1993.4.26発行
※リンクしていないものは、手書き、漫画などの為ホームページ上には
掲載しておりません。
ご覧になりたい方は放射性れんこんVol.11をご覧ください。
思い起こせば、11月14日のどくんごの芝居の後の打ち上げ時、河内丸氏の「れんこんネットを浦和にも」との言葉から全てが現実に向かって始動した。その後はネット上で話が盛り上がり、どんどん作業が行われた。自ら、ホストのお守り役とハードウエアの提供を買って出た河内丸氏は、殆ど沈黙のままにネットのメンバーにて具体的準備は進行していった。現在、ホストのお守り役に悩む御本人に動機等を語って頂きましょう。(涼)
ネットにアクセスするための電話料金の問題は大きいのだ
れんこんネットを浦和に持ってこようと思った動機は、もともと金銭的な問題にすぎない、というと顰蹙を買うだろうか。しかし実際そうなのだから仕方がない。ネットワーキングを広げるだとか、住んでいる身近にこそBBSをとかという理屈は、その動機のあと、いわば能書きと言うべきだろう。
日本は電話代が高い。これはもう掛け値なしに言うことができると思う。パソコン通信をやっていると痛感することだ。れんこんネットのハイパーノーツのように、オンライン(電話線をつないだままの状態)での読み書きが軽快にできるようにつくられたホスト・システムなら、なおさら懐に響く。
浦和から八王子のれんこんネットにつないで、文章を読み書きする。文章を読むのだから、結構時間がかかる。そして、読んだ文章について思ったことをコメントをつけていったりする作業を電話線をつないだままやると1時間なんてアッという間に過ぎてしまうというものだ。もちろん別に電話線をつないだまま書き込みをしなくてもいいようなものなんだけれど、ついつい、簡単なコメント程度のことなら、思ったその時に書き込むのが、やはり一番いい。ところがそれが落し穴。1時間も電話をつなぐと、浦和−八王子間の電話料金は1200円にもなる。毎日これが続いたとしたら1カ月で……3万6千円! いくらなんでも、これは高すぎるよー。
いまは、電話線をつないだままの感覚でコメントを書きためて、次にパソコン通信につないだ時にまとめて書き込みするためのソフトhmmm(ハイパー・トリプル・エム)というのがあって、それを使っているひとも多い。それを使えば、かなり電話代を節約することができる。それでもやはり、ある程度の出費を強いられることになる。
この電話料金という動機は、「不純」のように見えて実は切実な問題だと思う。それは、れんこんネットを浦和在住の友人にはなかなか勧めにくかった、という事実にはっきり現われている。
実際、パソコン通信をやってみたいと思っていたdoinoくん(劇団どくんご、現在はれんこんネット「浦和」で活躍中)、清水の舞台から飛び降りる覚悟でパソコンを購入し、すぐに八王子のれんこんネットの常連になったのだが、すぐさま電話料金の請求書に青くなったのだった。そういう悪い話はすぐに広がるもので、「パソコン通信はお金がかかる」というふうに思いこむひとが増えるわけだ。浦和でれんこんネットの仲間を増やすのは難しい、これは切実な問題ではありますまいか。
そこで、去年の暮れのボーナスの使い道は、ほぼ躊躇することなく、れんこんネットのホスト局を浦和にも持ってこようと決めたのだった。
八王子と浦和の2つのホストが一体のものじゃないとイヤ
ただ、ぼくとしては、八王子のれんこんネットと完全に切り離された、別のホストになることだけは御免だった。八王子のれんこんネットに書き込まれた文章は全て浦和でも読め、浦和に書き込まれたものも八王子に転載されること、という条件だけは譲れない点だった。そうでなければ意味はないと何度も念を押すことによって、浦和局は誕生したのだった。
れんこんネットに何年か参加していて、その機動力と実行力を知っていたつもりだったけれど、今回の浦和局開局に際してもその力の大きさを、あらためて感じさせられたものだ。
実は、れんこんの運用に伴うこまごまとした業務をひとつ、ひとつ自動化していく努力が、れんこんネットを支えているのだった。そして、れんこんネット(浦和)開局は、その努力の上に成り立っていると言っても過言ではないことを、まざまざと見せつけられた。レジNさんをはじめとする、八王子の常連のみんなによって、浦和と八王子の橋渡しをする「転送屋」というプログラムが開発された。IDを持った仮想の人格で、その実態はコンピュータのプログラムにすぎない「転送屋」と呼ばれている「彼」(それ?)が、一日に二回、きちんきちんと八王子と浦和の橋渡しをしてくれる。書き込みの自動転載(転送)だけでなく、電子メイルの局間の橋渡しから、目に見えないそれ以外の雑務までをこなしてくれる。この「転送屋」の誕生は、れんこんネットの常連による協力がなければ、できないものだった。
パソコン通信は閉じた世界でなく実社会と繋がるメディア
こういう機動力、実行力のある、ゆるやかな集団づくりを、ぼくの住む浦和でも、れんこんネットを通じて作ることができるようになった。
単に、巷間あまたあるBBSを新たにつくったというのではなく、自前のメディアを持つことによって自分たちで問題を設定し、みんなで解決するという実社会上のゆるやかな集団=人間関係を広げていく核として、れんこんネット浦和局は機能することになるはずだ。
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1993 年 3 月 14 日、埼玉県浦和市のガサ子邸に「れんこん浦和」が鳴り物入りで開局した。「れんこん浦和」開局は、「れんこん八王子」と「れんこん浦和」のどちらをアクセスしても、相互に転送がなされていて、全く同じ内容の書き込みが読めるようにしようという構想の下に行われた。浦和市は、NTT の市外局番が 048 地域で、わたくしめの住んでいる所からは隣接区域となるので、この開局はとっても嬉しく思っていた(なにせ、わたしの住んでいるところは、八王子にアクセスすると 21秒/10円も掛かってしまうもんでね(^_^;)乞食のわたしにはアクセスがカサむとちょいときついという感じだ)。
「れんこん浦和」も「れんこん八王子」も、multi channel mini model(mmm (半角小文字の m 3つ) と略す。「エムエムエム」若くは、「トライエム」と読む)という freeware のホストプログラムを使って、パソコン通信ホストを運用している。
さて、mmm のホスト間を転送するソフトに、Inter mmm とかいうのがある。転送にあたり、これを使うことを最初に考えたが、使用に当たっていろいろと条件が厳しくて、独自に転送用のソフトを作ることになった。
その役割をするのが、れんこんネットオリジナルの「転送屋」というソフトである。
ところで、わたしは最近 HOST を開局したのだが(あ、お暇な人は覗いて見てね「HYPER JUNK BBS 24時間運用 Accsess No. 0492-94-9052 近日中に14400bps に対応します」宜しく!)ホストマシンが非力の PC-9801VM2 なんで、誰かがアクセス中にホストの横にある Mac で、upload すると、文字落ちが生じるほど(^_^;)。近日中に、どっかに安い中古のマシンでもあったら買い換えようかなと思っていた。
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3 月 14 日の「れんこん浦和」開局 OFF(OFF とは、ネットワーク用語で「皆で集うこと」)から帰ってきてから、毎日僕は、「どうせ転送がなされているのだから近くにアクセスしたほうが電話代が得だ」ということから「れんこん八王子」ではなく「れんこん浦和」にばかりアクセスしてれんこんの書き込みを読んだ。
1 週間後、久々に「れんこん八王子」に来て、浦和←→八王子間では転送のなされない、talk room を読み書きに来たついでに、何気なしに
n -n…………(連続新読)
をして見て、「なんだか、見たことのないようなレスポンスが随分ありそうだな」と思った。
その中のものをちょこっと抜粋。
Note 86 ★★ Computer Street ★★ [ RESPONSE: 2 ] Title: ゆうくんの掘り出し物ノート Subject: RX21+モニターを5万円で売ります Date : 8:35pm 3/15/93 Author: MANABU (まなぶラン) 17日までまちます。引っ越しの資金が足りないので売ります(;_;)。 八王子近辺配達します。 PC-9801RX21+SANYOアナログモニタCMT-14Lです。 いずれも箱無、説明書付、保証書付です。緊急のため、即金でお願いします。 くわしくはメールで。マウスもおまけにつきます。 まなぶラン Note 86 ★★ Computer Street ★★ [ RESPONSE: 3 ] Title: ゆうくんの掘り出し物ノート Subject: 飼う。 Bytes: 203 Date : 10:35pm 3/15/93 Author: HARUKA (加賀) ちょっと、思うところがあって。飼います。 あと、当方のpc9801vx21(80286-10Mhz with Cyrix80287)+pc-kd853を 3.5万円以上で飼ってくれる方、います?
