学生による学生のためのコミュニケーション学部の講義紹介

情報社会論

基幹科目:選択必修:通年:4単位:

学部・教員による講義の紹介
学生による講義の紹介
担当者:桜井 哲夫
情報社会論:桜井 哲夫:

  • 2年次でしかとれないように見えるが、3年でも4年でも履修できる。
  • 情報社会を支える各要素について歴史的背景を説明する。桜井氏独自の主張は強く見られず、概説的な話が多い。

前期
No.1
4/16
Sorry,unknown.
No.2
4/23
技の記憶
1.意味(知識)記憶
2.エピソード記憶

情報についての定義
→不確実性を減少させる。
(情報工学の立場ではこのように考えるが、実際には情報が増えても不確実性は減らない。)
→システム状態を選び出す出来事
(=クラスルーマン、ドイツ)

情報量と情報は違う。(社会科学)

送り手→メッセージ→受け手
 ↓         ↑
  →→ コード→→→
(共通のコードがなければメッセージは伝わらない。)


情報=社会の基盤

言語の恣意性の例
ハンカチとhandkerchief
→英語では鼻をかむという意味を持つハンカチ。
→(a piece of cloth or thin soft paper for drying the nose, eyes, etc.)(Longman)

メディアの歴史

BC50,000  道具づくり BC 5,000 シュメール文字 BC 3,000 エジプト神聖文字 BC 2,500 粘土板からパピルス(papyrus)→持ち運び自由 BC 2,000 書記の登場(文字を熟知している人の重要性増す) BC 300 ギリシャ 24文字のアルファベット BC 150 パーチメント(動物の皮をなめしたもの) AD 100 ローマ人(手書き本を複数筆写する技術の登場→本の流通) *教会が情報収集や管理を行った。ラテン語による情報独占状態。 *アジアでは製紙法が完成。 12,13世紀 大学の創設→情報を広げていこうとする運動の始まり *記憶術(The Art of Memory)が情報を蓄積する主な手段だった。 *ここまでは「聞く文化」が中心。 ●印刷革命(The Printing Revolution) 1450〜1480ころ、グーテンベルグが活版術を発明。 金属活字「42行聖書」(上下2巻、1282ページ) 羊皮紙 20から30部→紙製本 100部 *印刷術の登場によって・・ 1.聴覚優位の文化→視覚優位の文化 2.テクストが読みやすくなる   再編集が可能   →知識情報の整理が可能   目録→カードシステム 3.方法→情報収集 →共同研究  データ収集 4.保存力→国家語(民族語)の標準化 5.言葉の私有   →自分の「作品」という概念→著作権が生じる 6.新しい文人 (homme de letter)階級 →新聞(日刊紙、週刊誌) "The Art of Memory" F.Yetes フランソワ・トリュフォー 「華氏451」(1966)
No.3
4/30

●近代国民国家の出現
1.言語的統一
 フランス革命(1789)
→当時2300万人中1200万人の人がフランス語を理解できない、もしくは不得手だった。

 ・言語の標準化
 ・???(国家、国民の言葉)
   ↓
  National sprache
   ↓
    States sprache(国家語)

 ・近代的公教育(学校教育)
	19世紀後半(1870年以降)
	無償、義務、非宗教的
	c.f.その様子はヘッセ「車輪の下」(1906)にも見られる。

----------------------------------------------
そのころ日本では・・

 日本語 →国語→1894年 上田万年「国語と国家」(1894)
 日本語学  ↓        ;国語を日本人のよりどころに
       ↓
      標準語(言語標準語)

 現在使われている意味の「国語」という言葉の誕生。
→標準、非標準という区別の誕生。
→地方言語を切り落としていこうとする。
→罰礼制度。(方言を使ったら札を貼って立たせる)
----------------------------------------------
c.f.桜井哲夫「近代の意味」(NHKブックス)
    video 井上ひさし「国語元年」


