日本地理学会:情報地理研究グループ

AJG Study Group on the Geography of Information

このページは、2006年度-2008年度の日本地理学会研究グループとして公認された「情報地理研究グループ」の活動について、関連する情報を告知し、また記録していくために設けられています。
        連絡先:                 
早稲田大学教育・総合科学学術院 箸本研究室
〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1
電 話 03-5286-1575 (研究室直通)
電子メール hashimoto@waseda.jp
   



当面の告知:最終更新 2008.09.02.
  • 2008年8月のIGC Tunis では、本研究グループと関連の深い IGU Commission on the Geography of the Information Society のセッションで本研究グループ参加者による報告4本が口頭発表されました。このコミッションは、規定による設置年限(8年)を迎えましたが、僅かな名称変更によるコミッションの新設=事実上の継続=が認められ、「IGU Commission on the Geography of the Global Information Society」として再出発=事実上の継続=する事になりました。

  • 第6回研究会は、日本地理学会秋季学術大会(岩手大学)において開催されます。

  • 研究グループとしてのメーリングリストが稼働しています。メーリングリストへの登録を希望される方は、グループ連絡先(箸本:hashimoto@waseda.jp)まで、ご連絡ください。



研究集会の記録:
  • 第1回研究会:2006.03.29.(日本地理学会春季学術大会=埼玉大学)
    • 活動報告:
      荒井 良雄(東京大学):IGU Commission on the Geography of the Information Society の活動について
    • 研究報告:
      湯川 抗(富士通総研):インターネット企業の企業間ネットワーク

  • 第2回研究会:2006.09.24.(日本地理学会秋季学術大会=静岡大学[浜松])
    • 研究報告:
      小林 倫子(東京大学・院生):日本におけるソフトウェア産業の国際分業と外国人技術者の国際移動
      和田 崇(地域科学研究所):ウェブログを介したコミュニケーションの地理学的考察

  • 第3回研究会:2007.03.20.(日本地理学会春季学術大会=東洋大学[白山])
    • 研究報告:
      加藤幸治(国士舘大):企業論的視点からみた日本の情報化
      中澤高志(大分大):九州におけるインターネット関連産業とその経営者—大分県の事例を中心として

  • 第4回研究会:2007.10.07.(日本地理学会秋季学術大会=熊本大学)
    • 活動報告:
      荒井 良雄(東京大学):欧米における情報地理研究の現状 −Informational Society 2007より−
    • 研究報告:
      中村 努(東京大学・院生):医薬分業体制の構築プロセスと医薬品卸の情報化戦略 −川崎市北部を事例として−

  • 第5回研究会:2008.03.30.(日本地理学会秋季学術大会=獨協大学)
    • 研究報告:
      原 真志(香川大学):コンテンツ産業クラスターにおける次世代技術活用型多シュタイ参加プロジェクトの開発プロセス:半リアルタイム定期調査法によるコンタクトアナリシスを用いて
      林 上 (名古屋大学):情報・サービス・空間の地理学



情報地理研究グループ設立趣意書

1.研究グループ名  情報地理研究グループ

2.発起人  荒井良雄、富田和暁、友澤和夫、仁平尊明、箸本健二、日野正輝、山田晴通、湯川 抗(五十音順)

3.代表者  荒井良雄、箸本健二

4.連絡先  早稲田大学教育・総合科学学術院 箸本研究室
       〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1
       電話 03-5286-1575(研究室直通)
       電子メール hashimoto@waseda.jp

5.目的
 20世紀後半から今日に至る社会経済的変化を主導してきた要素の1つが「情報化」であることは論を待たない。地理学における情報化研究の視点は概ね3つに大別できる。第1は、対面接触の代替効果など、情報化が本質的に具える空間的効果の検討である。第2は、産業構造の変容や施設立地の変化など、情報化が社会経済に与えるインパクトの分析である。そして第3は、ヴァーチャル空間そのものの研究である。
日本の地理学では、1980年代後半以降、情報化をテーマとする研究が増えつつある。しかしその規模はまだ小さく、かつ上述の第2の視点に偏っており、事例研究の蓄積や若手研究者の育成が喫緊の課題となっている。一方欧米では、1980年代後半に、情報地理学に関するコミッションがIGU内に結成され、Commission on Geography of the Information Societyとして現在に至るなど、地理学における情報化研究の蓄積は大きく、かつその幅も広い。そうした中で、「情報化先進国」の1つである日本の事例研究や、日本の研究者との意見交換を求める声も少なくない。
 こうした状況を踏まえ、本研究グループでは当面、以下の3点を活動の中心に据えたい。第1は、日本地理学会大会における研究グループ活動を通じて積極的に研究成果を発表し、その蓄積と体系化を図ることである。第2に、IGUなど国際的な場を通じて日本の情報化研究を発信するとともに、各国の研究者と意見交換を行うことである。そして第3は、大学院生など若手の情報化研究をサポートすることである。これらの目的を達成するために、大会や例会などでのミーティングを行う一方、メーリングリストなど研究者相互がヴァーチャルな場で意見交換を行う場を設ける。また中期的には、研究成果を書籍等の刊行物に取りまとめる予定である。





IGU Commission on the Geography of the Information Society : 関連リンク     日本地理学会 : 関連リンク


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