いなければ、芳賀くんにでも安価で払い下げたい。 加賀 Note 86 ★★ Computer Street ★★ [ RESPONSE: 4 ] Title: ゆうくんの掘り出し物ノート Subject: u Bytes: 124 Date : 11:56pm 3/15/93 Author: keishi (axi 2) >あと、当方のpc9801vx21(80286-10Mhz >with Cyrix80287)+pc-kd853を3.5万円以上 >で飼ってくれる方、います? 3万円でどうだ? Note 86 ★★ Computer Street ★★ [ RESPONSE: 5 ] Title: ゆうくんの掘り出し物ノート Subject: RX21+モニタ Bytes: 152 Date : 8:57pm 3/16/93 Author: MANABU (まなぶラン) 20余名から希望が殺到し、こちらで選ばせていただきました ありがとうございました。 まなぶラン
これを読んで、「がーん!!!」だった。これらの一連のレスポンスは一切、浦和には転送されぬまま「ご成約っ!」と相成ってしまったからである。
この一件の後、わたくしめは、また、毎日「浦和」ではなく「八王子」の方ばかりにアクセスすることになってしまった(^_^;)。
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今回のことは、「転送屋」の書き込みポインタ制御の 「蟲」に因るものであることがわかり、この点は改善されて現在ではこのような転送漏れはなくなった(らしい)。
しかし、プログラムで制御されている以上、今後も「 蟲」とか「障害」とかいうものは付き物で、これらがこなれてくるのはしばらく時間が掛かろう。まだ「転送屋」に全部身を委ねられるほどにはなっていない。そして、現状では、回線数の関係や、もともとれんこんのユーザ自体が多摩地区に多いせいか、「れんこん八王子」のほうが明らかて下さるそうなので、このことも今後のさらなる「転送屋」の「蟲」潰しが進むことに寄与することを期待して、1 人の乞食の戯言を終わりにしたい。 に書き込み数が多いので、どうしても「れんこん八王子」にばかりアクセスしに行ってしまう。早く、安心して、「れんこん浦和」にばかりアクセスできるような時が来てほしい。
そういえば、Inter mmm 作者のNEM氏が、「転送屋」作者の レジスターN 氏に、転送の Knowhow を伝授して下さるそうなので、このことも今後のさらなる「転送屋」の「蟲」潰しが進むことに寄与することを期待して、1 人の乞食の戯言を終わりにしたい。
○ はじめに
「埼玉にもれんこんを作ろう」と話を決めた時、「そのための転送プログラムは、わしが作る」と同時に覚悟を決めた。と言うと、何か一大決意をしたように聞こえてオーバーだと思う人もいるだろうが、実際にそれなりの決意が必要だったのだ。
なにしろ、後からいろいろと苦労を背負込むことになるのは、はっきりしているわけで、それに割かれる時間のことやらいろいろが、頭の中に思い浮かんでくる。「それでも、やろう」ということであるから、これはやはり一大決意だったのだ。
で、その一大決意をして取り組んだ「転送屋」にまつわる話を少しばかり書いてみよう。
○ 転送屋って何?
一言で言ってしまえば、「れんこんネット八王子」のメッセージを全部「れんこんネット浦和」に持って行って、逆に「れんこんネット浦和」のメッセージを全部「れんこんネット八王子」に持って行く、その作業をやるためのソフト、ということになる。
一日2回の転送を行う場合を考えると、その手順は以下のようだ。
1、八王子のホストに書かれた半日分のメッセージを全部読む。
2、上で読んだメッセージを全部浦和のホストに書き込む。
3、浦和のホストに書かれた半日分のメッセージを全部読む。
4、上で読んだメッセージを全部八王子のホストに書き込む。
これを全部、コンピュータで自動的にやってしまおうというのが「転送屋」と呼ばれるソフトだ。メッセージと言っても、それにはいろいろ種類があって、その種類別に処理したりとか、けっこう面倒なことがある。
さらに、メッセージ以外に、電子メールというやつの転送も行わないといけない。また、八王子の会員を浦和の会員として自動登録し、逆に浦和の会員を八王子の会員として自動登録もしないといけない。
まぁ、とにかくいろいろと芸達者なやつにしておかないと、転送屋は勤まらない。
○ プログラミングとは?
ソフトを作ったことのない人のために、ここでプログラミを作るというのは、どういうことをやるのか説明しておこう。
机に向かって、「ウーム」とかうなっていたかと思うと、突然ものすごい勢いでキーボードを叩き始め、数時間後には、プログラムが完成している。というようなことは、天才と呼ばれる人にも有りえない。(そういうのできたらいいよなぁー。)
まずは、仕様を決めないといけない。転送屋の場合、さほど複雑な仕様になるわけでもないし、別にお客さんに収めるという物でもないので、それは私の頭の中で書いて終りしてしまった。あとで都合が悪くなれば、仕様変更いくらしたってかまわないので、こういう場合の仕様決定は気楽にやれる。
仕様が固まれば、いよいよプログラミングだ。
「アルゴリズム+データ構造=プログラミング」という有名な本があって、ソフトの専門家の人は一度はそれを勉強しているらしいと言われるくらいで、アルゴリズムとデータ構造を決めるのが、プログラム作りの大仕事だ。
「アルゴリズム」というのは、「ああやって、こうやって、それでこうなるから、さらにああする」というような手順のようなものと思えばいい。
その時、実は「(あれを)ああやって、(これを)こうやって、それで(あれが)こうなるから、さらに(これを)ああする」となっているはずなのだ。この省略されていた括弧の中の部分が「データ構造」だと思えばいい。
「アルゴリズム」のことを考えながら、「データ構造」を決めていく、というマルチな処理ができる人間というのはやっぱりエライ!でも、エラさのレベルの低い人間は、ちょっと複雑になってくると、頭がパンクしてしまう。そこで、できるだけ部分、部分にわけて、考える。
この時に、「アルゴリズム」や「データ構造」に関するメモ書きみたいなものがいろいろできる。これがけっこう重要だったりして、紙と鉛筆というのはやっぱり重要なアイテムだ。
それで、その分けた部分を作っていく。
部分を全部作って、最後にそれがうまく結合できれば、めでたくプログラム完成というわけだ。
しかし、実際には、その完成したものが思う通り動いてくれることは100%有りえないので、いろいろと修正を重ねていかないといけない。これをデバッグと言う。この時、致命的欠陥に気がついたりしたら、「アルゴリズム」や「データ構造」を見直さないといけなかったりして、デバッグはプログラミングよりもっと大変だったりする。
転送屋に関しても、こういう過程を通って作られたと思えば間違いない。
つまらない作業に思えるだろう。確かに、たいして楽しいものではない。でも、けっこうのめり込んでいくというのが、ソフトを作る人間の常だ。のめり込みができないと、結局いつまでたっても完成しなくて、最後に挫折する。
だから、いかに自分がのめり込めるようにするかが重要なのだ。達成された部分の成果が目に見えると、のめり込みやすいので、ある段階で動作確認ができるように考えておく。成果を確認することなく、一年間ひたすらプログラミングにのめり込める人というのは、ほんとうに天才だと思う。
○ つきまとう、バージョンアップ
ものを作れば、後から「あそこはこうしておけばよかった」「ここがこうなっていれば、もっと便利だ」とかいうようなことが必ずある。ハードの場合は、「そんなもんできません。やろうと思ったら一から作り直しです。」となる場合が多いからうれしい。(作る側の立場でしかものを見てないなぁー)
ソフトというやつは、その名のとおりソフトな代物であるから、簡単に変更できてしまう。それゆえに、いろいろと後から不具合を直したり、機能を拡張していったりというような作業、バージョンアップというやつがつきまとう。
転送屋の場合も、まだ一月ほどしか稼働させてないが、いろいろ不具合もあるし、付け加えたい機能も出てきている。やっぱりバージョンアップというやつはやらなければならない。
バージョンアップの作業をやるにしても、やはり「のめり込み」が必要なので、しょうもないバージョンアップでは「のめり込み度」が低くて、能率が悪い。いろいろためておいて、「よーし、やるぜ!」と「のめり込み体制」を作ってやらないといけない。
「転送屋のバージョンアップは、結局レジNの気分次第ということか」とおっしゃるあなた、実はそのとおりなのだ。
○ 次の構想なんかしゃべらないぞ!
