1997年度データ・アクセス法 (1998.01.10.長井真知子)
登校拒否児に関する文献表
この文献表は、子供の登校拒否に関する内容で、主に、東京経済大学の図書館にあった書物をもとに作成したものである。はじめに、図書館に足を運んでみて、実際に本を手に取ってみて、データーを集めた。その後、コンピューターによるいくつかの情報ももとにしながら作成した。文献の選択にあったっては、登校拒否・不登校の二つの言葉をもとに、本全体のテーマが登校拒否のものから、一項目が、登校拒否について書かれているものまで、集めた。登校拒否に対する、様々な角度の書物が集まることができた。
論文については、日本心理学会発表論文集の中から、登校拒否児という言葉にふれているものを選んだ。
掲載の順番は、資料集めの段階の、はやい順になっている。
- 吉田修二.生徒の心を考える教師の会(1993・9):
不登校.その心理と学校の病理.
高文研,.
[全国組織である「生徒の心を考える教師の会」を通しての不登校の事例検討と、不登校を考えるにあっての基礎知識]
- 須永和宏(1993・6):
不登校児が問いかけるもの.
慶應通信株式会社,.
[不登校児の視点に立った、不登校論]
- 竹川郁雄(1993・5):
いじめと不登校の社会学−集団状況と同一化意識.
法律文化社,.
[教室内いじめと不登校について、集団論的視点および日本人の規範意識や価値意識の視点から考察し、その発生原因を説明している。]
- 加藤順敏(1993・11):
学校に行かない・いけない子どもたち.
村田書店,.
[現在大きな社会問題にまで発展している登校拒否の問題を中心に、状況への一つの道開きとしてその対応と展開を考えている。]
- 稲村博(1994・3):
不登校の研究.
信曜社,.
[不登校の用語の定義から分類、実態と、あらゆる面から不登校を分析している。]
- 法務省人権擁護局内人権実務研究会(1989・11):
不登校児の実態について.
大蔵省印刷局,.
[不登校の現状の把握をするために、アンケート調査結果をもとにまとめている。]
- 佐治守夫,監修、岡村達也.加藤美智子.八巻甲一(1995・10):
思春期の心理臨床 学校現場に学ぶ「居場所」づくり.
日本評論社,pp23〜73.
[思春期に起こりうるざまざまなことへの視覚を、実践をもとに説明している。]
- 立川孝(1996・4):
不登校児からの手紙2−それからの子どもたち.
日本評論社,.
[不登校児達の経過と、著者自身のつきあい方が、時間とともに重ね合わされている。]
- 石川憲彦.内田良子.山下英三郎(1995・6):
親たちが語る登校拒否−108人のノンフィクション−.
世織書房,.
[登校拒否の子を持つ親の、子どもの真の理解者となるまでの奇跡]
- 石田一宏(1989・4):
登校拒否を考える.
青木書店,.
[精神科医によって、登校拒否の本質と援助の方法について分かりやすく書かれている。]
- 東京シューレの子どもたち(1995・9):
僕らしく君らしく自分色.
教育資料出版会,.
[実際に登校拒否をした子どもたちへ、学校へ行かない生き方もあるということを伝えている]
- 松原達哉(1996・8):
子どもの危険信号−学校・家庭でどう対応するか−.
日本教育新聞社出版局,.
[教育心理学、カウンセリング心理学の研究を実践してきた筆者による、青少年間の問題行動の細分分析]
- 富永祐一(1997・4):
不登校 親の心配、子の不安.
筑摩書房,.
[不登校を実行している人の側から見た、不登校との戦い]
- 内山喜久雄(1985・3):
登校拒否 行動療法ケース研究.
岩崎学術出版社,.
[登校拒否の行動療法的接近の全体像の理解法]
- 上里一郎(1993・6):
登校拒否2 行動療法ケース研究.
岩崎学術出版社,.
[多彩な姿を見せる登校拒否に対する、行動療法家の新しい臨床的な取り組みの紹介]
- 渡辺位(1983・11):
登校拒否 学校に行かないで生きる.
太郎次郎社,.
[登校拒否状態となった子供自身の体験や、そうした子供を持つ家族の生々しい体験を中心に書かれている。]
- 横湯園子(1988・5):
登校拒否.
あゆみ出版,.
[登校拒否から立ち直りゆく子どもたちを描く、登校拒否児に新しい光を当てた、優れた実践報告]
- 人見一彦(1995・2):
子どもの心のシグナル.
朱書房,.
[今日の子どもたちの心と体の悩みについて、いろいろな角度から検証している。]
- 小川信夫(1992・5):
親に見えない子どもの世界.
玉川大学出版部,pp80〜120.
[一見恵まれた家庭や学校の中の子どもたちの心が、冷え切っている状態の中にある問題について書かれている。]
- 山口透・中村雅和(1988・5):
青少年問題.
高文堂出版社,pp8〜16.
[現代の青少年問題の諸相を実態に即して解明し、なぜ青少年が逸脱するのかの理論的検討を加えている。]
- 石川憲彦(1964・11):
陰と向き合う教育と治療.
光村図書出版,pp60〜83.
[今の子どもたちの様々な問題についての討論の結果のまとめ]
- 河合洋(1988・10):
子どもの心と教育相談.
日本放送出版協会,pp207〜227.
[いろいろな形で心を病んでいる子どもたちや、その親などとつき合っていくなかでの経過を記している。]
- 森田洋司(1991・2):
- 立川考(1994・9):
不登校児からの手紙.
日本評論社,.
[実際に不登校を経験した子どもたちによって書かれた手紙をもとに、不登校について考えている。]
- 横湯園子(1993・4):
不登校・登校拒否−悩める親子と子へのメッセージ.
岩波書店,.
[不登校に直面している親子への新しい光を差し込んだ内容]
- 村瀬嘉代子(1996・2):
よみがえる親と子−不登校児とともに[子どもと教育].
岩波書店,.
[不登校を通じて、親と子との関係をもう一度見つめ直すよう現代へ、訴えている。]
- 石川憲彦(1994・6):
我が子をどう守るか−不登校・虐待・治療・いじめ・教育・法律.
学苑社,.
[未見]
- 団士郎(1991・8):
登校拒否と家族療法[シリーズ「家族の居心地」].
ミネルヴァ書房,.
[未見]
- 京都教育センター(1990・9):
登校拒否・不登校−子どもたちの警告[かもがわブックレット].
かもがわ出版,.
[未見]
- メンタルヘルス研究会(1988):
メンタルヘルス実践大系−教育編(4)〈登校拒否〉.
日本図書センター,.
[未見]
- 長谷川博一(1987):
思春期青少年の外向型問題行動と内向型問題行動の比較調査.
日本心理学会第51回大会発表論文集 705,.
[未見]
- 西條隆繁(1987):
登校拒否児とその家族の実態調査.
日本心理学会第51回大会発表論文集 703,.
[未見]
- 西條隆繁(1988):
登校拒否児のパーソナリチィー−親の眼からの観察−.
日本心理学会第52回大会発表論文集 326,.
[未見]
- 西條隆繁(1989):
登校拒否の前後における行動特性の変化.
日本心理,.
[未見]
- 西條隆繁(1990):
登校拒否児の親の受容プロセス.
日本心理学会第54回大会発表論文集 315,.
[未見]
- 山谷昭博(1994):
不登校児グループの成長過程について.
日本心理学会第58回大会発表論文集 217,.
[未見]
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