうくメルトダウンとなるところを、強運だけで切り抜けたのでした。このような事故があったのにわたしたちが無事でいられるのは、幸運以外のなにものでもありません。
 小口径パイプの破断事故は原発を設計する際にも考慮されている事故です。美浜2号炉も、今回のような事故が起こっても大惨事にならないように設計されているはずでした。しかし必ずしも事故とは想定どうりには進むものではありません。いやそれどころかこの事故をとおして、わたしたちは現実の事故の厳しさをつきつけられたように思います。人間の浅はかな予想をはるかに越え、意外な事故の展開となったのでした。

   事故のあらまし

 ドキュメントを書きたいところですが、美浜2号炉の事故の重要な情報(炉芯の温度や、炉芯の溶融、沸騰の回数など炉芯まわりの情報)はほとんど発表されていません。ですから手持ちの情報をもとに自分なりにまとめてみました。ここでは主に広瀬隆さんの著書「新版眠れない話」と、桜井淳さんの「美浜原発事故」を参考にしました。

               事 故 の 経 過        

  (1) 蒸気発生器の細管がギロチン破断。
   原子炉が緊急停止、ECCSが作動。

  (2) 1次冷却水が急激に漏れたため圧力が
   低下し沸騰。
   加圧器の水位が0をきる。

  (3) 1次冷却水の圧力が高くなりECCS
   の能力が限界に。

  (4) 加圧器の逃し弁の作動不能。
   加圧器スプレを作動のかけにでる。

 (1) 蒸気発生器の細管がギロチン破断。細管内側に流れる1次冷却水が破断部から次側に噴出する。その圧力差はおよそ100気圧であるので、破断面積はコイン程度のものでも急激に1次冷却水抜け出る。冷却水の水位や圧力の低下から、原子炉は自動的に緊急停止しECCSも作動する。緊急停止をしたため核分裂反応は停止するが、その後も原子炉は崩壊熱を出し続ける。この熱を冷やさなければ炉芯はメルトダウン(どろどろの液状に溶解して、床に落ちてしまうこと)し、すべての制御が不能となり一気にチャイナシンドローム(溶解物が原発の建屋から漏れ出て、大規模な環境汚染を起こすこと)となる。そのためには冷却水を確保しつづけなければならない。その冷却装置がECCSである。ECCSとは炉芯を冷やすために水を原子炉に供給するポンプである。ここで運転員は炉芯を冷やしつつ冷却水の漏れを食い止める作業に突入していくのである。

 (2) 冷却水は100気圧という圧力差のために一気に抜け、1次側の圧力が急激に下がっていく。水は圧力が下がると沸点も下がる。平常時の157気圧であれば320℃でも冷却水は沸騰しないが、100気圧まで下がれば沸騰してしまう。このときECCSはまだ十分機能していなかったので温度がほとんど下がってないのに、圧力だけ100気圧程度にまで下がったものだから、炉芯付近では沸騰が始まった。沸騰が始まると炉芯の熱が十分にうばえなくなり、炉芯溶融の可能性がでてくる。
 またさらに悪い事に1次冷却水の水位がわからなっていた。1次冷却水の水位は加圧器の水位でモニタするのだが、加圧器の水位が0をきったら水面はどこかがわからなくなり、炉芯がむき出しになっていないかの確認さえできなくなる。
 ここで運転員に要求されていることは、
 ・水の流出を防ぐために圧力を下げることと、 ・炉芯の空焚きを防ぐことである。
が、圧力を下げようとすると沸点も下がるため水は沸騰し空焚状態に陥るという矛盾があった。この矛盾の中、懸命の運転が続けれられた。  またこの間に事故を起こした蒸気発生器の隔離をしたため、事故を起こした側の2次系の圧力が高くなった。そのため主蒸気逃し弁が開き放射能汚染された冷却水が美浜の空に放出された。これより事故が収束するまでに、合計4回も放出されることになる。

 (3) 炉芯部の沸騰により蒸気が炉芯上部にたまり、それが原因で1次側の圧力が徐々に上がってきた。ECCSは103気圧の圧力でしか冷却水を送り込めず、ついに炉内の圧力が103気圧を越えたのである。冷却水は全く送り込むことができず、圧力はさらに上昇し、温度は下がらない大ピンチがおとずれた。緊急時の命綱ともいうべきECCSが、緊急時に役に立たなくなったのだ。この危機にやむなく緊急用設備ではない充填ポンプを3台稼動させ、ようやく温度を下げることに成功した。