などと言いながら、ついついしゃべってしまうアホな性格の私である。
プログラムを作る時、部分部分に分けて作ると書いたが、一個のプログラムができると、それを一つの部分にして、より大きな構想というのを考えたくなるのが、人情というものだ。(「何が人情や、高度経済成長時代に育ったから、そういう拡張思考がしみついとるのとちゃうか。」という内なる声があるが、無視する。)
どうせなら、ネット運営上の様々な雑用を全部おしつけられる、「雑用屋」にしてしまいたい。ワーキングの会議で出ていた、回線使用率調査なんていうのも、「雑用屋」にしょっちゅうwhoさせて、統計をとればそれですむし、helperからoldへの依頼はhelperから「雑用屋」への依頼ですませられば...。とか、いろいろ思っていたりするわけである。
ここには、れんこんネット**が八王子、浦和以外にできてくる可能性のこと、さらにネット運営上の雑用から解放されたいネット運営者の助けになるようなツール作り、そういうところがチラチラと視野にある。
ある日、「ヨミネットの会員がIDを剥奪され、職場も解雇された」というメッセージが飛び込んできた。僕は巨人ファンだから当然(?)ヨミネットの ID を持っていたのでショックだった。
◇ ヨミネットってどんなとこ?
・読売巨人軍のボードがある(笑)
・読売が運営していて、無料。
・新聞社が運営してるのに社会問題がタブーとさ
れている(ようだ)。
(以前、僕は見事にシカトされました)
・SYSOP削除が目立つ。
(削除の理由は規約により公表されません)
僕はあいにく昔のヨミネットしか知りません。これから書く内容には最近になって知ったことが含まれています。それらにはその場の感じだけで判断していますので、間違いがあるかもしれません。そして全て僕の個人的な感想でもあります。だから人によっては反論があるでしょう。
◇ 主要人物 & 何があったか?
ここで何があったかを説明します。登場人物は、
ヨミネットシステム管理者 SYSOP10
自分の職場を解雇された会員 Aさん
ネット上での主要人物はこの二人。ほんとはまだいろいろな方がいらっしゃるんですが、話が長くなるので省略します。
次に何があったか。簡単に書くと、
1 Aさんがヨミネットに、自分の印刷工場では読売を刷っているが、印刷の時に失敗した分もそのまま出荷しているという内容の書き込みをした。
2 ヨミネット側は事実確認の結果、そのような事実は無いとしてAさんのIDと書き込みを削除。(その場では理由は公表されなかったが、会員の声によりSYSOP10から発表されることになった)
3 事実確認の際、ヨミネット側は印刷所にAさんの個人情報と問題のメッセージを公開する。
4 Aさんが会社に解雇される。
(強制的に退職金無しの依願退職)
この四つがおおまかな話。僕は今回、法的に誰が正しいとかって話はしません。僕は法律の専門家じゃないし、当事者達に会ったことも無いですから。真実は知りたいけど。それでは何を書いてるのかと言うと、ヨミネットという限られた場所で何が起きて、それを皆が知らない間に過去の事としての存在すら許されず隠され、そのまま消えていくのが嫌なんです。隣の人に教えてあげましょう。こんな事があったんだよって。
◇ 問題の書き込み
Aさんの書き込みを詳しく説明するとこうなります。Aさんの働いていた工場は読売とは別法人で、読売以外の雑誌なども印刷しているそうです。そこで印刷の工程で出る失敗した分をその印刷工場ではそのまま出荷しているとのこと。この書き込みは僕は実際には読んでいません。
だってヨミネット側の手で削除されていましたから。それがどんな内容で、はたして読売に損害を与えるような物だったのか、そしてそれが事実なのか知りたいですが、今の僕にその力はありません。
会員の中にはそういう内容(読売が怒りそうな)のメッセージを書き込んだら削除なんてされて当たり前だという声もあります。それならなおさら真実が知りたい。だってわざわざ嘘の書き込みをしたとも思えませんし。もし、(印刷所でそういった行為が行われているのが)真実だとしたら読売は許せません。
(仮定でここまで書いちゃいけないか)
ヨミネット側は書き込みの内容が真実かどうか確認。そんな事実はないとしてAさんの問題書き込みを削除。そしてIDも削除された。
これも僕には確認出来ないのが残念。あなたの会社(印刷所)ではやっていませんか?
ヨミネット側はAさんを特定(確認?)する為に印刷工場の上司に問題のメッセージと個人情報を公開。つまり会員の個人情報が外部に漏れた(漏らした)わけです。この時、上司はヨミネットから教えられたAさんのIDとパスワードでログインし、その書き込みを確認したそうです。
上司はAさんに「懲戒免職と退職金無しの依願退職のどちらかを選べ」と言ってきたそうです。
いまAさんは御飯を食べられるんでしょうか?
本人は「済んでしまったことはしょうがない」と言っておられるそうですが。せめて退職金ぐらい出したって罰は当らないだろうにねぇ。
◇ けっきょくヨミネットって
まず、今回のことを調べて僕は悲しかった。昔、一時期だがアクティブに活動していたネットでこういう事が起きたこと。普段もシスオペ削除が盛んであること。ヨミネット側の管理者が会員の声を余り聞こうとしなかった&質問されても答えようとしないコト。こういった問題を気にしない会員の多かったコト。昔からだけど新聞社の運営するネットなのに社会的問題がタブーとされていた(僕にはそう思えた)。なんか日本の報道もほんと腐りきってるのかなー?
と呆れてしまった。
さて、実際のところ家庭へ印刷に失敗した読売新聞が届けられているかどうかは僕には分かりません。勧誘の悪さなら朝日の方が100倍くらい悪質ですけど。あ、これは新聞社は関係無いか。それでは個人情報の漏洩について考えましょう。
ヨミネットとしては関係者だから漏洩しても構わないと言っています。電気通信事業法とか詳しい人に言わせるとそんなことないそうです。(法律なんたらの話はよそう...)
まー、普通に考えても悪いと思いますが。それと後になって電気通信事業法の話が出た時にヨミネット側が言ってたんですけど、ヨミネットは郵送で申し込みます。だから個人情報等は通信の秘密とかには適用されないと。
そこのあなた、ヨミネットに加入すると知らない間に個人情報が・・・、あー怖い。どうもあちらさんは通信というものを随分と都合良く考えているようですね。あまり、そういった事に関する意識が無いのでしょうか。シスオペ削除もかなり行なわれているようですし。外にもID削除をされた人がいるようです。こんな新聞社に誰が投稿するんでしょう?まちがっても「私はエイズ患者です」なんて投稿は来なくなるでしょうね。次の日から職場の人達の態度が変わってたりするかもしれませんよ。
◇ 何が悪い?
◇ ID & mes 削除?
◇ 個人情報公開?
◇ 解雇?
AさんのIDとメッセージを削除したのはどうだろう?まあ、Aさんの場合は読売としても評判を落としてしまうから削除するのもしょうがないかもしれない。しかし、それ以外にもIDの削除があった。Aさんを指示し続けていた人のIDまでもが消されてしまったし。ヨミネット側は理由をいいません。規約に理由は述べないと書いてあるからだそうです。で、ご本人はというとかなり怒っているようです。その人の書き込みもIDの削除といっしょに全て消されてしましました。何でもシステム上の都合とかって言ってますがどうでしょうか。ちょっと前まで、退会した人の書き込みは残っていたんですがね。ヨミネット、人の質問の解答は遅いですが、メッセージの削除は早いです。
◇ それじゃ、どういう書き込みを削除する?
嘘・誤りの情報。
個人を中傷する。
他の人の権利を侵す。
システムを破壊するのが目的。
◇ 削除はどういう行為か?