非識字率(成人)-1850年頃-

18501950
ヨーロッパ45-50%8%
ロシア90-95%10%
アメリカ90-95%2%
(アジアについては当時は調査不可能) 2.近代的情報空間の成立 *中央集権化された空間。 *学校において中央集権というものを教えられていく。 ●ジャーナリズムの誕生 *ニュースをめぐっての競争 文字は特権 ---------------------------------------------- 1702 イギリス 最初の日刊紙 Daily Courant ↓ 1704 800部 1833 Penny pressとよばれたNew York Sun ↓ 1834  5,000部 1835 15,000部 ---------------------------------------------- News→商品 「ニューヨークヘラルド」 電信→AP(Associated Press)
No.4
5/ 7
●現代的ジャーナリズムの起源- 巨大新聞の出現 -
1.ジュゼフ ピューリッツァー
  「ニューヨーク・ワールド」1883  →→1886
               15,000部  250,000部
2.ウィリアム・ランドルフ・ハースト(William Randolph Herst)
  「サンフランシスコ・エクザミナー」
  ニュースを作り出す、記事の創作
  1895 「ニューヨーク・ジャーナル」

マンガ 「イエローキッド」を中心に、両紙は激しい競争を展開。
→Yellow Pressと呼ばれ、今日のYellow Journalismの語源となる

●ラジオの誕生
歴史
1896年;マルコーニが初の無線電話実験に成功。
1920年;アメリカのウェスティングハウス社がKDKA社を開局。
	→大統領選開票情報を流し、世界最初のラジオ局となる。
1925年;日本でも東京放送局が仮放送を始め、
	大阪放送局、名古屋放送局も相次いで開局。
1926年;日本放送協会に一本化される。

ラジオはヒトラーの声を全民衆に届けた。→政治の介入


No.5
5/14
●映画の誕生
映画誕生までの工夫
1.写真
1840年代、現在の写真へのスタート。
*ベンヤミンは写真に対して、「写真小史」などで肯定的な見方を示した。
(1)写真は視覚的無意識を知らしめた。
(2)複製芸術の特徴は「Auraの消失」である。
(テキストP68-71)

2.同じ位置に少しずつ違った絵を交代させて示すと、
それが動く絵になって見えるという仕掛け
1834年、ゾーイトロープなど。

上の二つの条件を満たして、
1888年、T.A.エジソンが「キネトスコープ」を公開
→しかし、一度に一人しか見られぬのぞき式

その問題をクリアしたのが、
オーギュスト・リュミエール、ルイ・リュミエールの兄弟
1895年12月28日、パリのグランカフェにて
「工場の出口」「列車の到着」を上映
→世界初・映画誕生

No.6
5/21
●映画ビジネスの誕生
1905 ジョン・P・ハリスの映画専門館
→移民の多い米国では、言語が分からなくても見ることの出来る、
サイレント映画は人気が出た。
→映画館が商売として軌道に乗っていく。

1911 Hollywoodの成立
→エジソンが東海岸で映画を独占していたため、西海岸へ移ってきた。

No.7
5/28
●日本における映画の導入 - サイレント映画時代 -

市川団十郎の「紅葉狩」が現存する最古のフィルム

活動弁士;欧米でも1910年代までは存在;日本、台湾、朝鮮、タイ

1896	キネトスコープ輸入
1897	フランスよりシネマトグラフ輸入(大阪→横浜→東京)
1899	小西写真機店 浅野四郎・芸者の踊り
1903	浅草の電気館(最初の映画館)
1908	吉沢商会;目黒の行人板にグラスステージ
1912	日本活動写真株式会社(日活);向島撮影所;
	女役も男がやっていた。
1920	松竹


●映画芸術の誕生 - サイレント映画 -

ベラ・バラージュ(1884-1949)の「視覚的人間」(1924)
映画(シネマトグラフ)の出現
→忘れられていた身振り表現の再習得
→身振り言語=民族性を越える人類最初の国際言語
つまり、映画=国際言語、すなわち国際言語の企画化、映像化である。
(テキストP68)

映画の特質は人物のクローズアップだ。

VIDEO;「カリガリ博士」
(監督ロベルト・ヴィーネ、美術ヘルマン・ヴァイル、1919、独)


モンタージュ(Montage)
ヅガ・ヴェルトフ(1896-1954)
「キノ・グラース(映画の眼)」という集団
→映画は編集だ→ニュース映画

ソビエト連邦→映画製作を活発化

レフ・クレショフのクレショフ効果
イワン・モジューヒンという俳優のクローズアップを三枚同じものを作成する。
それぞれに、
1.一皿のスープ皿がテーブルの隅にある絵
2.男の死体が横たわっている絵
3.セミヌードの女性
を重ねたものを観客に見せる。すると観客のイメージは
1については飢え、2は苦悩、3は欲望となった。