 (4) ここで圧力を下げれば、沸騰することもないため事態を収束させていける。そこで加圧器にある圧力逃し弁(空気抜きの弁)を開けようとした。が、こともあろうに何度試みても弁は開かなかったのだ。この圧力逃し弁とはTMIの事故の際、随分と問題視されたものだ。この弁さえ開ければ炉内の水蒸気は抜け出せ危機が去る。しかしオープンしない。苦肉の策として加圧器スプレを噴射する賭けに出た。加圧器スプレの噴射とは、加圧器に冷水をかけて一気に加圧器内の水蒸気を冷却することである。これを使うと急激に水蒸気がなくなる。もし加圧器の水蒸気と炉芯にたまった水蒸気がつながっていたら、炉芯の水蒸気がいっきになくなり、かなり激しい沸騰を起こすことになる。しかし他に減圧する方法はなく加圧器スプレを噴射した。結果は炉芯がどのような衝撃を受けたかはわからないが、関西電力発表のグラフを見る限りではスプレ噴射後の圧力変化や加圧器水位の変化はかなり激しいものがある。が、なんとか減圧は成功したようだ。こうしてようやく事故は収束方向へと進んでいったのである。

 以上がおおよその事故の進行状況です。いろいろと想定は違っていたが、結果として大惨事にならなくてよかったと楽観できません。それどころか実は美浜2号炉はメルトダウンを起こしても全く不思議でない状況にまできていたからです。そのことを今から説明します。

   連続破断

 細管破断事故は想定では30分以内で終息できるはずだったのですが、実際には1時間もかかってしまいました。時間が余分にかかったというのは連続破断の直前にまできていたということです。
 ギロチン破断した細管は100気圧もの圧力差により、破断面からジェット水流(蒸気)が激しく噴出してました。蒸気発生器の細管とは、図1に示したように逆U字型で、直径は22.2mm、厚みは1.27mmしかなく、全長は40mほどあります。このようなものがポキリと折れて、破断面から100気圧もの気圧差でジェット水流(蒸気)が猛烈な勢いで噴出するのですから、細管は激しくあばれまわりました。図4は細管と細管の距離を示したものですが、となりの細管までの距離はわずか7.2mmしかありません。あばれる細管は、周囲の細管に激突し続け、第2、第3のギロチン破断が近づいていたのでした。現に関西電力は、破断した細管から5本以上も離れた細管4本に、外部からの衝突によると思われる穴があることを発表しています。たまたまこの4本は施栓されていましたので、1次冷却水は流れていませんでしたが、このことからも周囲の細管が相当のダメージを受けていたことは間違いないでしょう。
 また図1からわかるように破断細管は、破断箇所の反対側を支点に激しくあばれまわっています。この状態を続けると、支点に無理な力が加わっているため、今度はここがギロチン破断するわけです。もしここが破断したら、はずれてしまった細管が蒸気発生器の中をおどりまくり、次々と別の細管が連鎖的に破断していったのです。
 1本の破断でもこれほどの事故ですから、もしこのような連続破断を起こしていたらメルトダウンはまぬがれなかったでしょう。

   脆性破壊
 脆性破壊とはねばりのない金属を曲げたり衝撃を加えたとき、簡単にポキリっと割れてしまう破壊の事をいいます。原発に使われる金属は建設時にはとてもねばりがあり、氷点下にまで温度を下げないと脆性破壊などしませんが、何年も使っていると放射線の影響で徐々にもろくなり、64℃
(美浜1号炉、81年6月現在)とか59℃(美浜2号炉、80年12月現在)とかでも脆性破壊を起こします。脆性破壊を起こすためには次の3つの条件が必要です。
 ・脆性破壊を起こせる温度以下であること
 ・亀裂を発するための傷があること
 ・衝撃が加わること
 もし原子炉圧力容器が脆性破壊をしたらどうなるでしょう。パイプの1本が破断したどころではありません。お釜の底が抜けてしまうのですから、原発に備えられたすべての安全設備が全く無力化してしまい、ただ破局が進むのを見守だけです。 では美浜2号炉ではどうだったのでしょう。まず温度ですが、ECCSの冷却水の温度は20℃前後です。この冷水が原子炉圧力容器(320℃)にそって流れたのですから圧力容器はかなり冷やされました。また脆性を起こす温度は12年前で59℃でしたから、事故時にはもっと高温になっています。冷却した圧力容器が脆性を起こす温度以下になっていたかどうかが1番目のポイントです。次に傷ですが、圧力容器に傷があったかどうかはあいにくわかりません。が、原発の定期検査で傷や亀裂はよく見つかっています。例えば美浜原発では85年に格納容器に100箇所ものひび割れが見つかっています。削り取るなどの対策がとられているはずです。3番目の要件の衝撃ですが、事故の時ですからあるに決まってます。
 あいにくデータ不足のためどこまで脆性破壊のピンチがせまっていたかはわかりませんが、あまりにそろいそうな条件ばかりです。脆性破壊が起こっていたとしても全く不思議ではありません。結果として起こらなかったということは、たまたま今回はいずれかの条件が満たされなかっただけでしょう。
 脆性破壊は事故時はもちろんですが、定期点検のときにも起こす可能性が高いのです。