表現の自由を奪う。
人格を無視する。
書き手の存在を事実上消してしまう。
書き手の過去を消す。
書き手を孤立化させる。
他の人とのコミュニケーションを断つ。
(嘘の情報を長し、)反論させなくする。
等々、いっぱいあります。
削除ってどうなんだろう。他のネットだとそんなに多いんだろうか。多摩周辺の知ってる所だと一部の(悪質の)常連さん達のメッセージ以外はほとんど削除されない。れんこんではまず無い。絶対じゃない。最近、みんなで話し合ってるみたい。結論はまだ出てないけど。ま、難しい問題だからすぐには無理だよね。人それぞれの意見ってあるだろうし。場合によっては同じ人でも条件次第で判断ちがうし。結論なんて出ないだろうけど。
でもそうやっていつもピリピリ考えているのが一番いいのかもしれない。それ程重要だと思う。
◇ 個人情報漏洩
ヨミネットはその印刷工場を関係者と考えて個人情報を公開したと言っています。しかし、電波通信事業法ではそんなこといっていません。(あ、法律の話してしまった・・・ (^^; )
従事する者以外に情報を漏らしては・・・の書き込みはありますけど。ヨミネットで言えばそれはSYSOPだけです。どうやら読売はグループ内だったらどこにでも情報を流していいと思っているようです。あれ?あの印刷工場って別会社だったっけ。それじゃー、よけいに悪いじゃないか! これはもう取引さえあれば何でもありな状態ですね。そこの個人情報の欲しいあなた。読売に仕事を貰うか頼むかすればもしかしたら情報が貰えるかもしれませんよ。買わされるかもしれないけど(苦笑)
◇ でもやっぱり一番ショックだったコト
それは会員はシスオペ(又は運営局)を信用して個人情報を提供しているのに、ヨミネットはそれを踏みにじってしまったこと。それにより、(仮に自分にも落ち度があったにしても)一人の人生が大幅に変わった(だろう)こと。
僕が通信始めた頃は行ってるネットなんてみんな草の根ネットでアクティブなメンバーなんて十人も居たら凄すぎる程だった(笑)そんな和気藹藹(凄い字だ、あってるんだろうか?)な場所で育ったからシスオペなんて皆に機材(私財)を提供してくれる善人だと思ってた。だからこそ信用して自分の情報を渡した。ここ、れんこんネットはその中でちょっと違ってたけど。そもそも個人情報って物を要求して来なかった。使いたいIDとパスワード(あとハンドル?)で終わり。他は何にも聞いてこない。なんて変わったネットだなぁと思った。考えてみると凄いオープンだったんだね。今はシステム(mmm)の都合上、聞いてしまうけど。
(注. 正確に答える必要はありません:-)
あんまり人を信用するなっていうのは寂しい。
自由な場が無法地帯と化しちゃいけない。
ましてシスオペが会員を支配するようなネットは以ての他だ(よね?)。
まぁ昔話は置いといて、パソコン・ワープロ通信って、お互いを信用して、会ったことも無いような人といろんな話しをする。しまいには一緒に酒飲んだりご飯食べたり、暴れたり(^^; そんな素晴らしいシステムを逆手に取って欲しくない。有料のネットは認めないってわけじゃないけど、あんまり好きじゃない。(Nif と ASC の ID 持ってるけど)お金じゃなくて好きだからやってるっていうのがイイ。
◇ これからのヨミネットに希望すること
世界最大級の新聞社が無料で運営しているのだから、誰もが自由に、安全に表現が出来る場所として育って欲しい。そして企業としては難しいだろうが利益よりも真実を大事にして欲しい。何かログを読んでたらSYSOP10にも話の分かる人
はいるみたいだし。(十数人いるそうです)サラリーマンだから上司に逆らえないのは分かりますが、ある程度は頑張ってくださいね。あなたの一言が将来を変えるかもしれません。
◇ 最後に
ついでにこれからのれんこんネットにも期待する事を書きます。まー、だいたいは上に書いたことと同じなんですが(笑)、誰でも来れるネットでいて欲しいです。固い内容ばかりじゃなくてね。そこらのネットで話していることをれんこんで話し
たっていいじゃないですか。フリーソフトが欲しくて来た人、チャットがやりたくて来た人、彼女(又は彼氏)を作りに来た人(いないか(^^;)、内輪ネタを話に来た人。どんな人でも来れるネットであって欲しいと思います。その後、どんな風に感化されても僕は責任取りませんが :-)
◇ オマケ
れんこんネットからホットなニュース!!
れんこん星を見る会(絶対仮称)設立!!
こんど、僕(なすび:NASUBI) とモグ(MOGU)で星を見る会を作ろうと思います。別にれんこんの IDを持っていなくても構いません。無論、パソコン通信なんてして知らなくても OK です。興味ある人は僕かもぐまでメールください。通信してない人は次の放射性れんこんでの発表をお待ちください。どこかで観望会でもしますから、そこでお会いしましょう。あ、でも次回に原稿書かせてもらえなかったらどうしよう (^^;;;;;;;
なすび
僕はこの春、といってもこの本が出るころにはもう去年になりますね。まぁその辺の時差は勘弁してください。とにかく会社人一年生となったわけであります(正確にいうと現在は2年生、しつけー)。
ところでこれは余談になりますが、このコーナーの一回目も二回目も実は、某短大の卒業生による記事です。ということは「二度あることは三度ある」とくりゃ今回も某短大の卒業生の記事であります。ただし、ただの卒業生とはわけが違う、研究科卒である。えらいのである(実はあまり変りない)。要は一年居座って、わけのわからない研究をしていただけですので、たいしたことはありません。何の研究?(聞いてないって)という話しはまたの機会にいうことでそろそろ本題に入ります。
さてここで「内定」といったサブタイトルが来ると思った人、考えが甘ちゃんね(詳しくは9、10号参考のこと)、私はひねくれ者なので、今までの定型フォーマットは無視して、このまま徒然なるままに書かせていただきます。
私の会社は某商社がトンネル会社として作った某コンピュータ会社(なんか某・・・が多いな)です。
入社してすぐ研修が始まる訳ですが、まずはこの研修の話しから書いていきます。さて研修というと聞こえはいいですが、実はこれは洗脳教育の一環なのです。いきなり何だと思われる方もいると思いますので、これからその同一性について説明していきたいと思います。
まず洗脳を行うには何が必要でしょうか?。
まず一つは下界、つまり一般の世界から遮断をすることです。これは研修旅行という形で成立させることができます。要は、どこかの施設にほうりこんでしまえばいいわけです。そうすれば、一般の世界の遮断され、特殊な環境が出来上がります。そこにいる人間は会社の人間(講師)と新入社員(生徒)だけですし、泊まり込みですのでその期間は一切外に出ることは許されません。当然会話の中心は会社の人間と新入社員だけになり、特殊な人間関係が成り立ちます。それではこのような状態になると人間はどうなるでしょう。
まず頼る人間(友人)がいなくなるので極度の不安定な状態に陥ります。この時点で洗脳に必要な条件が成り立ちます。不安定な状態になると自信がなくなります。そうするとその不安さを解決させるために自分から心を開くようになり、まわりを頼ろうとしますから、自分から洗脳されやすい状態を作ってしまっている訳です。あとはこの状態を継続させ効果を促進させればいいわけです。これはそんなにむずかしいことでは有りません。疲労させることによって思考能力をにぶらせ、自分から判断する能力をにぶらせてしまう訳です。そしてこれらの事をなるべく短時間に行う、これは考える余地を与えないためです。
では、ここで少しまとめて見ましょう。
1.隔離状態にする。
2.自信を喪失させ自己を破壊させる。
3.疲労状態にさせ、判断能力を鈍らせる。
4.短時間で行い、考える余地を与えない。
この4つの条件をみたすために、私の会社ではどの様なことが行われたでしょうか。
まず、入社してすぐに研修旅行が行われました。某研修施設(また某が出ました)において3泊4日の研修が始まりました。ここにはその施設関係以外の施設はほとんどなく、極端なことをいえば、他の世界に接するといった極々一般的なことは行うことはできません。我々に見える世界というのは、会社の人間の説明、あとは新聞、そしてもうひとつは他の新入社員だけです。これで隔離状態が完成されました。あとは研修を始めるだけです。
まず一番始めに行われたのが、自己紹介と他己紹介でした。そして最初に問われるのが学生時代に何をしていたか、ということです。最初のうちは自分をアピールさせること、いわゆる自己紹介が中心なのです。そしてこの自己紹介が終わると、会社側の人から言われる言葉は「学生気分はこれでおしまいですね。これから社会人としての生活が始まります。」この一言でした。そして自己紹介が終わると班分けがされ、これから一緒に研修を受けていくメンバーが決まりました。この班で新聞よんで感想をのべたり、研修課題を一緒に行ったりしました。先輩や同じ新入社員を相手に模擬的に名刺交換の練習をしたり、商談の基礎、電車やタクシーの席の座りかたなど、社会人としての常識を教えられました。