VIDEO;「戦艦ポチョムキン」
(監督;セルゲイ・ミハイロビッチ・エイゼンシュテイン、1925、ソ連)

モンタージュ→視覚的シーンの有機的構成
;フィルム断片をつぎはぎしてより高次な意味を持ったまとまりに統合すること

No.8
6/ 4
●サイレントからトーキーへ
ベル研究所
1924 音を光に変調させてフィルムに発行録音させることに成功
		トーキー方式
ワーナー・ブラザーズ
「ドン・ファン」1926;音楽と音響効果のみ
「ジャズ・シンガー」1927;パート・トーキー
「シンギング・フール」1928
「ニューヨークの灯」1928;完全なトーキー

トーキー批判;チャップリン、エイゼンシュテイン

日本最初のトーキー;「マダムと女房」1928

VIDEO;「OLYMPIA TEIL」1938,独
(→ベルリン・オリンピックのドキュメンタリーだが、
あとから撮った映像を編集して使用しているのではないか?)

No.9
6/11
●カラー映画の登場

1933 テクニカラー社が三色電色法を開発
   ディズニー短編「森の朝」
1936 ルーベン・マムーソン「虚栄の市」
1936 「風邪と共に去りぬ GONE WITH THE WIND」
	(監督;ヴィクター・フレミング、
	 プロデューサー;セルズニック、
	 小説;マーガレット・ミッチェル1936)


●テレビの誕生
1925 ベアード(英) 機械操作方式
1926 高柳健次郎(日本)
1933 ツヴォリキン(米) アイコノスコープ

1944  CBS,NBC
1945  フランス、ソ連
1946  イギリス
1952  日本(テレビの免許第一号→日本テレビ(正力松太郎)
1953   2/1 日本で最初のテレビ放送始まる,NHK
      8/26 日本テレビ開局

●標準方式の違い
・アメリカ方式
	走査線525本
	毎秒の画像30枚
・イギリスなど
(西ヨーロッパ方式)
	走査線
		 イギリス405本
		旧西ドイツ625本
		 フランス819本
	毎秒の画像25枚

カラー放送
	NTSC方式(米)→日本も米に追随している
	PAL方式(ヨーロッパ→独、英など)
	SECAM方式(旧ソ連、仏)

放映の仕方
	アメリカ;民間主導←FCC(連邦通信委員会)が管理
	ヨーロッパ;公共(=国営)放送中心
	日本;公共、民間並立

No.10
6/18
●TVの普及

1.アメリカ(USA)-民間型
FCC(連邦通信委員会);5人の委員
免許期間1年→3年→5年
       1953 1981

 (1)個人ないし法が、テレビ局、ラジオ局を12局以上保有できない。
 (2)視聴者の割合→USAの視聴者全体の25%を最大限とする。
 (3)選挙候補者→同一の放送時間を考える。
 (4)Fairness Doctrine→1949成立、1983廃止(レーガン政権)
     中立の原則
  *(1),(2)は集中排除の原則

  CBS,NBC,ABC→全土に700以上の系列局
  7局 4局 8局
  ネットワーク局との2年契約
  ネット局の番組中6割を放送

	PBS - 1973
	(PUBLIC BROADCASTING SERVICE)

  -----------------------------
  80年代ネットワークの危機
   CATV(CABLE TELEVISION)
  1950 ペンシルバニア、オレゴン
  1976 世帯総数15%
  1980     18% CNN(CALBE NEWS NETWORK)
  1988 53% (9000万世帯)

  三大ネットワークの
  PRIME TIME (PM7:00-11:00)における占有率
  1980 84%
  1985 77%
  1988 70.8%  下降している


2.ヨーロッパ型→国営放送
	イギリス    BBC     1927
		    ITV     1955, 3%
			    1960,65%(BBC 35%)	
		    BBC第二 1964