   暴露された問題点

●的を得てない定期点検●

 原発は1年稼動すると3ヶ月間定期点検をします。その際傷があったり肉厚の減っている細管は不良とみなされ、その症状に応じて冷却水が流れないように栓をしたり、細管の中にさらに細い管を通して補強します。この点検は全部の細管に対して行います。その検査に合格した細管が破断したのです。これはどういう意味でしょうか。
 ギロチン破断を起こす要因は実はまだはっきりわかっていないということです。したがってその前兆を検査で発見することもできないのです。いや、原因がわかっても防ぐことはできないかもしれません。
 美浜2号炉は加圧水型の中では優秀生と言われてました。加圧水型のネックといわれている細管に、栓をする割合が少ないからです。その優等生原発が、何の前ぶれもなく突然ギロチン破断を起こしたのです。その直前までは全ての細管に何等異常がなかったのにです。ということは他の加圧水型原発(その中には劣等生と呼ばれる原発もあるのです)も突然事故を起こしても何等不思議はないということです。

●納得できない事故原因●

 関西電力は事故の原因を、
 ・振れ止め金具の施工ミス
 ・細管と支持板の間の水あかやさびのつまり
としています。対策としては振れ止め金具を正規の位置に直すということです。そこで気になるのは、本当に振れ止め金具を正規の位置にすればギロチン破断はもうおきないのかということです。振れ止め金具の位置が原因なら、正規の位置に直してもなおかつ振れ止め金具がとりつけられない細管はどうなのでしょうか。それから施工ミスであるならばなぜ建設時期も異なる高浜2号炉でも同じ様なミスがあったのでしょうか。今回も結局施工ミス=人為的ミスとして片付けられてしまっているところに一番納得がいきません。

●生かされていない事故経験●

 他国で事故がおきれば、日本は技術があるとか、優秀な技術者だから大丈夫とし、一たび国内で事故がおきれば人為的ミスにして片付ける。これではいつまでたっても安全は確保できません。このような無反省な姿勢は、過去のあやまりを繰り返すだけです。
 今回も加圧器逃し弁がクローズになったままでしたが、やはり人為的ミスという説明がされています。この弁はTMIの事故のとき安全性を確保する上で随分と問題となったものです。それが正常に作動しなかったのです。これで過去の教訓が全くいかされてないことがはっきりしました。

●おまけでしかないECCS●

 それからECCSの問題です。事故時の最後の命綱であるECCSのポンプ能力が、たかだか103気圧しかなかったのです。1次系の圧力は132気圧ですから、103気圧では水を供給することはできません。どうしてこんなものを平気で付けていたのか全く理解に苦しみます。以前日本原子力会議の有沢会長が、ECCSを「おる面だけ丈夫にしても安全上意味がなく、無駄な投資だ」と発言しました。電力会社も同じ様にECCSはコスト的に重いので軽くしたいと考えてたのでしょうか。そのため能力が押さえられていたのかもしれません。となればECCSはありばいということです。

●住民を無視した放射能漏れ●

 原発周辺の環境基準は年間数-リレ--で自然放射線100-リレ--と比べて十分小さいということです。が、ひとたび今回のような事故を起こすと、そんな数字など何の意味も持ちません。5重もの壁により閉じこめられているはずの放射能が、たかだか直径2cmのパイプに穴があいただけで意味を持たなくなるのです。美浜の空に放射能に汚染された冷却水が放出され、そのことを住民にただちに知らせることさえしない。さらに関西電力の発表によると、放出した放射能は0.6キュリーという信じがたく少ない数値でした。モニタリングポストも機能しないことがこの間明らかになりました。結局住民の安全など体裁だけだという事がこの事故ではっきりしました。