そしてこれらの事が、かなりハードなスケジュールで行われました。朝6時起床、そして夜9時まで研修です。これだけではありません、夜は楽しい宴会が開かれました。しかも会社の経費ですので、みんな騒ぐ騒ぐ。その時は私も喜んで騒いでいましが、あまりにきついので、2日目からはきちんと寝るようになりましたが、半分ぐらいの人は騒いでいました。そして最終日に社会人としての誓いみたいなことを、みんなの前でひとりづづ発表してこの研修旅行は終了しました。
このあとはコンピュータ技術的な研修が始まりました。これが終了すると、はれて配属です。私も配属が決まりました。さて、どこで歯車が狂ったのか、開けてびっくり玉手箱、SEとして入社したつもりが、同じSEでもシステムエンジニアならずセールスエンジニア、いわゆる営業になってしまいました。これがまた変な話しで、回りの友人に言わせると「おまえが営業」といわれるぐらい営業職の似合わない男なんです。それでも一応なんとかやっていますけどね。
さて、配属が決まってからといってすぐ仕事ではありません、まだ研修は続きました。いわゆるOJTと呼ばれる実地研修が始まりました。
「トレーナー」と呼ばれる先輩がいて、そのトレーナーのもとで研修が始まりました。その先輩にあちこちひっぱり廻されて先ずは自己紹介、それから雑用、実際に電話の応対をする、そしてもっともこの研修で重要なことは、毎日日記を書くことである。そしてそれを週末にトレーナーに提出し、感想やその評価が書かれその日記が帰って来る。そのつど評価の違いを徹底的につつかれ、「こうした方がいい」、「それは学生気分の延長だね」と自己評価と先輩の評価が一致するようにし、一致しなければそれは「学生気分」だとか「社会人とての自覚がない」ということをいわれました。一番よく言われたのが「会社はあなたに日記を書かせるのにも金を払っているのだから、きちんと書きなさい。」だったような気がします。そしてこの研修の最後にも社会人としての誓いみたいなものを書いて提出し、一応新人研修は終了しました。
どうでしたか、これは私の会社の新人研修でしたが、たぶんどこの会社でも行われる一般的な研修だと思います。ここで研修で行われた方法と洗脳方法を、対応させて実際に立証してもいいのですが、あえて私は行いません。それはあなた自身で示してください。
もし読者のなかで、これから新人研修を受ける人、現在進行中の人、様々な人がいるとは思いますが、それぞれ自分で考えてみてください。私はその研修が本当に洗脳であるかどうかはわかりませんが、少なからず「学生気分を捨てて、社会人として自覚を持ちなさい」という価値観の変化を要求してくることは確かだと思います。それをどう受け取ろうと、またはこの文を読んでどう感じようと、それはあなたの自由です。「甘い」という意見も結構ですし、否定論、肯定論何でも結構です。ただ、今の世の中において、当たり前に行われている何かに対して、少しでも疑問を持ってくれたらこれ幸いです。
あ〜、困った。放射性れんこんの原稿。もう、締切は過ぎているというのに、色々が色々で忙しくて(^^;)。あわてて、過去(1月以来)のレスポンスを読み直してみようとしたのだが、「皇太子婚約」「天皇制はなぜあるの」だけで300を超える記事の数。どん底不況の中、「意外なほど盛り上がらない」と言われている「皇太子成婚」にあって、こんなにもれんこんネットに相手にしてもらえた「天皇制」には、少しはありがたがって貰わないといけませんね。
1.困ったもんだなマスコミさんは
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[ RESPONSE: 1 of 2 ]
Title: 皇太子婚約
Subject: 外圧
Bytes: 64 Date : 8:56pm 1/ 6/93 Author: REN21102 (CBa)
なんでもアメリカの新聞にすっぱぬかれそうになっての発表らしい。
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[ RESPONSE: 2 of 2 ]
Title: 皇太子婚約
Subject: テレビがみんなおんなじ
Bytes: 272 Date : 9:49pm 1/ 6/93 Author: REN20972 (つーた)
テレビをつけたら、テレビ東京と教育テレビ以外はみんな天皇の息子の結婚騒ぎこのやろう、ってんでテレビ局に電話入れたら各局とも話し中。で、がんばってるテレビ東京をほめてあげようと思ったら、コールはするけど誰もでない。えーって思った人はみんなでテレビ局に電話をかけよう。
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これが最初の日。タイムスタンプは1月6日。昭和天皇の命日の前日。共通事項は何と言ってもマスコミの大騒ぎ。しかも、マスコミはこの婚約を1ヶ月前には押さえていたらしい。でも、宮内庁と「報道協定」を結んでいたため、何にも出来なかったのだ。
ニューヨークタイムズかなんかに発表されそうになってやっと、「協定破棄」をした。さて、この国のこんなマスコミの書くことははたしてどれだけ信用できるのか?
マスコミの姿勢に疑問符をつけたレスポンスが目立ったのが、「婚約」初期の様子。
「コート自慢」「ぱっつんぱっつん」「犬」(わからない方、ごめんなさい)とか色々話題が飛び出し、一部は物議をかもしました。「雅子さんは、なんで立派なキャリアを捨ててまで、あんな男のところに・・・」という嘆きも。
2.何故かはしらねど有り難がる
ちょうどこれを書いている日の前日の夕刊に、「ノウサイの儀」なる儀式の報道が載っている。小和田さん親子、自分の家の応接間に靴はいて神妙につったっている。この人たちはやはり西洋式の家庭生活なのかな? これに限らず「ナントカの儀」っていうと重々しく聞こえるけど、大体の皇室行事ってそうみたいですね。いわゆる世間一般でも同じようなやることを、変な名前つけて、もったい付けて重々しくやる。葬式も「天皇家葬儀」じゃなくて「大喪の礼」になっちゃう。
「一体何やってるのかな」という興味を持つ人も多いだろうから、マスコミも皇室取材にはやっきになる。でも、宮内庁に見事に操られてしまっているようで、ロクな報道が出て来ない。むちゃくちゃな取材制限のもと、チビチビ情報を出して(宮内庁記者クラブに巣くう大マスコミがそれを助長しているんでしょう)、「開かれた皇室」とか言っているけど、さすがに「皇室アルバム」レベルの情報環境で、「皇室が開かれている」などと考えている人はあまりいないでしょう。もう一方で、皇室の「神事」(宮中三殿への参拝など)は、絶対公開しないみたい。天皇が「公人」だというのなら公開せい。人の税金使いおって。
「神職」としての天皇一族がやることというのは、基本的には謎のベールに包まれている。「噂の真相」を読んでいたら皇居の奥深く、誰にも知られることなく4人の秘密の女官が生活しているという。ほんとかどうかは知らないけれど、天皇家の周辺にはそういったたぐいの、磯野家どころではない秘密がいっぱいありそうだ。三種の神器だってそうですね。鏡と曲玉と剣だっけ(多分レプリカだろうけど)。それが今でも、天皇がどっかに行くときには必ずついていくという噂を聴いたことがある。三種の神器がなければ天皇の位を失うとか、またいろいろお祈りを天皇はしなきゃいけない、なんて憲法にもどんな法律にも書いていないはずだ。
でも肝心なことは天皇というのは事実上、法律に基づいて存在してるというものじゃない、ってことですね。「天皇機関説」を発表して右翼に狙われた美濃部達吉は熱烈な国体護持論者だったけど、そういう風に天皇の機能を法律の枠内で捉えようとする発想は、感情的に排撃された。敗戦によって天皇の法律的な位置付けや、重みのようなものは確かに変わった(民主化した?)ようだけど、そうじゃない部分はどうなのだろう? そこへの突っ込みが欠けているのじゃないかな。賛成にしろ反対にしろ。
天皇を崇拝する人っていうのはその社会的な地位や法律上の地位に敬意を払っているのではなくて、今まで挙げたような「謎の部分」を大事にしているのだ、と思う。どっかで出てきた言葉で言えば、多分それが彼らの「アイデンティティ」なんだろうけど。何を神様にお祈りしているのかわからない一族をさらに「日本民族のアイデンティティ」として仰ぐ人たちが実際にいるのだから世の中はわからない。でも、そういう人がれんこんにもアクセスしてきたのですね。
3.沸き上がってくるもの
今年上半期のれんこん流行語大賞を決めるとしたら有力候補にノミネートされそうな、この言葉を残した「日系賛成」氏が登場したのが、「紀元節も近い2月の初旬だったと記憶している。「日系賛成」氏は、今はもう来なくなってしまったが(ウーム)、ゲスト書き込み問題や、本物偽物論議など、いろいろなネタをふっていってくれた、ある意味では名物ネットワーカーさんでした。
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それと、安易に天皇制を否定すると、きっと後悔することになると思います。
勿論、我々日本民族にとってということですが。
これは、日の丸・君が代にも言えることですが
日本の存在意義にかかわることだと思います。
アイデオロジーのために日本がアイデンティティークライシスをおこすならば日本人としてさびしく思います。
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日本の存在意義としての天皇は、どこへ行ってしまったんでしょうか?