	フランス  TF1
		  A2  1964
		    FR3 1972
		 (すべて国営)
			↓
		    LA5 1986
		    M6  

	c.f.「TV魔法のメディア」桜井哲夫


3.日本
	1945以前 NHKのみ
	1950	電波三法(放送法、電波法など)
	1951	ラジオ東京→民間ラジオの登場
	1953/2  NHK放送開始
	    /8  日本テレビ放送開始
	1955	ラジオ東京テレビ(→TBS)
	1959	日本教育テレビジョン(→テレビ朝日)
		フジテレビジョン
	1964	東京12チャンネル(→テレビ東京)

	*新聞社とテレビ局の結びつき


VIDEO;「トットチャンネル」1986,大森一樹監督
No.11
6/25
●テレビ批判とテレビ文化論

1.テレビ俗悪文化論;大宅壮一 → 一億総白痴化(1957)
2.反教育的なメディア→テレビチャイルド
3.スポンサー支配→番組の質低下

ダニエル・J・ブーアスティン "The Image;幻影の時代"(1962)
→視覚メディアが生み出しつつある恐怖を指摘 (テキストP76-78)
	1.イメージを振りまくこと→メディアの役割
	2.総タレント化→有名人
	3.pseudo events(疑似イベント)
	4.オリジナルの崩壊
	5.経験の断片化

↑批判

マーシャル・マクルーハン 
"Understanding Media;邦題「人間拡張の原理」、「メディア論」"
 (テキストP79-84)
	・メディアはメッセージである。
	・ホットメディア(写真、映画、ラジオ)
	・クールメディア(テレビ;触覚的なメディア)
	・Groval Villege


Video;
映画「クイズ・ショウ」(米、ロバート・レッドフォード監督、94)
87’大統領選挙のCM
No.12
7/ 2
●テレビの抱える諸問題

1.映像倫理
(1)演出が「やらせ」か→高視聴率競争
(2)暴力シーン、ポルノ

c.f.
・FCCのFairness Doctrine撤廃→放送の政治的中立放棄
・ダヤン・カッソ;メディア・イベント
			→国家的なスケールに事件が仕立てあげられる。
・湾岸戦争 1.コンバット・プール 2.映像検閲
	→TV GAME WAR
	→疑似イベント

2.衛星デジタル放送による多チャンネルの波
BS (BroadCasting Satellite)
CS (Comunication Satellite)

NHK;BS11,BS9(ハイビジョン),BS11
WOWOW;BS5
No.13
7/ 9
レポート締め切り日。講義は休講。ワープロ用紙、A4判、1行35字で70から80行以内、ワープロ原稿に限る。
テーマ;「映像文化の功罪を論じ、映像文化の将来について述べよ。」

後期
1 9/24
情報メディアと「公(public)・私(private)」概念の解体

公共性、私権、プライバシーは18世紀以降出てきた。
背景;共同体の解体による都市への人口集中
例;フランス革命(1789)の際の人権宣言
 人(homme)と市民(citoyen)の発想

ところが流れは逆転していく・・・

ユルゲン・ハーバーマスの「公共性の構造転換」(1962)
→国家が家族に介入することにより、私的空間と公的空間の境界が曖昧になってきた。
→再封建化

リチャード・セネットの「パブリックマンの没落」(1976)
→背景には都市化、情報化、均質化さらにナルシシズムの文化を挙げている。

ダヤンとカッツの「Le familial」
→ダイアナ妃と報道メディアの関係を取り上げる

参考映像
1.フェデリコ・フェリーニ監督「甘い生活(La dolce vitz)」(1960)
→パパラッチの語源paparazzo
2.滝田洋二郎監督「コミック雑誌なんかいらない」(1985)
210 /1 休講
310/ 8
Computer(電子計算機)の歴史

17世紀 ライプニッツ(1646-1716);2進法

Difference Engine;階差機関

解析機関
1.変数、貯蔵部→記憶装置
2.演算の数値が取り込める作業部→中央演算装置(CPU:Center Processing Unit)
3.算法
4.二組のパンチカード

20世紀→情報の爆発的増大
例
 ジャンズホプキンス大学蔵書数
1900年  10万冊
  70年 150万冊

高等教育機関の増大
例
ENIAC 1946年完成 (全長30メートル30トン)
Electronic Numenical
Intergratar and Comuputer