   最後に

 わたしも日頃から原発の事故を心配している者のひとりでしたが、そういいつつも心のどこかでは「まだ大惨事はおとずれないだろう」などと楽観視していたようです。しかしそれは錯覚でしかなく、現実はもっと冷酷でした。この事故を経験した今は、いつ大惨事が来てもおかしくない、いや今わたしたちがこうして生きていられるのは強運でしかない、いつまでこの強運が続くのだろうかと思うようになりました。美浜2号炉でギロチン破断したものと同じ細管が、今も日本だけでも16万本も振動しています。157気圧、320℃という常識を越えた環境の中で。パイプの内部では放射能に汚染された秒速6mのジェット水流が流れ、パイプの外では沸騰する水からの振動を受けて、12個の支持板に擦れながら、今も激震しているのです。その中のわずか1本が折れただけで大惨事になりかけつのですから、いくら技術大国だといっても16万本もの多くの細管を、2度とギロチン破断しませんなどと言われてもとても信じることができません。次の1本はどこで起こるのか、次の1本の時も今回のような強運を期待していいのでしょうか。取り返しのつかない大惨事が起こる前にすべての原発の即刻停止を願って止みません。
★加圧水型原発★
 加圧水型原子炉(PWR)の特徴は、冷却水を1次系と2次系に分けていることにあります。原子炉に直結しているのが1次冷却水で、高熱でも沸騰しないようにするため、加圧器で157気圧に加圧されています。2次冷却水は、蒸気発生器で1次冷却水の熱を奪い、自らは蒸気となってタービンを回し発電します。

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私のパソコン導入記

 (びとこ)

 思えば一年前、私がワープロを買おうなんて考えたのが事の発端でした。これと言って必要だったわけでもないのだけど、なんとなく使ってみたくて買ってしまったのです。そして事もあろうに、通信などと言うけったいな物の存在まで知ってしまったのです。ああ、私は何と言う過ちを犯したのでしょうか・・・。このときから私の人生は違う方向に傾き始めてしまったのです。

 通信を始めて間もない頃、私はOFF会と呼ばれる会合に顔を出しました。あまり人数は多くなかったんだけど、当然皆パソコン所持者です。通信だけでも超初心者の私が、パソコンの話を理解できるでしょうか。このときばかりは肩身が狭いと言うか、心細いと言うか、思わず無の境地に至ってしまいました。はい?こんぱいら?えるぜっとえっち?すかぢぃ? 何がなんだかさっぱりぷーでした。

 私のワープロは他機種と比べて割と通信機能がしっかりしてるほうで、2 400bps もでるし、MNPも5になるし、まあまあの環境でした。当初は、まーこれくらいで十分だろうと思っていたんだけど、使い込んでくるうちにやはり支障は出てきました。色は着かないし、フリーソフトは手に入れられないし、もちろんCGだって描けません。パソコンを持ってる人のうちに遊びに行って、その素晴らしさを目の当りにしたとき、羨望の念を抱かざるを得ませんでした。もっと若かった頃は(って今でも若いよぉ)、パソコンと聞いて思い浮かぶことと言ったら、高い、難しい、でっかい・・そんなようなものしかありませんでした。だけど、その時にはもう、昔の考えは打破されていたのです。こんなのがうちにもあったらいいなぁ・・そう言った考えが芽生え始めてきました。だけど、高校生の分際で何十万もする新品のパソコンを手にすることなんて、私にはまず不可能でした。学校がある日にバイトするつもりもなかったし、親に言ったって絶対にそんな大金を出してくれるはずはありません。よって、私には働く人になるまで諦めるということしかできませんでした。まぁ、そんなに激しく欲していたわけでもないんですが。

 そんなある日のことでした。通信で知り合った人の1人から、思いもよらないような朗報が入りました。会社の98を払下げする・・しかもたったの3万で! それを聞いて、私はしばらく考えました。うーんどうしよっかなぁ、3万かぁー。他にディスプレーとかもいるし・・。だけど、こんなチャンスを逃したら、あと何年も待たないと私の元へパソコンはやってきません。私は二つ返事で購入を告げました。だんだんとそのことについて実感が沸いてきて、わくわくがふくらんでいきました。
 冬休みは郵便局で死にそうになりながらバイトして、御年玉は使わないように保存して、資金を貯えました。そしてとうとう私は憧れの98USERに昇進したのです。まだ使い始めて間もないので、今は分からないことだらけなんですが。あーもうだぁっっとか言いながら戦ってるときもあるけど、とっても気に入ってます。今まで羨ましかった事の全てが、私にもできるようになったのですから。1年間のワープロ通信は良い経験になりました。パソコンを使う上での基盤ができたし、感動もひとしおになったし。今はゲーム三昧の毎日です。楽しいんだけど、勉強時間がまた減りつつあると言うのが不安の種ではありますが・・・。それもCHATにはまってたときのように徐々に改善されていくことを願っています。
 皆さんが初めてパソコンを導入したときはどんな様子だったのでしょうか。時々思い出してみてください。新鮮な感覚がよみがえってくることでしょう。私はこれからもずっとパソコンと付き合っていくでしょうが、今の喜びは忘れることはできないでしょう。

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