それはどうでもいいのでしょうか?
私は日本人ですから、蔑ろにできません。(02/09)
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「日本人であるということからおのずと沸き上がってくるもの」って、あなたに沸き上がってくるものにすぎないものでしょう(^^;)
私は「日本人」だけど、あなたが言われるようなものは沸き上がって来たことは、ついぞありませんね。
あなた、他人の身体を体験したことがあるんですか?
(注、これはKJのレスです。執筆者)
私にあって、あなたにない。そういうことを言っているのではなくて、その沸き上がってくるものは、日本人でしか感じ得ない。言い過ぎたならば、傾向として明らかに日本人でしか感じえない(日本人の民族性なのだから)。そういうことを言っているのであって、ですからあなたが感じるか、感じないかということを持ちだして云々言うのは甚だ筋違いでありましょう。況して積極的に、日本人であること、永い日本民族の歴史の連続性の一時代に生きていることを否定している方なのですから。
(02/12)
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こんな感じで議論を提起した彼は、なみいる強者メンバーを相手に「日本人としてのアイデンティティ」論議を展開してくれました。KJなどは、一時日系賛成さんのお相手にすべての書き込みエネルギーを吸収される始末。天皇制とは関係ないけど、れんこんの「顔」とも言える雑記帳において論戦的な風潮が特に強まってきたのは、このあたりからではないのかしら。
でも、議論自体は、なかなかかみ合わなかったというのが正直なところではないでしょうか。「国旗」「国号」などを例に「アイデンティティ論」「文化論」を展開しようとした日系賛成氏は、ある意味では絶えず論点の具体化を図ろうとしていたのではないかとは評価できるような気もするが、やはり拠って立つものが共感不能な側にとっては、「一体何がいいたいんだ?」という苛立ちは募るばかり。
なお、日系賛成氏の議論は差別語論へと進展し、現在もなされているが、とりあえずその問題は天皇制とは離れていると考えてもよいでしょう。
4.天皇制ってなに?
あの「論戦」で、私が何にこだわっていたのかというと、それは一言で言えば「感情」の問題です。天皇とか「日の丸・君が代」に関しては、賛否含めてさまざまな意見があっていいし、それは論者の立場によって異なる。日系賛成さんはどうも、そういった立場を超えた「概して日本人なら当然にわきあがって来るもの」として天皇制に関する事柄があり、それに疑問や反発を持つ側の立場性を「イデオロギー」として、「感情に反するもの」と言いなそうとしていたように思える。
私は、個々の立場というものはそれぞれ微妙に異なり、それはその人の今までの生活史や、身体的・社会経済的な環境によって形成されてくるものだし、感情というものもそこから初めて生れて来るものであると信じます。まぁ、天皇制が私たちが生れるはるか以前からあって、私たちをとりまく環境の一種をなしているという一点で、「天皇制」が”わたし”の感情の形成の一要因として間接的に作用しているものであろうことは認めるけれど。でもそれが私たちを(いや、私を、だな)根底から規定しているものであってはたまらない。
しかし、天皇制というものは、この日系賛成さんの言辞にも明らかなように、「イデオロギー」とか「論理」を超えた、「日本人としての感情」という、あいまいな自己規定でやってくるようです。私は、天皇制を支持する人や好きな人を非難したいのでは決してなくて、天皇制そのものが持っているそういう「超歴史的」「超社会的」「超個人的」な機能(ほんとにこういう「機能」を持っているとしたら、恐るべきというか、たいした物だが、私はこれは「擬似的機能」であると思っている)の在り方が、世の中に一種の「擬似感情」を流布し、また明らかに、積極的に流布しようとしていることを問題にしたかったのです。たとえば今、沖縄で行われようとしている植樹祭のような、「アリガタミ」の供給による絶えざる感情の組織化と、それと対(一体)になって行われる、「拒否する自由を主張するもの」への「強制」「排除」。今の日本社会では、「天皇制を支持する」と「天皇制に反対する」という対立意見を、平等に主張することができない。「支持する」人は、改めてその支持を明言する必要がない。「天皇制ってなんだろう」という素朴な感情をあらわにすることすら、実際にはなかなかできない。
せめて、対等な議論の場が欲しい。それすらできないというのでは、それこそ話しにならない。まぁ、大体において、「天皇制いらん」という人は、別に天皇のアリガタミに信用がおけないからとか、歴史的正統性とか、戦争責任の問題ということよりも、「普通に書いたり、しゃべったり」という日常活動の基本的な前提に抵触して来る、という点で天皇制をうさんくさがっているんだと思います。(だから、「いや、天皇制はこんなふうにありがたいんだ、日の丸はこんな風に由緒があるんだ」というツッコミをされても、ピンとこないのね。)
なんとなく世の中一般の風潮に流されているのではない<議論>ができることが、「開かれたメディア」としてのパソコン通信、とりわけ「れんこんネット」に求められているように思う。だから、仮にネット上で発言では「反対!」という人が多かったとしても、逆にそこでは、違う発言をしたい人を抑圧する雰囲気が出て来ていないか、というチェックは、絶えずしていかなければ意味がないでしょうね。
そういうわけで、最近はちょっと天皇問題関係の記事は少なくなっていますが、また活発化させたいものです。「天皇制いらない!」はれんこんネットの出発点の一つでもあったようですしね(^_^) あ、別に「いらない」でまとまる必要はないけどね。
パソコン通信を知らない方の為に
パソコン通信は、かなり多くの人が参加していますが、未だにその始めではそれなりの努力と言うか気力が必要です。最低限でも、キーボードの操作が出来ないと辛いでしょう。しかし、「慣れ」の要素が大きいのも事実です。「パソコン通信」とは言っても、ワープロ等でも可能な機種が多くなっています。しかし、より快適に楽をするにはパソコンの使用が推奨されます。
パソコン通信は難しい?
本当の初心者で、コンピュータの使い方を知らなければ、独力で全てをマスターするのは確かに大変かも知れません。しかし、多少コンピュータの知識があり、通信している知人が居れば楽勝でしょう。ただ、既に通信をやっていても、新たなネットに入ると操作方法の違いから戸惑う事も多いものです。
れんこんネットは難しい?
