学生による学生のためのコミュニケーション学部の講義紹介

日本語教育法

基礎科目:日本語表現法:選択必修:通年:4単位:

複数クラス開講

学部・教員による講義の紹介
学生による講義の紹介

日本語教育法:植田 瑞子:

memo
  • 毎回出席を取る。出席表をくばる。代筆可。なお、出席点は成績の20%をしめる。
  • 時折行う授業中のワークショップも点数化される。
  • 1限と2限で講義内容が違うかどうかは不明。
  • 97年度前期課題とサンプル文章(先生の添削付)はこちら。

前期

第一回 4/12 ガイダンス、アンケート、プリント(日本語に関する質問)
第二回 4/19
言語→思想、感情の伝達手段
第三回 4/26
言語の分類
 孤立語 isolating language
 膠着語
 屈折語 inflecting language
 ほう合語

音声 表情音
   言語音

音声学
音韻論
第四回 5/10 (プリントは1枚;アクセントの型と表記法)
・有声語と無声語
・音節(Syllable)
 	清 音 ア、イ、ウ、エ、オ、カ、キ、・・・
	濁 音 ガ、ギ、グ、ゲ、ゴ、・・・
	半濁音 パ、ピ、プ、ペ、ポ、・・・
	拗 音 キャ、キュ、キョ、ギャ、ギュ、・・・
	撥 音 ン
	促 音 ッ
・単音(母音C、子音V、半母音S)
・音声学と音韻論
  [  ]    /  /

母音の分類
1.下の上下の位置(口の開き)
2.下の前後の位置
3.唇の円めの有無

五十音図;清音、濁音、半濁音、拗音でローマ字に表記しにくい文字は何か?

音素(言語で用いる音の最小単位)
 母音音素 /a,i,u,e,o/
 子音音素 /k,g,s,z,t,u,h,b,p,r/
 半母音音素 /j,w/
 特殊音素 /N,Q/
第五回 5/24 (プリントは2枚;現代日本語の標準的音節、全国アクセント分布図)
ガ行音→鼻音化
	するとき
		1.語中;ミガク
		2.助詞のガ;花ガサク
		3.結びつきの強い複合語;中学校
	しないとき
		1.語頭
		2.外来語中;カーディガン
		3.数字の五;十五
		4.ガタガタなどの擬音語

アクセント
	高低に付ける(pitch accent)中、ベトナム、タイ
	強弱に付ける(stress accent)インド・ヨーロッパ語

アクセントの役割
1.意味の弁別
2.語のまとまり

平板と起伏

東京語のアクセントの特徴3つ
1.アクセントの起伏が一つしかない
2.
3.
第六回 5/31
調音点と調音者
VIDEOをみる;
内容
・母音で終わる音節→開音節
・拍・等時拍
・特殊音節
・促音→つまる音
・撥音→はねる音
・アクセント
	助詞のアクセントがかわる
		橋をわたる
		端をわたる
・日本語アクセント4種の型
	平板型	べんきょうが
	尾高型	おとこが
	中高型	おこす、すくない
	頭高型	かいがい(が)、けーさん(が)
・アクセントの特徴はどこにあらわれるか
	音の高低
	音の高さ、音節の切れ目
	第一、第二音節の音の高さがかわる
	一語の中で高いアクセントは一つ
・日本語のイントネーション
	陳述 →
	疑問 あがる
	肯定 さがる

	上昇 疑問
	下降 慣習、意思確認
	急上昇 疑念、不審
第七回 6/ 7 いろは歌のプリント。
音声言語におけるプロミネンス

文字言語の特色
表現者(送り手)と受容者(受け手)の間に・・・
1.媒介物が文字である
2.時間、空間の隔たりが生じる
3.?
4.?
5.読み方が一定しない

日本語は4種類
漢字(表意)、ひらがな、カタカナ、ローマ字(すべて表音)

仮名と真名(漢字)

万葉仮名

呉音、漢音、唐音
第八回 6/14 プリントは「日本語の語彙」
四大難解言語;日本語、ロシア語、アラビア語、中国語
日本語の語彙;50,000語
第九回 6/21 Sorry,unknown.
第10回 6/28 プリントは「好きな言葉・嫌いな言葉 集計」、「日本語の文法」
(1)単純語(語基一つ)
	山、川、走る、ゆっくり、いいえ、しかし
(2)合成語
	a.派生語(語基+接辞)c.f.接辞=接語辞、接尾辞
	b.複合語-compound-(語基+語基)

対義語;必ずしも一対一に対応しない。
ex.
・祖父、祖母←→孫
・かぶる、着る、はく←→脱ぐ
・おはよう←→?;挨拶は出会いの場合において時間に制約された使い方をする。
第11回 7/ 5 ワークショップ;プリント「日本語の文法」の問1

後期

1 9/20 前期レポートの解説。プリントは「自称詞と対称詞」。
2 9/27 宿題提出
310/ 4 休講
410/11 プリント;日本語の文法
●Tence(時制)
日本語;過去と非過去にとらえる
英 語;現在、過去、未来
●Aspect
●mule or modality
510/18 プリント;日本語の文法
610/25 プリント;授受表現・待遇表現
711/ 8 敬語の使い方
811/15 グループワークへの準備
911/22 グループワーク(若者と敬語)
1011/29 休講
1112/ 6 Sorry, unknown.(この日は出席採らず)
1212/13
●ハとガの使い分け

一番大きな特徴は、
「ハ→主題、ガ→主語、主格」であること。
 例;象は鼻が長い。

一般的には以下のポイントで使い分けが行われているとされる。
 1.有題分と無題文
 2.特定、不特定 既知(ハ)と未知(ガ)
 3.対比のハ
 4.構文的条件
 5.現象文・判断文
13 1/10 (*この日は出席採らず)

●言語教育と言語学習
 「教育」はeducationと訳されるが、本来educationには「なにかを引っ張ってくる」という意味がある。そのため、先生が生徒に教えるというニュアンスとは異なる。いうなればTeacher orientedである。Learner orientedなeducationは「学習」と呼ばれるべきだ。

●第一言語と第二言語
 第一言語は生得的なもので、臨界期(Critical period;2から12歳前後)が来るまでにほぼ完成される。それに対し、第二言語は意識的に覚えないと修得できない。

●さまざまな言語教授法
 方法、教材は多岐にわたる。accuracy & fluency(comunicative)をバランスよく備えることが大事。クラスサイズは10名ほどが望ましく、動機づけ(Motivaton)が重要。
14 1/17 期末テスト
[1997年度受講:北川 雄一郎]


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