IBM→大型コンピューター
2.54cm*2.54cmの中の部品数
1960    4 トランジスタ
1962   40 IC
1965  400 Medium Scale IC
1969 4000 LSI

Vannevar Vush
;As we may think (1945) 我々が思考するように
;Memex(メメックス);Memory(記憶)、 Mimic(模倣する)

Nobert Wiener
;Cybernetics (1948)
 フィードバック
 結果に対する原因を見つける
 データとして打ち込む
;Man - Machine Systemの最適化

A.M Toring
;J.C.R. Licklider
 Man - Computer Symbiosis

Douglus C. Engelbart
;A conceptual Framework
 for the Augumentation
  of Man's Intellect (1962) ; Window system, Mouse


映像資料
1.禁断の惑星 Forbidden Planet (1956)
2.2001年宇宙の旅(スタンリー・キューブリック監督,1968)
410/15
1970 PARC設立

Alain Kei
「コンピュータは計算機ではなく、メディアである。」
「子どもでも使えるものにしなくてはならない。」

1972
1973 Altoの原型(Graphical User Interface, GUI)
	→ゼッロクス社はこれを理解できず。(コンピュータは計算機だ。)
	→商品化できず。

1977 Alain Kei [Personal Dynamic Media]

Intel; Micro Processor 8080発売
1975 エド・ロバーツはAltair($397)を
	雑誌「ポピュラー・エレクトロニクス」で広告する

1975 Microsoft by Bill Gates
	[Basic for Altair]
	Basic; Begineer's All-purpose Symbolic Instruction Code

1976 Apple by Steven Jobs & Stephen Wazniak
	[Apple I]

1977 [Apple II]($200)
(It contains Display, Flopy Disk Drive, Keyboard, ROM and Basic)
Open Architecture(技術仕様の公開)
→16,000のソフトウェアの誕生
→アップル社の発展

1981 PC(IBM)+OS;MS-DOS(Microsoft)

1984 [Machintosh] by Aplle
→Colsed Aruchitecture


510/22 Sorry, unknown.
610/29ソフトウェアの世界
711/ 5
インターネットの歴史

1.米ソ冷戦(cold war)
1957  ソ連 人工衛星スプートニク
  61.4 ソ連 有人人工衛星、ガガーリン中佐
    .5 ユタ州電話中継基地テロに遭う

2.国防総省(ペンタゴン)
	空軍のシンクタンク;Rand研究所(1946創設)
	1964「分散型通信について」Paul Baran(1926-)
	中央交換機能を使わないシステム
	電信→Store and Forword(保存して転送)
	メッセージ・ブロック→パケット、小包(Donald Davisが名付ける)
	パケットの規格→IP(Internet Protcol)

	1966年、計画に着手
	DCA(国防通信局)→人材不足→中止

	国防高等研究計画局(DARPA)
		Defence Advanced Research Projects Agency
		「核戦争で通信網をズタズタにされても、
		 生き残ったコンピュータを経由して
		 情報が届くようにしたい」
		集中→分散型

	IPTO(情報処理技術室)
		J.C.R.Licklider(1915-90) c.f.「人とコンピュータの共生」
	M.I.T.リンカー研究所
		L.Roberts;ラリー・ロバーツ(1937-)

	ARPA NET (1969)
		UCLA, SRI, UCSD, UTAの四大学に共通のミニコン(IMP)を用意
		IMP = Interface Message Processor
	1976 50の大学や研究機関に広まる(USENET, BITNET, OSNET)
	1984 アメリカ科学財団(National Science Fondation; NSF)
		民間がARPA NETに注目(NSF + ARPANET)
		→大学同士のスーパーコンピューターを
		 つなげたら研究にも有益
	1990 全米の大学

3.1980年代 ワーク・ステーション
	AT&T, ベル研究所, Sun Microsystems, MS-DOS, スパコンのOS, Unix
	1989 Tim Berners Lee(1955-)
		CERN(ヨーロッパ原子核研究機関)
	文書、情報の共有化
	URL, HTML, HTTP→World Wide Web
	Next←Jobs(アップル社から追放)
	1992 インターネット上で呼びかけ
		イリノイ大
		NCSA(National Center of Super computing Applications)
	マーク・アンドリーセン(1971-)
		1993.1-.3 Mosaic
	1994.1 ジム・クラーク
		モザイク・コミュニケーションズ(1994.5)
		→Mozilla
		→Netscape Communications
811/12
インターネットと暗号技術
Whitefield Diffie
ARPANET テリー・ロバーツ
スタンフォード大学 マッカーシー教授1975年
暗号学の新しい方向