れんこんネットで採用しているmmmというホストプログラム(*1)が難解だという声を聞きます。マニュアルを最初からしっかり読んで理解してしまうのも手ですが、なかなか出来るものではないでしょう。そこで、オンラインで練習出来る「lesson」がありますが、遠方では時間がかかり電話代が大変です。また、他のネットと操作方法が違うので「難しい」と感じられる方もいらっしゃいます。
これらの解決の為に、オフラインでオンライン操作が出来る環境を実現させる様にするのが一番でしょう。流石に、ホストデータ全てでは膨大な量になりますから安易にどんな環境でも使用出来ないでしょう。そこで、ホストのエッセンス部分を取り出して、mmmのコンソール機能限定版のmmmsim.exe(*2)と組み合わせたものが、この「れんこんネットシミュレータ」です。つまり、ソフトウエアです。ある程度のコンピュータ(MSDOS)の知識は要求されます(大した事ではありませんが)。
こんな方に
1.れんこんネットが難しいので挫折している人
2.これかられんこんネットに入ろうかと思っている人
3.ホスト開局の勉強の為(意図はしていませんが)
対象機種
MSDOSが使用出来るマシン用です。具体的には、PC9801やIBM PC及び互換機でしょう。よって、MACやX68000(X68030)、PC8801等では使用出来ません。また、一般のfree wareの慣習に従ってLHA(*3)にて圧縮してあり、インストールする際にもLHAがある事を前提にしています。また、快適な使用にはハードディスクを推奨します(勿論、容量があればRAM DISKでも構いません)。また、インストールには約1.2MByte程度を必要とします(フロッピーディスクの場合:ハードディスクだと、クラスタサイズの関係で1.5MByte以上の領域が必要)。
あると便利なtool
そのままではバックスクロールが出来ませんので、xscript等を併用されるのが良いでしょう。しかし、必須ではありませんし、なるべく必要が無い様に構成されています。
簡単な使い方
1.LHAで、適当な一時的な場所へ解凍します。
2.innsutall.batを実行します。
3.表示に従ってインストール先のドライブ名やディレクトリを入力します。
4.インストールしたディレクトリに移動し、mmmsim.exeを実行します。
5.オープニング画面が出ますので、newを入力し、自分のIDを取得します。(*4)
6.今度は、先程の表示されたIDとパスワードを入力します。(*5)
8.まずは、lessonと入力してネットの練習をしてみてください。
9.一通り済んだら、offで終了します。
本当のネットと違う点
1.chatはできません(当然ですが)。
2.talkに部屋がありません。
3.八王子局のデータで作成しているので、メッセージ等が多少浦和と違います。
4.mailを送るにも、あなたの他はsysopに相当するIDしかありません。
5.ボードの書き込みはありません。
6.不要なファイルは削除してあります。
7.発行されるIDが違います。
8.コンソール操作なので、通信ソフトを使用した様な機能は使用出来ません。
配布方法
普通のfree wareとしてネット上で公開する他、その性格上郵送でも受け付けます。郵送の場合、実費として300から500円程度になるでしょう。放射性れんこんの1年間の購読料込みでは、1000円と切りが良いところにする予定です。この場合、環境によってはマニュアルを印字出来ない場合も考慮し、印刷されたマニュアルの配布が検討されています。この場合、別途印刷料金が必要になりますが。興味がある方は、事務局宛にお問い合わせ下さい。また、ネットに入っている方でも、電話代が気になる方やプリンターを持っていない方は、郵送の方が有利な場合があるでしょう(特に2400BPSのモデムで遠方の方)。この場合、HELPER宛にmailで構いません。
実際にアクセスする場合の注意
れんこんネットシミュレータで練習をしたら、本当のれんこんネットにアクセスする訳ですが、この時にオンライン操作(*6)をしていたら電話代がかかってしまいます。そこで、hmmm.exe(MSDOS用)やmmmup.exe(PC9801,J3100等)、wtmmm(wtermのマクロ)等を使用して自動運転するのが良いでしょう。郵送の場合、必要に応じてこれらのfree wareを同梱することも可能です。
用語解説
*1 mmm:ホストとして機能させるプログラムの一つで、ハイパーノーツ方式という構造を採用しています。売り物では無くfree wareとして流通しています。
free ware:フリーウエアは、主にネット上で公開されている使用料金が不要なソフトウエアのこと。使用料金は取らないが、当然ながらサポート要求は出来ないのが普通。但し、著作権は作者が保持しており、使用形態などが限定されている場合もあります。
*2 mmmsim.exe:つまりは外部に接続出来ない(ホスト運営は出来ない)ものです。この本来の目的?が練習用なのです。
*3 LHA:これもfree wareのアーカイバ(複数のファイルを一つにまとめるソフト)。
*4 最初は、あなたのID(個人を識別する番号)は入っていないので、必ず行ってください。実際にネットに入る時にも必要です。入力する個人データは適当でも構いません。但し、表示されるIDと自分で入力したパスワード(暗証番号)は忘れない様に何処かに書いておくなりして、忘れない様にして下さい。
*5 IDは大文字小文字の区別はありませんが、パスワードでは区別されるのに注意。
*6 自動運転やオフライン操作に対応する言葉。ネットの接続中に手動で操作すること。慣れないうちはおもわず時間がかかるので注意。
○はじめのお言葉(?)
前号で「東芝は原発で儲かってるぜ」って書いたことに対して、会社名を出していいのか? なんていう人がいました。はい、いいんです(きっぱり) 事実、儲かったんだそうだからなんの問題もないでしょう。ウソついてるわけじゃなし。それからこれを内部告発かと思った人もいたみたいですが、私はなんも関係ありません。たまたま知り合いから聞いただけですから。皆さんもあそこの会社はこんなことやってるんだぞっ、なんてことを知っていたら、ぜひお知らせ下さい。ここのネタにしちゃいます(笑)
前置きが長くなってしまいましたが、そろそろ本題に移りましょう。先日、知人と原発の話をしていたら、知人の口から「原発がないと電気が足りないって言ってるけど本当なの?」という言葉が出ました。うーん、そうか、こんなことが知られていないんだ。基礎知識なんだからこういうことも書かなきゃいけないなぁ、ということで今回のテーマは「原発なくてもだいじょうぶ?」。おっと、このコーナー、毎回行き当たりばったりで書いているのがバレました?(笑)
○電気が足りない?
「本日の電気消費量は過去最高の値を記録し…」 夏になるとこんなニュースを度々耳にします。こりゃ沢山発電しなきゃ間に合わないぞ、やっぱ原発がなきゃぁ… なんて考えている人は多いのかな? でもそんな日って1年のうちのほんの数日。その日を乗り切れれば原発はいらんというわけ。
多い日も安心、じゃなかった消費の多いこの日のために原発はある、ってこと。しかも火力・水力の発電量を足しただけで真夏にも充分足りるだけの能力があるのね。足りなかったと報道されることもあるけれど、電力会社はその時期にわざと火力発電を定期点検したりして自分から足りなくさせているんだ。こういうふざけたことを止めさせればへっちゃらだよ。電力の供給は安泰だ、あっはっはっはっ…
○足りなくなるかも…
ところが近ごろは状況が変わってきています。どんどんと消費が伸び、本当に足りなくなるかもしれません。一家に一台どころか一部屋に一台エアコンがあるんだもん、そりゃ伸びるわな(ため息) ピークになった日に街中に行ってみましょう。どんなお店も冷房をガンガンに入れているし、家庭でもエアコンの前で高校野球を見ているんじゃない? こりゃ消費が多いのも当然って感じですね。エアコンだけを悪者にしちゃ可愛そうだな。そのほかにも電気を使う製品がやたらと増えちゃった。ホットプレートとか電気給湯器とかあげればいっぱいある。消費を伸ばして原発を容認させたい電力会社と売り上げを伸ばしたい家電メーカの思惑にまんまとはめられたというのは考えすぎかもしれないけれど。
電力の供給予備率、これは消費量に対する発電量の余裕がどの程度あるかを表すものですが、これが89年では約10%あったものが90年には2%程度まで落ちています。発電量は伸びているけれど消費量の伸びのほうがずっと大きいということです。この値は供給側の発表だから自分に都合がいいように言っているのかもしれないけど、周りを見ているとまんざらウソでもないような気がしません?
消費が美徳だなんて言われたのは大昔のこと、でも毎月1日が省エネルギーの日だなんてことはバブルに飲み込まれちゃって、そんなことは誰もが忘れてしまったようです。アスファルトで固められエアコンの排熱で熱気ムンムンの街中を、みんなででっかい車を乗り回すものだからますます暑くなり、それだからエアコンを入れ、すると更に暑くなり… 安楽に取り付かれて原発地獄にまっ逆さまに墜ちていくよう。(墜ちるのは簡単だけど這い上がるのは難しいって言うしなあ)
困ったことに最近は消費のピークが冬にも、と言っても夏に比べれば小さいものですが、消費が伸びています。理由は簡単、電気を使った暖房機具が増えているから。ホットカーペットやエアコン等など、電器屋さんに行けば沢山展示してありますし、便利で安全だからよく売れているみたい。なんせスイッチを入れれば自動で適温にしてくれる、空気の入れ替えもいらない。そりゃ、たしかに便利なのは分かります。でも、電気で暖房するのは無駄が多すぎるんだよね。
○電気で暖房なんてもったいない!
