1997年度データ・アクセス法  (1997.01.21.飯嶋 誠)

インターネットセキュリティーの文献表

 この文献表は、インターネットにおけるセキュリティーに関するものである。今では 、非常に多くの 人達が、なんの疑いもなくインターネットを利用しているが、悪い意味でのハッカー (cracker)たち により、パスワードや、クレジットカードの番号が盗まれたりするし、一般ユーザー もしらないうちに 、ネット犯罪を犯してしまうこともある。この文献表では、セキュリティーの技術面 のものもあるが、セ キュリティーの必要性、こんな危険な目にあう、といった一般ユーザーに対する警告 の様な書誌を集め てみた。



1. D.Brent Chapman Elizabeth D.Zwichy共著 鈴木克彦訳(1996・7)
『ファイアーウォール構築 インターネットセキュリティー』 オイラリージャパン  ps546
[単なる概説書やマニュアルではなく、安全性から見たインターネットの現実をしっ かりと
受け止めその危険性を認識した上で、そのソリューションを実用的なアプローチで解 説している]

2.星野芳郎(1997)
『インターネットの虚像』 技術と人間 ps198 pp49〜69
[第3章ハッカー登場の技術的必然性の中で、電子メールの危険性について]

3.高生加秀樹 高原利之その他 吉田広之監修(1997・11)
『必修インターネット事典』 光栄 ps254
[暗号化、セキュリティー、ハッカー、ファイアフォールといった用語の解説]

4.白橋明弘 (1996・4)
インターネットのセキュリティー技術
日本インターネット協会 編 『インターネット白書’96』 インプレス  pp124 〜131

5.浅田一憲 (1996・4)
暗号化と認証の技術
日本インターネット協会 編 『インターネット白書’96』 インプレス  pp132 〜134

6.菊地豊彦 (1995・12)
『インターネット世紀のコンピュータネットワーク暗号システム』 NECクリエイテ ィブ ps171
[コンピュータネットワーク暗号システムを構成する基礎理論と関連技術の概要をま とめたもの]

7.ジョシュア・クウィットナー ミシェール・スラターラ共著 鶴岡雄二訳 (1 995・12)
『サイバースペースの決闘』角川書店 ps275
[インターネットの陰に潜む電脳裏世界という、新世界フロンティアをめぐり、恐る べき子供
たちの攻防を描いたフィクション]

8.的場純男 河村博共著 (1988・11)
『コンピュータ犯罪Q&A』 三協法規 ps224
[コンピュータによる情報処理システムの発展に伴う不正行為に対応するため、刑法 が改正された。
改正に従事した著者らが、法律の立場から、セキュリティーの問題を解説]

9.菊地豊彦 (1994・11)
『情報セキュリティ概論』 コロナ社 ps141
[実際に起きたコンピュータ犯罪を例に挙げつつ、その対策を技術的な面、社会的面 から紹介している]

10.力武健次 (1994・11)
『インターネットコミュニティー』 オーム社 ps276
[インターネットの様々な側面に光をあて、なぜインターネットが現在の姿になった のかや、
インターネットの技術や文化がつくられた背景を紹介]

11.西垣通 (1996・4)
『インターネットの5年後を読む』 光文社 ps214

12.片方善治 (1996・8)
『サイバースペース』 海文堂 ps157
[Chapter5の「脅威への対策」でセキュリティの必要性を説いている]

13.杉本隆洋 (1996・9)
『イントラ&インターネットセキュリティ』 オーム社 ps184

14.英司郎 (1994・12)
『コンピュータネットワークの政治学』 電気通信社 ps167
[電子メールトラブル、電子メールとネットニュースの情報セキュリティなど]

15.亀井義明 (1996・12)
『インターネットバブル-その嘘と実-』 情報管理
[インターネットにおける犯罪、信頼性など、これからインターネットを始める人に は必読]

16.社会部メディア班
かぎ握る「鈴木美穂」同じ名前見つけた
朝日新聞 朝刊 96/10/9 第3社会面
[アクセスギフト事件という心当たりがないのに利用料の請求が届いた事件の考察]

17.社会部メディア班
電子社会の鬼っ子「デマメール」
朝日新聞 朝刊 96/10/12 第3社会面
[デマメールは、受け取った文書をそのまま複数のの相手に簡単に転送できる電子メ ールの特質が
災いしていると分析]

18.社会部メディア班
「自分で責任?」募る不満
朝日新聞 朝刊 96/10/25 第3社会面
[パソコン通信の世界でのパスワード盗難、知らぬ間の損害など、会員の救済策がい まのところ
なのが現状であることを紹介]

19.社会部メディア班
情報が凶器に変わる日 匿名ネット社会を変えるA
朝日新聞 朝刊 97/9/18 第3社会面
[電子メールのセキュリティーがでいていないゆえに、酷い目にあった女子大生のこ とを紹介]

20.社会部メディア班
情報が凶器に変わる日 匿名ネット社会を変えるB
朝日新聞 朝刊 97/9/19 第3社会面
[匿名のデマは発信元がなかなかつきとめられないことを紹介]

21.著者不明 写真・松本敏之
ネットの犯罪許さぬT天使Uサイバーエンゼルス
朝日新聞 朝刊 97/9/30 一面
[インターネット上の犯罪を見張る、サイバーエンゼルスを写真付で紹介]

22.社会部メディア班
狙われた情報総本山
朝日新聞 朝刊 97/10/7 第3社会面
[NTTの研究所が不正侵入され、開発用ソフトが盗まれた。法不整備、自己防衛が頼 りだとしている]

以下は未見の書誌になります


23.堀部政男 (1992)
『プライバシーと高度情報化社会』岩波新書14 岩波書店

24.鳥居雅行 (1990)
『コンピュータ犯罪のからくり』(新コロナシリーズ8) コロナ社

25.ビル・ランドレス 椋直子訳
『ネットワーク犯罪』 アスキー出版

26.セルジュ・ル・ドラン フィリップ・ロゼ共著 桑原透訳
『世界ハッカー犯罪白書』

27.ブルース・スターリング 今岡清訳
『ハッカーを追え!』 アスキー出版局

以下セキュリティ関係ホームページ(リンク)

警察庁
郵政省
ファイアーウォール

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