公開鍵(メールアドレス)+秘密鍵(パスワード)

MITの数学者
	Paul Rivest
	Adi Shamir	→RSA暗号(1978)→ジム・ビジス
	Leonald Adelman

National Security Agency (NSA); 国家安全保障局

Philip R. Zimmermann(1954〜)

6月完成
→インターネットへ[ Pretty Good Privacy (PGP)]
→FBI(1993〜)にねらわれる

266法案;1991.3 上院に上程、6月に廃案

暗号技術の輸出禁止
	輸出可;40ビット
	輸出不可;128ビット→国内のみ

暗号について今起こっていること
1.情報公開
2.国家の安全保障
→Nation State VS Network Society

911/19
Internet Business
1989-90 商業利用の許可
1991 商用インターネット協会
	CIX(Commercial Internet Exchange)
1011/26
インターネット犯罪(Net Crime, Cyber Crime)
1.Hucker
2.国境を越える犯罪
3.ポルノ問題
	ジェームズ・エクソン議員
		↑
	マーティン・リム(George Town Law Jaurnal 1995/6)

	Communication Decency Act(通信品位条項)
		1995/6/14可決
		1997/6/20最高裁判所違憲判決
	参考;本学山崎氏のページ

	ポルノ規制の動き
	1.フィルター・ソフト ex.Surf Watch
	2.オンライン・エンジェル

4.Computer Virus
1112/ 3
Virtual City(仮想都市), Virtual Reality(仮想現実)

第2次大戦中+体感マシン→フライト・シュミレーション

1.モートン・ハイリグ;ゲームマシン

2.アイバー・サザーランド
1960 M.I.T. スケッチパッド
  63 ユタ大学 H.M.D. (Head Mounted Display)

3.米空軍
1986〜;スーパー・コックピット計画
VCASS(Visually Coupled Airbow Simulation System)

映像資料;映画「シークレット・サービス」

1212/10
情報社会の行方;Industridal society
●理論的展開としての近代化論

 産業社会(Industry society)の特徴
1.社会的流動性(都市への人口集中)
	→職業移動
	→業績(能力)主義(achivement)
	→学校制度
2.空間と時間の感覚の変容
	パンクチュアリティ(時間厳守)
	大衆社会論(Mass society)
	群集化(大衆化)
	Lonely Crowd(1951)
	他人志向型 other-oriented
3.非宗教化(世俗化)
	大量消費社会

●モダニズムに対立する流れ

1.Daniel Bell Alain Tauaine [Post-industrial Society]
	(1)サービス経済←財貨生産経済
	(2)専門職、技術職の優位
		アメリカ
		1940  370万人
		1964  860万人
		1975 1320万人
	(3)理論的知識の優位
		→研究&開発(R&D)
	(4)新しい知的技術の台頭



前産業化段階産業化ポスト産業化
地域アジア、アフリカ
ラテンアメリカ
西欧、ソ連、日本アメリカ
種別

第3次(サービス)
第4次(貿易、金融)
第5次(教育、研究)
担い手

専門職、技術職
商品資源エネルギー情報
関係

人間相互間のゲーム
要点

理論、システム分析
経済化様式(Economizing Mode) ↓ 社会科学化様式(Sociologizing Mode) 2.ポストモダニズム(Post modernism) Jean-Francois Lyotard / [La condition post-moderne] ジャン−フランソワ リオタール / 「ポストモダンの条件」 近代の思想や文化 →人間主体の解放、進歩、革命といった「大きな物語」によって正統化 しかし、 ポストモダンの知 →「大きな物語」の無効、それへの不信 多極化した相互に異質な小さな物語が流動しあっているこの新たな状況 →別な価値基準、別のゲームの規則が必要
1312/17情報社会の行方;Post-industridal society
14 1/ 7休講
15 1/14おまけの授業;産業廃棄物(→テストに関係なし)
[1997年度受講:北川 雄一郎]


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