電気で暖房するのってとーっても無駄なことなんですよ。燃料から得られるエネルギーのうちせいぜい3〜4割程しか電気にできないのに、その電気をつかって暖房をするんですから。電気ストーブの効率なんて元の燃料から換算するとたった1%にも満たないというのに。電気ストーブってなんともったいないことをしてるんでしょう! そんなに電気で暖房したいなら、部屋に原子炉を置いて、それで暖まってりゃ効率がいいかも(笑)
○脱原発は省エネから
原発をなくすのは省エネが一番、そんなことは誰もが分かっていることでしょうが、実践に移すとなると何をしたらいいのか困っちゃうよね。だけど、気が付いたことをするだけで随分と消費を減らせるものです。いらない電灯を消すとか、温度を調節するとか。夏は暑いのが当然、梅雨には湿気があるのが当たり前。年中快適な温度にしていたら体、弱っちゃうよ。
電気の消費をするななんて誰も言ってやしない、ちょっと減らすだけでいいんです。それだけでじゅうぶん電力は足りるのです。要はほどほどの生活をすりゃいいってこと。難しい話ではないでしょ? そのスイッチを入れる前にそれが必要なのか考えてみてください。
あっと、今回もこれで紙面が尽きちゃいました。それではまたね。
2月26日14時過ぎ南島町神前の役場前は、万歳、拍手、笑いや嬉し涙やら抱擁やら感動の叫び声ででごったがえしてた。
1月17日、同じ南島神前で町民3500人(90年の南島の総人口は9358人)による大デモの報告は、れんこんの前号の レジNさんの報告どうりの感動的なものだった。そして月がかわってこの26日、南島町町民投票条例が可決されたのだ。南島町議会へハガキを出してくれたみなさん、ありがとう!
この1月、2月のこうした南島町の高揚した動きは、昨年末までは予想さへできなかったこと。年末年始の倒壊村あかつき丸迎劇寒中キャンプから帰ってきてすぐ南島町で集会とデモがあると聞いたのだけど、半信半疑でにわかには信じられなかったのだった。ぼくはその頃、今年2月の古和浦漁協総会での役員改選で最悪の事態を想定し、やっぱ“芦浜を日本のバッカースドルフに!”というスローガンでこれからやってくしかねぇだろうと思ってた。(バッカースドルフとは、ドイツで再処理施設を跳ね返したところ。映画「核分裂過程」を観てね。)だから、倒壊キャンプは一つのケーススタディとしてぼくにはあったのだけど。まぁそれなりに楽しくプルトニウムをお迎えできたね。ただ、場所を芦浜に想定した場合、もっと遊べるだろうと思う。おいそれと銭湯には行けないのは勿論のこと、車、電気のない非常に過酷な場ではあるけどうんやっぱ鍛錬した人材を養成しないといけないなぁ…ってんで夏の「芦浜満月キャンプ」は、実は“芦浜をバッカースドルフに!人材養成キャンプ”だったりするのかも知れない(^^;。こういう南島の状況なのでこのスローガンは懐にしまっておこうっと。
この南島町の反原発運動のコぺルニクス的転回とも云うべきものを生み出したものは、南島の次代を背負ってたつ南島の若者たちだ。「南島町原発反対の会」という。
この会が、南島のそれぞれの浦(集落)にある「有志会」、「母の会」といった彼らにとって親的な存在の原発に反対している自主的なグループを動かし、また公的な、町内全漁協の連合体である「南島町漁協連絡協議会」、町の機関である「原発対策協議会」さへ動かしていったのだ。
この20代、30代の若者たちは、生まれながらに芦浜原発反対闘争の渦中にいた。
彼らが生まれた'60年代初期から中期、南島は漁船による洋上デモ、県庁への陳情デモ、そして逮捕者をだすほどの町民をあげての熾烈な実力闘争が繰り広げられていた。彼らのある者たちはデモをする母親の背中でシュプレヒコールを子守唄として聞いていただろう。また家々の玄関に張られている「原発反対」のステッカーは、台所にある火(竈)の神さんの魔除けのお札のように当り前のものとして受け入れていただろうと思う。彼らが母親の背中で聞いた「子守唄」は、まさしく次世代への子守唄だったのだ。そしてそのステッカーはまさしく魔除けの札なのだ。そしていま彼ら「南島町原発反対の会」の若者たちが、子守唄ーー次世代を守るための原発反対ーーを高らかに唄いはじめたのだ。南島にこの唄が受け続かれる限り芦浜に原発は建つわけはないのだ。「南島町原発反対の会」に絶大なる声援と拍手を送りたい。
なお、例年2月の漁協通常総会で行なわれていた古和浦漁協役員改選選挙は、延期され4月に行なわれることなった。そして4月15日その役員改選臨時総会の日が30日に行なわれることが公告された。
現在の当漁協役員--理事は、定員7名で内5人が反対派である。しかし、得票数的には4対3というのが従来、つまり二年前の力関係なのだ。そして昨年の大方の予想では、今年の役員改選によって古和浦漁協はひっくり返るーーつまり原発を推進する勢力が執行部を掌握すると思われていた。しかし今年に入ってからの南島町の情勢を考慮すると……,またしかし、果して南島町のこの動きを古和浦漁協組合員に考慮するのは妥当なのだろうか……,ぼくは、古和浦に関しては悲観的に考えてしまわざるを得ないのだった。はたして………。
30日の古和浦漁協臨時総会に注目お願いします。
(ここでは詳しく触れませんでしたが、芦浜の概略は「れんこん vol 7」を。今年1・17南島大デモの様子は「れんこん vol 10」に“湧き上がって”くるような報告がありますので併せてお読み下さい)
昨年の芦浜キャンプでウミガメの白い卵の殻を見られた人も多いと思う。また浜に2,3ヶ所穴が掘られていたのに気付いた方もいたかもしれない。そう、その穴はウミガメの産卵巣の跡で、掘り返された卵は割られ、殻は風にカサコソと悲しげな音をたてていた。
ご存じだろうか?日本に現われる最大の爬虫類であるウミガメのことを。甲羅の長さが1m、体重は100k程の爬虫類。まさしく中生代の恐竜の面影を残したいきものたち。
日本列島の黒潮に洗われる太平洋岸には、毎年初夏から夏にかけウミガメ(アカウミガメ)が産卵に訪れている。そしてそのアカウミガメの北太平洋での産卵は、日本列島以外での産卵場所は未だ見つかっていない。このことは北太平洋のアカウミガメにとって日本列島は貴重な産卵場所であり、北太平洋のアカウミガメを生かすも殺すも日本の浜次第であると考えられる。しかし日本の多くの浜はすでに護岸工事により、また夜間でも明るい照明のためウミガメにとってははなはだ産卵しにくい場所となっている。そのことは、容易にアカウミガメの個体数の削減に結び付いているだろうことは了解できる。世界自然保護連合(IUCN)によると、ウミガメの全ての種が「絶滅危惧種」か「危急種」に属し、国際的な保護対策の必要性が強調されている。芦浜に産卵に訪れるアカウミガメは「危急種」に属す。
昔話や童話や伝説で語られるカメは、非常に興味深い象徴性を背負っている。
カメ自身が大地であり地球(ネィチヴ・アメリカン)、時空間を超越し桃源郷を行き来できるいきもの(浦島太郎)、まさしく時空間を超越してみせる亀卜(ボク)占い...等など。
この夏、正確には5月末から8月にかけて継続した芦浜でのウミガメ調査を行なう予定をぼくたち(?)はしている。現在調査員(?)を大募集中!
果して芦浜のウミガメはぼくたちをどこに導いてくれるだろうか…!?
お芝居は今作ってます (汗)。
近松門左衛門の『堀川波鼓』を読み砕いて、壊して、 8月までじっくり時間をかけて芝居に練り上げるつもりです。 たえず変わり続けることを脅迫観念的に課しているぼくたちのこと(「え〜、 いっつもおんなじじゃんか〜」 の声!は聞こえない)、4ヶ月も先にできる芝居がどんな芝居になるのか、本人たちも霧の中。
えっと、「夏休みもはいっているので、 ちょこっと一緒について行ってみようかな」というような、もの好きな人は大好き。歓迎します。 芝居作りを一緒にするなら、 早い方がいいすね。でも、直前でもなんとかなる。ただついてきて飯を食うだけでも、まぁ、いいや。はっはっは。
ひょっとして海をわたれるかも・・・?
どうぞおたのしみに〜!
(doino)
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