- 担当は板垣先生。ほかにゼミを持っている。97年度より田村氏に代わり学部長を務める。そのため'97コミュニケーション演習Iは担当からはずれている。
- 国際関係に興味がある人は取ると良い。世界を国単位で考察するのではなく、地域に分けた見方をする。ある国をとっても多種多様の民族や言語で成り立っている場合が多い。そこでの地域を研究するために必要なProblematiqueやIssueを学ぶ、と彼は張り切って言うが、ほとんどのものはやる気の段階でつまづいている。専門は”中近東”である。
- 中近東に関する著書を多数だしているが、いずれも最低限の知識と問題意識を必要とする。基本的な世界史の流れが分からない人は、まだ高校の参考書の方がいい。ただ、彼の主張する「n地域論」などは、授業以外では著書を参照するほかない。
- 96年度に関しては、出席は毎回一人一人に先生から渡される紙を提出した。紙の裏側にはその日の講義についての感想を書いた。
- 参考までに過去の試験情報;
- 1.97年度の期末試験(in cooperation with K.Asanuma)
以下の2問のうち、どちらかひとつを選んで、解答しなさい。解答の冒頭に、AかBを明記すること。
A、「地域」が可変性をもつということについて、すなわち、人間はおのおの、自分にとっての「地域」を選び分けながら生活していることについて、中東の人々の「家族」観や講義の中で説明された「n地域論」などを参考にしながら、論じなさい。
B、他の宗教に対して、どのような態度をとるかに関して、イスラーム教とキリスト教(殊に西洋の)との間には、大きな違いがある。ユダヤ教あるいはユダヤ人に対して、両者の態度にはどのような違いが見られるかを比較して、論じなさい。
- 2.96年度の前期試験問題
●ノート、配付資料、参考書を参照して良い。
以下の2問に答えなさい。
I]イスラエルの国家において「ユダヤ人」を法的に定義していることについて、また定義の内容について、ユダヤ人という存在をめぐり講義で学んだことの全体を振り返りながら自分の意見をまとめ、論述しなさい。
II]次の語句を、順序にこだわらず、すべて使って論理的に筋の通る文章を作りなさい。使用した語句には下線を引き、使用したことを示しなさい。
オリエンタリズム 地域の可変性 梅棹忠夫
十字軍 世界区分 多元的世界
タウヒード 二分法 「日本はアジアではない」
諸宗教の共存
以上
- 別記(夏休みの宿題)
夏休み機関の読書の中から、下記の項目に関係がある一冊を取り上げ、その読書ノートを休み明け最初の授業の際に提出すること。
(ただし、自由意志で。つまり、強制ではない。)分量や形式は自由。
世界諸地域のいずれか/民族紛争/帰属問題/「他者」イメージ/マイノリティ/社会的差別/アイデンティティ/家族関係/価値観と教育/言語/宗教/ナショナリズム/市民運動/難民/人口問題/都市/農業・農村/生態系/自然環境/災害
- 3.96年度の期末試験範囲は全範囲
[1996年度受講:北川 雄一郎]
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